anone あのね 第2話 あの謎の札束の真相とは!?

anone[あのね]
(2018年1月期・日テレ・水曜22時枠)

脚本 – 坂元裕二
演出 – 水田伸生
音楽 – 三宅一徳
プロデューサー – 次屋尚
チーフプロデューサー – 西憲彦

https://www.ntv.co.jp/anone/

第2話 あの謎の札束の真相とは!?
触れ合う孤独な2つの魂を引き裂いたのは誤解が招いた誘拐事件

【ストーリー】

舵とるす子はひょんな事から行動を共にするようになる。
“カレーは辛い、辛いから美味い。人生もまた同じだ”。
るい子は人生は辛いか?と問う。父が始めたのは小さな
カレー屋だったが、3年前にフランチャイズ化に加盟したもの
の駅前にも同じ店が出来た為に客はみんなそっちに行った
という。本社への納付金が払えずに担保にしたこの土地を渡す
ことになりそうだと語る。るい子はお好み焼きは作れるのか?
と問う。メニューにはないとしたが材料は有った。それで作る
と美味いことが分かる。結局はこういうことだとして、
“この世界には裏メニューがある”。脱税とか世の中に表に
出ない金。この土地を奪うような警察に捕まらない泥棒。
そういう社会の駒として並んだら負けだとしてドミノを
引き合いに出す。

亜乃音はいつも決まった時間に放送する杉江アナの天気予報
を見る。

カノンとハルカは朝から携帯でチャットする。
「彦星くんは元気か?」「肉まんを2つ食べた。」「テュッ
シュ配りのバイトをしていた寿さんは肉まんを直接ポケット
に入れていた」「寿さんの口癖は目出度いヤツだと思わない
で」。
そんな中ハルカは林田印刷所の居場所を調べる。

花房三太郎は父・万平に対して何で勝手に依頼を断ったのか
と問う。ウチは刑事事件はやらないという万平。しかも
ウチはなんで未だにフロッピーディスクを使っているのか。
アルバイトももっと明るい人を雇おうとして亜乃音は辛気く
さいと語る。彼女には秘めた悲しみがある。15年前に19歳に
なる娘さんが失踪しているんだと。天気予報を見ていてたま
たま写り込んでいたので生きて居ることは知って安心した
様だが・・。

ハルカは亜乃音の元へ。
この間のヤツですとして1万円札を出すハルカ。何なのか?と
いう彼女にこの間の札束を燃やした件だという。すると室内
の工場で話をすることになる。印刷機械が室内には埃被って
いた。
この間亜乃音さんが捨てた金の札の2枚が同じ番号であること
を語ると取引しようという。私をここで働かせて欲しいとし
金がもらえるならば何でもいるというハルカ。しかしここは
もう営業していないというと、ただの印刷所ではないのでしょ?
という。金が欲しいのか?。この札は透かしもちゃんと有り
良く出来ているがパッと持った感じが違うこと。
「目はダマされたが指は気づく」「暗い所で知らない人の手を
繋いでしまったみたいだ・・偽札か?」。この機械で印刷した
のでしょ?と。すると亜乃音は私も床下から見つけただけ。
多分夫の仕業だと語る。

■感想

徐々に「林田印刷」を中心とする流れが形成されつつある
感じ。
人間関係の希薄さと共に意外な所で結びつく関係の繋がり
なんかも感じて不思議な世の中が描かれている。

人間の繋がりは一つのテーマとなっているのだろうし、
底辺で生きる人たちがどのようにして明日への活力を持って
生きて行くのか。希望と絶望なんかもテーマに含まれた流れ
がある。

やはり世の中は金なのか。
底辺に生きるもの同士前回のエピソードでは一緒にネット
カフェの”アラビアンナイト”で暮らすものたちが支え合う姿
に好感を持つも最後に裏切りがあり、人を出し抜く流れが
有った。
そして今回は気の良い舵がサラ金並の怖さで迫ってくるかつて
の同級生の本社の西海によって脅されて土地を取り上げられ
ようとしている。

偶然か必然かは分からないが、弁護士がドラマの中に居るって
ところは都合がよく配置されている感じがする。

また人の繋がりに於いて血の繋がりが重要なのか。
それとも長い年月を共に生活してきたものに感情は転移して
いくものなのか。
その辺の事情を亜乃音さんの家庭の事情として描かれている。
旦那はどうしようもない男で、偽札作りをしたり別の女との
間に子供を作っているけれど、出会う前のことだったのかな。

前回はハルカが生まれ育った場所探しで幻想と現実を見せら
れたけど、今回は亜乃音の事情に触れられて、デジカメの
写真から娘捜しに奔走していくところは面白かったと思う。
しかし人間とはやっぱり非情なところがあるな。
しかも最後は亜乃音さんが絶望するようにして信頼したハルカ
が居なくなったことに不審に感じている気がして怖いものが
あるし、舵なんかも幾ら何でも拉致・監禁するようにして
ハルカを連れて行ってしまうところなど、ちょっぴり不自然
で消化不良なところも多い。

近年の坂元さんのドラマにしては今の所イマイチかな。

■出演者

辻沢 ハリカ …… 広瀬すず (19歳、遺品整理”NEXT”アルバイト)
青羽 るい子 …… 小林聡美 (50歳、元商社勤務、放火5年服役)
持本 舵 …… 阿部サダヲ (45歳、カレーショップ”東印度会社”店主)
中世古 理市 …… 瑛太 (35歳、弁当屋)
花房 万平 …… 火野正平 (65歳、法律事務所所長)
林田 亜乃音 …… 田中裕子 (62歳、法律事務所事務員)

紙野 彦星 …… 清水尋也 (“カノンさん”、元更生施設”ためがい学舎”)
笠木 有紗 …… 碓井玲菜 (19歳、前歯が1本欠けている)
網島 美空 …… 北村優衣 (19歳、留学したい、ストレート髪)
林田 京介 …… 木場勝己 (亜乃音の亡くなった夫)

幼少期のハルカ …… 大迫莉榎

青島 玲 …… 江口のりこ (亜乃音の義理の娘)
花房 三太郎 …… 和田聰宏 (万平の息子。弁護士)
青島 陽人 …… 荒井悠 (玲の息子)
持本 小五郎 …… 申相祐 (舵の亡くなった父)
西海 …… 川瀬陽太 (「東印度会社」本社社員・取り立て屋)
田中 …… すわ親治 (ラーメン店の客)
ラーメン屋店員 …… 髙橋洋 (ラーメン”林家”)
天気予報 …… 杉江勇次

田辺愛美、諏訪井モニカ、荒井悠、川原瑛都
申相裕、高橋陽子

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