anone[あのね] 第5話 初恋!?つのる想いと命の期限!

anone[あのね]
(2018年1月期・日テレ・水曜22時枠)

脚本 – 坂元裕二
演出 – 水田伸生
音楽 – 三宅一徳
プロデューサー – 次屋尚
チーフプロデューサー – 西憲彦

https://www.ntv.co.jp/anone/

第5話 初恋!?つのる想いと命の期限!
ニセモノで結ばれた4人は本当の家族になれるのか!?

【ストーリー】

血の繋がらない娘・青島玲と喫茶店で会う亜乃音だが、
彼女からは二度と私たちに近づかないでと言われる。そんな
亜乃音は雨が降っていた為に娘に傘を渡す。

ハルカは亜乃音と大量の札束がきっかけで出会い、それが
偽札だとシル。亜乃音はハルカにとって家族の温もりを与えて
くれた人物でその逆も然り。青羽と持本は亜乃音が金を
焼いているのを見て空き巣に入り、更にはハルカのことを
誘拐して身代金を要求。亜乃音は娘ではないハルカを助ける
為に夫の死亡保険金の1千万円を捻出するが、持本が受け取っ
たのは偽札。本物は青羽が持ち逃げする。しかしその青羽も
また自宅に入った借金取りによって金を盗まれる。

玲は理市に泊まっていったらどうか?とするが帰るという。
傘を渡され、亜乃音の傘が右から左へ。
ハルカは清掃の仕事をする中、彦星にメールする。

亜乃音の元に謝罪に行く青羽と持本。
二人は謝罪し金は働いて返すこと。そして自首することを
語る。しかし亜乃音は「そういうのは結構です」として
責めないことを告げ、深くは関わらない素振りを見せる。
そういう訳にはいかないとする中で、昼間だったことも有り
みんなお腹が空く。焼きうどんでも・・・として持本が作る。
亜乃音は断っていたが、美味しそうに食べるみんなの姿を
見て一口食べてみる。すると気に入ったのか冷蔵庫から紅
ショウガを出してみんなの皿に添えるのだった。

食事が済む中で自首してどう説明するのかと語る。
ここで一万円札を刷ったことが表沙汰になったらどうする
のか。話を上手く合わせるというが・・
そんな中万平が魚料理を作ってくれる約束だったことを
思い出すと、亜乃音の家族になりすますことに・・
しかし亜乃音は万平に既に本当のことを話しており、その
演技は無駄になるが、万平も追求せず成りすましに合わせる
ことにする。「全く必要の無い芝居」だった。

■感想

生活上で出会うことのないものたちが
一本の線で繋がっていく所にドラマの妙があることに毎度
気づかせるところは興味深いところなのかな。

個々の話を見ていれば彼らは孤独だ。
気がつくとドラマの中の人々は何処かで繋がっている。
しかしそれはどれも犯罪を臭わすことを通して知り合った
関係であり、いつ別れるとも知れない危ういものとして
存在している。

金の力が意外な所で求心力を持っていて、人々を引き寄せる
アイテムとなっている。ただ絶妙なものとしては、偽札に
よって引き寄せられたものは、偽物の家族で有り、偽物の
幸せを甘受しようとしていること。

偽物でも似た様な境遇に有るものたちにとっては離れがたい
ものがあるのだろう。

偽物で有っても無形のもので有っても希望を持つことは大事
なこと。人との繋がりによってその力がみなぎってくるなら
ばあながち偽物の関係も悪いものではない。
しかし新たに理市が物語に加わり始めたことで、取り返しの
付かないところに落ちていきそうな感じがして、かなり
切ない流れが有る。

今回もまた本物の家族でも彦星の両親・弟は、彼がICUで生死
を彷徨う中で予約していたからと言ってレストランに行こう
とする流れがある。

共通しているのは家族とは何かということ。
血の繋がりがそこまで大事なのか。

このドラマは気になる要素は沢山有り過ぎるのでネタとしては
今後も困ることはない。みんながみんな問題を抱えているのだ
からね。

やはりメインである亜乃音の人間関係周りのことが気になり
何故青島玲はそこまで義母に厳しい態度を見せているのか。
偽札を作り始めたことに何か関係しているのだろうか。

時間を表す言葉に意外と敏感になっている人たちが多い。
「いつか」という言葉が御法度のようになっていたハルカと
彦星の関係だが、明日かも分からない彼らにとって「いつか」
という抽象的で不確定な言葉など不要なものとしてバッサリ
切り捨ててしまっているかのようだ。

■出演者

辻沢 ハリカ …… 広瀬すず (19歳、遺品整理”NEXT”アルバイト)
青羽 るい子 …… 小林聡美 (50歳、元商社勤務、放火5年服役)
持本 舵 …… 阿部サダヲ (45歳、カレーショップ”東印度会社”店主)
中世古 理市 …… 瑛太 (35歳、弁当屋、元印刷業者)
花房 万平 …… 火野正平 (65歳、法律事務所所長)
林田 亜乃音 …… 田中裕子 (62歳、法律事務所事務員)
紙野 彦星 …… 清水尋也 (“カノンさん”、元更生施設”ためがい学舎”)
林田 京介 …… 木場勝己 (亜乃音の亡くなった夫)

幼少期のハルカ …… 大迫莉榎

青島 玲 …… 江口のりこ (32歳、亜乃音の義理の娘)
花房 三太郎 …… 和田聰宏 (万平の息子。弁護士)
青島 陽人 …… 荒井悠 (5歳、玲の息子)
青島 陽人 …… 守永伊吹 (7歳、玲の息子)
青羽 樹 …… 武藤潤 (るい子の息子、電話)
中世古結季 …… 鈴木杏 (31歳、妻)
中世古彩月 …… 山岸理樹 (理市と結季の娘)
川俣敦 …… (ネット通販)
山木 …… 山口森広 (ビル清掃”NEXT”、ハルカの上司)

高橋陽子、水木薫、寺川里奈、大高洋子
津田真澄、貴山侑哉、加茂美穂子、松田知己
西條裕美、足木俊介

スポンサーリンク
レンダグル大336
レンダグル大336

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク
レンダグル大336