anone[あのね] 第3話 親に捨てられた少女と母になれなかった女。

anone[あのね]
(2018年1月期・日テレ・水曜22時枠)

脚本 – 坂元裕二
演出 – 水田伸生
音楽 – 三宅一徳
プロデューサー – 次屋尚
チーフプロデューサー – 西憲彦

https://www.ntv.co.jp/anone/

第3話 親に捨てられた少女と母になれなかった女。
ニセ札がお金では買えない真実の絆を生んだ!

【ストーリー】

中世古は弁当屋で働く。店長から今のサービス券だと容易に
コピーされてしまうのでスタイリッシュに出来ないかと
頼まれる。中瀬古は妻に電話し、彩月は居るのかと語ると
電話越しに「パパだよ」として声を掛ける。そんな中彼は
弁当屋で頼まれたサービス券を作っていた。

・昔
・甘利建設
後輩は現場工事の交通整理している舵に対して尊敬すると
いう。しかし尊敬とは皮肉で、無駄な工事だと知って同じ
ことを繰り返している事を批判する。年末の政府の予算を
使い切る為の工事だと知っているのに手を貸していること。
男としてどうか?と問われる。
しかし舵には恋人の多可美が居た為にガマン出来た。
多可美からは結婚前に検査を受けて欲しいと言われる。
後日病院で精液検査をすると・・・多可美はその結果以降
連絡が無くなった。舵は期待に応えられずゴメンとし今まで
ありがとうと電話の留守録に入れる。

そんな中西海からはウチのフランチャイズに入れば儲けられ
るとして舵に声を掛ける。自分の手で何かを作りたい。
この世に生まれた証なんかを残したい。

・現在
西海は舵のカレー店に立てこもると銃を使って脅して籠城す
る。人質として捕らわれているのは、舵とるり子によって
誘拐されたハルカの3人。手に持っていた銃は改造したもの
で彼は色々と細かい改造内容を説明する。ただしどうしても
素材の関係で何発か発射すれば爆発して壊れるであろうこと。
会社で既に4、5発撃ってきて、一発は局長の三崎正雄(50歳)
を撃ったとし人生は終わっていることを語る。
この子は何なのかと問われると、この子の親が裏金を隠して
いるのだという。るい子は逃げようとするがそれを止める。
テレビをつけてみろと言われると、西海隼人(45歳)が上司を
撃って逃走中だということを報道していた。

■感想

うーん、何だか微妙だな。
面白いって人が多いドラマなんだけど、自分が面白いなと
感じるのは、るい子と亜乃音が”娘”と”金”を巡り、まるで
ちぐはぐな会話をやりとりしているシーンだった。

被害者だとしているものが実際には加害者であることに
気づいているのかいないのかって分からないのだけど、
とにかく緊迫感もないし、抜け穴が多すぎる。
いざという段階になって結局誰もが金の力を欲して、裏切っ
てしまうところに世知辛さを感じるところ。仲間のように
感じていても結局のところ信用という保証は何処にもない。

一話でハルカは同じネットカフェ仲間にダマされたけど、
今回はみんながるい子によってダマされた。
色んな所でだましあいがあるのだけど、どれもグダグダの
内容を引っ張っている部分が多い。
リレー形式のバトンのように偽札の流れが巡り巡っていく
というところは面白い作りだけどね。

このるい子がまたくせ者で、如何にも小林聡美さんここに
有りって感じの役所。この小憎らしさを表現出来る人は
なかなか居ない。

今の世の中、偽金を作る程に人々は飢えているのか。
その一方でまるで意味のないような道路工事を続けて居る
現状も対象的な流れだった。

偽札を作るには技術がいる。
そして銃を作るにも個人レベルでは技術がいるものだ。
犯罪をする為には技術が必要。それが今の世の中では
容易に出来そうで出来ないところも、変なもやもや感がある。
勿論容易にされては困るものだが・・・

ハルカが強盗に入ったと誤解していて亜乃音もショックだっ
たのだろうけど、それが違うと分かって良かったのではないか
な。

中世古が着々と偽札作りの為に何かをしている。
中世古と亜乃音に繋がりがあるとは思わなかったけど、
彼ならば完成させられるのかな。

それと舵が自殺する前のゲス男と語り合っていたけど、人間
ならば何かを残したいとか、生きてこその人生の中に意義を
見出したいと思うのも確かだろう。
人間本来の欲望とか本能なのだろうけど、子供が出来ない
と知った舵が別の形で残したいと感じる気持ちもよく
分かるところが有ったかな。

最近ドラマの中で妊娠検査シーンが二度も有ったのが
印象的だったな。

残念なのはハルカと彦星くんのやりとりが一切無かった。

■出演者

辻沢 ハリカ …… 広瀬すず (19歳、遺品整理”NEXT”アルバイト)
青羽 るい子 …… 小林聡美 (50歳、元商社勤務、放火5年服役)
持本 舵 …… 阿部サダヲ (45歳、カレーショップ”東印度会社”店主)
中世古 理市 …… 瑛太 (35歳)
花房 万平 …… 火野正平 (65歳、法律事務所所長)
林田 亜乃音 …… 田中裕子 (62歳、法律事務所事務員)

紙野 彦星 …… 清水尋也 (“カノンさん”、元更生施設”ためがい学舎”)
笠木 有紗 …… 碓井玲菜 (19歳、前歯が1本欠けている)
網島 美空 …… 北村優衣 (19歳、留学したい、ストレート髪)
林田 京介 …… 木場勝己 (亜乃音の亡くなった夫)

幼少期のハルカ …… 大迫莉榎

青島 玲 …… 江口のりこ (亜乃音の義理の娘)
花房 三太郎 …… 和田聰宏 (万平の息子。弁護士)
青島 陽人 …… 荒井悠 (玲の息子)
持本 小五郎 …… 申相祐 (舵の亡くなった父)
西海隼人 …… 川瀬陽太 (「東印度会社」本社社員)

多可美 …… 於保佐代子 (舵の元婚約者)
女子高生 …… 蒔田彩珠 (るい子!!・・後ろ後ろ)
青羽 樹 …… 武藤潤 (るい子の息子、電話)
弁当屋の店長 …… 藤田秀世 (弁当屋の店長)

山崎雄介
須田邦裕、ぎぃ子、清瀬やえこ、伊東清矢
三ツ村音葉、大塚和彦、池渕厚子、辻川慶治、水野哲志
浅野瑛海、優結、森田夢、西岡柊

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