アンナチュラル 第3話 無実の男を救えるか?勝率0.01%の逆転裁判

アンナチュラル
(2018年1月期・TBS・金曜22時枠)

脚本 – 野木亜紀子
主題歌 – 米津玄師「Lemon」
音楽 – 得田真裕
プロデューサー – 新井順子、植田博樹
演出 – 塚原あゆ子、竹村謙太郎、村尾嘉昭

http://www.tbs.co.jp/unnatural2018/

第3話 無実の男を救えるか?勝率0.01%の逆転裁判

【ストーリー】

ミコトはガラケーからスマホに変えた為に久部たちと電話
交換をする。神倉は不思議そうにその騒ぎを見ていた。
ミコトは久部に冷凍用のトラックで川に沈められた時に
明日の夜に美味しい物を食べに行こうと言われていた。
そんな神倉はミコトにお願いが有るとしてこの事件のことを
知っているかと問われる。半年前にウチで解剖した遺体。
「主婦ブロガー殺人事件」。被害者は桜小路しずくという
レシピを出したりして結構人気だという。しかしある日
自宅リビングで刺殺体で発見されたこと。逮捕されたのは
夫の桜小路要一。しずくは日常的に無職の夫に「役立たず」
と罵り、趣味だったフィギュアを勝手に捨てたりしていた
という。積もり積もったガマンが殺害の動機となった。
久部は殺すなら別れれば良いのにと語る。別れられないから
事件が起きるのだという。殺人の半数以上が親子・兄妹・
夫婦と言った親族間殺人だという。裁判があるので検察側
証人として出廷して欲しいとのこと。解剖した先生が引退
し今は鹿児島の老人ホームに居るのだという。ミコトは
中堂の方が良いとし私は裁判に出たことが無いという。しかし
中堂は代理証人なんてやらんという。私は他人の鑑定を信用
していないこと。神倉はそもそも彼は証人には出来ない
ことを語る。訴訟を抱えているのだとし、UDIの坂本さん
が中堂のパワハラの件で次女区を求めているのだという。
ミコトは坂本のことをガッツがあるとする仲、どうするのか
と中堂に尋ねると、無視だ語る。しかしパワハラを労基に
訴えるとしているのだという。

検事の烏田守と会うミコト。
烏田はミコトを女性とは思わなかったという。司法解剖の
結果、死因は出血性ショック死で刃物で心臓を一突きして
心停止を起こしたというもの。凶器はキッチンの包丁で
“凶器と傷の一致”と”刺創管についての見解”を証言して
欲しいという。血液や臓器の試料は鑑定書を書き終えたら処分
するものだがウチは5年間保存を行っているという。刺殺の
場合傷口はそのまま残っていること。予定外の証拠は不要
だとし公判前整理手続きをしているという。裁判員裁判で
話合って決めるので決められた証拠以外は出さないとのこと。
訳稲ことは考えずに結構だとし聞かれたことだけを答えて欲
しいという。それくらいは出来るでしょと。

量刑を決める法廷。
被告側弁護士は亀岡、裁判官は北だった。

■感想

半年前の殺人事件の検察側証人を任されるUDIのミコト。
当初は検事の烏田の言う通りに処理しようとしていたが、
法廷で刺された際の被害者の3DCG画像を見て違和感を唱える。
自白したとされる夫は確かに妻から見下されていたが、
元々は生活は夫の親の遺産で成り立っており、自堕落な
生活をしていた要一だが、殺すような人物には見えなかった
こと。しかし彼は当日精神安定剤を飲んで寝ていた中で
警察がやってきて妻殺しが発覚したことで、思わず夢で見た
ことが現実化したと思い自分が殺したとして自給していた事
が分かる。

日本のドラマの中に出てくる警察や検察、弁護士は適当な
ところで切り捨てて済まそうとする人が多いな。
日本には職人と呼ばれる人が多いのに、最後まで細部に
拘らずに片付けようとしてしまう人が少なからず居ること。
それが冤罪になり得るのに何故追求しようとはしないのか。
「99%は有罪になる現実がある」との事なので単純におごって
いるだけなのか。

中堂の役はまるで「エレメンタリー」のホームズと同じで、
あまりに他人への配慮が欠ける人物。特に気を使いすぎる
ことも無いのだろうが、逆に他人の気が削がれるような
口の利き方をされると途端にモチベーションを落とすものも
居る。しかしそんな彼を誘導して自分たちの法医学的発言
を主張するのに有利に出来るならば彼ほど逞しいものは居ない
というところが示される流れが有る。

前回マコトが中堂によって言いくるめられる中で、解剖実績
のことが指摘されたし、今回は新しい要素として、女性の
地位のことが指摘される。更に上司からのパワハラ問題も
浮上したりして不自然死究明研究所 UDIラボも実力が発揮
されるよりも年功序列的流れが有る。

「人間は皮を剥げば誰でも同じ。」
「カビの生えた経験が何になるのか。医療と同じで法医学も
年々進歩している。件数よりも目の前の鑑定結果を見ろ。」

ここの所、マスコミが下世話な記事を書いているネタが多い。
人を裁くような法曹界までもエンタイテイメント化している
所が有って嫌な世界だね。
北村有起哉っていつもこんな感じの印象があるよ。
そして思いの外、今期はマスコミをターゲットにした下世話
な内容が多いけど、このドラマを制作して放送しているテレビ
局だってそんな報道の一つだということを非難するなら自覚
して欲しいところだ。

「法医学は法治国家に不可欠の学問」
「法医学者は人殺しの方法を知り尽くしたプロだ」

さて、中堂と検事との間には何かあるのかな。

■出演者

不自然死究明研究所 UDIラボ

三澄 ミコト …… 石原さとみ (33歳、UDIラボの法解剖医)
中堂 系 …… 井浦新 (41歳、UDIラボの法解剖医)
久部 六郎 …… 窪田正孝 (26歳、UDIラボ三澄班の記録員)
東海林 夕子 …… 市川実日子 (35歳、UDIラボ三澄班の臨床検査技師)
三澄 夏代 …… 薬師丸ひろ子 (53歳、ミコトの母。弁護士)
神倉 保夫 …… 松重豊 (55歳、UDIラボ研究所の所長)
坂本 誠 …… 飯尾和樹 (60歳、中堂班の臨床検査技師)
末次 康介 …… 池田鉄洋 (45歳、六郎の飲み仲間)
木林 南雲 …… 竜星涼 (28歳、フォレスト葬儀社の社員)
三澄 秋彦 …… 小笠原海 (25歳、ミコトの弟。予備校講師)
関谷 聡史 …… 福士誠治 (33歳、ミコトの恋人)
宍戸 理一 …… 北村有起哉 (43歳、フリー記者)

烏田 守 …… 吹越満 (“主婦ブロガー殺人事件”の担当検事)
桜小路 要一 …… 温水洋一 (“主婦ブロガー殺人事件”・被告)
亀岡 文行 …… 大谷亮介 (要一の弁護士)
草野 …… 斉藤洋介 (東都大学・法医解剖医教授)
桜小路 …… 音月桂 (人気ブロガー)
門松 …… 今井隆文 (“週刊ジャーナル”記者)
正木 …… ひかる一平 (しずくのマネージャー、遺体第一発見者)
刈谷 …… 清水優 (しずくの弟。神田で京料理)
筒井 …… 氏家恵 (坂本の担当弁護士)
北 …… 蒲公仁 (“主婦ブロガー殺人事件”の裁判長)

スポンサーリンク
レンダグル大336
レンダグル大336

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク
レンダグル大336