特捜9 (警視庁捜査一課9係続編)
(2018年4月期・テレ朝・水曜21時枠)
脚本:深沢正樹(1)(2)、岡崎由紀子、真部千晶(3)、瀧川晃代、徳永富彦
監督:杉村六郎(1)、新村良二、長谷川康、吉田啓一(2)(3)
ゼネラルプロデューサー:大川武宏
プロデューサー神田エミイ亜希子、金丸哲也、小髙史織
主題歌:V6「Crazy Rays」
音楽:??川清之
http://www.tv-asahi.co.jp/tokusou9/
第3話 殺人都市計画
【ストーリー】
直樹と新藤は事件現場の”森田亜紀子建築設計事務所”へ。
集まった特捜9は我々が出動すべき特別な案件なのかと疑問
に感じる。
被害者は森田亜紀子(42歳)、建築設計士だという志保。
凶器は犯人が持ち去ったのか見つかっていない。ここは被害者
の職場兼自宅だという。そして一人暮らし。発見したのは
彼女のアシスタントをしている北原里香(32歳)だった。
森田が設計した建物の写真を見て知っている捜査官も多かった。
矢沢によると2階から侵入した形跡が有りゲソ痕から靴は
スニーカーで26cm。
室内に置かれていた模型が破壊されていたが、北原によると
昨日完成していたという。何の模型だったの尋ねると、
クリエイトレジデンスからの依頼で保育園の設計だった
という。この町(四十雀の町)の保育園の設計コンペに参加を
打診されたとし、コンペの相手は大屋源治だったという。
あのクロガネヒルズなどを設計した有名な建築家だった。
新藤は一人勝手に大屋の自宅へと話を聞きに行こうとすると
矢沢と青柳は君は直樹と一緒に行動するよう告げる。
大屋家に行くと、妻の大屋千鶴(56歳)が出てくる。源治から
話を聞きたいとして玄関で待つ間、矢沢はスニーカーをチェ
ックし26cmであることを確認する。
一方クリエイトレジデンスに話を聞きに行く志保たち。
担当の中岡孝と江波太門に森田亜紀子が亡くなったことを
告げる。この辺は野鳥のシジュウカラが生息しているので
市町村合併の際に四十雀という地名がついたとのこと。
私鉄駅が増設されることになっていて子育て世代を誘致する
為にも自然と調和したような保育園の設計を考えて居たという。
その為に二人に設計案を提出してもらう筈だったと。
真澄は司法解剖が終わる。
死亡推定時刻は8時から10時。凶器はナイフのような刺し傷
だという。するとアシスタントからはペーパーナイフが無く
なっているとの話だった。模型からは部分指紋が検出される
も部分指紋なので復元するまでは分からないとのことだった。
■感想
少し難しい案件だったかな。
デキレースのようなことをしている都市計画を企画している
ものたちも微妙なものだが、被害者から都市計画を途中で
辞退されることへの負担や心情は幼少期に捨てられたと思っ
ている母との関係を浮かび上がらせて、江波太門自身の中にも
傷が浮かび上がるところが有ったのだろう。
過去を掘り起こすとダレが借金を作ったのか分からない。
妻が借金を作って出て行ったのか?
この都市が何故重金属汚染となっているのかの説明も無かっ
た。
あじさいの花は常に土壌の成分を図るものの一つとして利用
されることが多い。
日本は火山の国なので土壌は酸性で青色になる可能性が高い
が、あじさいを見る限り真っ赤に育っている。
アルカリ性を意味していて、微量ながらも重金属が検出。
風評は怖いので隠したのかも知れないが、設計士としては
そんな危険な土壌には保育園は作りたくないという。
愛するものが罪を犯した際に、その妻はどこまで隠すのか。
倫子ちゃんは真っ先に自首を勧めるとしていていたけど
実際の場面にならないと分からないな。
今回は血の繋がらない親子の物語としても描かれていて、
朔太郎と桜庭琴美の流れも微妙に意識していたと思われる。
素直な人ならば家宅捜査が入った時に、気になるところに
視線を落とすような心理的なものがあるのだろう。
しかし凶器を見つけたとして、なんでロッカーに隠すのだろ
うか?自分ならば見つからないように拭き取った後に何処か
に捨てるな(笑)
また新人の新藤のスタンドプレイが目立つ。
直樹はここまでスタンドプレイをするようなキャラクター
ではなかったと思うが、志保さんが”青年!”と言う言葉を
直樹に使えなくなったので、新しいキャラクターはそれを
使うには合致するものがある。
■出演者
警視庁捜査一課特別捜査班
浅輪直樹 …… 井ノ原快彦 (特捜9・主任、元渋谷中央署刑事課主任)
小宮山志保 …… 羽田美智子 (特捜9、元二子玉川署生活安全課係長)
青柳靖 …… 吹越満 (特捜9、元警視庁資材課)
矢沢英明 …… 田口浩正 (特捜9、杉並南署総務課主任)
村瀬健吾 …… 津田寛治 (特捜9、元東中野署刑事課係長)
早瀬川真澄 …… 原沙知絵 (監察医)
新藤亮 …… 山田裕貴 (特捜9、元新宿中央署)
宗方朔太郎 …… 寺尾聰 (特捜9・班長、元警視庁人事課)
浅輪倫子 …… 中越典子 (パティシエ、直樹の彼女)
神田川宗次朗 …… 里見浩太朗 (警視総監)
佐久間朗 …… 宮近海斗 (鑑識)
広岡巧 …… 新貝文規 (鑑識)
桜庭琴美 …… 庄野凛 (朔太郎と一緒の娘)
大屋源治 …… 下條アトム (71歳、近未来的なデザインの建築家)
大屋千鶴 …… 洞口依子 (56歳、源治の後妻)
森田亜紀子 …… 冨樫真 (42歳、自然と共生する設計の建築家)
北原里香 …… 長尾純子 (32歳、第一発見者でアシスタント)
中岡孝 …… 中野剛 (“クリエイトレジデンス”都市計画部課長)
江波太門 …… 伊嵜充則 (“クリエイトレジデンス”都市計画部主任)
幼少期の太門 …… 川原瑛都 (ブランコで怪我)
子供の頃の太門 …… 篠原溱大 (母が再婚だと知った)
榎本由希、斉木きょうこ