相棒18 第4話 声なき声

相棒18
(2019年10月期・テレ朝・水曜21時枠)

監督:橋下一(1、2)、権野元(3)(4)
脚本:輿水泰弘(1、2)、神森万里江(3)、児玉頼子(4)
エグゼクティブプロデューサー – 桑田潔
チーフプロデューサー – 佐藤凉一
プロデューサー – 高野渉、西平敦郎、土田真通
編集 – 只野信也
音楽 – 池頼広

https://www.tv-asahi.co.jp/aibou18/

第4話 声なき声

【ストーリー】

●千代田区南内幸町のビル

建物から落下したのか男が地面で倒れていた。辺りには
資料が散乱し、その男は何故か靴を履いていなかった。

●現場

捜査一課の伊丹と芹沢がやってくる。
靴を履いていないことに気がつき飛び降りたものなのか。
鑑識の益子がやってくると建物の上を見て来たがホトケの
靴が見つかって居ないという。身元は片桐晃一(40歳)、
厚生労働省の”かとく”の職員だという。”かとく”とは何か。
右京がやってくるとそれを説明する
「過重労働特別対策室長」の事だと。冠城は厚労省の職員
なら特別司法警察職員として違法な事務所を検察庁に送検
する権限を持ち合わせていること。企業絡みの摘発をし
口封じの為に殺されたのか。
伊丹たちは特命係の勝手な推察に嫌気がさし現場からの
お引き取りを願う。

・冠城は野次馬の中にある人を見つける。右京もそれに気が
つき声を掛ける。
相手は中川敬一郞。被害者とはお知り合いなのかとして
あなたはジャーナリストの中川さんでしょ?と。
「真実を追う男の代名詞」。狙われたら最後。
“東洋新聞”のエース覇者として活躍している時に様々な
鋭い事象を鋭い切り口で取り上げ声なき声にも耳を傾ける
姿勢に敬服していたという右京。

中川は特命係の二人のことを知って居た。”フォトス”の
風間さんとは古い知り合いで話には聞いているという。
亡くなったのはかとくの片桐さんなのか?と問う。
そこに突然記者の同僚・西嶋隆哉がやってきてすぐに
オフィスに戻ってくれという。右京は何故遺体の身元が
分かったのか。通報されてまだ間もないというのに・・と。

・風間に遭う冠城たち。

中川との関係を尋ねるとたまに遭って情報を探り合う仲
だという。最近中川は何の取材をしていたのかと問うと
最近だとやっぱり「遊具による児童死亡事故」の事だろう
とのこと。学校が点検を怠っていた。当初は遊び方に問題
が有ると報道されていたものだった。最初にそれを突き止め
たのは中川だったが学校側の責任が発覚してから3週間が
経過している。現在は何を取材していたのか?と右京は尋ね
る。現場で中川が要るのを見たのだという。二人が気にされ
ているなら絶対に何かが有るのですねと風間。
右京は逆に子ネコにエサを与えたのではないかと冠城。

「中川が何故片桐の転落現場に居たのか」
「彼は何を探ろうとしていたのか」

■感想

ドラマは時事ネタを突っ込んできました。
今までもそうだったしこれからもそうなのでしょう。

何にしても新しく制定された制度を悪用する人物というのは
必ず出てくる訳で、そういうのが出て始めて修正が入る。

その修正が入るまでに死人が出ないのが一番なのだろうけど
残念ながら一人、そしてまた一人と「責任感」を持つマジメ
な人物が自殺してしまうという不条理さを演出した。

相変わらず国家権力は圧倒的な力を持っていて、彼らが
色々と知人を介して悪知恵を吹き込んではいないだろうか。

警視庁内でも政治力が及んで、内村や中園はいつも通り
特命係に圧力をかけてきた。

そしてマスコミにもまた同様に圧力をかけ、そして厚労省
の役人でさえも政治家によって圧力がかけられている。

マスコミが正しい姿勢で報道しなければ悪徳の政治家たち
は野放しだ。中川が独立して自分のニュースウェブを
立ち上げたのもこういう力の及ばぬ所で頑張る為だったの
ではないのか。

可能性は色々と考えられた。
悲しいことに風間はかつて中川によって助けられた人物で
も有り尊敬していたところがあるのだろう。
そんな彼に引導を渡す役割だった。
女性が軽視されている所もマスコミだけでなく省庁内に
も起きていて、形だけは対策室長とされていた立花も最後
は颯爽とした形で代議士に引導を渡していた。

責任問題は常にたらい回しにされるけど上の物が責任を
取らずして何をしているんだかね。

「ペンは剣よりも強し」。しかし今回はそのペンが機能
しなかった。しかし一人の声(この場合遺書)が色々と
動かすというケースは近年多いね。

■出演者

杉下右京 …… 水谷豊 (警視庁・特命係)
冠城亘 …… 反町隆史 (4代目相棒、総務部広報課->特命係)

伊丹憲一 …… 川原和久 (警視庁刑事部捜査第一課員)
芹沢慶二 …… 山中崇史 (捜査一課。伊丹の後輩)
角田六郎 …… 山西惇 (組織犯罪対策五課)
小松真琴 …… 久保田龍吉 (組織犯罪対策部)
内村完爾 …… 片桐竜次 (警視長・刑事部長)
中園照生 …… 小野了 (警視正・参事官)
青木年男 …… 浅利陽介 (サイバーセキュリティー)
益子桑栄 …… 田中隆三 (警視庁鑑識課員)

風間楓子 …… 芦名星 (“フォトス”記者)

中川敬一郎 …… 長谷川朝晴 (NewsSite “トゥルース”、編集長)
西嶋隆哉 …… 佐々木一平 (“トゥルース”の記者)
立花典子 …… クノ真季子 (厚生労働省過重労働特別対策室長)
松下涼介 …… 井上康 (代議士)
片桐晃一 …… 山本圭祐 (厚生労働省過重労働撲滅特別対策班職員)
屋久島勝 …… 原金太郎 (ヤクトー工業社長)
小橋 …… 柳澤有毅 (条和小学校教諭)
サム …… 蟹江アサド (ヤクトー工業外国人技能実習生)
グエン …… ファム・アン・フォン (ヤクトー工業外国人技能実習生)

井上浩、中根大、峯岸泰希、楠亀えり香、藤田葵

スポンサーリンク
レンダグル大336
レンダグル大336

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク
レンダグル大336