シャーロック / SHERLOCK : UNTOLD STORIES
(2019年10月期・フジテレビ・月曜21時枠)
原作 – アーサー・コナン・ドイル 『シャーロック・ホームズシリーズ』
プロデュース – 太田大
脚本 – 井上由美子
音楽 – 菅野祐悟
主題歌 – DEAN FUJIOKA「Shelly」
演出 – 西谷弘、野田悠介、永山耕三
https://www.fujitv.co.jp/sherlock/
第5話 死体が歩く夜・・・真相は、愛か狂気か
【ストーリー】
■松門建設
豊洲スタジアム建設のコンペが行われることになり、
営業部主任の町田卓夫はそれを乾貴之に任せるという。
4年目にして早くも抜擢に貴之自身が驚くが、先輩の
清水弘人は町田さんには気を付けろという。何人もの人物
がパワハラによって潰されているのだという。
コンペまで残業や酷い言葉を浴びせられる貴之に両親で
有る母・千沙子は心配する。会社の人間関係が大変みたい
だとして夫に相談に乗って上げてという。しかし父は
それをせず家を出ていっては今日は帰らないと語る。
その頃、若宮は獅子雄相手に心理テストをしていた。
そこに江藤が助けてくれとやってくる。
土曜の午後2時頃女(真澄)から110番が有ったとし、彼氏の
ルス中に部屋には行ったらスプラッター映画みたく室内は
荒らされていたとのこと。所轄が急行したら室内は血まみれ
でベッドには包丁が刺さり、浴室には電ノコが有ったが
被害者の遺体は何処にも無かったという。目撃証言もなく
運び出した痕跡もないとのこと。
家主/容疑者は町田卓夫、松門建設の社員で遺体もなく
自供もしないなら解放しろと上から圧力があるという。
政治家/前国土交通大臣・町田陽介の息子で次男坊。
組織が動けない時こそ探偵の仕事だろうと語る。俺は探偵
ではなくコンサルタントだとして興味を示さない。
致死量の血痕が現場に有り死体が動いたのかも知れないと
語る。死体は誇り高いし歩いたりはしないと獅子雄。
血液は3リットル分くらいあり、乾貴之のもの。
彼は2日前から捜索願が出て居たという。
現在血液のDNA鑑定を行っていて、衣服からは皮膚片が検出
されたが包丁と電ノコからは出て居ないという。
【感想】
うーん、面白いか面白くないのかよくわからなかった。
ドラマだからこそ色々と予想出来る範囲が広がるのだけど、
現実的に見るとまず金持ちの息子が住んでいるマンション
に入る作業だけで一苦労する。
看護師且つ溺愛している息子ならば自分の子の遺体を損壊
などせずに、相手の急所を挿すような殺し方をしそうだよ
ね。
ただその辺は看護師としての心が残っていたのか。
人の命を奪うことは出来ないがそれでも罪の償いはさせた
い気持ちが有ったと言う点ではかなり冷静過ぎる。
子離れ出来ない親、親離れ出来ない子の問題。
日本はかなりの確率で後者の方が多いと思う。
今回の興味深い点は、被害者にしても加害者にしてもどちら
も親の影が子供に及ぼしている影響が大きいのだ。
永井くん役の人も父親が元議員でデカイ顔しているし、
若村くんの息子役の葉山くんも親の影から逃げられなかった。
その反面、夫がネグレストになるという不可思議な状況が
描かれかなり癖のある状況である。
遺体を動かすのは相当骨の居る仕事だ。
処理するのも難しいように思う。かなり生々しいが臭いで
あったり骨で有ったり肉片そのものをどう処分するかは
素人では難しい。
取りあえずツリー置き場の中に入れたけどその遺体は今後
どうするつもりだったのか。
亡くなった遺体から血を抜くこと自体も難しそうだけど
ポンプのような動力があれば吸い出せるものなのかな。
現場では滴下血痕がなく遺体を引きずれば血痕は必ずこす
れるような跡になるがそれが全く無かった。
実に初歩的なミスと言えばミスではあるが、それでもマス
コミに取り上げられることで相手に復讐出来たのかと思えば
悪が栄えるのは今の日本の常識のようだ。
【出演者】
誉獅子雄 …… ディーン・フジオカ (犯罪コンサルタント)
若宮潤一 …… 岩田剛典 (元精神科医)
江藤礼二 …… 佐々木蔵之介 (警視庁刑事部捜査一課・係長)
小暮クミコ …… 山田真歩 (警視庁刑事部捜査一課)
レオ …… ゆうたろう (情報屋)
乾千沙子 …… 若村麻由美 (母、元聖マーベート病院オペ看)
乾貴久 …… 小市慢太郎 (父、母子の間に入れず)
乾貴之 …… 葉山奨之 (息子、松門建設設計部)
町田卓夫 …… 永井大 (松門建設営業部主任、前国土交通大臣の息子)
清水弘人 …… 小澤亮太 (松門建設設計部)
真澄 …… 若月佑美 (町田の恋人)
町田陽介 …… (前国土交通大臣)
飯野めぐみ、堀池直毅、窪寺昭、林大樹、遠山悠介
堀内充浩、福吉寿雄、高尾幸、恒松惠子
スティーブ・ワイリー、ポーラ・B