シャーロック / SHERLOCK : UNTOLD STORIES
(2019年10月期・フジテレビ・月曜21時枠)
原作 – アーサー・コナン・ドイル 『シャーロック・ホームズシリーズ』
プロデュース – 太田大
脚本 – 井上由美子、東山狭、上田恒
音楽 – 菅野祐悟
主題歌 – DEAN FUJIOKA「Shelly」
演出 – 西谷弘、野田悠介、永山耕三
https://www.fujitv.co.jp/sherlock/
第9話 最終章へ・・・別れの予感!最後の晩餐は密室殺人レストラン
【ストーリー】
若宮は小暮クミコの誕生日を有名なイタリアレストランで
祝うとして獅子雄に来る様告げる。予約は19時。
ドレスコードがあるからジャケットで来ること。
・レストランテ”Elena”
時間は17時になろうとしていた。
シェフの古賀の命令に背く副料理長の新井は店から出て
行こうとする。加藤は今日の予約に対してそろそろ料理を
作らないと間に合わないとして心配する。
客としてやってきた若宮たち。名目上クミコの誕生日会で、
江藤や獅子雄、若宮が集まるが、先日の事件で獅子雄の
目の前で人が死んだことを受けて落ち込んでいるであろう
ことに対して励ましの意味が込められていた。
クミコも当然それに気がついていて愚痴る。
江藤はそんな彼女に薄給の俺が身銭を切っているんだとして
説得。獅子雄がショックを受けて居るであろうことに
人間性を見出すが、若宮だけはそんなものじゃないと考え
寧ろ守谷を逃がしたことに悔しがっていると語る。
そして獅子雄がやってくる。
「最後の晩餐」の場所としては俺の趣味ではないというと、
クミコは出版社の知り合いに頼んで予約を入れてもらった
有名店だと語る。更に私の誕生日なのに縁起の悪いことは
言わないでという彼女。
加藤がメニューを持ってやってくる。
この店は北イタリアの料理を提供する為に1996年に開店した
ところであると告げる。開店して23年。ロイロットで昨年
はトップの成績をとったことを語る。
シェフのお勧めコースを薦める加藤だが、獅子雄は自ら
決めたいと考え、
アンティパストにホタテとマッシュルームのカルパッチョ、
スープはミネストローネ、
プリモはゴルゴンゾーラのリゾット
セカンドにはうずらのカチャトーラが無いと言われた為に
牛肉のタリアータを頼む。
客には他に老夫婦1組。
料理評論家、カメラマン、雑誌編集者、投資家の女性が
来ていた。
突然料理評論家の大石は声をあらげる。
先月来た時と味が全然違うという。
そんな中、若宮はここに居る3人にある提案をする。
食事が来るのを待つ間に推理をしないか?
どうも店の様子がおかしいとして若宮は疑う。江藤は食事
の時くらいは推理のようなことはしたくないと否定するが・・
【感想】
推理・ミステリー小説では一つの分野として確立している
Armchair Detectiveっぽいドラマ内容だった。
要するに推理だけで進行してする内容で洞察力が全て。
途中で何気なく会話している事。途中でアタリマエの様に
起きている事象は全て何か意図が有ってもおかしくはない。
ただ冒頭から大方の容疑者の目星はついているもので、
被害者もどんな立場の人間であるのかは視聴者には提示
されている。
その中で敢えて視聴者の方が先にいく既成事実に対して
獅子雄たちが後を追いかけるようにして推理で色々と
不可思議な事象の全てに意味のある行動として解き明かして
いくという内容だった。
食事に来た客の全てにそれぞれの人生が有り、それぞれの
エゴが交錯している。そういう中でどれが糸と糸とで結び
つくのかを辿っていく。
ドラマの醍醐味は殺人の動機ではなくそこに来た上述する
人生模様である。
ドラマを見ていると当然示し合わせたようにして集まった
客という感じの内容だった。
私はシェフは味覚を失い、その事を理由に殺された副料理長
が金をせびっているものだと思っていた。
少々遺体を動かす行為自体に無理が有りすぎたのが残念だ
が、最後の最後まで問題を抱えたものたちが色々と欠点を
暴露するような内容で、詰まっていたトイレが一気に流れ
だしたかのような爽快感が一部存在しているところは確か
だった。
【出演者】
誉獅子雄 …… ディーン・フジオカ (犯罪コンサルタント)
若宮潤一 …… 岩田剛典 (元精神科医)
江藤礼二 …… 佐々木蔵之介 (警視庁刑事部捜査一課・係長)
小暮クミコ …… 山田真歩 (警視庁刑事部捜査一課)
レオ …… ゆうたろう (情報屋)
古賀智志 …… 大友康平(レストランテ”Elena”、シェフ)
新井伸吾 …… 郭智博(レストランテ”Elena”、副料理調)
加藤茂 …… 田邊和也(レストランテ”Elena”、ソムリエ)
西岡啓介 …… 伊藤祐輝 (レストランテ”Elena”、パスタイオ・メガネ)
佐伯斗真 …… 古屋呂敏 (レストランテ”Elena”、パティシエ)
不破凛子 …… 島かおり (達彦の夫人)
不破達彦 …… 綾田俊樹 (工務店)
中原聖子 …… 峯村リエ (投資家、新井目的)
高津みずえ …… 遊井亮子 (雑誌編集者、新井目的)
大石万作 …… 升毅 (料理評論家)
木下 …… コージ (所轄の警察官)
数ヒロキ