シャーロック / SHERLOCK : UNTOLD STORIES 第8話 遺書の暗号は殺しの招待状

シャーロック / SHERLOCK : UNTOLD STORIES
(2019年10月期・フジテレビ・月曜21時枠)

原作 – アーサー・コナン・ドイル 『シャーロック・ホームズシリーズ』
プロデュース – 太田大
脚本 – 井上由美子、東山狭
音楽 – 菅野祐悟
主題歌 – DEAN FUJIOKA「Shelly」
演出 – 西谷弘、野田悠介、永山耕三

https://www.fujitv.co.jp/sherlock/

第8話 遺書の暗号は殺しの招待状

【ストーリー】

食事をする二人の女性、亜蘭世津子と北山彩。
落ち込んでいる北山に対して亜蘭は語る。
“あなたは正しいことをしたのよ”と。北山も気を取り直し
“役に立てて嬉しいこと”を語る。
「未来は待つものではない」「自ら作るもの」。

◆他人の欲望とは何なのか。
究極の欲望は他人を支配することなのか。

・若宮のアパート

獅子雄は、1999年12月13日のカウンセリングDVDを見て
いた。先日の事件の中で渡された被験者S.Aのものだった。
「私は人を殺した。あの人に命じられて・・先生が守秘
義務を守るなら話してもその人の事を良い」

若宮がまたそのVTRを見ているのかと呆れるが、獅子雄は
その件には守谷が関わっているのだとし知りたくないのか?
と問う。未解決事件なら山ほど有るだろうに・・という若宮
に知らない事を知らないままにしておけるなんて羨ましい
と語る。

そこに江藤がやってくる。
今回は心中案件だという。一人は東大卒の経産省の役人・
柴田雅樹(35歳)、もう一人は永田長のテーラー・三崎雄一
(32歳)。エリートが心中したからには上に報告しないと
いけない。自殺の動機なんて他人に計り知れないとし
事件性が無いなら無意味だろうと獅子雄。
若宮は死因は何だったのかと問うと、江藤は【青酸化合物】
が検出された。胃の中には【チョコとコーヒー】が入って
いて、二人はベッドの上で隣合って永遠の眠りについたと
いう。手伝う理由がないと獅子雄は突っぱねる。

現場写真を見せる。二人は柴田のマンションで同じベッド
の上で死んで居た。心中なんて500年前のもので現代日本
に例え同性愛でも心中的思想なんて有り得ないだろうとい
う。「道ならぬ恋に悩んでいたのかも」とタミコ。
疑問なのは柴田は20日の午後8時に死亡しているのに三崎の
方は午後10時に死亡しているのだという。2時間も違う。

更に現場に落ちていたものとして死んだライオンの写真の
裏にメッセージが有った。

「先に旅立つあちらで待っている。赤い蛭が空から繰り返し
降ってくる。setbvvrlaxsmjzvwy」

何のことだかみんな分からないが獅子雄にはそれが分かって
いた。
『サットン(Sutton)とは?』
ビジネススクールの名前だ。
二人共サットンビジネススクール出身。
職業も出身地も違うのでそこで知り合ったと見るのが自然だ。

『Aranと言う人物は?』
亜蘭世津子はサットンビジネススクールの好調をしている
という。みんな何で獅子雄に分かるのかと問うと、これは
ヴィジュネル暗号という16世紀にフランスの外交官
ブレーズ・ド・ヴィジュネルが確立した多表式の暗号だと
いう。鍵となるワードとヴィジュネル方陣を組み合わせる
と暗号文が解けるという。要するに2つの文字から一つの
文字を割り出すもの。鍵と暗号文は通常は別々に知らせる
ものだが今回はここに二つ書かれている。
「赤い蛭」をローマ字読みすると「AKAIHIRU AKAIHIRU」。
それで暗号文を解読すると・・・

「SUTTON」「ARAN」「SECRECY」という文字が浮かび上がる
とのことだった。

【感想】

いよいよ本番に近づく訳だけど原作を見ていないとそこまで
面白さは分からないだろうし、原作を知って居てもある程度
原作の人物と照らし合わせる程度の楽しさしか見いだせて
いない。
寧ろこれまでの地味に捜査していた”普通”っぽい事件を
洞察力を活かした捜査の流れの方が面白い。

精神世界の話とかって洗脳だの宗教っぽさが出てくると
単なるきな臭さだけが残る。

確かに人を操るのは欲望の中でも究極さはあると思う。
ただそれは今回示すその欲望とは別に、自分のスキルが
他人を凌駕する程の天才感を誇示するものであり、獅子雄
という天才以上に自分は天才だと主張出来れば楽しいの
だけど明らかに亜蘭はラスボスではないからね。
北山が亜蘭に操られていて、その亜蘭も操られているのが
分かる為にどうしてもラスボス感が出てくる相手が出るまで
はどうも興味が湧かない。

暗号解きの話もイマイチ。
唯一2時間の時差の有った死の原因についての考察と、
北山が亜蘭に操られるに至る原因が、近づいてきた経産省の
スパイであり利用されていた為に失望感とその利用された
ことによる復讐感・怒りに支配されてのことだったので、
人の感情の難しさというものを改めて知らされる格好で
興味深かった。恋愛感情のもつれは他人に心を許しやすい
状況を作り出す。

ただまぁ柴田と北山だと同期としていたが少し年齢設定に
年の差があるような気がしたしそこまで深い仲だった
ことは描かれていないからね。

【出演者】

誉獅子雄 …… ディーン・フジオカ (犯罪コンサルタント)
若宮潤一 …… 岩田剛典 (元精神科医)
江藤礼二 …… 佐々木蔵之介 (警視庁刑事部捜査一課・係長)
小暮クミコ …… 山田真歩 (警視庁刑事部捜査一課)
レオ …… ゆうたろう (情報屋)

誉万亀雄 …… 高橋克典 (獅子雄の異母兄)

亜蘭世津子 …… 長谷川京子 (“サットンビジネススクール”)
北山彩 …… 谷村美月 (亜蘭の秘書、元銀行員)
柴田雅樹 …… 久保田悠来 (35歳、経済産業省勤務)
三崎雄一 …… 佐伯大地 (32歳、永田町のテーラー勤務)
野村冬樹 …… 出合正幸 (“サットンビジネススクール”講師)
守谷壬三 …… (影の支配者)
テーラー …… 清水紘治 (三崎の上司)
ビデオの中の女性 …… 堀田真由

松尾れい子、実咲凛音
湯田宗登、中村文也、小野田せっかく、高田靖士
藤井陽子、中野克馬

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