第1話(25) A Kiss Is Just a Kiss
原作/Pamela Redmond Satran
監督/Steven Tsuchida
脚本/Darren Star、Brandy Barber
【STORY】
ケイトリンは再びインドに戻る為に荷物を詰める。
バッグ3つにリュック1つに入れたがまだまだ荷物は溢れて
いた。ライザは呆れる。
マギーがやってくると避妊具を忘れないよう持ってくる。
備えは大事。ミディアムからマグナムまで・・スモールは
無いのか?と問うケイトリンに、「アンタを信じている」と
マギーは小物を選ばないだろうことを語る。
そこにジョシュがやってくる。
今日ケイトリンがインドに戻ると聞いたからドーナツを
持ってきたのだという。ケイトリンの腹部にはジョシュが
施したタトゥーが刻まれていた。ケイトリンはジョシュに
荷物を詰めるのを手伝って欲しいと頼む。
ケイトリンは母に対してジョシュとの事は「中年の危機では
ないかも知れない」事を告げ、彼は本気でママを好きみたい
だという。「年の差なんて関係が無い」という娘にドーナツ
で買収されたのかと語る。
マギーは確かにNewVersionのジョシュは良いとし、「過ちを
認めて真剣に向き合っている」ことを語る。しかしライザ
としては最初からやり直すという踏ん切りが付かずにいた。
Hotなイケメンがあんたの為に嘘をつくのに何が不満なのか
と問うマギーに先日チャールズがモールに来た際にキスされ
たことを白状する。向こうは上司で私のことを26歳だと思って
いること。
そんな中ケイトリンはローズ(Sarah T. Cohen)と彼女の両親の
ジュリア(Maddie Corman)とボブ (Grant Shaud)を紹介する。
二人の女性/マギーとライザが娘を連れてきたのでパートナー
と勘違いするが、それを否定。ブルックリンで部屋を貸して
いるだけだと語る。そして自分はアーティストでありデカくて
ゲイっぽく楽しい作品を作っていると説明する。今度見せて
欲しいと言われ、ボブの妹は女性の結婚し現在はポートランド
に住んでいると語る。
●エンピリカル出版
ライザはチャールズと会うと彼からは戻ってきてくれて嬉しい
ことを言われる。そして時間を作って欲しいとのこと。
そこにダイアナが割り込んできて、今日の午後の会議では
キコ・カガミ (Joy Osmanski)来るので忘れていないかの確認
に来た事を告げる。ネクタイが素敵だというダイアナに
対してこのタイは店員の女性が選んでくれたものでとても
気に入っているとライザを見て語る。
・ケルシーはチャドと画像チャット
ケルシーとしては早くサッドのPCからSNSアカウントの停止
をして欲しいという。Facebookから消さないと実態が存在
しないのにアカウントが存在していた。死亡証明書
を用意しているが届くまで時間がかかるという。ローレルは
サイバーゴースト状態だと告げる。ケルシーは私がPCを何とか
するので送って欲しいと語る。チャドはケルシーがピリピリ
来ていることを知ってお互いにいたわり合おうと語り、今夜
開いているか?と誘われるが・・
そこにライザがやってくる。
ライザはチャドのPCに入っているデータが気になり仕方が無い。
ケルシーにPCのパスワードは判明しログイン出来たのかを問う
がまだだという。その為にプロフィールの画像が変えられずに
メッセージには
「天国でも顔を舐めてもらえますように」
「永久に嫌らしく」
という承認ユーザーからのメッセージが届き30人から新たに
友達申請が届いているという。
ローレンはケルシーに対して、私があなたを立ち直らせると
し私がメンタルコーチをするという。神殿でグループセラピー
をする事を告げると、ケルシーは自分はユダヤ教徒ではない
と語るが、ローレンは大丈夫だとし、明日はホースセラピー
が有るのでスケジュールはギッシリであることを語る。
ケルシーはライザに対して
「花嫁」と「残された妻」、どちらがシンドイものなのか?
と問う。そんな彼女にライザは傍に居て欲しいという時は
いつでも言ってくれたら飛んでくると約束する。
【Impression】
いよいよシーズン3に入りました。
NHKはシーズン3で終わりなので残り12話なんですけど、私は
最終話の録画が出来なかったので、きっともやもやしたまま
シーズン4を待つことになるでしょう。
何処かの配信で流れるか・・NHKが再放送してくれるか・・
コロナで自宅に居る機会が多くなるので再放送してくれる
ものかと思って居たのに全然やりませんでしたね。
さて初回の監督は日系の方(Steven Tsuchidaさん)ですね。
(暫く続くのかな)
その甲斐もあるのか微妙に日本の価値観・宗教観を取り込んだ
格好となりました。日本の中でも収納術に長けた人が海外で
活動している方は意外と多く、日本の小さな家屋を効率的に
使うという日頃の生活環境が役に立つのでしょうか。それに
プラスしての断捨離的な人生のケジメについて考えさせられる
エピソードでした。
今回はキコ・カガミさんという方が、「ブリスフル・リビング」
という出版を巡りエンピリカル/ミレニアムでの仕事を担当
することに・・この方はミニマリストのようです。
「オプラにパンを辞めさせた」とダイアナは語っていましたが
Oprah Winfreyさんはどのドラマを見てもネタにされるという
偉大な人ですね。現在アメリカ発の人種差別がある一方で
各分野では尊敬される黒人の方も多いのに微妙な世界・時代
に生きていると感じますね。
テーマとしては「必要なもの」「不要なもの」の仕分け方
で、もっと具体的に言えば人生に於ける恋愛の位置づけを
描いた格好でした。
キコさんの唱えるのは・・
「全てのものに魂があると考えて居る。役目が終わった持ち物
を手放して自分たちが抱える重荷を減らすべき。冷酷な視線
で不要なものを見極め暖かい心でキスしてから手放す。」
現在恋愛状態にあるのがライザとジョシュだけですが、
失恋組としてはケルシー(とチャド)とダイアナ(と)もそれに該当する。
それぞれのケジメの付け方とは果たしてどんなものになるのか
という所でしょうか。そしてライザもまたジョシュとチャール
ズの選択に迫られている所です。
【Work / Mission】
・サッドのPCにログインしてSNSのアカウントの削除
・出版者としてキコ・カガミのプロデュース
・人生で大切にしてものの仕分け
・傷ついた心を癒やすセラピー
・色々とイベント
今回は興味深い組み合わせでしたね。
皮肉にも二つのカフェが舞台となり、そこでイベントの決着
的なものが行われていました。
・カーライル組
ここはライザとチャールズが話し合おうとしていた場所です。
この二人は何度もモールでキスした時のことを話し合うべき
だとしてそのチャンスを伺っていた格好ですが、色んな選択肢
によって邪魔されて結局周りから吹聴される形で結末が
ついてしまった感じです。
カーライルに到着した際にはボブとジュリアというライザの
娘・ケイトリンの親友のローズの両親が居て、ボブは法務を
担当されている方のようです。そしてそこでアドバイスを
もらい、今のご時世、部下との関係は御法度であることを
耳にしました。年齢差というものを強調する為か、ローズと
いう娘はまだ小さい子だと考えて居たチャールズに対して
「もう18歳よ」というセリフを投げかけます。
26歳だと偽っているライザの実年齢は40歳。嘘をついていな
ければ二人はお似合いの関係に見えます。
・Marie’s Crisis Cafe組
こちらはダイアナとケルシー組でした。
二人共失恋した格好ですが、実際には少々いびつな格好での
別れを経験した両者。
ダイアナの私生活設定が色々とみられたのが今回最も興味深い
点だったのかも知れません。
ゲイクラブでありミュージカル・クライシスなお店であり
ダイアナは吹っ飛ぶようにとウォッカをしきりに注文して
いました。
ケルシー役のHilary Duffさんは歌手のイメージが強い
Texas州Houston出身の女性ですが、実は女優業の方が長いと
いう。
ダイアナの方が張り切って歌い上げていた感じですが・・
酒の力を借りて人生の荒波を乗り切るというのはどの世界でも
同じようです。
もっともケルシーはダイアナとは違うと否定していましたが
実際には同じ穴の狢なのかも知れません。
・The ダイアナ!
今回はやはり上述したようにダイアナの私生活が分かった
というのがポイント高しでしょうか。
・結婚していたのは5年間(結婚したのは15年前)
・相手はアンディという素敵な旦那さん。
・アンディはゲイでエドゥアルドというパートナーと後に結婚
・5年間、夜の方は年に2回
・ダイアナの家の聖域はブランドものの山。特に
「Sex and the City」を意識するような靴がずらりと並んで
いましたね。
・カンデラが建てたビルに住む
・Kissは出会いか別れか
今回は別れのキスの扱いの方が攻勢でした。
キスをした後に(物や人と)別れましょうと唱えていました
からね。
「キスをしてお別れをしましょう」と。
キスをした後にウェディングドレスをブーケの如く窓の外に
投げてしまったダイアナ。
チャールズとライザの別れはほぼメールしていけなかった
瞬間に決まったようなものでしたが、来なかったから別れる
ことになったのか、それともボブの語るコンプライアンスと
して部下との関係は訴訟の問題になる可能性を指摘された
ことによるものが大きいのか。
もちろんキスは大したものではないと唱えるマギーの存在は
中和的なもののように感じます。
「してはいけない人と散々キスしたが大したことはない」
・ケルシーの秘密
馬のマイクにしか口には出せない秘密を話しました。
その秘密をライザには打ち明けていたので、ライザも年齢の
ことを言うチャンスなのかなと思って見ていましたがこの
年齢については意外と引っ張っていくのでしょうかね。
ケルシーは罪悪感を抱えていました。
彼との結婚に反対され意地になって結婚したのが本音なのか
も知れないということ。
まぁサッドという人物は今の時代だとアンジャッシュ・渡部
さんのような人ということになりますからね。
・愛の渦
「4つ目に書いた言葉を見つめて!それがあなたを破滅させる」
(Kiko Kagami)
【Used songs】
・Fantasy by Mark Johns & Andy Ward
・What You Want by Fiona Grey
・Wicked Games (feat. Anna Naklab) by Parra for Cuva
・Oh Party by Atomica Music
・Oh Snap (feat. Robyn Johnson) by Jhay C
・Downtown by Naomi August
・Be Our Guest by Angela Lansbury, Jerry Orbach, The Chorus of Beauty and the Beast
・As Time Goes By by Herman Hupfeld
・Let’s Go Fly a Kite by David Tomlinson, Dick Van Dyke, The Londoners
・Coming Around by Rupert Pope & John Robertson
・We Are Flesh and Bone by Wolfgang Black
・Here by Alessia Cara
・Million Dollar Life by Wizardz of Oz
・Rock Your World by Shanks Mansell
【Cast】
ライザ・ミラー (Sutton Foster) 40歳・エンピリカル出版・ダイアナのアシ
マギー・アマト (Debi Mazar) 40歳、ライザの親友、ルームメイト
ダイアナ・トラウト (Miriam Shor) 43歳、エンピリカル出版のマーケティング責任者
ジョシュ (Nico Tortorella) 26歳、タトゥーアーティスト
ケルシー・ピーターズ (Hilary Duff) 26歳、エンピリカル出版のエディター
ローレン・ヘラー (Molly Bernard) 25歳、ヘクター・アンド・ドーフの広報担当
チャールズ・ブルックス (Peter Hermann) エンピリカル出版チーフ
ケイトリン・ミラー (Tessa Albertson) 娘
チャド・ウェバー (Dan Amboyer) ビーガンのNPO、サッドの双子の弟
ローズ (Sarah T. Cohen) 18歳、ケイトリンの友達
ジュリア (Maddie Corman) ローズの母
ボブ (Grant Shaud) ローズの父
チェイス (Craig De Lorenzo) コーヒーを手にする社員
本人出演 (Kathie Lee Gifford) テレビトークショウ・ブロンド
本人出演 (Hoda Kotb) テレビトークショウ・青い服
サンディ (Kate Levy) ホースセラピスト
キコ・カガミ (Joy Osmanski) ベストセラー作家
(Clifton Samuels) レストラン”カーライル”ホスト