FBI:特別捜査班
(原題 : FBI)
第2話 緑の鳥 Green Birds
脚本/Aaron Fullerton
監督/Nick Gomez
【ストーリー】
●イントロ~ N.Yビジスネ街 5月24日。
ランチの為に多くの人が街を行き交う。
アダム(Michael Maliakel)とヴァレリーもその中の一つの
カップル。コピーライターになりたいと考えるアダムは今の
経理の仕事を楽しいと思って居なかった。
そんな会話をしていると目の前で人が倒れる。ヴァレリーは
人ごとだと思って居たがアダムも倒れ、近くに居た人物は
次々と倒れていく。
●現場へ
ベルとOAが現場に行くと既に捜査していたNYPDの
バーンズ(Lyndsay Kimball)が二人に現状を語る。8人死亡で
まだまだ増えるだろうこと。広場で6人、歩道で2人、半径
8ブロック以内で14人が搬送されたという。原因は分かって
居ないが症状として出ているのは発作、呼吸困難、麻痺、
目眩、痺れに腹痛 etc…。
被害者が食べたものは不明。倒れた人以外は食事をしていない
ことから空気中散布の毒ガスではなく寧ろ食べ物に毒が混入
しているのではないかとされる。
規制線内で倒れている人の近くにはチャーチSt.にある
KOREAN DELIのレシートが入っていた。ここから3ブロック
北に有る店だという。
●KOREAN DELI
店主(Glenn Kubota)から色々と話を聞く。
「仕入れ先を変えたか」「攻撃しそうな人物は居ないか」
「食事の衛生に問題は無いか」・・・
この店は36年家族経営しているという。
防犯カメラを見ると顔は見えないが不審な行動を取る人物が
が写っていた。
テック班のイスコ (Sagar Kiran)は再構成型超解像処理
アルゴリズムを使用しガラスに写る映像から顔の割り出しを
図るとなんと女の子が食料の中に何かスプレーを吹きかけて
いることが判明する。
●FBI NY支部
ジュバルはこれまで分かっていることの報告を求める。
サラダバーに吹き付けられた毒は・・合成テトロドトキシン
(TTX)で伝染性は無かった。匂いも無いが毒性は協力。
CDC(Gisela Chipe)の女性は1mmgでも亡くなる時が有るという。
そしてこれは生成したか闇サイトで売られていたものだろう
と。
チャザルは顔認証ではヒットしなかったという。
そもそもニューヨークでは運転しない人が多い事。
聞き込みで集めたVTRで分析するとBrooklyn Banks Skatepark
付近で見失っているが、その付近からは上着とバッグが
亡くなっている映像を目に居る。
ジュバルはデイブにゴミを捜させると語る(最後のコーヒー
を持って行きやがった罰だ!!)
デイナ・モージャ(Sela Ward)が支部にやってくる。
VTRを目にした彼女はそれは少女が来ているシャツは
a red anarchist black metal bandのものかと問う。
初めてみんなの前に現れたので自己紹介をする。
新たに赴任してきた主任特別捜査官。
このメタルは過激で政治的だと娘の学校から注意喚起が有り
「アメリカ資本主義を破壊せよ(for the destruction
of American capitalism)」と説教している活動家たち
のバンドだという。金融街で働くものは資本主義の担い手だ
というOA。彼らの活動が有名になるというデイナ。
彼女は優秀なプロファイラーでもあるという。デスクに
居ながらもかつて『ニューオーリンズの連続殺人犯』を捕ま
えたことがあるという。
そんな中、TTXをまいた少女がMt.サイラ病院に入院した
との報告がジュバルに入る。容疑者の名前はキャロライン・
サボティック(Rebecca Gruss) 16歳、155cm、茶色がかった
ブロンドだと分かる。
●Mt.サイラ病院
キャロラインは維持装置に繋がれそこには母親のレニー
(Kellie Overbey)が見守っていた。彼女から話を聞くこと
になる。
■事件
ニューヨークの金融街で寛ぐものたちが次々と倒れていく。
何者かが毒物を食品に混入させ、それを食べたものが
亡くなったものだと判明する。防犯カメラ映像には未成年の
少女らしき人物がスプレー型もので毒を混入させたように
思われたが・・
■感想
2話を見たのがかなり前になってしまいました。
しかも寝落ちしてからかなり放置していたので内容が間違えて
いたら済みません。
本日はOA役のジーコ・ザギがインタビューに登場。
彼はエジプト系でイスラム教徒でアメリカ人。
3つの背景、一つの視点を持っている。
イスラム教徒でFBI捜査官として活躍することに視聴者は
新鮮に感じるだろうと語っている。撮影時間も長いみたい
ですよ。
未成年にして孤独を感じるものがつながりを持ちたくて、
そんな仲間を捜すためにネットにハマり、その弱みにつけ
込んでくるISISの悪事を暴いていくと言うエピソード。
日本に居ると毒殺事件、イコール、テロリストという構図に
はならない気がするけどアメリカだとその辺は迅速に対応
していくものだなと思わせる。資本主義・自由世界のトップ
に立ち世界警察の名の下で世界平和を目指している国という
のは実に大変なものだ。
日本でも毒関連の事件ではカレーライスに混ぜて小規模の
祭りの中で発生したり、洗浄液をお茶に混ぜて同僚社員に
飲ませるという事件は有ったし、何よりもサリン事件が有っ
た訳だけど、国際的な事件と考える人はまず居ない。
ただ形は変われど日本でも孤独の少女を食い物にしている
輩というのは多い気がする。家出少女などを自宅に住ませる
変わりに性的関係を持つとかね。人気を利用して少女を
食い物にしているYoutuberも居るみたいですけど・・
今回はイスラム圏が関係してくる話でも有り、
ドラマのメインキャラクターの一人のOAが精通すること
も有ってイニシアチブを持って捜査にあたった。
また新しく主任捜査官としてSela Wardさん演じるデーナ・
モージャというキャラクターに変更されてプロフィラー的
知識も披露し、娘が居るからこその知識なども役に立った。
また過去には「ニューオーリンズの連続殺人犯」という
ものも卓上で解決したようなので捜査官としてのスキルは
もちろんのこと、ベル捜査官は彼女のことを気に入って
居たようだ。
■事件の背景
基本的にはアメリカと対峙するISISの存在が有り、シリアに
居る筈のテロリストの一人・Greenbirdことハリド・バルフム
がアメリカに居る。このテロリストはITにも精通していて
イラクで使った化学兵器テロにも関与している。
2011年に撮られた写真が唯一の手がかりだとされていたが、
9.11にも関わっていた人物なのか。
そんな彼が孤独なものたちを勧誘してテロリストとしての
実行犯にする。本来勧誘されないように見守るべきものたち
が周りには居ない。学校には馴染めずに、酷いイジメに遭
っているものたちだ。冒頭の事件の実行犯であるキャロライン
は父親が5年前に出て行ってしまっている。
また二人目のタラは父親が少々高圧的で娘の言うことに
相当頭ごなしに否定するというタイプの人物で母親は居ない
みたいな感じだった。
ただ一人目と二人目の間には決定的な違いが有る。
キャロラインの父親はイスラム圏の人で少なからず繋がりが
あり拒絶感は無いこと。
今回の首謀者はGreenbirdというハンドル名を使い、ダーク
ジハードというテログループに属している。彼らは海外に
サーバーを置いて暗号で活動をしている。
原理主義とは逆に先端性を前面に出しているというのが
不思議な感じだ。
イケメンを装い思春期の女性に近づいて仲間に引き入れる。
緑の鳥・・鳥はジハード戦士の象徴とのことだった。
そして殉教者の魂は楽園の中の緑の原の中にいく。
かつては潜入捜査をしていたOAも危うく引き入れられそう
だったみたいだ。
「潜入していた時に信仰心を利用された。自分の世界が錯乱
している人間を見つけて秩序を約束している。」
■コミョニケーションは必ず足が付く
色々と秘密に接触したりして工作していたが、話のやりとり
が暗号化されていようともISの通信は傍受されダークジハー
ドとの接触も有る。
二人目の勧誘者タラと接触する際にテロのリクルーターは、
タラをテロリスト・殉教者にする為にライトハウスパーク
での接触を試みる。
その際囮捜査で15歳のタラを使うのだから凄い。
そこで捕まえたのはニタ・カヤリというパキスタン生まれ
コネチカット育ちの女性。
・取り調べはお手の物?
ニタもイスラム圏の女性だ。
コーランは熟知している。
その為にOAが上手く誘導していく。
「私の言葉が虚偽ならばアラーの怒りは私に下る」
「第24章・5度目の誓い」
ニタもまたパートナーの存在を約束されていたが、73年も
逢った事の無い人のために刑務所に入ると言われ、他の
少女も同じようにリクルートされていた事を言われて現実に
目覚めさせた。
過去にタラと逢った公園で首謀者と会っていた。
ナイジェリア系でヒジャブ姿、緑のスウェットに黒の
バッグを持っている。
・Greenbirdの特定
FBIのTECH班たちがwebに潜入に成功。
そしてNSAが傍受した通信データの声紋を先進アルゴリズム
(advanced algorithm)にかけて特定していく。
Greenbirdは3人の女性に接触していたが、2人は学校にいて
残りはクイーンズに住むナイジェリア系18歳の少女・
ハキーマ・バッシだった。
彼女の行動をメトロカードなどから特定し、Borough Hall駅
で降りている。そこにあるのはfarmers marketだ。
既にハキーマによって使用され急いで消防隊などと協力して
それを止める。ハキーマを捕まえた際に持っていた荷物から
二人はフェリーのチケットを持っていた。
そして彼女には注射の針が出ない仕様からバルフムは彼女と
の関係は本気だったと判明する。
・交渉の予知無し・・投了
フェリー乗り場でいよいよバルフムを追い詰めた。
このシーンは人が居ない方に犯人を追い込んで被害を最小限
にしようとした感じ。不自然に人が居ない方に向かったとも
言える。バルフムは人質を取って最後のあがき。
彼は実験する際に失敗して顔にはヤケド痕のようなものが
付いていた。最後は頭に発砲して有無を言わさず殺害して
しまったが、死んだら殉教者扱いになるので、OAとしては
生きて捕まえたがったようだ。
■使用された曲
・
■出演者
マギー・ベル (Missy Peregrym) FBINY支局・捜査官
OA・ジダン (Zeeko Zaki) FBIマギーの相棒
ジュバル・バレンタイン (Jeremy Sisto) FBI特別捜査官アシ
クリステン・チャザル (Ebonee Noel) FBINY支局・分析官
デーナ・モージャ (Sela Ward) FBI 主任特別捜査官
リー・シャルゴス (Lenny Venito) キャロの父
タラ・シャルゴス (Mia Kaplan) キャロの友人
レニー・サボティック (Kellie Overbey) キャロの母
ニタ・カヤリ (May Calamawy) パキスタン人NY育ち
イヴ・ネットレス (Nina Lisandrello) FBIの法科学者
ハリド・バルフム (Jonathan Avigdori) テロの首謀者
メアリー (Anthoula Katsimatides) 国土安全保障省(NSA)
ロマン・イスコ (Sagar Kiran) ERTテック
パク・ホーチェン (Glenn Kubota) コリアンデリの店主
レイチェル・バーンズ (Lyndsay Kimball) NYPD捜査官
ハキーマ・バッシ (Helen Beyene) クイーンズの少女
ヴァレリー・ハートフォード (Salma Shaw) 冒頭のビジネス街
アダム・マイケルズ (Michael Maliakel) 冒頭のビジネス街
(Jason Kaufman) SWAT チームのリーダー
ライアン・ブリッグス(Thaddeus Daniels) 黒人のNY市警
(Jayson Wesley) 救急医療士、ファーマーズマーケットへ
(Gisela Chipe) 疾病対策/CDC
(Damiyr Shuford) 危険物処理班/HAZMAT
(Hilary Mann) ツーリスト
キャロライン・サボティック (Rebecca Gruss) 16歳、TTXをまく
(Jamie Ann Burke) 人質となってしまう若い女性
トーマス (Marcio Martha)