第1話 白い仮面 The Job
脚本/Jeff Davis、Breen Frazier
監督/Glenn Kershaw
【STORY】
●ワシントン州シアトル / イーストサイド
マイク(John Marshall Jones)は後輩のダスティン
(Joe Pistone)は現場入りする。彼は後輩に突然のテスト
をする。
「覚醒剤工場につきものの匂いを三つ言え」
アンモニア、エーテル・・・そしてクソだと。
現場ではジャンキー女性(Noelle Toland)から聴取・供述が
問われていた。
「私は見た。悪魔みたいな牙が生えていた」
しかしその供述は使い物にはならないだろうというマイク。
現場はまさに薬物工場となっていた。
ダスティンは一人の男性が床にいるのを目撃する。
「ジャンキーの密売人は強迫神経的な行動をするものが
多いので珍しくない」「外傷無し」「薬の過剰摂取」
マイクが下した決断だがロッシがやってくるとそれを否定
し、彼は殺されたのだと語る。私は行動分析課の捜査官
であり既に連絡が入っているハズだろうと語る。
ロッシは一人目の被害者の写真を携帯内の画像で見せる。
2日前に殺されたもの。マイクはそんな事件は聞いていない
とし、ダスティンは同じ手口だと語る。事件はニューヨー
ク州で起きたものだというロッシ。
犯人は二日で大陸を横断してきたのか?。
その疑問にロッシはそれをプロファイルで突き止めるのだ
という。この犯人には母親との確執はなく有れば女性を
殺しているのだろうと語る。
モーガンも現場で捜査していた。
注射器だらけの屋敷の中にある注射器に目を付ける。
これはドラッグ用ではなく犯人が置いて行ったもの。
●FBI / BAU
犯人の資料を調べるガルシアやホッチも資料に目を通す。
二日の間に東と西の海岸で一人ずつ殺している犯人。
我々と犯人の違いは5人対1人。負ける気はしないとロッシ。
ミーティングを始めることに・・
●一軒家
地下室で銃の手入れをする男。ベティ(Jamie Tompkins)
は男から渡されたという資料を持ってくる。
銃口を手に女性に向けると怯えたように資料を渡して出て
行く。ベティは静かに助けを求める。
男はスーツケースの中に大量の殺戮兵器を持っていた。
●FBI / BAU
・ミーティング
・1人目は縛られて猿ぐつわをされているが2人目は違う(MO)
・いずれも窓から侵入して気づかれていない(SP)
・二件目はアルミが貼られていた。音がするハズ・・(GA)
・そこに居たのは何日も眠らずにもうろうとしたジャンキー、
獲物の選び方を心得ている(RO)
・死因は心不全だが原因の特定は出来ていない(MO)
・顔の白塗りは? 儀式か何かを隠す手立てか?(HO)
・分析によるとピエロが使う油性用の塗料。プルチネッラ
に似せてある(SP)
・今のピエロの原型は16世紀に遡る。「コメディ・ア・デラ
ルテ」という仮面劇のキャラに該当する。プルチネッラは
詐欺師。台詞代わりに楽器を使い、おかしな音を出してい
た(SP)
・犯人は被害者に騙されて恨みを込めた死に化粧かも(RO)
・そうならば衝動的な犯行ではなく復讐だ(HO)
デイブは被害者の分析、モーガンは犯行手口、リードは
フェイスペイントの分析を。
ミーティング中にホッチの携帯にJJから電話が鳴る。
育休を取っている彼女。ヘンリーはウィルが見てくれて
いる。お母さんは赤ちゃんと一緒に寝ないとダメだとホッチ。
事件は次々と起きるのに手伝えないのがもどかしいというJJ。
そんなホッチの元にアンダーソン捜査官がやってくると、
人員補充のために捜査官の面接を行うのだった。
■Incident
連続殺人事件が発生する。2件の事件が発生し、事件はアメリカ
の東海岸、西海岸でそれぞれ起きる。
殺された遺体には何故か白い仮面が被せられていた。
■Impression
放送日はアメリカでは2015年9月30日。これを書いているのは
2021年8月の事なので実に6年も前の話になってしまった。
このドラマを見たのが久しぶり故にシーズン10の最後が
どうなっていたのかを完全に忘れてしまっている。
JJ役のAndrea Joy Cookが出産の為にリモート参加の形に
なってしまい、人材不足。そしてマンネリ化を防ぐために新た
なキャラクターの起用となる。
一見するとできあがっているチームの中に新たな人物が入り
込む余地があるのかという事が気になる。
実生活でもネット社会でも、意外と既にできあがってしまっ
ているグループに参加するっていうのが難しいんですよね。
かなり切れ者のチームの中に入るくらいだから相当スキルは
持っているという設定でないとなかなか発言が通りにくいの
ではないかという事は想像に難くない。しかし新しい人物が
あまり口を出すと意外な所でミスを犯すことも考えられるの
でその辺の案配がどうなるのかですね。
ドラマはシーズンの始まりと言うことで事件も全て解決した
というよりもガルシアが言うようにこの手の犯罪者は
複数居そうで怖い。
犯罪者も実は被害者だった。そしてその犯人に復讐しよう
としている。
実は昔Dlifeで高画質版を録画しておいたのだけど、何処に
いったのかを忘れたのでwowow版で見た。Jose Zunigaという
大物が出ているのでこの人が犯人かと思って思わずすり替わ
るのかなと思いビクビクしていたが杞憂に終わった。
・新キャラ、タラ・ルイス
演じているのはAisha Tyler。
タラという人物は、サンフランシスコの管理部長からの推薦
でやってきた犯罪精神医医学の教授。本人曰くDr.と呼ぶのは
父親だけだと言っていた。
過去に「ヘルツォーグ」の事件に於ける被疑者と面接して
いる。その際に奥さんのモノマネをして相手から聞き出す
ことに成功。また12年間逮捕した相手ばかりを見て
来たので新たに今発生している事件の解決のスキルに身を捧
げていきたいような感じだ。
■捜査
検視官のジュディス (Jacqueline Pinol)によると、被害者
の体内からは、固形コーンシロップ、大豆繊維、中佐脂肪酸
トリグリセンド・・つまり栄養ドリンクが検出。フェイス
ペイントの下から注入されている。血管内に入れて塞栓症。
固形物を食べられない人が利用するもの。
・被害者1
離婚したシングルファーザー。
・被害者2
ドラッグ売人
・被害者3
性的被害者
・被害者4
整備工
・犯人像
被害者二人の接点はフェイスペイントくらい。
メッセージとして口と関係があるもの。
プルチネッラの色使いは逆になっている。
ピエロの原型。パントマイムは沈黙の芸術。
胃に栄養剤を直接入れていると推察。犯人が喋られないので
はないか。
・二日で二人を殺しているが数千kmも移動している疲れ知らず
の人物。
・他人の家に気づかれずに侵入。
・フェイスペイントなどから几帳面。人の死を見慣れている。
・プロの殺し屋。
問題はフェイスペイントのメッセージは誰に向けたものなのか。
「殺しの依頼人」に向けたものだと判明していく。
■捜査2
3人目の被害者がヴァージニア州・シャーロッツヴィルで出る。
被害者はブライアン・テイラー。しかし調べる限りは殺される
ようなことはしていない。
決済代行サービスに振込の跡(2ヶ月前)。そこでテイラーの
身内が亡くなったのではないかと推察し調べると父親が死ん
でいた。
性的虐待を受けて独立していたことが判明。
■プロファイル
・プロの殺し屋。襲っているのはかつての依頼人たち(MO)
・2013年にFBIはシルクロードという闇サイトを摘発。
違法薬物、凶器、児童ポルノ、殺し屋などの売買に利用(SP)
・前金で半額、商品受領後に半分(HO)
・被害者は過去1年この手順で殺し屋を雇う(MO)
・殺害されるのは残りの半額が払えない場合(RO)
・犯人は顎を負傷しているか声を出せないで居る。原因を
作ったのが依頼人。仮面は復讐の表明(SP)
・体にハンデを負えば目立ちそうだが身を隠せる財力と
ネットワークがある(MO)
■ガルシアの捜査
ガルシアが途中で2001年NAPSTERの事を口にして
いましたね。これは政府の力で封鎖されたが、オンライン
シェアの力はより深くに潜っている。決算代行を調べて
いる彼女は見つける度に殺し屋を雇っているものでは
ないかと不安になる。かつて襲われたことがあったしね。
モーガンとのやりとりの中で「ナンバーズ」のような捜査
になりましたね。少しずつ絞り込まれていき、数字が減って
いくところは興味深かったです。
半年の代行決裁「39223」
有名な業者を除外「6372」
支払額は4万ドル「16」
2万ドルずつ2回に分けている人「1」
■急接近
犯人/被害者に近づいたのはガルシアとモーガンのやりとり
の中で代行業者から絞り込み一人の依頼人を見つけたこと
からだった。しかし犯人もまた切れ者。
場所を特定してSWATが突入した際、ピンを抜いた状態で手に
手榴弾を持たされている被害者の姿が有る。
工業用の接着剤。
・考える考えるんだリード先生
車は4台。バッテリーも4つ。それぞれに水62%、硫酸38%の
電解液。ただこのままだとアクリルと金属の分離は無理。
しかし手の脂肪分が分解して手榴弾は濡れた石けんのように
落ちるであろうこと。しかし当然溶ければ手が焼けて痛い。
結局爆発しましたけどね。
・アルから話を聞く
やりとりは全て匿名。彼は婚約者の殺しの依頼者だった。
監視されていた。PCのカメラが勝手に作動したりFACETIME
に電話がかかってきた。金がなくて殺し屋を殺そうとする
という罠を仕掛ける。罠はアトランティックシティ。
■アトランティックシティ
1週間前にアトランティックシティにある男が顎を撃たれて
救急病院に来ている。指紋はローマ警察に大量に残っている。
犯人はジュゼッペ・モントーロ。
・犯行手口の変化
密告者がいる。警察関係者ではないか。
SWATが怪しい。ウィルソンを調べること。
逃げた車はFORD社のトーラスTAURUS。登録者名はベティ。
三人で行っているが脅されているのでは無いかという
可能性。
■クローズド
元々の依頼人はベティだった。3年前に2回流産した。
産婦人科で鎮痛剤の処方で辞められなくなってしまった
ベティ。ディーラーから薬を買うようになると
モントーロを雇ってディーラーを殺そうとした。
FBIのBAUもその時既にフィルと携帯でコンタクトは取れて
いる。通話して色々と情報を追うが、逆に電話がかかって
来てしまいルイスが電話に出ることになる。
その通話時にはモーガンは現場に居ていつでも狙撃の準備
をしている。「身をかがめれば良い」その合図で犯人に
銃弾を撃ち込むことになる。2人とも生きている。
病院でモーガンはモントーロと会話。
今後は手伝ってもらうという。
ダーティダズン(The Dirty Dozen)。次に殺す相手との事。
このエピソードはまだ続きそうだ。
■MUSIC
・
■CAST
デビッド・ロッシ (Joe Mantegna) BAU創設に携わったベテラン
アーロン・ホッチナー (Thomas Gibson) リーダー
デレク・モーガン (Shemar Moore) 爆弾処理が得意
スペンサー・リード (Matthew Gray Gubler) ドクター
ペネロープ・ガルシア (Kirsten Vangsness) 解析
ジェニファー・ジャロウ (A.J. Cook) BAU
Dr.タラ・ルイス (Aisha Tyler) BAU
Dr.ジュディス・マーツ (Jacqueline Pinol) 検視官
ベティ・ウィルソン (Jamie Tompkins) モントーロに操られる
マイク・ワーナー (John Marshall Jones) 刑事
ダスティン・パドック (Joe Pistone) 刑事・後輩
グラント・アンダーソン (Brian Appel) FBI捜査官
(Mary T. Sala) 看護師
ブライアン・テイラー (J.P. Giuliotti) 三人目の被害者
アル・エイゼンムンド (Jose Zuniga) 被害者4
(Crispin Alapag) 自動車整備工
(Noelle Toland) ジャンキー
フィル・ウィルソン (Josh Coxx) ボルティモア警察SWAT隊長
テッド・オズボーン (Martin Mathieu)
ジュゼッペ・モントーロ (Robert Neary) 犯人