コード・ブルー3
(フジTV 2017年・7月期・月21)
脚本:安達奈緒子
演出:西浦正記
音楽:佐藤直紀
プロデューサー:増本淳
協力プロデューサー:中野利幸
演出:西浦正記、葉山浩樹、田中亮
主題歌:Mr.Children「HANABI」
http://www.fujitv.co.jp/codeblue/
第8話 孤独な夜
【ストーリー】
緋山は白石にアパートから出て行くことを告げる。今までも
仕方なく置いてもらっていただけだし、古いけど病院の近くに
見つかったからという緋山。もしかして出て行ったら寂しいのか
と茶化す緋山。今日から灰谷先生が来るから・・と白石は神経質
気味。先生は落ちただけだとしているが睡眠薬が効きすぎて
ホームから落ちたなんて信じられるか?という緋山にそういう空気
は本人の前で出さないでと語る。何て言ってあげるのかと問う。
灰谷は妙に明るく振る舞っていた。
そんな中川田慎一が母親に連れられてやってくる。母親は仮病
だろうとするが、本人は否定し本当に痛いという。鉄棒で胸を
打って腹部を痛めていた。検査では問題が見られなかった。
藍沢に相談する灰谷は、ベッドの空きがあるなら病院で一日様子見
すれば良いと語る。
藍沢は奏の様子を見に行く。
私の手術の途中で急変した患者はどうなったのかというと、
藍沢は退院して仕事に復帰しているという。誰なのかという奏
に対して個人情報だからと語る。私の仕事はピアニスト・・
今までは鍵盤を押せば特別なものが聞こえていたが今はただの音
が聞こえるだけだという。
そんな中成田南消防から空港の到着ロビーに40代男性が倒れて
ショック状態だとしてDr.ヘリ要請が入る。緋山、名取、雪村で
現地入りする。エコノミー症候群が疑われるとするが、患者から
は鼻血が出ていた。エコノミー症候群が鼻血を出すか?
患者の所持品から名前は堀内豪(45歳)、血圧70-55。
吐血、下血、鼻出血、消化管出血の傾向があるという。
ラインの確保の為に患者に刺した針を名取は緋山に間違って
刺してしまう。それを雪村が見ていた。
■感想
一人で解決出来ないことも三人寄れば文殊の知恵とばかり
のエピソード。
今回は緋山のナレーションベースで医者にはトモダチが必要か
というテーマが語られたので、仲間、チームの違いは何なのか
ということを考えさせられる。
真に悩みを相談出来る人物っていうのは、早々居るものじゃない
けど、仮にいるとすれば、こういう職種柄同じだけのレベルや
スキルを備えた仲間じゃないと難しいんだなと思わせる。
または同じだけ苦労してきた年輪みたいなものが必要かな。
ここの所、緋山と名取というペアのケースが多いけど、
指導医って特定のフェローにつくのが決まっているのだっけ?
白石は灰谷、藍沢は横峯みたいな組み合わせになっているのか。
白石は自分にはリーダーの資質があるのかどうかで悩む。
フェローは自分には医師としての資質があるのかどうかで悩んで
いる。
緋山の一貫した厳しさは、強さとも弱さとも取れるものが有るが
今回は自分が不安な顔をしたらミスしたフェローが一番動揺する
と思って本当に姿を見せていない。
本当の姿を見せられる相手こそ友達であり、一緒に協力して問題
に対処していけるのがチームであり仲間なんだな。
なんだかんだ言っても白石のことを一番よく知っているのは緋山
か。親しき仲にも礼儀は必要だぞ。
過度のライバル意識から新海の中にもミスしてしまったのでは
ないかとする深い葛藤があることが描かれた。
今までスカした嫌なヤツかと思っていたけど、ここのところ新海
とか名取は感情を表に出すようになった為に接しやすくなって
きた感じ。
そして先日プラットフォームから落ちたとされる灰谷が戻って
来た。自殺なら生きて居られないような感じ。死にたい思いと
同時にそこには生きたいとする意識も働いたが為に死なずに
済んだところもあるんだろうね。
治る怪我(ミス)ならば若いウチは沢山した方が良いという緋山
の言葉。ベテランの失敗程心に響くものは無いことは先日にも
語られたけど、子供の頃にかかるべき病気にかからず大人にな
って病気にかかると思わぬ重傷になるって病気は多いものだしね。
■出演者
藍沢耕作 …… 山下智久 (フライトドクター、脳外科医)
白石恵 …… 新垣結衣 (フライトドクター、チームリーダー)
緋山美帆子 …… 戸田恵梨香 (フライトドクター、周産期医療途中)
冴島はるか …… 比嘉愛未 (フライトナース、妊婦)
藤川一男 …… 浅利陽介 (フライトドクター、整形外科専門)
名取颯馬 …… 有岡大貴 (フェロー、名取総合病院の一人息子)
灰谷俊平 …… 成田凌 (フェロー、要領が悪い。コンプレックス)
横峯あかり …… 新木優子 (フェロー、若干夢見がち)
雪村双葉 …… 馬場ふみか (新人看護師)
町田響子 …… 伊藤ゆみ (管制官、コミュニケーションSP)
鳥居誠 …… 岩井拳士朗 (Dr.ヘリ、整備士)
早川正豊 …… 伊藤祐輝 (Dr.ヘリ、パイロット)
広田扶美 …… 下垣真香 (看護師)
橘優輔 …… 歸山竜成 (啓輔と三井の息子、拡張型心筋症、11歳)
梶寿志 …… 寺島進 (ベテランパイロット)
西条章 …… 杉本哲太 (脳外科部長)
三井環奈 …… りょう (フライトドクター)
新海広起 …… 安藤政信 (脳外科医)
橘啓輔 …… 椎名桔平 (救命救急部部長)
緒方博嗣 …… 丸山智己 (元一流シェフ、中心性頸髄損傷)
天野奏 …… 田鍋梨々花 (14歳、天才ピアニスト、小脳血管芽腫)
堀内豪 …… 天田暦 (45歳、ジャーナリスト、毒蛇に)
川田慎一 …… 内川蓮生 (仮性動脈瘤)
川田の母 …… 向衣琴
市川貴之