コード・ブルー3 第4話 笑顔は万病の薬。しかし笑顔を処方するのは難しい。

コード・ブルー3
(フジTV 2017年・7月期・月21)

脚本:安達奈緒子
演出:西浦正記
音楽:佐藤直紀
プロデューサー:増本淳
協力プロデューサー:中野利幸
演出:西浦正記、葉山浩樹、田中亮
主題歌:Mr.Children「HANABI」

http://www.fujitv.co.jp/codeblue/

第4話 笑顔の効能

【ストーリー】

白石、緋山、そして少し遠い所で藍沢はバー”めぐり愛”で
冴島の結婚を祝う。藤川と結婚するとは謎だという緋山。
藤川の何処が良かったのかと問われた冴島は答えに困る。
一つくらい言ってやれという藍沢。優しい所かなと。

緋山は愚痴り出す。あの研究論文は私が続けていたのに・・
周産期医療センターの論文報告会で教授は若いのを
取ったのだという。
白石はフェローたちの評価報告書について何と書けばいいのか
に悩んでいた。つかみ所がないがその中でも特に名取は分からない
と。そんな中新海は藍沢に対して奏ちゃんの容体が悪化したとの
連絡。

翌日緒方は緋山に二日酔いなのかと問うと彼氏に振られたか?
と問われる。
冴島がDr.ヘリから降りて出産までは地上勤務になることが
みんなに報告される。代わりに搭乗するのは雪村だと。

そんな中早速救命要請の連絡が入る。
印旛川の河川敷で30代男性と8歳の子だという。

三井は橘に電話し息子が急変したという。
循環器内科の井上は優輔を処置室へと連れて行く。

現場に到着する藍沢たち。名取に対してこの場合どうするかと
問う。セオリーならば抜かずに運んで画像診断だという。鉄串
をここで抜いたら危険だと母親にも知らせる。

幸い優輔の出血は酷くはなかった。

運ばれて来た北原健太郎(8歳)。頸動脈を傷つけている。内シャン
トチューブを入れて左頸動脈を遮断し鉄串を抜くのが手順では
ある。その為に左脳の血を止められる。交通動脈が通っているの
で右側の脳から血液は大抵送られるはずなので大丈夫な筈だが
彼には仮性動脈瘤があることが判明する。しかし静脈からの出血
は無さそうだった。

優輔と同じ拡張型心筋症の佐倉暁人(11歳)も病室が隣だった。
優輔は幸い胃炎だったが相当ストレスが溜まっているのであろう
ことが分かる。

■感想

いよいよ最後のフェローカードである名取と雪村の性格的な事、
スキル性を描いたことで新シーズンに於いては新キャラの提示が
一回りしたことになる。

今回はそれぞれのキャラクターの組み合わせで幾つかの違う要素
の流れを作った。

名取は親に言われたから医者になっただけでコレと言った拘り
がまるでないが知識は医者の息子だけ有って持ち合わせて
いる。雪村はかねてから冴島に静かな対抗心を抱いていた
けどいよいよそのチャンスに恵まれて、現場に行くことになる。
ただし彼女のドラマが発生したのは現場ではなく院内でのこと。
勿論現場のことにも言及したが看護師がすべきことは何かという
ことの問いかけを冴島が投げかけ、それを彼女自身が今後どの
ように消化していくのかという所が興味深い点だ。

別のドラマを引き合いに出して悪いけど先日NHKで放送していた
海外ドラマ「シカゴ・メッド」のシーズン1が終わったばかり。
そのドラマの中で依存症患者が繰り返し運ばれてくるが、本人に
治療する意思が無い限りはなかなか治るものではないこと。
これは結局医師にも言えることでやるべきことを自覚していない
限りは結局は不毛なことを繰り返すだけ。

しかしドラマではそういうことに気がついているか気がついて
いないかということ以上にもどかしい状況を幾つも作った。
居場所が失われた緋山と料理人の緒方。

治す方法は分かって居てもそれが出来ない状況を天野奏や橘優輔
のエピソードを通して見せてくれる。
笑いたくても笑えない状況。会いたくても会いに行けない事情。

ただ最近あまり役に恵まれていなかった丸山智己さんの役割が
今回は本当に光ったな。
「オレなんて店を首だよ。一から作ったのにお先真っ暗どころ
か闇だよ。闇の中で暗くなったら自分が何処に居るか分からなく
なる。」

■出演者

藍沢耕作 …… 山下智久 (フライトドクター、脳外科医)
白石恵 …… 新垣結衣 (フライトドクター、チームリーダー)
緋山美帆子 …… 戸田恵梨香 (フライトドクター、周産期医療途中)
冴島はるか …… 比嘉愛未 (フライトナース、妊婦)
藤川一男 …… 浅利陽介 (フライトドクター、整形外科専門)

名取颯馬 …… 有岡大貴 (フェロー、名取総合病院の一人息子)
灰谷俊平 …… 成田凌 (フェロー、要領が悪い。コンプレックス)
横峯あかり …… 新木優子 (フェロー、若干夢見がち)
雪村双葉 …… 馬場ふみか (新人看護師)
町田響子 …… 伊藤ゆみ (管制官、コミュニケーションSP)
鳥居誠 …… 岩井拳士朗 (Dr.ヘリ、整備士)
早川正豊 …… 伊藤祐輝 (Dr.ヘリ、パイロット)
広田扶美 …… 下垣真香 (看護師)
橘優輔 …… 歸山竜成 (啓輔と三井の息子、拡張型心筋症、11歳)

梶寿志 …… 寺島進 (ベテランパイロット)
西条章 …… 杉本哲太 (脳外科部長)
三井環奈 …… りょう (フライトドクター)
新海広起 …… 安藤政信 (脳外科医)
橘啓輔 …… 椎名桔平 (救命救急部部長)

緒方博嗣 …… 丸山智己 (割烹”おがた”板前、中心性頸椎損傷)
天野奏 …… 田鍋梨々花 (14歳、天才ピアニスト、藍沢の患者?)
天野道隆 …… 吉田悟郎 (奏の父、手術に同意)
天野 …… 荻野友里 (奏の母)
井上宣顕 …… 滝藤賢一 (循環器内科)
緒方由希 …… 岩上陽子 (博嗣の妻)
メリージェーン洋子/恒夫 ……古畑新乃輔 (バー”めぐり愛”)
北原健太郎 …… 西口青翔 (8歳、河川敷でバーベキュー中に鉄串刺)
北原 …… 今村美乃 (母)
北原 …… 植木祥平 (父)
佐倉暁人 …… 樋口海斗 (11歳、拡張型心筋症)
弟子 …… 徳秀樹

山盛由果

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