[新] シグナル 長期未解決事件捜査班 第1話 過去とつながる無線、15年前の誘拐の謎!

シグナル 長期未解決事件捜査班
(2018年4月期・フジTV・火曜21時枠)

原作 – 『シグナル』
脚本 – 尾崎将也
音楽 – 林ゆうき
主題歌:BTS(防弾少年団) 「Don’t Leave Me」
演出 – 内片輝、鈴木浩介
プロデューサー – 萩原崇、笠置高弘、石田麻衣

https://www.ktv.jp/signal/index.html

第1話 過去とつながる無線、15年前の誘拐の謎!

【ストーリー】

1995年4月
6歳の健人は4年生の田代綾香のことを学校で見かけると
何処か無意識に彼女の姿を見つめていた。
1995年4月10日。
雨が降る中、綾香は傘を忘れた為に渡り廊下で一人佇む。
健人は声を掛けて傘に入れていきたいと考えるがその時は
声を掛けず帰宅してしまう。すれ違う赤いヒールを履いた
女性が綾香に声をかけていたのをすれ違い様に知る。

そんな中世田谷区の児童が行方不明になっているという報道
がされる。その時健人は兄・亮太と母・美紀と食事をしていた。
それをテレビ報道で知って気になる。
更に4月12日の午後8時に伊藤警察官は大山刑事に対して
環状8号線沿いで女児の遺体が発見されたという。
容疑者として色々と浮上する中、その中には健人の兄・亮太
も含まれていた。
しかし警察は橋本啓介(25歳)の指紋が検出されたことで、
彼を指名手配する。

2010年4月7日。
世間はスカイツリーの完成で盛り上がる中、南山田交番勤務
している健人は雑誌編集の丸岡と接触し、若手議員の
増田英二とアイドルの矢吹絵里香の恋愛をスクープする。
「人は97%の行動を無意識に行っている」。
写真を見れば二人はカメラの前では無意識に距離を取り
それ以外には近づいていること。しかし健人は丸岡のことを
信用出来ないとしてその場でその理由を説明していく。
約束したことが何一つ守られていないこと。更に彼は高級な
時計と新しい靴を新調し、仲間まで連れて来ていること。

しかし仲間ではなく彼らは城西警察署の美咲と山田だった。
警察官の癖にタレントのスキャンダルを流出させていたこと
を責めストーカー被害届けが女優の事務所から出ているのだ
という。山田は警察の品位を何だと思っているのかとするが、
警察に品位なんてないと一蹴する。そもそも何故強行班が
この程度のことで動くのかと問う。山田のデスクを見て
あなたは事務所から何かもらっているのではないかと語る。
収賄で訴えても良いが大目にみるという健人。そんな彼に
美咲は「あなたは警察官に向いていない」と語り転職転職
したらどうかと語る。

・1995年4月13日 (事件発生から3日)
容疑者・橋本啓介(25歳)、行方不明者・田代綾香(10歳)。
母・京子、父・政夫のウチ、母親は警察に黙って金を払えば
娘は返すと言われて払っていたが解放されることはなかった。
当時捜査をしていた大山と岩田は捜査本部で事件の概要と
捜査状況を世詰めている。中井管理官は何故親に勝手なこと
をさせたのはと。昨夜11時19分に発見された女児の遺体は
今朝両親に確認してもらったという。市民には信用されず、
人質は殺されるなんて何をしているのかと激怒。橋本の足取り
はどうしたのか?橋本は事件の後の10日を最後に職場を無断
欠勤しているという。橋本のクリジットカード履歴には
女性もののバッグやアクセを頻繁に購入した形跡が有ること。
しかし特定の開いては居なかったという。何も分かって居ない
のかとして中井は更に激怒。第一優先すべきは橋本だと語る。
しかし大山は橋本が犯人だと断定するのは早いのではないか
とし、バッグの指紋も脅迫状の指紋も親指だけで不自然だと
語る。

■感想

同名タイトルの韓国ドラマからのリメイク作品。
韓国ドラマの方はまだ未見。

過去に起きた事件の関係者が警察官になり事件を解決して
いくというありがちな内容のドラマ。
当時目撃していたものとしては。その情報が警察に正しく
伝わり、それを正しく扱ってくれていれば少なくとも被害者
の両親は苦しむことは最小限に抑えられたのかも知れない
し、そもそもの原点には健人が、あの少女に声を掛けていれ
ばという後悔の念がある。
あの忙しい状況の中で子供の目撃情報が当てになるかどうか
という問題はともかく話を聞こうとする姿勢の警察官が居な
かった。ただ大抵こういうのはワンクッション置いて警察に
直接言わず親や教師に相談しても良かったのではないのかと
思ってしまう。

4月10日は過去・現在でもキーワードとなっている。
それもそうだけどこの日が殺人の時効の日。殺人事件の時効
が成立していた頃の話だ。

2010年4月に時効廃止がなされることになったけれど、
このドラマで事件が発生したのは1995年4月。
途中で2000年4月の映像が有ったり、2010年4月の状況も
描かれた。
ただ時効は撤廃されても日本は社会的制裁がある筈なので
司法の罰だけでなく市民からの偏見の目にさらされることは
言うまでもない。

■刑事ドラマを面白くするもの

連続性の事件ドラマは面白いのは確かで、この枠では常に
1話完結のドラマではなく日本のドラマでは珍しく1つの事件
を追うような展開が続くものとして描かれる。

こういうドラマを面白くするのは幾つか分かれるけれど、
捜査官の中に人並み外れた鋭い観察眼なり、分析官が存在
するところにある。そういう意味では坂口健太郎さんが
演じる健人はその辺のスキルはズバ抜けていて心理学にも
精通している。その上、何故か過去のトランシーバーから
時空を超えた交信が有り、それをきっかけとして捜査を
正しく導き様な状況が出来ているようだ。

■犯罪者像

容疑者を消す作業も面白く終盤は時効の流れと相まって
スピード感が有った。

健人によると

・自己顕示欲が強く自己愛性人格障害の可能性。
・共犯者はいない
・切断面から医療関係者
・95年当時20代前半の女性看護師
・1994年に閉鎖した谷本記念病院で働いていたもの

そのお陰で色々と有ったが誤認逮捕することはなかった。

■必要な要素なのか?

超能力のようにしてトランシーバーを使った怨念とも執念
とも言えそうなものがこの事件を解決に導く案内を果たした。

ただそれが彼の現実的な分析力のスキルを打ち消すような
役目を果たしている感じがしてくる。

ウソの情報を流して上手く解決に導いていくところなど
上手いところだけどね。

■出演者

三枝健人 …… 坂口健太郎 (城西警察署地域課の警察官)
大山剛志 …… 北村一輝 (城西警察署刑事課の刑事)
桜井美咲 …… 吉瀬美智子 (城砦警察署刑事課の刑事)
中本慎之助 …… 渡部篤郎 (警視庁の刑事部長)
山田勉 …… 木村祐一 (美咲の同僚刑事)
小島信也 …… 池田鉄洋 (鑑識官)
岩田一夫 …… 甲本雅裕 (刑事課係長)
安西理香 …… 青野楓 (慶明大学医学部・准教授)
加藤亮太 …… 神尾楓珠 (健人の自殺した兄)

吉本圭子 …… 長谷川京子 (城西中央病院、元谷原記念病院・看護師)
前川穂波 …… 河井青葉 (城西中央病院、元谷原記念病院・看護師)
幼少期(6歳)の健人 …… 大江優成 (1年2組)
少年期(10歳)の健人 …… 大西利空
田代京子 …… 片岡礼子 (母親)
田代政夫 …… (父親)
田代綾香 …… 丁田凛美 (4年生)
伊藤 …… おかやまはじめ (警察官)
橋本啓介 …… 竹内寿 (25歳、略取・誘拐容疑者)
加藤美紀 …… 高野志穂 (健人の母)
丸岡 …… 芹澤興人 (週刊誌の編集)
谷原悟朗 …… 谷原記念病院院長

山崎画大
篠原さとし、日野出清、末広透、三濃川陽介、川守田政人
光宣、紺野ふくた、波多江良一、山田将人、西島巧輔
伊藤寧々、横田ひかる、丸尾幸、小林天樹、世志男
清水厚男、石原義暢、塚原さやか、米田やすみ
道岡桃子、遠藤たつお、村上幸司、清川八雲、平口みゆき
松村遼

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