SUITS/スーツ
(2018年10月期・フジTV・月曜21時枠)
脚本:池上純哉
音楽 : 眞鍋昭大
プロデュース:後藤博幸、小林宙
演出:土方政人、石井祐介
主題歌 – B’z「WOLF」(VERMILLION RECORDS)
https://www.fujitv.co.jp/SUITS/
第5話 新章、スタート!
【ストーリー】
真琴から平成30年度の上半期決算報告書が出来たとして
チカに渡す。チカは【今期もっとも多くの案件を扱った先生】
には賞品を渡すという。一位はカニだった。
カニはみんなの前で「誠実さに勝る知恵はない」として常に
クライアントに寄り添い正攻法で戦った結果だという。
チカからもらったのは京都・何座のこけら落とし・・幸四郎
の襲名披露もある歌舞伎のチケットだった。
甲斐は代表も人が悪いとして普通はペアチケットを贈るもの
ではないかと語る。伝統芸能は一人で堪能するのが良いのだ
と。更にチカは【最も売り上げの多かった先生】の表彰として
甲斐だと語る。量よりも質が俺のモットーだという。
そんな中大輔の元に吉良という法律事務所の弁護士から電話
が鳴る。友人の谷元が傷害事件を起こして逮捕されたとの事。
すぐに行く事を告げる中、大輔は甲斐に祖母が怪我をしたので
ちょっと抜けることを告げる。すると個人的に雇っている
ドライバーが居るので車で行けという。
運転手は赤城だった。
カニは健斗に対して先ほどの表彰式での憂さ晴らしを健斗に
向ける。秘書の馬場は何処に居るのか?とするが身内の病気で
早退していた。
大輔は赤城に運転を頼むが目的は甲斐に言われたのとは
違う事を語る。赤城は甲斐に逢うならジャズのCDを渡して
おいてくれと頼む。そんな中、目を離した隙に前方不注意で
トラックにぶつかってしまう。
トラックの運転手の糸井は激怒して出てくる。赤城は全面的
に非を認める中、大輔は自分の名刺を差し出すと彼は甲斐の
居る事務所だとしりあることを考える。
一方警察署に迎えにいく大輔。店は弁償を求めているとする
が、借金の返済で金が全くなく家も車も売った状態である
と谷元は語る。
■感想
基本的にアメリカ版のスーツと順番通りにシナリオは描かれて
いるのね。今回は6話の内容をローカライズした内容となって
いた。
https://itawind.web.fc2.com/kaigai/s/suits106.htm
ストーリー自体もとても似ている。
アメリカ版ではハーヴィーとマイクの二人が乗っている状況
の中でリムジンは信号無視したタクシーとぶつかり裁判沙汰
になる。
マイクは親友のトレヴァーとの関係に蹴りをつけるかどうか
で迷っている。
もう一つの案件はなんだったか忘れたけど、自分が書いた
過去のエピガイからすると人形製造メーカーのエピソード
だったようだ。それ以外ではドナを巡ってハーヴィーとルイス
が争っている光景が有った。ドナはあくまでハーヴィー以外
の秘書として働くことはない。女性の武器でもある涙を使って
解決していたけど、日本版では追いつめられたことを示唆
する為にわざわざ屋上まで言って自殺しようとして交渉する
のだからちょっと相当安っぽい。
さて日本版でも3つの案件が問題に関わってくる。
最後には検事の問題も絡んでくる。
アメリカ版と違うのは運送業者の流れの一時停止無視の問題
を証明するものだったし、また日本版は極力法廷での解決は
回避しようとする流れが有るので、アメリカ版のような法廷
での醍醐味がない。変わりに日本の現状を踏まえてフェイク
ニュースだろうと何だろうと動画を流したもの勝ちって
感じで落ち度があるにもかかわらず本質から離れたところで
非難し、有利な状況を持ち込もうとする。
ただ前方不注意をした赤城にも全く罪がないとは言えないけど
それにしては今回は少々糸井に同情するのは難しかった。
ただこのエピソードを通して人間関係の難しさと、与えられる
べきセカンドチャンスについて言及されていたようにも感じ
る。甲斐は過去の糸井の件でも訴訟が巨額にならないように
上手く誘導してあげたにもかかわらずそれを生かし切れなか
った。
「中途半端な優しさは友情とは言わない。甘やかしだ。
本気で更正を望むなら関係を切れ。」
これで谷元遊星と切れるかと言えば・・・
それにしても玉井役の中村アンさんが若くて可愛すぎるので
少々甲斐と対等な関係を築くのが難しそうに見える。
この辺の要素は無視していくのかな。
また今回は個人的にルイスが拘っている趣味の多くを蟹江の
中でも見せていた。シェークスピア好きのルイスに変わって
歌舞伎好きの蟹江の姿が有ったり、ネコ好きは共通したもの
が有る。
また日本のドラマらしく「ワンピース」のセリフを引用した
けど、私はワンピースを一度も見た事がないので分からなか
ったのは残念。
カニと玉井を釣る為に甲斐はカニにはまー君と会えるニュー
ヨーク行きチケットでの協力を求め、玉井にはパリ旅行で
釣ろうとしたがいずれも失敗していた。
■キャスト比較
甲斐正午 = ハーヴィー・スペクター
鈴木大貴 = マイク・ロス
幸村チカ = ジェシカ・ピアソン
蟹江貢 = ルイス・リット
聖澤真琴 = レイチェル・ゼイン
玉井伽耶子 = ドナ・ポールセン
谷元遊星 = トレヴァー・エヴァンス
■出演者
甲斐正午 …… 織田裕二 (幸村・上杉法律事務所)
鈴木大貴 …… 中島裕翔 (幸村・上杉法律事務所)
幸村チカ …… 鈴木保奈美 (幸村・上杉法律事務所・所長)
聖澤真琴 …… 新木優子 (幸村・上杉法律事務所、パラリーガル)
玉井伽耶子 …… 中村アン (幸村・上杉法律事務所、秘書)
谷元砂里 …… 今田美桜 (遊星の妹)
蟹江貢 …… 小手伸也 (幸村・上杉法律事務所)
谷元遊星 …… 磯村勇斗 (大貴の親友、悪い事に手を出す)
柳慎次 …… 國村隼 (次長検事、甲斐の元上司)
鈴木結衣 …… 田島令子 (大貴の祖母、小山病院から施設へ)
井能昌文 …… 濱津隆之 (甲斐の探偵)
MASAYA、岡本至恩、小田切正代、太田英里
瀧谷一樹、菊一文字
館山健斗 …… 岩井拳士朗 (蟹江に目を掛けられた弁護士)
赤城達男 …… ブラザートム (運転手)
糸井公一 …… 半海一晃 (元糸井ベアリング、現一二三物流)
浅村 …… 比留間由哲 (闇金)
小柳 …… 池原丈暁 (闇金)
馬場 …… (カニの秘書)
吉良 …… (小向法律事務所の弁護士)
しゅはまはるみ、佐助、大須賀隼人