SUITS/スーツ 第4話 謎多き薬害訴訟

SUITS/スーツ
(2018年10月期・フジTV・月曜21時枠)

脚本:池上純哉
音楽 : 眞鍋昭大
プロデュース:後藤博幸、小林宙
演出:土方政人、石井祐介
主題歌 – B’z「WOLF」

https://www.fujitv.co.jp/SUITS/

第4話 謎多き薬害訴訟

【ストーリー】

東大法学部の横溝卓教授の退職を祝う会が開かれる中、
甲斐は出席する。そこに後輩であり大手スタンリー法律事務所
で働いている畠中美智瑠と再会する。

一方アソシエイトたちは、喫茶店”SUNDAY”でハーバード出身者
たちのクイズ大会が開催されていた。誰よりも愛校心の強い
蟹江が主催したものだが、決勝に残ったのは大貴と館山健斗
だった。ハーバードトリビアクイズとして蟹江は次々と問題
を出す。「ハーバード大出身者でノーベル賞受賞者は何人?」
「ハーバード卒業生で最初の大統領は?」etc…

甲斐は祝杯に来たのではなく情報収集に有った。
製薬ベンチャーの集団訴訟の件でスタンリー法律事務所は
弁護を受けるのかどうか。畠中はウチは受けないとし
悪人扱いされるのはゴメンだという。一番マスコミが食いつき
そうなネタだと。

トリビアクイズ大会をしていたカニは大貴にスクエアにある
カフェ「オズ」の看板メニューを尋ねる。大貴はハーバード
と関係が無いと否定するが、ハーバートの学生ならば知って
いるだろうと。対決は健斗が勝利し、大貴は準優勝。
優勝した健斗にはカニのサイン付きプロマイドと
大事なクライアントを一つ任せるという。大貴にはプロボノ
案件を渡される。

・製薬ベンチャー”ナノファーマ”のレミゼノール損害賠償
請求事件

チカはこの件を受けることにしたとし甲斐が受けるよう命令
だという。甲斐は先日この製薬会社のCEOとチカがデート
しているのを見た為にこんな悪名高い企業のCEOとデート
していたらファームの信頼性に関わると語る。しかしチカ
は私の依頼人の正当性を信じて居るだけだという。彼は
不正する男ではないこと。甲斐は関わりたくないというと
彼は夫なのだというチカ。20年前に別れたけど・・と。

・3ヶ月家賃滞納をしている春日友加里の立ちのき案件。
オーナーから滞納を理由に出て行けと訴えられた件。
無職で払えないという春日。ココア(うさぎ)を殺したの
だという、マンションの下水が悪臭でストレス障害に
なったという。

■感想

ドラマはアメリカ版の5話「暴かれた秘密」のエピソード
の日本語版。
https://itawind.web.fc2.com/kaigai/s/suits105.htm

細かい所を除いては相当流れも似ているし、脚本の段取り
自体も構成も良く出来ている。安っぽいとかそういう流れが
有ったとしてもだ。

ここで初めてアメリカ版でもジェシカの元夫のことが
取り上げられたけど、薬害訴訟という気難しそうな流れに
してはすぐに解決した印象もある。

二つのエピソードが独立していたけど、実際には上手く問題
を平行して描いており、一方の裁判に関わっていくウチ
に逆転された流れを、再度軌道修正させる流れに導くのに
他方の流れの中に解決法を見出すことに利用したり、閃きを
持ってくる。

今回は取り分けクライアントたちの隠し事が取り上げられて
クライアントは弁護士を信頼して全てを話さなければ
勝てないことを示唆するものがあった。
メインの甲斐の件では三角関係的な流れも有って隠さざるを
得ないところも有ったけど、大貴が関わる案件は、単純に
変だと感じないクライアントにも有ったのかも。

なかなか全ての真実を語られないのは仕方が無い。
誰にでも話せないことが有る。
この弁護士事務所の中でもみんながみんな色んな私生活上
のことを話している訳では無い。

そしてメインとして描かれたのは、弁護士事務所/弁護士
の品と格の問題だった。

人権弁護士で弱者の味方だとしているもの程怪しいけれど
案の定金儲けが第一主義。

甲斐と美智瑠の牽制し合う関係は面白く描かれており、
相手の手の内なり性格を知って居るからこその心眼が存在
しているのだろう。これは同時にチカと一度は愛した辛島の
間でも同様だった。
美智瑠が先制パンチとばかりに、この場に甲斐が来るのは
おかしいとしていた。
そして鈴木と法廷で戦う美智瑠は当然のようにして勝利した
が、こんなプロボノ案件で彼女ほどの大手の弁護士のエース
が出てくるハズはないと思っている。
案の定不正された流れが有り、クライアントのことをいつでも
切れるような犯罪性を帯びるものが有ったが、上手いこと
解決に導いた。

恋愛的要素でも砂里と真琴を絡ませていく辺りは興味深い
ね。

■キャスト比較

甲斐正午 = ハーヴィー・スペクター
鈴木大貴 = マイク・ロス
幸村チカ = ジェシカ・ピアソン
蟹江貢 = ルイス・リット
聖澤真琴 = レイチェル・ゼイン
玉井伽耶子 = ドナ・ポールセン
谷元遊星 = トレヴァー・エヴァンス

■出演者

甲斐正午 …… 織田裕二 (幸村・上杉法律事務所)
鈴木大貴 …… 中島裕翔 (幸村・上杉法律事務所)
幸村チカ …… 鈴木保奈美 (幸村・上杉法律事務所・所長)
聖澤真琴 …… 新木優子 (幸村・上杉法律事務所、パラリーガル)
玉井伽耶子 …… 中村アン (幸村・上杉法律事務所、秘書)
谷元砂里 …… 今田美桜 (遊星の妹)
蟹江貢 …… 小手伸也 (幸村・上杉法律事務所)
谷元遊星 …… 磯村勇斗 (大貴の親友、悪い事に手を出す)
柳慎次 …… 國村隼 (次長検事、甲斐の元上司)
鈴木結衣 …… 田島令子 (大貴の祖母、小山病院から施設へ)
井能昌文 …… 濱津隆之 (甲斐の探偵)

MASAYA、岡本至恩、小田切正代、太田英里
瀧谷一樹、野中貫多、菊一文字

辛島悠紀夫 …… 小市慢太郎 (製薬ベンチャー”ナノファーマ”代表)
畠中美智瑠 …… 山本未來 (スタンリー法律事務所・エース)
春日友加里 …… 生越千晴 (アパート住民)
立花理乃 …… 中原果南 (大和田メディカルセンター研究員)
木嶋浩喜 …… 南雲佑介 ((株)キジマ不動産開発CEO)
柿澤 …… 庄野崎謙 (不動産屋)
福原太一 …… 渡辺憲吉 (福原まごころ法律事務所)
館山健斗 …… 岩井拳士朗 (蟹江に目を掛けられた弁護士)

比留間由哲、池浪玄八、飯島みなみ、池原丈暁、板倉チヒロ
井澤崇行

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