大恋愛 ~僕を忘れる君と
(2018年10月期・TBS・金曜22時枠)
脚本 – 大石静
音楽 – 河野伸
主題歌 – back number「オールドファッション」
演出 – 金子文紀、岡本伸吾、棚澤孝義
プロデューサー – 宮﨑真佐子、佐藤敦司
http://www.tbs.co.jp/dairenai_tbs/
第5話 永遠の愛を誓う日…生きてて良かった…私幸せです
【ストーリー】
尚は病気だから真司に夢中になったのではないと語る。
しかし真司から別れようという言葉を聞いてショック。
原因は何か。尚は「名前を間違えたからなのか?」と問うが、
「怖くなった、支えていく自信がない」という。
病気なんてヘでも無いと言ってくれたのに・・真司はそれを
承知で無理なんだとして謝罪する。
尚は帰宅すると母・薫の横で落ち込む。
どうしたのかと問われると尚は別れたと語る。もう無理だと
言われたと語る。
薫は真司の元にいくと何が有ったのかを尋ねる。自信がない
とはあなたの覚悟はその程度だったのかと問う。娘は何も
かも捨ててあなたの元へ行ったのだという。病気のことも
承知していたのではないのか?と言われると、真司は井原先生
は尚を支えてくれる・・間に合うのではないかと語る。
それを聞いて金輪際娘とは関わらないでと告げる。
木村は真司の様子がおかしいことに気がつくと喧嘩でもした
のか?と問う。お前は俺と違うとし家を出るなんてただごと
ではないと語る。妻に追い出された時に使う屋上の倉庫を
仮の泊まる場所として提供してもらう。
■感想
毎度ラストに衝撃的展開を用意する。
昔のドラマはこういうラストのシナリオで上手く視聴者の
気を持たせたものだけど最近はきっちりまとめる形のドラマ
が多くなったので来週が楽しみというドラマが減っている
気がする。一つの言葉を視聴者自身にも考える時間を与える
なんて洒落た演出ではないか。
別れを告げて二人が離れた後、9ヶ月後の2014年4月に
カレンダーを進めた。
その間に一冊の小説を作り上げる。その中にラブレターばりの
真司の気持ちを込めて伝える手口。何故諦めなければならな
かったのか。何故別れたのか。この本を見れば真司の本が
好きな尚ならすぐに勘づくところだろう。
しかしそんなに早く小説はかけるものなのかな。
書こうと思えばまぁ書けなくはないか。この辺は一番脚本家
が知って居るので無理のない設定で時計の針を進めたのだろ
う。
確実に時間の流れによって周りの風景が変わっていることを
示唆する演出が数多く見られる。
10月10日で赤ちゃんは産まれるとするけれど、常連の居酒屋
では働いている従業員の子に赤ちゃんが産まれていた。
首が据わっているのか?居酒屋に連れて来ても良いのかという
ことはともかくとして、急いで時の流れを回した意味を挿入
させたかったのだろう。勿論その先の展開を見据えて家庭
を作る為の布石のために見せたのかも知れない。
9ヶ月の間、互いに悶々とした日々を過ごしてしまった。
真司は小説を書いていたから良いけれど、別れる理由が
はっきりしていない尚にとっては地獄の日々だっただろう。
ただ安心させるのは血液検査の結果がまだ悪化の方向を
向いていないこと。
無気力な生活をしていた尚に飛び込んできた真司の新作。
未来屋書店という如何にもな名前の所で見かけたものだけど、
色んな意味で運命を感じる作りだ。
千賀子がこの三角関係を知らず真司のことを知らずに本を
読んでいたのは意外というか・・奇跡というか。
やはり世間で言われるように富澤たけしさんの役所が良い。
そしてムロさんも戸田さんも松岡さんも・・・そして草刈民代
さんも正直ハマり役である。
プロポーズした後に色々と尚が自分の欠点をさらけ出すシーン
はよく見かけるよね。ボクは「101回目のプロポーズ」での
武田鉄矢さんを思い出したけど・・・。
取りあえずは記憶はあるのだから今は幸せだ。
今回を頂点にして今後は辛い方向性が待っているのかも知れ
ない。ただ普通の中にある普通に良さを見出していくのでは
ないかと。
■出演者
北澤尚 …… 戸田恵梨香 (34歳、KITAレディースクリニック)
間宮真司 …… ムロツヨシ (41歳、小説家、引越センター)
井原侑市 …… 松岡昌宏 (40歳、臨床医/精神科医)
北澤薫 …… 草刈民代 (55歳、尚の母)
木村明男 …… 富澤たけし (45歳、引越センター)
小川翔太 …… 杉野遥亮 (24歳、引越センター)
沢田柚香 …… 黒川智花 (34歳、KITAレディースクリニック)
井原千賀子 …… 夏樹陽子 (64歳、ウェディングドレスデザイナー)
山ちゃん …… 永野宗典 (大衆酒屋”晩杯屋”の店長)
ちはる …… 岸明日香 (大衆居酒屋”晩杯屋”の店員)
水野明美 …… 木南晴夏 (詠談館、編集者)
児玉教授 …… 小木茂光 (堂明大学附属病院・教授)
中澤梨乃、浅田光