大恋愛 ~僕を忘れる君と 第2話 それでも一緒にいたいんだ

大恋愛 ~僕を忘れる君と
(2018年10月期・TBS・金曜22時枠)

脚本 – 大石静
音楽 – 河野伸
主題歌 – back number「オールドファッション」
演出 – 金子文紀、岡本伸吾、棚澤孝義
プロデューサー – 宮﨑真佐子、佐藤敦司

http://www.tbs.co.jp/dairenai_tbs/

第2話 それでも一緒にいたいんだ

【ストーリー】

尚は真司に交通事故で怪我した事を告げる。ただし自転車と
激突したこと。脳内出血、骨折、外傷も無かったので大丈夫
だとし私だって医者だからと。脳のMRIも腕と脚と肋骨の
X線画像、血液検査の値は自分で確認したが平常値だったと。
東京を歩いていれば誰でもぶつかる確率は高いのだという。
「砂にまみれたアンジェリカ」の作家に偶然出会える確率
は限りなく低いと。
真司はあまり尚は食べても太らないことを指摘すると栄養を
吸収できない腸なのかも。
そこに尚に電話が鳴る。出た方が良いと言われ尚も渋々出る。
元婚約者の侑市からのもので今から会えないかということだ
った。今は無理だとすると明日仕事の前に逢おうとし、病院
のロビーで7時半ということでと。尚は突然結婚抜け出した
ことに謝罪する。逢ってから話を聞きますから・・と。
お願いがあるとして婚約を解消して欲しいとし好きな人が
出来た事を語る。
電話中に真司が帰って来ないことに心配した尚は探しに行く。
気持ちに焦りがあるのかも知れない事を告げ、母が心配して
五月蠅いのだという。心配してくれる母ってどんなのかなと
いう真司。親に可愛がられて育った人間の方が信用出来るの
だと語る。今夜は真司の部屋に泊まることになる。

・堂明大学附属病院

侑市は尚が来るのを待っていた。
そんな中真司のアパートには尚の母だという薫がやってくる。

病院では侑市から尚に対して約束を忘れたことがあるかと
問う。今回の件ではなく医者だから分かると思うけど
クリニックに来た患者の名前や存在、買い物をしたのに忘れて
何度も買ってしまったりしたことがあるかという意味だという。
このMRI画像には確かに問題は無いが、自分の直感から間違っては
欲しいが安心の為に検査を受けてくれないか?という。物忘れ
外来でやっているような簡単なテストだという。ファンクション
を見て、脳の血流のテストを受けて欲しいという。
私は若年性アルツハイマーなのか?と問うと、今はMCIの疑いが
有るとしアルツハイマー病の前段階だという。軽度の認知障害。
軽度のウチに対処すれば信仰を防げるのだという。だから急い
でいるとのことだった。

■感想

若年性アルツハイマーが発覚。侑市と婚約していたが
偶然にもそれが発覚したことで、別れる口実が出来てしまっ
た。しかし最悪の口実となってしまったことは言うまでも
ない。

更に真司に対しては母親が娘と別れさせる為に100万円入り
の封筒を渡したり、尚本人もまた病気で未来が無い自分の
為に相手を不幸に巻き込みたくないので真司にも嘘をついて
付き合いを解消しようとする。

どうしてもアルツハイマーと言えば「記憶」がテーマとなっ
てくる。
そこで今回のように短期間ではあるが強烈な体験を共有した
真司側にイニチアチブを持たせて尚を包み込む心の広さを
見せつけた。

今すぐにどうなる訳では無い。
ただアルツハイマーになる確率はかなり高いようで、アミロ
イドβが脳に溜まっているのでそういうことになるようだ。

ウチの母が脳動脈瘤と脳の血管に幾つかの爆弾を抱えていて
一番危ない動脈瘤はクリッピングで処理したけど、複数の
血管の動脈瘤と脳梗塞の疑いがあり、いつその血管が破裂
してもおかしくない状況だと言われた。
その時にあのアミロイドPET検査ではないけど全く同じよう
にしてMRIに入っていた。

また自分もパニック障害持ちなので尚の気持ちはよく分かる。
普段は全く問題はない。365日中365日何もない時があるが
一度でもこの病気を経験した人ならば分かるが、絶対に治ら
ないし一生不安との戦いで、相手の行動に合わせるのが実に
苦痛だ。それ故に自分も相手の迷惑を考えて付き合いを封印
したが、彼女のように死ぬ訳でもないのに随分と弱きである
ことに気がつく。

真司の心の強さ。砂漠を引き合いに出していたけれど、
その表現は良かった。
またアルツハイマー病にならない為にすべき健康法は
よく寝て、バランス良く食べて、程よく運動するという普通
の人の健康法に失望していたが、実は意外とその普通を
するのが難しい時代でも有って、実戦していくことになるの
だろうけど・・

まぁそれよりも忘れても忘れても残るくらい多くの思い出を
作って欲しい。一枚、また一枚記憶が消えたとしても
残っている記憶の一ページを残して欲しい。それが何になる
のか。まぁ小説の言葉が色んな所で活用されているし、早く
も思い出の場所作りの土台は出来ているのでその辺の心配は
ないか。

少々「1リットルの涙」っぽさや「世界の中心で、愛をさけぶ」
っぽさを感じるが、この手の病気のものは展開が似てしまう
のは仕方が無いかな。

■出演者

北澤尚 …… 戸田恵梨香 (34歳、KITAレディースクリニック)
間宮真司 …… ムロツヨシ (41歳、小説家、引越センター)
井原侑市 …… 松岡昌宏 (40歳、臨床医/精神科医)
北澤薫 …… 草刈民代 (55歳、尚の母)
木村明男 …… 富澤たけし (45歳、引越センター)
小川翔太 …… 杉野遥亮 (24歳、引越センター)
沢田柚香 …… 黒川智花 (34歳、KITAレディースクリニック)
ちはる …… 岸明日香 (KITAレディースクリニック)
井原千賀子 …… 夏樹陽子 (64歳、ウェディングドレスデザイナー)
神谷洋子 …… 田村たがめ (アパート隣人)
山ちゃん …… 庄野宗典 (店長)

岩寺真志

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