ラジエーションハウス~放射線科の診断レポート~ 第10話 もう一人の天才、現れる??

ラジエーションハウス~放射線科の診断レポート~
(2019年4月期・フジ・月曜21時枠)

原作 – 横幕智裕(原作)
モリタイシ(漫画)『ラジエーションハウス』
脚本 – 大北はるか
音楽 – 服部隆之
主題歌 – MAN WITH A MISSION「Remember Me」
プロデュース – 中野利幸
演出 – 鈴木雅之、金井紘、野田悠介、関野宗紀

https://www.fujitv.co.jp/radiationhouse/
http://grandjump.shueisha.co.jp/manga/radiation.html

第10話 もう一人の天才、現れる??

【ストーリー】

「1つの病院がある。築27年、何の変哲もない建物」

ピレスから五十嵐にメールが届く。
「私の研究チームが最先端の人工知能を使った読影
補助ソフトを開発することになった為に、世界中から
優秀なメンバーを集めている。君もチームに加わって
欲しい。」
というもの。

一方麗洋医科大では辻村丈介は鏑木安富に対して、約束
通り系列病院での院長の座を任せる事を告げる。
現在の甘春総合病院の経営状況が思わしくないことは
辻村丈介も周知していた。

帰宅した鏑木安富は妻・聡子、娘・加奈子に対して、
娘の大学入学祝いもかねて3人でハワイ旅行にでもいかない
かと声を掛ける。父さん、麗洋の系列病院で院長になる
ので給料も倍にあがるから・・と。

五十嵐は出勤の際に正一が病院前で見上げているのを
目にして声を掛ける。たまきは売店で食事を買っている
と嶋田光の鳴き声を耳にする。

杏は術後順調だとされた。無理をしなければ良いが、
放射線科医は人手不足だという事は明らか。
しかも鏑木先生と画像を見る毎日だなんて・・と。

そんな中、突然放射線技師たちのオフィスに甘春正一が
やってくる。五十嵐と広瀬はこの人が誰かを知らなかった
が他の人からここの元医院長・・そして杏の父親だと聞いて
五十嵐は先ほどおじいさんと無礼を謝罪。
そこに杏がやってくると、父は久しぶりなので病院を見よ
うと思ってきたと娘に語る。
正一はうつ病だという話だが、そうなるまではピンピンして
いたこと。一瞬にしてその笑顔も失われたことを彼を知って
いるものたちは語る。

外来として辻村駿太郎の元に嶋田茜が嶋田光を連れてや
ってくる。茜によると息子の光は身体が痛いのか泣き止ま
ないのだという。また何処か骨でも折れていないか心配
だと語る。

■感想

完全に医者の顔しかない五十嵐の姿。
放射線科医と技師の境目が無くなってしまったのも、五十
嵐に診断を頼るところが大きいからだろう。
変なプライドが無くなったのは良いところだと思うけど、
逆に頼るべき流れの起点が全て彼から発せられている
ので結局は五十嵐ってことになる。

その分如何にも優秀だというオーラが出過ぎる。
そのオーラを如何に取り消すために周りの人物もまた秀で
ているところがあることを示す流れを作り、いざという
時にはチームワークという名の連携が取れているのかを
描く事によってバランスを分散させているようだ。

ただ医者がやはり活躍しないといけないドラマなのでは
ないのかということで、医者の分野に完全に足を踏み入れて
いるところに誰も違和感を持たずに受け入れているところ
は気になる。勿論、杏と小野寺は気がついたけどね。

でもこのドラマの人たちの性格からすると必ず後付的に
「知って居ましたよ」って感じの演出があるので、誰もが
何処かで気がついているんだろう。広瀬だけはガチ天然っ
て感じはするが・・

・患者の病気

さて今回は子供(光)の件と正一の件が描かれた。

光の件では・・
骨折していたことと過去(3ヶ月前)にも右上腕骨骨折の疑い
で検査している。赤ちゃんの骨は軟らかくて骨折しづらい
ので珍しいというが、少なくとも骨折しているならば外傷
は有るのでその辺は調べれば分かるのではないかと小一時
間。

大腿骨がO脚であることからそれを中心に調べると
「くる病」だと判明。
ビタミンD欠乏。異常代謝で卵アレルギーによる事と
日光を避けた暮らしをしていたことによってそれが進行
していた。

更に第二段階では骨の石灰化や変形が見られ神経芽腫を
併発している可能性に触れる。

赤ちゃんの検査/MRIなどが如何に難しいのかが示された。

ただこの赤ちゃんは呼吸が相当危うく、一刻も争う状態
だった割にその後の展開は意外とのんびりと展開してしま
ったところは残念。時間の使い方が誤っていたような感じ
も受ける。

・ドラマのポイント

今回は色んな人の顔とか表情というのがポイントとなった。

「たまきさんの笑顔の怖さ。」
「威能は老若男女誰にでも癒しの効果がある。」
「小野寺の笑顔。この人は顔でソンするタイプだと面白い
ので出来れば赤ちゃんには泣かれて欲しかった」

そして何と言っても今回の主役である振り回されてしまった
鏑木の「得意顔と失望感」。職場では威張っていたとしても
家庭では存在感の無さを経験している。そんな彼だからこそ、
放射線技師の存在には気がついて上げて欲しかったけど
結局最後まで彼は医療現場では持ち上げられたままで終わ
って感じだ。まぁそれだけの事をしてきたという
裏付けも有ったことだし、それはそれで悪くは無い。

母親の辛さはたまきも感じているところ。
それを裏付けにして茜が罪悪感を感じている流れを解消
させたところは見事だった。

・どっこい正一

私は医者ではないのですが正一の件は髄液が漏れている
のだろうなというところは検査前から感じていた。

この件でも結局きっかけは五十嵐となった。
再検査をするまでもなく既に前の自転車事故のレント
ゲンだけで五十嵐は気がついていたみたいだったけどね。

■出演者

甘春総合病院

五十嵐唯織 …… 窪田正孝 (放射線技師)
甘春杏 …… 本田翼 (前院長の娘、放射線科医)
広瀬裕乃 …… 広瀬アリス (新人放射線技師)
軒下五郎 …… 浜野謙太 (放射線技師)
威能圭 …… 丸山智己 (放射線技師)
悠木倫 …… 矢野聖人 (放射線技師)
黒羽たまき …… 山口紗弥加 (放射線技師)
小野寺俊夫 …… 遠藤憲一 (放射線技師長)
辻村駿太郎 …… 鈴木伸之 (整形外科医)
鏑木安富 …… 浅野和之 (診療部長兼放射線科長)
大森渚 …… 和久井映見 (甘春総合病院長)
南里美 …… 浅見姫香 (看護師)

甘春正一 …… 佐戸井けん太 (元甘春総合病院・院長)
辻村丈介 …… 名高達男 (麗洋医科大学病院・心臓外科医・教授)
嶋田茜 …… 西原亜希 (光の母)
鏑木聡子 …… 梅沢昌代 (安富の妻)
野田医師 …… 清水昭博 (執刀医)
大樹 …… 田中奏生 (小野寺の息子)
鏑木加奈子 …… 丸川ゆい (安富の娘、高校3年生)
Donald E.Piles …… Dutch (アメリカの医師)
嶋田和也 …… 椎名一浩 (茜の夫)
嶋田光 …… 高橋好史、高橋和正 (くる病、卵アレルギー)

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