第1話 法学生の新年度 We’re Good People Now
監督/Bill D’Elia 脚本/Peter Nowalk
【これまでのあらすじ】
オリバーはコナーからスタンフォード大に編入するのでオレ
と一緒に来て欲しいと語る。しかしオリバーはスタンフォー
ド編入を勝手に辞退したいと連絡してしまう。フランクが
ライラを殺していた。ボニーはサムの指示なのねというと、
彼女には言うなと口止めする。しかしボニーはアナリーズ
に大してフランクは命令に従っただけと語る。フランクは
アナリーズの親友・リサに人生を変えて見たいか、それとも
アナリーズの飼い犬で満足かと問われる。アナリーズは
交通事故で過去赤ちゃんを失いサムも失望していた。フランク
はサムにオレがやったと語る。絶対に自分を許さない
とし妻には言うなという。その事実を知ったアナリーズは
激怒。ボニーはサムのせいだとするがアナリーズは悪いのは
両方である事を告げる。彼には消えてもらうと。ローレルは
フランクの元に行くが消えていた。ウェスは父は死んだハズ
だとするが、アナリーズは元気にしているとし名前は
ウォレス・マホーニーだと語る。ウェスはウォレスに会いに
行くが目の前で(フランク?に)射殺される。
【ストーリー】
救命士にストレッチャーで運ばれるものが居た。
・・・・・
ウェスは警察のフィリップ(Toni Torres)と男性捜査官(Chuck
Saculla)によってウォレスの死に関連した質問をされる。
ボクは道を聞くために声を掛けたが、彼は電話していて怒っ
ているようだったと語る。その時の電話相手とは何を話して
いたのか?とするが知らないという。その電話相手にきけば
貴方のことを証明してくれるのねとフィリップ。
ウェスは釈放されて警察署を出るとそこに車で迎えに来て
いたのはアナリーズだった。彼は何て言っていたのか?と
問う中、殺したのはフランクよと。現在午前1時30分だった。
午後8時8分。
ウェスはフランクから父親に逢いたいのか?と問われると
車でビルまで送ってもらう。逢う権利があるとすると
アナリーズの指示だという。挨拶するだけだぞという
フランクは車で待機しているからなと。
ウェスはウォレスに対して【あなたの息子です・・アナリー
ズから聞いて知った・・・】という中でウォレスが目の前で
射殺されていた。
ウェスは逃げようにもソバで運転手が見ていたしフランクも
車ごと消えていたという。フランクは私の為に行動を
起こしたのだろうという。あなたの父は私を傷つけたこと。
フランクはその事実をずっと隠していた。今夜のことは彼な
りの償い。私の弱みを利用したのねとし身を守るためにと。
私が彼に手を出せばあなたにまつわる事実を暴露される。
ウォレスの息子だということを・・とアナリーズ。
アナリーズはウェスに車から降りるよう告げるとお父さんは
死んだ・・フランクのせいでと。でもどちらも悪人だとし
気にかけることはないという彼女。しかし森の中でアナリーズ
は大きな声で叫ぶ。
フランクはその頃ヒゲを剃っていた。
●9月(4ヶ月後)
・ミドルトン大学ロースクール / フィラデルフィア
自転車で登校するウェスに対してローレルは久しぶりねと語
る。一週間前に戻ったというウェス。メールしたのに全く
連絡が取れなかったことを指摘するとウェスはメギーの両親
の別荘に居たので圏外だったことを語る。2人で行っていたの
だと。
・教室
アッシャー、ミカエラ、サイモン(Behzad Dabu)、コナー
などが教室にいた。サイモンは成績を見たが君たちキーティ
ング5(アッシャー、ミカエラ、コナー、ローレル、ウェス)
の場合先生のえこひいきだろうと語る。
リーガルクリニックの受講生に選ばれた新鋭のみんなに
アナリーズは挨拶する。これからは学生ではなく現役の弁護士
として事件を受け持ってもらい必要なら法廷にも立つことに
なるという。ついに私になれるのだというアナリーズ。
しかしホワイトボードにはアナリーズの写真ビラが貼られて
いて「人殺し」と書かれていた。
それを破り捨てるアナリーズはここでは弁護士報酬は無料。
対象は経済的に困窮している人のみ。目指すは首席弁護人
で優秀者は何度も法廷に行くが逆は一度もそこに立つことは
ないという。
カリル・アサフ(Assaf Cohen)の件を取り上げる。
10年前に2人の子ファイザ・アサフ (Alexa Mansour)と
アブドゥル・アサフ (Gregory Sagryan)と共に入国した
イラク難民だという。一年前に子供たちを学校に送る途中に
警察に止められて大麻所持が発覚したこと。販売目的の所持
で12ヶ月服役。それよりも別の問題があるとし何だと
思うか?としてリーボウィッツ(Mallory Low)に答えを問う。
密売による強制送還の対象だろうという彼女。しかし
アナリーズは永住権があるわと語る。モンゴメリー
(Aaron Benjamin Miller)に尋ねると強制送還は刑罰ではない
という。それはどの判例のことを言っているのか?と問われ
ミカエラを指すが知らないという。サイモンはそんな彼女の
代わりに【1893年フォン・ユー・ティン対合衆国裁判所の
判例】だという。ホレース・グレイ裁判官が読み上げた。
強制送還を阻止する弁護をと。この裁判では二人の弁護人
を使うので選ばれたものはこの家族の運命を背負うことになる
と語る。
■感想
これはまた時間軸が分かりづらいように設定されているな。
シーズン2が終わってから4ヶ月が経過したということが描かれ
冒頭でのマホーニーの死と最後にアナリーズの自宅から
検死官によって運ばれていく被害者の映像が一見すると
シンクロして見える。
今回は初回故にシーズン2までに起きたことへの生徒達への
心の負担とその癒し具合などが描かれた格好で、キーティン
グ5はそのせいで最悪な成績を収めている。それと同時に
アナリーズもまた新しい学長のソラヤからは実質的な降格処分
を言い渡されるが、アナリーズはセカンドチャンスが欲しい
と訴えて新たなリーガルクリニックが始まる。
それにしては人が死に過ぎている。ドラマでタイトルに偽り
なしなのか。
今回は至る所でアナリーズにとって敵か味方かという選択を
迫ったり誇示するようなエピソードだった。
味方だと主張する為にオリバーが彼女を崇拝しているという
ことで悪さをしたことで彼女を信用させる。
■悪いのはダレ!?
一連の件で問題なのは暴走しているのがフランクなのか。
アナリーズには敵が多すぎる。
女性としての権利や社会進出の為に犠牲にしてきたことも
多ければ汚いことも沢山してきたのだろう。この辺は新学長
も女性の先駆者的な扱いをしていたし、シーズン1から見て
いればアナリーズのやり方の中にはえげつなさも含まれて
いることがある。
冒頭ではウェスがアナリーズから彼の親の名前はウォレス・
マホーニーであることが告げられた。
フランクからウォレスの居場所に連れて行かれた際に、
ウェスはウォレスに会いに行くが話をしてアナリーズの名前
を出した途端に目の前で射殺されてしまった。
アナリーズによると、
【あなたの乳は私を傷つけた。フランクはその傷をずっと
隠していた。今夜のことは彼なりの償い】
としていたけれど、あのアナリーズの赤ちゃんが亡くなった
件ってダレの仕業だったんだっけ?
■一年
アメリカの学校の新学期は9月だ。ということで最初に
あれから4ヶ月後・・と書かれていると何処から4ヶ月後なの
かと主語が分からない。
取りあえず描かれたのは5月、6月、7月、8月と進んでいくので
シーズン2の出来事は5月に起きたことってことになるのか。
そしてそれから4ヶ月が経過し今回の新学期の9月となっていく。
・5月
5月はローレルの月となった。
ローレルは夏はメキシコに里帰りすることを語り、父は戻れ
ないので私だけで母の所に帰ることを告げる。
アナリーズとしてはローレルがフランクとまだ精通している
のか気になるところがあるのかな。
フランクは「消えた」のではなく「逃げた」のよと。
ローレルはフランクがウェスの父親を殺したことを責任を
感じているのか電話していることを何度も告げていた。
・6月
6月はコナーの月となった。
James BaldwinのGiovanni’s Roomが置かれていて、プール
サイドにはコナーがひなたぼっこしている光景。
冒頭ではフランクがヒゲを剃って別人になっていたけど、
このシーズンではコナーがヒゲ面なので時々分からなくなる。
コナーはオリバーを雇わないで欲しい事を告げアナリーズに
約束させる。結局破られるんだけどね。
オリバーがハッキングしたりコナーのスタンフォード入学を
取り消してしまったことなど人生を狂わせたことを語った
ことでアナリーズは雇うことにしたみたいだが・・
・7月
7月はアッシャーの月となった。
アッシャーはアナリーズに来年度の授業料が払えないので
金を貸して欲しいと頼む。こうなったのも先生の責任だと。
「父ではなく先生を選んだ。その父が授業料を払って来たが
死んでしまった」
当然アナリーズとしては金が必要なら働けと。
そこで寮生活になり色々と相談を受けたりしているのかな。
驚くべきは裸のアッシャーベッドの上にはミカエラが乗っかっ
ていた。
・8月
8月はミカエラの月となった。
泥酔して車をぶつけた自損事故みたいだ。
アナリーズが助けに来たみたいだけど・・
「先生に幻滅。出逢って損をした。」
まさにアナリーズなんかに出逢って損した人ばかり。
でも元々問題を抱えていてアナリーズが現実に引き戻した
ことも有るのか。
ミカエラが煮詰まっているのはアッシャーと寝ていたことから
も明らかだ。
■いよいよ新学期の9月
今回は大麻所持によってイラクから移民してきたカリム・
アサフ家が依頼人となる。強制送還によってそれを阻止し
たいこと。既に1年間は大麻所持で収監されていたのかな。
アメリカの場合大麻の所持の量とか、販売目的かどうかなど
が関係してくる。
それぞれに強制送還させないための案を出させる。
良い案を出した人物2人を首席と補佐の弁護士にするという
ことで今回のアナリーズは法廷に立つことは無いのかな。
そしてプロボノ案件ばかりを扱っていくのか。
・アイディア
生徒がそれぞれアイデアを出していた。
・アッシャーは移民裁判には陪審員が居ないので裁判官の
裁量によるところがある。そこで重要になってくるのは
裁判官の人間性なので母性本能を引きだそうと語る。
・コナーはイラクは危険な場所であることを訴えて強制送還
だけは避ける為に政府に保護を求める作戦を語る。
在留させた方が安全だと。
・ミカエラは大麻はそもそも医療用でも使用される。
精神疾患でも有効だということを訴えようと。
・ウェスは彼の人間性を訴える為に家族や周辺住民からの
聴取をして全員に性格証人になってもらおうと語る。
・新キャラのモンゴメリーはカリムをイラク組織に潜入させ
る案。リーは強制送還の停止を何とかさせるべきことを語る。
・残念な結果
結局娘が大麻を売っていたことが判明。それを父親が庇って
いたことが判明。それを言えば娘が強制送還されるので言え
ない状況の中で、当時の検察官が告知すべき事実を話してい
ないことで、強制送還には当たらないとし、取引として
大麻の件では軽罪として扱って欲しいということを唱えた。
成功したかに思えたが、結局裁判長の裁量が優先されて父親
は強制送還される。
しかしあの娘のファイザは可愛いかったな。
息子の方は恰幅が良かったが・・
■その他
・ミカエラとアッシャーがHな関係に・・
かつてのアッシャーはボニーと関係を持っていたことが
有ったけど、どうも持てない男なのに性的はけ口に利用され
るって感じが多いね。
・恨むものたち
アナリーズを恨む人多いんだよね。
学園内にアナリーズの写真と共に「人殺し」のビラを貼って
いるのがダレなのか。
・コナーとオリバーは別れる
皮肉なことにコナーがオリバーをこの世界に引きずり込んだ。
コナーが当初はオリバーの人生を壊し、このシーズンでは
スタンフォードの編入に合格していたコナーのことをオリバー
が阻止した。コナーは問題の根源は自分に有るからとして
許そうとしたが、寧ろ許したことによってオリバーからの
不信感を買ってしまうというのが皮肉だ。
・アナリーズの謎の携帯
あの殺し屋の男(Michael Peter Bolus)と精通していたのかな。
ただフランクに見つかって殺されたみたいな感じだけどね。
フランクは何処まで壊れていくのかな。それともまた誤解なの
か?
・犯人はフランクなのか?
2ヶ月後にアナリーズの家?で殺されたものが一人いる。
アナリーズのオフィスにいるものとすれば相手はボニーか
ネイトだよね。どちらかが殺害されてしまったのだろうか?
この2ヶ月後というのはいつから数えて2ヶ月後なのかも
分かって居ない。
■使用された曲
・We Are the Ones by Son Lux
・Love Runs Out by OneRepublic
・My Body by Perfume Genius
・Priestess by Pumarosa
・The Salt by Doombird
・Dirge by Perfume Genius
・Wherever I Go by OneRepublic
■出演者
アナリーズ・キーティング (Viola Davis) 弁護士
ネイト・レイヒ (Billy Brown) 刑事、アナリーズの浮気相手
ウェスリー・ギビンズ (Alfred Enoch) 学生、”クリストフ”
コナー・ウォルシュ (Jack Falahee) 学生、ゲイ
ミカエラ・プラット (Aja Naomi King) 学生
アッシャー・ミルストーン (Matt McGorry) 学生、”鉄面皮”
ローレル・カスティロ (Karla Souza) 学生
フランク・デルフィーノ (Charlie Weber) アソシエイト
ボニー・ウィンターボトム (Liza Weil) アソシエイト
オリバー・ハンプトン (Conrad Ricamora) IT部門、ゲイ
ソラヤ・ハーグローヴ (Luna Lauren Velez) 学長
メギー・トラヴァース (Corbin Reid) ウェスの恋人
カリム・アサフ (Assaf Cohen) イラクから移民
ファイザ・アサフ (Alexa Mansour) 娘
アブドゥル・アサフ (Gregory Sagryan) 息子
ロレイン・ハフマン (Patricia Bethune) 判事
ブルームフィールド (Rob Brownstein) 検察
サイモン・ドレイク (Behzad Dabu) 法学生
(Michael Peter Bolus) 殺し屋
フィリップ (Toni Torres) ウェスに事情を聞く捜査官
ウッドフォード (Jonathan Ohye) 検察
ジャック・ウィリアムズ (Mike Ostroski) カリムを雇っている
Mr.モンゴメリー (Aaron Benjamin Miller) 生徒
Ms.チャピン (Ellen Haun)
Ms.リーボウィッツ (Mallory Low) 法学生
ニコール (Monique Green) アッシュの部屋を尋ねてくる女性
ステイシー (Sarah Cortez) アッシュの部屋を尋ねてくる女性
(Chuck Saculla) フィリップの相棒の捜査官
(Doris L. Guerrero) CSI Tech
ナシム・ダーウィッシュ (Javier Chavarin) モスクの導師
プライス (Cantrell Harris) 捜査官
ジーナ・ブラウン (Sheila M. Lockhart) 人格証人
レイ・フォンセカギャングのボス
チャド
ミリアム・マームード・ファイザン
キャロル・ラン
ジョディ・メイヤー
ハリド・エル・バウア
アシュレー・チャン
オーウェン・マルコーニ
マクラム・アジア
カトリーナ・バルベーリ
スティーブン・メイソン
ファラジ・シャー
ジャマル・アブラヒム