第4話 つかの間の幸せ The Lamb And The Slaughter
(aka.洗礼式)
脚本/Laurie McCarthy
Adele Lim
監督/Sudz Sutherland
【これまでのあらすじ】
メアリーはこの子(ローラとフランシスの子)を認知すれば絆が
深められるとフランシスに告げる。ローラはエステルにこの家
に居ては駄目だという。あの子を置いていけないというが
彼女も家族がいるので傍に居ると残る。
フランシスとローラが宮廷に戻る中、ナルシスがエステルを
折りの中に入れて連れて来る。ペストの危険性を考えて隔離して
いるだけだという。グリアはレイスに会った事を告げると、
カッスルロイ卿は君の気持ちを信じられなくなったという。
グリアは全部知った上で選んでくれたのではなかったのかと問う
がでもキモチの整理が付かないのだという。少女の霊は
バッシュに対して「みんな死んだ、きっと罰が下る」と告げる。
【ストーリー】
戻れライリー(犬)と呼ぶ羊飼いの男。そんな男の前に黒いフード
を被って馬にまたがる3人のものが居て襲う。
カトリーヌは弟・アンリの洗礼式のことを語る。
洗礼式ではこういう金粉をまぶしたお菓子を出すのだという。
そのせいでクロードが吐いたと思っていたのでは?とフランシス
は語る。実際には彼女はワインを飲み過ぎただけだったのだと。
今頃彼女はプラハでも飲んだくれているのでしょとカトリーヌ。
メアリーとフランシスがひそひそ話しをする中で、ローラとの
子に対する洗礼式の代理母はどうするのか?と問う。カトリーヌ
はエリザベートならカトリック王妃だから最適だというが、彼女
は今スペインだろうという。ローラにメアリーは息子の代父母
になって欲しい人は居る?と尋ねると、親類はみんなスコットラ
ンドにいるので居ないという。王室の代父母になれるのは例え
庶子でも栄誉だという。フランソワとローラに何か有った場合
王の息子の育て親になるのだという。私では嫌でしょ?という
カトリーヌ。色々と有りましたからというローラ。
フランシスはこんな盛大なパーティーは必要かと問う。息子を
認知したことを周囲に王家の一員として認めさせたいなら
きちんとお披露目しなければならないとし、腹を括ってねと
カトリーヌ。夫の庶子の洗礼式に出る王妃は殆ど居ないこと。
私には庶子でも孫であり愛しいけどとカトリーヌ。
パーティーのことになるとあの人の独壇場だというメアリー。
ローラはメアリーに私はここに居ない方が良いとし、東の別邸
に居るという。私たちから離れたいのか?というメアリー。
ローラはあなたにも気楽でしょというと、メアリーはそれだけが
理由なのかと問う。不愉快に思いをさせたのか?。ローラはいつか
私たちはあなたに疎まれるかも知れないと。あなたは本気で
私に怒りをぶつけるような事がなかったとし、これ以上重荷には
なりたくないのだという。フランシスと王位を継いだことが
大切だと。東の別邸は名に不自由ないし乳母や召使いもいるし
近いというローラ。あなたとしてのメリットは?というメアリーは
それが距離とはねと。私の女官としての勤めは?と問うと、あなた
が暇を取れというなら従うという。それを聞いてもう良いわと
メアリーは呆れて出て行く。
フランソワはコンデ公(Sean Teale)がやってくると、父の代から
訪れている縁深い村の羊飼いのシェファード (Steven McCarthy)
が脅されたと言っているという。
手が氷のように冷たい黒マントの3人組だと。噂は広まっていて
村は怯えている。墓の霊が彷徨っているのだと。副官の兄・バッ
シュと一緒にすぐに羊飼いの所へ行かせるというフランシス。
レイスかフランシスの元へ。
領地の件は止む得ないかったとして謝罪するフランシス。レイス
も相手はナルシス卿なので仕方が無いという。フランシスは君
に地位を与えるとし兄の部下として働いて欲しいという。信頼
出来る人が欲しいこと。二人の時には友と思って欲しいという
フランシス。
ローラに対してグリアとケナはスコットランド色の赤ちゃん用の
織物をプレゼントする。せめてこれくらいはスコットランドを
主張しても良いでしょうと。そんな中ナルシス卿がやってくる。
メアリーが彼は悪党だと言っていたというケナ。隣にお産を
助けてくれた子・エステル (Camille Stopps)が居るとし、家族が
亡くなってナルシスに檻に入れられて連れて行かれていたと
いう。ペストに感染しているかも知れないから隔離しているのだ
と言っては居たが・・と。
エステルたちはこちらにやってくる。あなたはエステルなのかと
問うローラ。ナルシス卿は私の妻だと語る。キンロスのグリアと
レディー・ケナだとして自己紹介する。妻になったのか?と問う。
国王の祝福を受けに来たというナルシス。結婚前に来るべきだ
ったがエステルとは既に一緒に暮らしていたので控えていたという
ナルシス。エステルはあなたに会えることを祈って居たようだ
とし会えたら渡そうとしていたものがあるという。刺繍の入った
ハンカチなどを受け取る中、ローラは彼らが立ち去った後に
彼女の手が震えていた事を告げる。ナルシスのせいかも知れない
わねという中、中には「HELP ME」と書かれた紙が入っていた。
■感想
どうもドラマが面白くないなと思って感想を書くのも食指が
動かないというか、書く気力が無いというか・・
それでも見ているウチに少しずつ面白くなってきたかな。
今回は噂とか先入観に対して如何にいい加減なものなのかという
ことを描くと共に見た目だけでは分からないことが多いという
ことが示唆されるものが有った。
誰かが必ず意図して脅かしていると思うものだけど、問題と
なっている霊の存在が宗教観と重なり、プロテスタントとカトリ
ックの問題以外にも頭を抱える問題として大きく取り上げられて
来た。
そもそもこの宮廷近くの森にはペイガンの問題が有ったし、
「目に見えないものの存在」こそ人間の中に潜む最大の恐怖として
存在していることもまた同時に描かれている。
現在の世の中でさえも一寸先は闇の時代なのに、この時代は余計
にそれを感じるところだろう。
しかしやはり「目に見えないもの」への一番の怖さは、人の
噂だったりするんだろうな。
罪悪感がある人ほど、信仰に頼る人も多かったりするのではない
か。特にカトリーヌの場合、娘・クラリッサの問題も有るしね。
彼女が一番の心の拠り所にしていたノストラダムスが居なくなっ
たことで、彼女はどうなるのかなと思ったけど、メディチ家の
バックアップが有って、裏では国王以上に信頼を得ようと画策
している光景があるのかな。一番の目標はイングランドの政権も
握ることなんでしょうか。
■使用曲
・Stubborn Love by Vitamin String Quartet
・Sights by London Grammar
・Rebirth by Vancouver Sleep Clinic
・The Master Chef of Gastrobury by John Debney
■出演者
メアリー・スチュアート (Adelaide Kane) スコットランド女王
キャサリーン・デ・メディチ (Megan Follows) カトリーヌ王妃、イタリア系
セバスチャン・デ・ポワティエ (Torrance Coombs) “バッシュ” フランソワの異母兄。庶子
フランソワ2世 (Toby Regbo) フランス国王
グリア・ノーウッド (Jenessa Grant) SC。メアリ女官
Lady ケナ・デ・ポワティエ (Caitlin Stasey) SC。バッシュの妻
Lady ローラ (Anna Popplewell) SC。メアリー女官
レイス・バヤール (Jonathan Keltz) 衛兵
Lord ルイ・コンデ (Sean Teale) フランシスと縁遠いが一族
Lord ステファン・ナルシス (Craig Parker) コンデと国王に会う父
Lord アロイシス・カッスルロイ (Michael Therriault) グリアの夫
シェファード (Steven McCarthy) 羊飼い
(Kira Gelineau) シェファードの妹
エステル (Camille Stopps) ローラに助け。ナルシスの4番目の妻
— (Matthew Nette) ナルシスの衛兵
(Howard Hoover) 司祭
ヘンリエッタ (Ava Preston) 少女、エモーネと一緒
エモーネ (Madison Oldroyd) 少女、ヘンリエッタと一緒