第13話 影に怯(おび)えて Sins of the Past
(aka.過去の罪)
脚本/Doris Egan
Melody Fox
監督/Deborah Chow
【これまでのあらすじ】
フランソワはナルシスに対してお前は僕に想像を絶する損害を
負わせたとして、今後は命令には全て従ってもらうと告げる。
ナバラ国王・アントワーヌは弟のルイに対して、お前はフラン
ソワと親しくなり弱点を突き止めることが勤めだろうと語る。
いずれどちらか選ぶことになる。新しい友人か家族か。
迷わず済むなと告げる。メアリーがローラとルイを結婚させる
為の提案をする。自分たちみたいに理想の相手を見つけて欲し
いと願ってくれているのだとローラはルイに告げる。僕達を
自由に操りボード上の駒だと思っているのかとルイは不快だ
った。フランソワはメアリーと幸せになりたいことを告げる。
しかし触れられるのは耐えられない・・息づかいでさえも
難しいと語る。その為にも時間が欲しいことを告げるメアリー。
【ストーリー】
女官(Alanna Bale)は雪の積もる中で春を告げる一輪の花を
見つける。初咲の花なんて胸が躍るわねとローラ。ケナは
新たな始まりを告げる合図だしねとし、パーティーもある
こと。憂鬱な冬を吹き飛ばさないといけないと語る。
メアリーの元にフランソワがやってくる。
アントワーヌ(Ben Aldridge)が恒例の表敬訪問をしてくるの
か?と問うメアリーに対して先に届いた手紙によるとフランス
との平和条約の延長を望んでいること。外交使節で済む
話だが新しい国王への挨拶も兼ねているのではないかと。
フランソワは手にしていた紙をメアリーに見せる。それは地図
でありロワール渓谷に良い土地があるのだという。王国一の
果樹園、ぶどう園が有り、詩人のマロによれば「フランスの
エデン」だというフセンソワ。辛い思いをしていただろうと
し2人でここで生き直したいという。この宮殿に巣くう拭いよ
うもない悪夢から遠く離れた場所で。それにここには廃墟の
城があり領主は破産しているので改築して住まないか?
と。気持ちは嬉しいがそれでも変わらなかったら?と問う。
しかしフランソワはもう変わり始めていると語る。
墓参りする村人女性(Katie Bergin)は、墓が掘り起こされて
いることに気がつく。すると目の前に・・・
アントワーヌ国王が弟のルイと共にフランソワとメアリーに
表敬訪問する。フランソワに対して平和条約の延長に関して
嬉しく思うと語る。本当の目的は何なのかと問うと、アント
ワーヌも本音を口にする。第一の目的は平和条約。第二の
目的は資金の援助要請だという。ナバラ王国にはプロテスタ
ントの亡命難民が殺到していること。これはフランスから
逃れてきたものだという。歓迎したいが国家には負担であり
本来なら故国に戻るのがベスト。彼らは戻ったとしても迫害を
恐れていること。それを聞いたフランソワはナバラに難民
が殺到した責任をとって金を払えと言ってきているのか?
確かに不快かも知れないが現実だというアントワーヌ。
フランソワは考えさせて欲しいとし、貴国は最友好国だと
語る。
ルイはローラの元に行くと何の飾り付けをしているのか尋ねる。
明日は「冬じまいの宴」。雪を割って最初の花が咲いたのだ
という。ご馳走を食べてダンスをして春が来るのを祝うのだ
という。花の命は儚いが確実に春の訪れを約束してくれると
いうローラ。エスコート役は必要か?とルイ。王妃に従えば
あなただが、私と居る時間は無いでしょうと。アントワーヌ
の連絡役としてフランス宮廷に紹介しないといけないと。
兄は自己紹介が得意だから・・とルイ。
ケナはローラの元にやってくると、この飾りは何処にする?
と語る。アントワーヌはこれを落としたとして花飾りを
ケナに渡す。無くしたら後悔します・・美しい宝だと。
バッシュがやってくるとアントワーヌはケナから離れる。
するとルイはアントワーヌに対して彼女は既婚者であり
獲物としてはふさわしく無いだろうという。いつから「人妻に
手を出すな」なんて言えるようになったのかと反論される。
国王の義理の姉だから辞めろというルイ。アイツが庶子の兄
なのか?見覚えがあるというアントワーヌ。
メアリーはフランソワに少しは援助しても良いのではないか
というがカトリーヌは馬鹿なことは言わないでと語る。
ブルボン家に関してはアンリも私も随分警告してきたこと。
ブルボン家とヴァロワ家には色々有ってねとフランソワ。
僕が病弱で彼らが王位に就くこともあり得たが、父は彼らが
王位を継ごうと支持者を集めていると信じて居た。だから
「イタリア戦争」の時にブルボン家の兄妹と彼らの軍を前線に
送り出したのだという。ブルボン家の支持者を減らすためよね
とし、戒めを与えたのかとメアリー。彼らは恨みを忘れて
いないとすると、ルイは重用しているというメアリー。
ルイは王位に就く気はないがアントワーヌは常に虎視眈々と
狙っているという。ナバラの女王と結婚したのが良い例で
身勝手さ筋金入り。金遣いも荒く、妻の金を使い果たしたら
見捨てられるのがオチだと。フランソワはナバラの内情を
探ると語る。
■使用曲
・Scotland by The Lumineers
・The Three Ravens
Traditional Child ballad #26
Collected by Francis James Child
Sung by Ben Aldridge
・Reign End Credits Theme
Written by Trevor Morris
・I Am Overcome by Jared Lutes
・Chandelier by Vitamin String Quartet
・She’s All I Want by Eoghan Colgan
■出演者
Queenメアリー・スチュアート (Adelaide Kane) スコットランド女王
Queenキャサリーン・デ・メディチ (Megan Follows) カトリーヌ王妃、イタリア系
Baronセバスチャン・デ・ポワティエ (Torrance Coombs) “バッシュ” フランソワの異母兄。庶子
Kingフランソワ2世 (Toby Regbo) フランス国王
グリア・ノーウッド (Jenessa Grant) SC。メアリ女官
Baroness ケナ・デ・ポワティエ (Caitlin Stasey) SC。バッシュの妻
Lady ローラ (Anna Popplewell) SC。メアリー女官
レイス・バヤール (Jonathan Keltz) 衛兵
Lord ルイ・コンデ (Sean Teale) フランシスと縁遠いが一族
Lord ステファン・ナルシス (Craig Parker) コンデと国王に会う父
Princess クロード (Rose Williams) 王妃、カトリーナの娘
アントワーヌ・ド・ブルボン (Ben Aldridge) コンデの兄、ナバラ国王
アリステオ・ジアノポロス (Greg Calderone) 生き返ったギリシャ人
(Alanna Bale) 女官
(Katie Bergin) 墓地の女性
Dr.バティスタ (John Fitzgerald Jay) 医者
マルク ブルボン家の人間
クラリッサ 妹