LAW & ORDER 第2話 隠された過去 Subterranean Homeboy Blues

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September 13, 1990
第2話 隠された過去 Subterranean Homeboy Blues

監督/E.W. Swackhamer  脚本/Robert Palm
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マッハッタンの地下鉄が走る。
マンハッタン・ダンスセンターのピンクのカバンを持った女性
のローラ・ディビアージもその列車に乗っていた。
14丁目駅に停車し、乗り換えの為に列車を待っていると陽気に
彼女の周りを踊る男性。
列車がやってくると、ローラの後に続いて大きなラジカセを
手にした黒人の若者が二人列車に乗り込んでいく。
列車が発車し、次は23丁目駅だとアナウンスが有る中、突然
列車内に銃声が鳴り響く。駅に到着すると同時にその車両に
乗っていた客は一斉に出て行く。鉄道警察が現場を訪れた時には
二人の黒人男性が撃たれて負傷していた。

マックスとローガンは現場へとやってくる。
一人は軽傷、一人は重傷で救急車で運ばれるところだった。
犯人の女性はバレリーナだという黒人の女性の目撃者からの情報
が有った。ローガンは現場で薬莢を見つける。

2月20日(火)・聖ユダ病院救急病棟
マックスたちは被害者の一人・マイケル・ジョーンズから
話を聞く。俺たちは何もしていないのに突然撃たれたことを
告げ、撃ってきた女がイカレていたという。
ダーネルはどうなのか?と問い目撃者は絡んでいたと言っていた
事を告げると、ヤツがリンゴをくれと頼んだらいきなり撃たれ
たのだという。オレは座っていただけとのこと。マックスは
脅されて発砲したからば女性は正当防衛とされるんだというと、
今の話が本当ならば殺人未遂で必ず有罪にしてやると語る。
ウソはついていない・・証明は出来ると。
手術で弾が摘出される。

署に戻ってクレイゲン警部に報告。
クレイゲンは”ガンマン”の手がかりは?と問うと、ローガンは
“ガンウーマン”だと告げた後、”ガンパソーン”だと言い直す。
犯人は復讐の天使だとして、ラジオや世間では女性の味方として
報道されているという。

2月21日(水)・レッドワゴン幼稚園
当日列車に乗っていた園長のヘイスティングスは男性が女性の
顔に腰を押しつけていたという。法廷で証言出来るか?と問う
と勿論だと語る。撃った女性を見つけたら勲章を与えるべきだ
という。

また現場で事件を目撃した黒人女性は、女性はミッドタウンクラ
ブ・マッハッタンと書かれたバッグを肩から提げていたという。
そしてヤンキースの帽子を被った男からはアイスピックを持って
いるのが見えたという。ドライバーじゃないのか?と問うと、
マックスは犯人に肩入れされては困ると告げる。しかし目には
目をだという。私には正当防衛に見えたと。
ローガンは犯人に同情したくなる件だと語ると、一般人の視線だ
とマックスは語り、事実がねじ曲げられたら市民はみんな銃を
携帯させることになると語る。街は戦場ではないのだと。

ダンスクラブのエイミー・パターマンの元を尋ねるローガン。
ローラ・ディビアージの件について尋ねたい事を告げ、彼女の
住所を聞くが、電話帳で調べたら良いとして話そうとしなかった。
しかし電話帳には掲載されてなかった。
なんとかローラのアパートを見つけて尋ねるが、留守だった。
階段で上がって来たマックスはヘロヘロ。
また来た階段を下りようとすると隣人の女性がやってくる。
ローラならば勤め先のマレーヒル病院にいるのでしょうと
言われる。

病院にいくと彼女は放射線科で働いていた。
署に連れて行きローラから事情を聞く。
私は脅されたのだとし、身を守るのは悪い事なのかと問う。
なんで逃げたのかと問うと動転していたのだと語る。
銃は何処で手に入れたのかと問うともらったというが誰かは
忘れたと。マックスは無許可だと。その銃はどうしたのかと
問うと”多分”落としたのだという曖昧な返事ばかりだった。
弁護士を呼びますかと言われると、弁護士を呼べるほど稼いで
いないというローラは私は無実だと語る。今は逮捕しないと
いうが・・・
ローガンはマックスに対してチンピラに脅されて身を守った
だけだと言うが、マックスは分からないと語る。ただ彼女は
発砲したという事実だけは分かっていることだという。
ローガンが女性に肩入れしているのを知り惚れたのかと皮肉る。
ジョーンズはただ座っていただけで撃たれたのだという
マックスに対して、”あんなヤツ”の言う事を信じるのかと
言い返すと問題発言だというマックス。偏見は捨てろという
彼は”法律は万人を守る為のもの”であり、フットボールと
同じだという。ルール違反すればペナルティが課せられるの
だと告げ、それは新人でもスターでも変わりないことだと語る。

2月26日(月)・クレイガン警部のオフィス
3月15日(木)・地方検事アダム・シフのオフィス
3月16日(金)・マレーヒル病院
3月20日(火)・ヘラルド新聞社記録保管庫
3月22日(木)・ローラ・ディビアージのアパート
4月11日(水)・レオン判事の執務室
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マンハッタンの満員の地下鉄で突然発砲事件が発生する。
隣の車両には鉄道警察官が搭乗していたが、満員故になかなか
現場に行けず、駅に到着した頃には被害者以外の人物は車両から
飛び出し逃げ出していたことが分かる。
犯人は女性だということが報道され、被害者が黒人の若者2名
だったことから、世間では無条件に女性の正当防衛を唱えていく。
そんな姿勢にマックスだけは何処か納得のいかない表情で捜査
を開始していく。

ドラマは人種偏見に対するエピソードを描いたもの。

列車の中で起きた事件に対して、目撃者もそれを報道するマスコミも
それを冷静に精査すべき市民もみんなが加害者に同情するという状況
の中で、本当に白人女性は黒人の若者によって脅されていたのか。
そしてその結果、銃を撃ったことが正当な行動だったのか。

ドラマとしての問題点は、背景に存在している黒人への偏見と
それを実証するかのようにして存在している黒人の犯罪率の高さ
というのが有るのだろう。

驚くべきは警察官の中でも同様に考えているところが有り、検察
や弁護士も殆どが今回の事件を偏見と先入観で眺めている点だ。
90年代に放送したこのドラマだけど、このドラマが放送された
2年後にはロサンゼルス暴動なども起きているし、アメリカでは
人種問題というのは切っても切り離せないようだ。

常識的に見れば加害者が当然悪いと見られるべきものが有ると思うの
だけど、アメリカでは自分を守る為の自衛権も同時に尊重される
べきものとして存在していて、そのバランスが偏見によって
都合の良い方に解釈されることによって、誰もが自衛権の名の下にで
銃の携行が増えることで、同様の事件が発生するのではないかと
する懸念をしていたのは警察側ではマックス、検事側ではストーンだ
けがそれを唱えていたこと。

皮肉なものだけど、白人の加害者を弁護しているのは黒人の弁護士
の女性・グリーンだったし、至る所で黒人に偏見を持っているで
あろう台詞も見て取れるものが有った。その偏見・差別に気が付かず
に言葉を使用しているという点でも根付いている感じが有る。
そもそも検事局の黒人検事・ポールでさえも「犯罪階級」という
台詞を使用してストーンに注意されていた。

また陪審員制度は民衆の心証が最も影響すること。
その様な偏見に満ちた世論が形成されている中でまともに判決を
下すことは可能なのかどうか。

【問題点は・・・】

・加害者が本当に脅されていたのか曖昧なものがある。
・加害者の自衛措置は過剰なものではなかったのか。
・加害者の発砲した状況が満員の電車の中であり、被害者が他にも出る
恐れが有ったこと。
・加害者の銃の出所が不明、そして使用した銃も曖昧な証言の元でなく
なっていること。
・加害者は過去に黒人の3人組によって襲われた過去が有り、復讐をしよ
うとしていた疑い

・被害者は満員電車でも迷惑行為をしていること。
・被害者は物を盗む為にドライバー(ねじ回し)を携行していた。
・被害者は黒人の2人組
・被害者が実際にドライバーを使って脅すような言葉を発していたこと。
・被害者の一人は過去に前科があること。

・黒人は白人に重罰を望む
・白人は黒人に対して偏見を持つ

そして何よりも問題点は、人それぞれに恐怖の受け取り方は違う
ということ。シフ検事は「恐怖心は個人的なもの。」だとして
女性がどういう受け取り方をしていたのか。そしてそれを眺める
陪審員も人間であり、受け取り方の中には偏見に満ちたものが
存在していることだ。

【捜査部】

まずは発砲する女性が誰だったのかを探す。
みんな加害者女性の味方なので、住所を知るものも教えるようなこと
はしない。それに対してローガンが令状を取って住所を調べようと
していた際に、電話口で激高している姿が印象的だった。

比較的早い段階から検事たちも捜査に乗り出していた。
地方検事のアダム・シフは、完全にこの一件の捜査・起訴を放棄して
いる感じ。

【裁判部】

検察の疑問点は、問題点の中でも書いた通りに、銃の出所に不明瞭な
点があること。正当性を訴える割に現場から逃げて、証拠の銃を
処分している。
そして過去に被害を受けている状況の中で、リスクの高い地下鉄を
使っているという点を突いていく。更に誰もが若者二人の隣に
座ることを避けていたのに、加害者の女性は率先して隣に座ったの
ではないかとする疑いがあること。

「武器の隠蔽は有罪だ。正当防衛の適用にも条件がある。彼らの脅し
が発砲に値したと思えない。」というストーン。

ヘラルド新聞社に投函されていたローラの手紙。
当時ローラは若者3人に襲われた時に新聞社に投稿した手紙が残されて
いた。
そこには、

「警察は卑劣な事件を簡単に処理し熨した。自衛の武器を持たずに済む
には、警察が市民を守る以外にないが、現実は違うのです。」
との主張が書かれていた。

供述では、彼女が「彼らの頭を吹き飛ばしたかった」と語っていること
やパニックだったという割に取調室では冷静だったことも問題として
浮上する。

ストーンは被告人は個人的体験による怨みが招いた事件で、
今回のことは当時の事件を起こしそうな若者を物色して居たものだ
と唱える。更に恐怖心が有るのであれば地下鉄は避けたハズだと
することで、ストーンに対する世間の風当たりも強くなった。
「被告人(被害者)はニューヨークに住む権利を無いのか?」と。

また検察側に有利な点はローラの自宅から銃を操作方、至近距離
での戦い方などの書籍、銃の練習の的が有ったこと。
ただしその銃の的には、男性器を狙っているような射撃痕が有った
こと。

弁護側は・・・

事件が起きた現場での依頼人が冷静に判断出来る状況にはないこと。
またジョークで言った「味見しないか?オレのダチを・・」と語った
ことに対する個人的な受け取り方の差を指摘。

また自警団と称する二人の黒人を使って当時の状況再現を法廷の場
で行う事でより陪審員に対する心証は加害者同情に傾き始めた。

【結論として・・】

執務室での話合いで決めることになった。
ストーンも殺人罪での起訴は取り下げるが、銃の違法携行と発砲の
正当性を問うことを語る。無抵抗のものを撃ったということを
認めさせるというものだった。
弁護士は裁判を続行すれば確実に勝てるという感じだったけど、

最終的にはストーンが
「公設弁護人なら市民を守れ、陪審員は彼女に無罪を出す。」
「無罪にすれば900万人の市民が銃を持ち歩く。裁判の勝敗よりも
人命を尊重しろ」
「万人を守る為の法律を支えるのが我々の仕事だ」

と語ったことで、全てが執行猶予付き、条件付きでの取引となった。

今の裁判や刑事ドラマではあり得ないような妥協の仕方を見せたな
という印象だった。
そもそも被害者は背中に銃弾を受けている。銃弾の弾道検査をすべき
ものがありそうだし。

シフ検事はストーンがくじけてこの一件は勝てないとして下りよう
とした際に、今下りたら検察の面目が丸つぶれだとして下りること
を許さないという凄い展開でもあった。

・加害者ローラ役のCynthia Nixon

「Sex and the City」のミランダ役を演じていた彼女。
なんとなくファッションセンスはまだバブル時代を引きずっている
ような雰囲気が有ったな。
Cynthia Nixonももの凄く若かったなぁという感じ。

マックス・グリービー (George Dzundza) 38分署殺人課・巡査部長
マイク・ローガン (Chris Noth) 38分署殺人課・マックスの相棒
ドナルド・クレイゲン (Dann Florek) 38分署殺人課・警部
ベン・ストーン (Michael Moriarty) 検事補
ポール・ロビネット (Richard Brooks) 検事補
アダル・シフ(Steven Hill) 検事
— (Steven Zirnkilton) Narrator (voice)

ローラ・ディビアージ (Cynthia Nixon) 電車の中で銃を撃つ
マヌエル・レオン (Sam Gray) 判事
ダーネル・シェノールト (Akili Prince) 被害者の黒人・生きている
シャバーラ・グリーン (Lorraine Toussaint) ローラの弁護士
Ms.マルテセ (Phyllis Somerville) 看護師、ローラが過去襲われたと証言
アビー・ダイアモンド (Alexandra Gersten) ダーネルに襲われたと便乗
— (Tonya Pinkins) Woman
Mrs.ヘイスティングス (Barbara Caruso) 目撃者、証言すると約束
マイケル・ジョーンズ (Dwayne McClary) 被害者の黒人・死亡
エイミー・パターマン (Wanda Richert) マンハッタン・ダンスセンター講師
— (Jose Ramon Rosario) Administrator
— (Dan Desmond) Reporter
— (Shirl Bernheim) Landlady
— (Cynthia Belgrave) Librarian
— (David E. Weinberg) Policeman
— (Kevin Eshelman) Policeman
スティーブンソン (Mark Werheim)
— (Stephanie Berry) Nurse
— (Tim Kelleher) Intern
— (Mimi Weddell) Baglady
— (Gerald M. Kline) Paramedic
— (Phil Parolisi) Orderly
— (Cedric Turner) Transit Policeman
— (Damon Pooser) Angel

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