LAW & ORDER 第1話 死の処方 Prescription for Death

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September 13, 1990
第1話 死の処方 Prescription for Death

監督/John Whitesell  脚本/David Black、Ed Zuckerman
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病院には患者で溢れていた。
そんな中、受付でハワード・モートンは看護師に対して娘の
スザンヌが診察に入ってから40分が経過している事を告げ
何処に居るのかと問う。
そんな中救命室のベッドではスザンヌが呼吸困難を起こした
為に棟内ではコードブルーが発生。心肺蘇生を試みるが、
ラーザ医師、ミルズ医師などが対応に当たるが死亡する。
ハワードがやってくる中、23時17分心肺停止で死亡だと宣告
する。ハワードは喉が痛いだけで発熱もなく薬をもらいに来た
だけの娘が死ぬなんて馬鹿な事があるかとして一体何が有った
のかと問い詰めるが、警備員によって連れ出されてしまう。

3月29日(木)・NY36分署。
ハワードはマックスとマイクの元にいくと、娘がメディカル
センターで殺害されたと語る。救命室で殺害されたので医者を
殺人罪で逮捕して欲しいとのことだった。治療の末亡くなった
のではなく殺したのだという。重傷だったのではないか?と
問うと、私は衛生兵だったので症状は分かるという。
二人の刑事は警部のクレイゲンに話を通す。
ERならば患者などしょっちゅう死ぬんだろというクレイゲン。
悲劇だが殺人ではないのではないかと問うと、誰かのミスかも
知れないが、ハワードは確信を持って言っていることを告げる
と、それなら詳しく調べる様告げる。

3月30日(金)・メディカルセンター。
最後にスザンヌ・モートンを診察した医師のサイモンソンから
話を聞くと、休暇前の最後の患者だったという。ただの気管支炎
だったが不安がるのでレントゲンを手配したとのこと。彼女
の死因を調べにきたというと、サイモンソンは驚きの表情を
見せる。軽傷だった事を告げる。

ミルズ医師に話を聞くと彼女は血液検査の結果・肺炎だったという。
こじらせたら死ぬ事もあるとし、発熱して意識不明になったの
だという。胃の内容物が入ったのかも知れないこと。胃酸は
肺に入ると危険なのだという。
ラーザ医師にも話を聞くと、その場にいたのかを問う。
すると彼女は重傷だったとし、切迫していたがベッドが満員だ
ったのだという。
彼女を運んだという研修医のデービスに話を聞く。自分は3年目
の実習生だとし、肺炎だった患者だろうと語る。当直のものと
一緒に運んだと語る。

当時事件で運ばれた患者に付き添い病院にいた27分署の刑事の
ダビュークから話を聞くと、医者の様子は確かに変だったことを
告げ、困惑しているようだったと語る。

マックスとマイクは一体どういうことなのかと呟く中、マックス
は82年に自分に起きた件を語り出す。相棒と安宿に強盗に捕まえ
に行った際に手錠をかけた時に女性が暴れてその時ストーブに
頭をぶつけたこと。一週間後にろれつが回らなくなり、CTスキャン
をする必要が有ると言われたこと。ある専門医は小脳に手術不能な
腫瘍があるとし、その医者はまるで夕食話でもするかのように
語ったこと。また別の医者に診てもらったら小脳に腫瘍はない
が硬膜下血腫があると言われたという。しかし一ヶ月後に何も
せず治ったという。マイクは誤診を喜ぶべき状況ではないかと
すると、連中は誤診を隠すのだという。

そんな中オースター医師・内科部長の秘書が面会してくれると語る。
オースターのオフィスに入る二人。
診断医は刑事と似ているという。名探偵ホームズのモデルはベル
という医者だという。頭痛の患者と言っても様々で医学は確かに
科学だがバクチでも有るのだと語る。
それを聞いたマックスは内科部長ともあろう人がまさかバクチ
と言うなんてと呆れる。
カルテを持って来た事務の女性。
普通書き直しは修正液を使う物なのかと問うと、線で消して
署名を入れるのだという。記載内容を隠したら法で罰せられる
とのこと。マックスはこのカルテは誰かが書き換えたものだと
語る。
チェスターにカルテを調べてもらうと、修正後にはアセトアミ
ノフェンが使用されているとし、よく使われる鎮痛剤だという。
修正前のカルテにはメペリジンと書いて有ること。麻酔薬だと
いう。修正の前と後は何れも同じ人物による筆跡であり、外国移民
がよく使う書体でeに特徴があるとのこと。すべてERという署名
があり、救命のことなのかと問うが、エクバラ・ラーザのことだ
と判明する。

4月4日(火)・スザンヌの主治医のオフィス
4月4日(火)・ロバート・アブラハム博士の家
5月2日(水)・ベンジャミン・ストーン検事のオフィス
6月14日(木)・上級裁判所
6月15日(金)・地方検事アダム・シフのオフィス
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夜間に喉の痛みを訴えてメディカルセンターに行ったスザンヌは
その日に救命室のベッドの上で40分も待たされた挙げ句、
何故か突然呼吸困難を起こして死亡する。衛生兵として医療にも
多少関わっていた父のハワードは、病気で死ぬハズがないと
して病院に異議を唱えるが受け入れようともしなかった為に
36分署の刑事たちに事件性を訴えて届け出る。しかし救命室では
日々生と死の境目の人たちが治療を受けている場であり、
クレイゲンとしては事件性があるのか疑問に感じるが、ハワード
から話を聞いたマックスと後輩のマイクはとてもウソを付いている
とは思えないとしたことから捜査を開始する。
取りあえず最後に診察をした医師のサイモンソンから話を聞くと、
彼女は軽い気管支炎だったという。死因を調べていることを
聞くとサイモンソンはまさか死ぬとはあり得ないとして驚きの表情
を見せる。当時現場に居た医師達に次々と話を聞いていくと、
現場では肺炎をこじらせて運ばれて来た重傷患者だと言って
聞かなかった。

いよいよ始まりました本家「LAW & ORDER」1話・・・って何年前の
ことを言っているのだか(笑)
録画してある「LAW & ORDER」シリーズもL.Aがシーズン3から溜まって
いるし、元祖「LAW & ORDER」もテレビ東京で珍しく放送していた
“新シリーズ”のシーズン17と18を放送したので、19から見始めるのも
良いかなと思っていたのだけど、折角UKも始まり、元祖もここに
来て多少は需要があるかなと思い、元祖「LAW & ORDER」も既に結構
なエピを見ているのだけど、レビューでは一切書いたことがないので、
シーズン1から地味にコツコツとレビューって行こうかなと思いました。

とにかく元祖の「LAW & ORDER」は、シリーズの中でも捜査部門と
法廷部門がきっちりとパートとして分かれているもので、
「LAW & ORDER:Trial by Jury」のように陪審員を中心として
いたスピンオフが出ていたり、捜査中心の「Law & Order: Criminal
Intent」などが有ったりと、色々とスピンオフによって色分けの
されているドラマですよね。

初回を見ると・・・
ローガンが若いなという印象と、クレイゲンは全然変わってない(笑)
という両極端の印象を受けるものでした。

今回取り上げられた事件は、裁判としては最も難しいであろう
医療過誤による死を証明していくもので、そんな気難しそうな
問題の割に、もの凄く単純に事件の元凶を暴く事が出来そうな
ものが有ったけど、意外にも多くのハードルによって阻まれるもの
が有ったなということで、最後まで気が抜けないものだった。

■捜査部では・・
相棒マックスとマイクでの捜査。そして上司にはクレイゲンが
いて捜査を指揮する。
初回なので、それぞれに一つずつ、病院や飲酒に関して過去の思い出
話を語っては、現在の位置関係やキャラクター性というものを提示
するという流れが有った。

●マックスはかつてクレイゲンと相棒関係を保っていたけど、クレイ
ゲンはマックスとコンビを組んでいた際に酒癖が悪く、マックスは
禁酒会に行かない限り組まないとしていたこと。クレイゲンは自ら
は節度があると感じて居たが、ある時クラクションを鳴らした
ドライバーに銃口を向けた時に禁酒会に通い始めたというエピソード。

●マックスはエピガイの中にも書いたけど、かつて捜査中に頭を
ぶつけて医師の診断が曖昧であったことや、軽傷だと思っていたもの
が実際には重傷だというケースがあるということを提示。

●マイクは容疑者の医師・オースターから、医者は刑事と同じような
ものだと言われ、彼が患者を診察した当時酒を飲んでいたということ
を知って”もしもの話”をする。
刑事である自分がオフの時に飲酒をしていたとして、そこで強盗に
出くわした場合、銃を取り出したとする。相手がポケットに手を
入れた為に正当防衛として発砲した後、ポケットから取り出した
ものはサイフで有った場合、飲酒をしていない状況での発砲ならば
法には抵触しないが、酒が入っていれば全てが酒のせいとして扱われ
てしまうということ。

●マイクは今でも父が生きているのは7年前に心臓移植をしてくれた
医師のお陰だとして医師に対して責任を問いたく無さそうな態度が
有ったこと。「全員が悪ではなく99%はプロだが1%はオースターみた
いな腐り医師だ」とマックス。

基本的にはオースターはバワハラにも抵触するもので、外国の医師
や子供を持つ医師たちが権威あるオースターに対して、明らかに
間違っている診察をしても逆らうことが出来ないことが問題として
存在しているものだった。
カルテ改ざんの流れもラーザ医師によるものだけど、立場の弱さ
からくるもの。患者に投与されたメペリジンは処方ミスで、
アセトアミノフェンを投与したということに変えられていた。

死因としては、スザンヌの主治医から抗生物質と抗ヒスタミン剤を
元々処方されており、更に精神科医からはフェネルジン・サルウェイ
トという薬を処方されていたことが判明する。母が昨年子宮摘出後
に腹膜炎で亡くなってから鬱症状に有ったという事情が存在していた。

・メペジリンとフェネルジンを同時に投与すると命取りになること。
・メペジリンは検死官による検査では出なかったこと。

オースター医師は刑事が捜査をしていることを知って

「蹄の音がしたらシマウマではなく馬」
だとして、学生は平凡な症状に奇病を見るものだとし、大抵は最初に
見た通りのものなのだという。君たちはシマウマを見ているとして
警告を受けていた。

徐々に病院内でもオースター医師の問題に対する証言が出始め、
普段のオースター医師の回診は夕方6時~6時半であるにも関わらず
スーザンが死んだ時には回診が9時を過ぎていたこと。
当日に酒の臭いがしたという看護師の証言。
当時退職パーティーが有り、退職する麻酔医のロバート・アブラハム
は病院でチーズとワインを提供してくれたとして、オースターが
飲んで居たことを証言。仕出しサービスの男性もオースターが
“ジム・グリーン”という名前でバーボンのロックをがぶ飲みしていた
事を証言。
実習生のデービスが証言したことで、逮捕に対するゴーサインが
出された格好だった。

■法廷部

ストーンとポールのコンビ。ストーンの方がキャリアとしては上。
でもポールはとても小回りの利く検事補だ。
先ずはラーザに証言すれば免責することを条件にしてオースター
を起訴に持ち込もうとする。
すると”肝臓の日”とみんなが呼んでいる日があり、その日は
オースター医師は相当飲んでくる日だという。
“肝臓の日”という名前が出たことで、次々と医師たちも免責を
条件に話を始めていた。

オースターの弁護士としてはネビンズが担当。
ネビンズ役は海外ドラマでもお馴染みのRon Rifkin。
「女弁護士ロージー・オニール」ではベン役
「エイリアス」のアービン・スローン役、
「Brothers & Sisters」のソウル・ホールデン役
などが有名かな。

弁護方針としてはオースター医師がハーバード医大出で、
心臓病の権威、ラスカー賞の受賞者、175の論文を出して医療に
貢献していることを主張。

最高裁ではまさに当初は医師としての権威の差をまざまざと
見せつけられた。インターンや外国の医師、看護師と権威有る医師
の主張の差。肺炎が死因の可能性はと問われて、皮肉にも医師の
中には「火星からの殺人光線の可能性も有るが多分違う」として
遠回しに否定していた。

ミスは飲酒によるものなのかどうか。
本人でないと分からないのではないかとして、シラフかどうかは
判断が付かない事を指摘。統計的に見てねERでの不測の事態での
死が過失だと認められるというのは難しいことが判明する。

「依存症だと知りつつ仕事の前に飲んだら犯罪だ」
ということで彼が実はコールソンという依存症医師の元に通って
いた事が判明するが、オースターは短気でなかなか続かず。
医師たちの証言故に守秘義務というのもなかなか難しい問題として
立ちふさがってきた。

陪審員制度故にこれまでの医者としての貢献度の方が有利に
働くかと思ったが、完全に弁護側有利の中で、最終弁論前に休憩を
取り、その休憩中に酒を飲んで酔っぱらっていたというのだから
どうしようもない(笑)

マックス・グリービー (George Dzundza) 38分署殺人課
マイク・ローガン (Chris Noth) 38分署殺人課・マックスの相棒
ドナルド・クレイゲン (Dann Florek) 38分署殺人課・上司
ベン・ストーン (Michael Moriarty) 検事補
ポール・ロビネット (Richard Brooks) 検事補
アダル・シフ(Steven Hill) 検事
— (Steven Zirnkilton) Narrator (voice)

Dr.エドワード・オースター (Paul Sparer) 内科部長
ハワード・モートン (John Spencer) 元衛生兵、スザンヌの父親
フィリップ・ネビンス (Ron Rifkin) オースターの弁護士
Dr.エクバラ・ラーザ (Erick Avari) 外国の医師、カルテ改ざん
Dr.チェスター (Alvin Epstein) オースターの友人、酒飲みを注意した
Dr.ジーン・ミルズ (Maryann Urbano) フレックスタイムで働く医師
Dr.スティーブン・サイモンソン (Bruce McCarty) スザンヌを休暇前に診た医師
ホフマン (Ed Setrakian) オースターの釣り仲間
Dr.リンネル (W.T. Martin) スザンヌの主治医
— (Daniel Benzali) Medical Examiner
Mrs.メラニー・スティビック (Frederica Meister) アンジェラの母
スチュワート (Annie Corley) 看護師
Dr.デービス (Rocky Carroll) 実習生、3年目、証言する
Dr.ロバート・アブラハム (William Roerick) 麻酔医、パーティ出席
マーカム・マルコウィッツ (Russell Horton) NYPDの検視医
Dr.ラムヌッセン (Tom Kubiak)
ドン (Harry S. Murphy) バーテン
Dr.ウォルタース (Maeve McGuire)
— (Stephanie J. Gordon) Nurse
— (Kate Wilkinson) Gray-Haired Lady
— (Shona Tucker) Records Clerk
ダビューク (Nick Damici) Officer
ベンジャミン・ハーコート (Leslie Goldman) Trial Judge
— (Chaz McCormack) McInerny
クレメンス (Lee Tergesen)
— (Joan Kaye) Nurse
— (Sean Whitesell) Intern
— (Lewis Musser) Crime Scene Photographer
— (Avis McCarther) Secretary
— (Derrick Simmons) Stabber

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