コウノドリ 第3話 私はダメなお母さん・・・?

コウノドリ
(2017年10月期・TBS・金曜22時)

原作:鈴ノ木ユウ
脚本:坪田文、矢島弘一、吉田康弘
演出:土井裕泰、山本剛義、加藤尚樹
プロデューサー:峠田浩、那須田淳
企画:鈴木早苗
ピアノテーマ・監修・音楽 :清塚信也
音楽:木村秀彬
主題歌 – Uru「奇蹟」

第3話 私はダメなお母さん・・・?

http://www.tbs.co.jp/kounodori/

【ストーリー】

山崎麗子と友和がペルソナのサクラの診察を受ける。
麗子は初めて聞いたかのように無痛分娩?と語る。サクラは最初の
検診の時に話しましたよというと、夫の友和もお前の身体の
事なんだぞと語る。麗子には肺動脈狭窄症があり、心臓から肺に
繋ぐ弁が狭くなるものだという。心臓に負担がかかるということ。
日常生活には問題はないが出産は別だという。前川は陣痛は日常
とはにはない負担を心臓にかけるのだという。その為にも分娩時
には痛みを逃がす麻酔が必要なんだと。

麗子は出産は雷に打たれるように遺体と言っていたという。

一方白川は佐野彩加にみなみの心室中隔欠損は、膜様部の穴が
小さくなっているので手術しなくても大丈夫かも知れないことを
語る。麻生は良かったですねと語る。すると佐野は保育園に
預けても良いですか?という。しかしこのまま安定するまでは
経過観察すべき事を告げるが、佐野はこのままだと仕事の面では
限界だと語る。

小松とサクラは出て行こうとする佐野に声を掛けると、たまに
は産科の方に来てと語る。心配してくれているんですね・・大丈夫
ですという佐野。しかしサクラにはその後ろ姿がかつて産後うつ
で自殺を図った三浦芽美のことを思い出させた。

佐野は保育園に連絡するが、空いている場所はなく、更にみなみ
が泣くためにストレスがかかっていた。

四宮は産後うつは産科の分野ではなく精神科だという。我々は
誘導するだけだという。白川によると佐野は娘の顔を見てもいな
かったという。向井は出産直後でも仕事と赤ちゃんの両方の問題
を抱える人がいるという。今橋はエジンバラの結果はどうかと
問うと葵は結果を持ってくる。赤西はエジンバラって何かと問う
と下屋はエジンバラ産後うつ病質問票のことだという。これで
SOSを見つけられることもあるという今橋。しかし点数的には佐野
には問題がなかった。

そんな中沙織はサクラに対して受付に妊婦の麗子が来ていると
語る。
彼女は迷信を色々と信じるたちで、この日も妊婦なのに火事を
見てしまったこと。妊婦がそれを見るとアザのある赤ちゃんが
出来ると祖母が言っていたという。火事よりも睡眠不足の方が
心配だと語り安心させる。いつでも来て下さいというが・・
迷信で来られても困るというスタッフたち。

■感想

医者が患者の私生活に何処まで立ち入るべきなのか。
無事に出産させるのが自分の役目だとして語っているが、現状
ではその後のケアにも気を配っているものたちの現場を描いて
いる。

ただ医療ものならば少なくとも自分たちの役割以上のことを
させられることは必至であり、少なくとも「DOCTOR-X」の
大門未知子ばりに「いたしません!!」なんて割り切れれば良いの
でしょうけど、そうも行かないのが社会だったり人間だったり
するのよね。そういう世界は理想ではあるが個人にかかる負担と
いうのも大きいことは言うまでもない。

四宮的キャラクターは苦手だけど、サクラ的キャラクターも
少々優しさの度が過ぎて自分的には引くところがあって苦手だ。
正論 対 理想論の争いの構図はとても興味深く見守ることが出来る
けれど、結局どうすれば良いのかは正解がない。

少し気の毒だが新人の赤西はこの件では下屋から殴られること
になった。この人は自分の役割を認識しておらず、外科医に
なるまでの腰掛けみたいな感じにしか思っていない。こういう
高慢な医師がいる限り、よくはならないのかな。

佐野彩加の物語は1話の頃から描いているので力の入れ方の
違う。現代社会の社会と子育てに生きる家庭の現状を描いたも
ので、今の日本で一番陥りやすい所なのだろうね。それに尻込み
しているからこそ子供の出産率も増えない。

個人的にはこれを行政がカバーしろというのも限界があるし、
四宮が語る様に「全ての患者の家庭の事情を背負うことは出来
ない」というのが重くのしかかるところだ。

このドラマでは産科に関しては連携した流れが有るのでそれを
拡大して精神科との連携のところまで繋がっていくのがベスト
なんだろう。

ただこの病院だけが抽出されているが全国にはどれだけこんな
にも恵まれた病院や医師たちが居るというのか。

基本的に自分が産科に行くことはないし、病院にもまず行かない
タイプなので、事情は分からないが、数年前に久しぶりに病院に
行った際に、看護師のケアがあまりに完璧過ぎて驚いたことが
有った。
昔の医者って無機質な感じがしたけど、対応の柔らかさとか
人間の温かさみたいなものが有った。
速効でネットの病院の口コミサイトに投稿してスタッフの対応
の良さに感心したと書いた記憶が有るけど。

もう一方の麗子の無痛分娩の流れも出産に対する考え方
以上に、今の情報化社会の負の一面を見せつけて、ネットなど
が流布する情報だけを妄信する母親に示唆する一面が高かった。
どちらか一方だけ助かっても子供は幸せにならない。
出産がゴールではなく始まりだということを知らせるには
多少雑であっても良い流れだったのではないか。

■出演者

鴻鳥サクラ …… 綾野剛 (産婦人科医)
下屋加江 …… 松岡茉優 (新米産婦人科医)
小松留美子 …… 吉田羊 (助産師)
白川領 …… 坂口健太郎 (新米新生児科医)
大澤政信 …… 浅野和之 (院長)
向井祥子 …… 江口のりこ (メディカルソーシャルワーカー)
四宮春樹 …… 星野源 (産婦人科医)
今橋貴之 …… 大森南朋 (新生児科部長兼周産期センター長)
平井沙織 …… 白石糸 (看護師)
真田知香 …… 小林きな子 (看護師)
少年のサクラ …… 高村佳偉人
麻生理佐子 …… 古畑星夏 (NICU看護師)
赤西吾郎 …… 宮沢氷魚 (研修医1年目)
高尾聡介 …… 吉田悟郎 (産婦人科医)
前川紀子 …… 赤澤ムック (看護師)
坂上葵 …… 泉春花 (看護師)
滝賢太郎 …… 清塚信也 (ライブハウス)
小野田景子 …… 綾戸智恵 (ひまわり養育園・園長・景子ママ)
倉崎恵美 …… 松本若菜 (妊婦)

梶原みなみ、國武綾、菊池真琴、田中えみ、川並淳一
森レイ子、新井郁、横山遥奈、長谷裕、玉井らん、新実芹菜
佐々木春香、中谷栄輝

三浦芽美 …… 松本穂香 (子供は優介と名付けたと手紙、自殺)
佐野彩加 …… 高橋メアリージュン (32歳、妊娠38週目)
佐野康孝 …… ナオト・インティライミ (彩加の夫)
佐野弘美 ……
佐野みなみ ……
三浦優介 ……
内田 …… (地域保健師)
山崎麗子 …… 川栄李奈 (36週の妊婦、肺動脈狭窄症)
山崎友和 …… 喜矢武豊 (麗子の夫)
加瀬 宏 …… 平山祐介 (救命医)

山下裕子、行平あい佳、七海映子、加瀬谷直、坂川良
早坂隼人

赤ちゃん
石川理央菜、成清心琥、伊藤瑛正、秋山凜、諏訪喜香
NICUの赤ちゃん
中瀬健吾、佐藤詩麻、中村奏太

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