コウノドリ 第10話 出生前診断 家族を作るということ

コウノドリ
(2017年10月期・TBS・金曜22時)

原作:鈴ノ木ユウ
脚本:坪田文、矢島弘一、吉田康弘
演出:土井裕泰、山本剛義、加藤尚樹
プロデューサー:峠田浩、那須田淳
企画:鈴木早苗
ピアノテーマ・監修・音楽 :清塚信也
音楽:木村秀彬
主題歌 – Uru「奇蹟」

第10話 出生前診断 家族を作るということ

http://www.tbs.co.jp/kounodori/

【ストーリー】

高山家に出産前の診断結果が届く。夫は妻に対して心配しす
ぎだとするが、結果には陽性・・21トリソミー(ダウン症候群)
と書かれていた。電話して見ると、ウチは検査するだけなので
専門の病院に相談して欲しいとのこと。

サクラの元に高山家夫婦がやってくる。
検査で間違いということは有るのか?。NIPT(新型出生前診断)
は母の血液を調べることで赤ちゃんの3つの染色体異常の可能
性を見つけられるものだという。高い確率でダウン症で
的中率は90%。ただ疾患が無い可能性もあるので確定するには
羊水検査をするものだとされる。それでも全ての疾患が分かる
訳では無いが希望されますかと問いかけるサクラ。結果が出た
後のことは夫婦で相談されているのかと問う。現在高山透子
さんは妊娠16週目。羊水検査の結果は2週間後。その時には
お腹の赤ちゃんは18週目になっている。疾患が出たらどのよう
に受け止めるか考えることが必要だという。赤ちゃんを諦める
という選択なのか?と問われサクラは家庭の事情もあるので2人
で話合うべきことを語る。どんな決断でも我々は支えると
約束する。

まだ結論が出た訳では無い。結果だけ伝えて患者に丸投げすれ
ばパニックになるのは仕方が無い。その後もう一件サクラ
には遺伝カウンセリングの予約が入っていた。
辻家もダウン症の診断を受け中絶を希望していた。気持ちに
変化はないのか?と問うと、何度も話しているが気持ちは
ぶれまくっているという。でも私たちには育てられないとし
生活が成り立たなくなるからだという。上には既に一人・愛莉
という娘がいる事を告げる。

■感想

完全に最終話だという感覚でドラマを観ていたんですよ。
しかし時間が経つにつれて四宮の進退がまだ語られていない
なということも有って、中途半端だと思っていた所、
今週が最終話のようだ。

さて今回は出産前に分かるNIPT(新型出生前診断)と羊水検査
についての説明が行われると共に、そこで判明した胎児の
疾患に関して両親や医者の付き合い方・寄り添い方を描いて
見せた。

三者三様の物語を今回も描いて見せた。

一組はダウン症の子を産んだ人の家庭。
一組はダウン症だと判明した時に堕胎してしまう家庭。
一組はダウン症だと判明して一度は堕胎を決意するも、
やっぱり生む決断を見せること。

医者同士が意見を交わすシーンが興味深く描かれていて、
医者が容易な言葉をかけられない辛さというのもまた
分かる。何度もドラマの中でサクラが語る様にその後の
人生を歩んでいくのは他ならぬ生んだ両親なのだからね。

生命の生死に関してはその倫理感は本当に難しい。
自然に任せれば良いとするものも居れば、今後の人生が
辛いものだと分かって生ませることが本当に幸せなのか。
既に死語にもなっているけれど、セックス自身がそもそも
生殖のためのものではなく、娯楽となって久しいこともある。

この問題を突き詰めていくと、代理母の問題だったり不妊治療
に於ける人工授精の問題、精子バンクなど様々な問題が
議論されるべきものとしてありそうだけど・・

良い面と悪い面がある。出産前に子供の情報を集めることは
悪い事なのか。生まれてくる子供の情報を知る権利という
ことも有るし、人は強く倫理感を唱えるものの、無責任
なところで現実は動いているところが有る。

どの決断も責められるべきものじゃないな。
無理して産めば産んだ後に子育てを放棄したり虐待したりする
ケースだってある。

人は身勝手で妊娠**週までは人として認められない為に
堕胎することが殺人とは誰も思わない。

これはまさにサクラでも結論を出せないのだから自分が答え
を出せる問題でもなかったな。

■出演者

鴻鳥サクラ …… 綾野剛 (産婦人科医)
下屋加江 …… 松岡茉優 (新米産婦人科医)
小松留美子 …… 吉田羊 (助産師)
白川領 …… 坂口健太郎 (新米新生児科医)
大澤政信 …… 浅野和之 (院長)
向井祥子 …… 江口のりこ (メディカルソーシャルワーカー)
四宮春樹 …… 星野源 (産婦人科医)
今橋貴之 …… 大森南朋 (新生児科部長兼周産期センター長)
平井沙織 …… 白石糸 (看護師)
真田知香 …… 小林きな子 (看護師)
麻生理佐子 …… 古畑星夏 (NICU看護師)
赤西吾郎 …… 宮沢氷魚 (研修医1年目)
高尾聡介 …… 吉田悟郎 (産婦人科医)
前川紀子 …… 赤澤ムック (看護師)
坂上葵 …… 泉春花 (看護師)
倉崎恵美 …… 松本若菜 (妊婦)

梶原みなみ、國武綾、菊池真琴、田中えみ、川並淳一
森レイ子、新井郁、横山遥奈、長谷裕、玉井らん、新実芹菜
佐々木春香、中谷栄輝、羽村純子

加瀬谷直、坂川良、早坂隼人

谷内夏実 …… 相楽樹 (四宮の妹)
木村弓枝 …… 奥山佳恵 (ソウマ、ユウマの母)
辻 信英 …… 近藤公園 (明代の妻)
高山光弘 …… 石田卓也 (透子の夫)
高山透子 …… 初音映莉子 (NIPT、羊水検査でダウン症確定)
武田克也 …… 山本圭祐 ()
高山しのぶ …… 川俣しのぶ (光弘の母)
高山孝弘 …… ヨシダ朝 (光弘の父)
中川 …… 瀬戸将哉 (透子の父)
木村壮真 …… 山田楽士 (弓枝の息子、ダウン症)
中川澄江 …… 中村久美 (透子の母)
辻明代 …… りょう (妊娠中、NIPTでダウン症判定)
武田京子 …… 須藤理彩 (小松の友人)
辻愛莉 ……

小池泰河(赤ちゃん)、細野新(N)

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