[新] 相棒21 第1話 ペルソナ・ノン・グラータ~殺人招待状

相棒21
(2022年10月期・テレ朝・水曜21時枠)

監督:橋本一(1)
脚本:輿水泰弘(1)
エグゼクティブプロデューサー – 桑田潔
チーフプロデューサー – 佐藤凉一
プロデューサー – 高野渉、西平敦郎、土田真通
編集 – 只野信也
音楽 – 池頼広

https://www.tv-asahi.co.jp/aibou/

第1話 ペルソナ・ノン・グラータ~殺人招待状

【ストーリー】

■警視庁

捜査一課・出雲麗音がインターネット動画でサルウィン共和国
の映像を見ていると芹沢が覗き見る。
伊丹が出庁してくると二人は挨拶する。
芹沢は何の映像だか分からずにいたが、伊丹は映像はサルウィン
共和国で起きていることで、やっとの事で政府を打ち倒した民衆
たちのお祭り騒ぎであることを語る。
出雲によると映像に映っているのは反政府運動家でリーダー的
存在のアイシャ。伊丹は彼女と会話している亀山薫の姿を見て
モニタを鷲掴んで怒り震える。

「なんでコイツがこんな所に・・」

亀山薫はS7-9を最後に夫婦揃ってサルウィンに渡っていた。

角田はコーヒーを飲みに来ると右京が招待状を見ていることに
気がつく。右京はまるで招待される覚えのないものだという。

・小料理店「こてまり」

右京はここでも招待状について悩んでいると、女将の小出が語り
だす。

「そのパーティーで何か事件が起こるので、前もって右京が呼ば
れた」
「招待者は日頃の右京の活躍を知っていて評価している方だ」

「名探偵の元に謎の招待状が届く・・なんてのは概ねそのパターン」

右京は探偵小説やミステリー映画の見過ぎであることを告げると
共に折角の憩いの時間を益体もない事を考えたことを不快に感じ
ていた。

■議員・鑓鞍兵衛のオフィス

第一秘書に和服を用意するよう語っていると第二秘書から
片山雛子先生が来たという。

片山に会う鑓鞍は、彼女がサルウィンのことに関しては他人事
ではないのではないかと語る。
片山の恩師でもある元法務大臣で住職だった瀬戸内米蔵は
サルウィンの内乱に乗じて貧困層を救おうとしていたが、支援物資
を巡る過程に於いて不正に手を染めていたこともあり懲役刑を
喰らっていた。
あの頃のサルウィンは本当に酷い国だったが、生きている内に
民衆の力で政府を倒すとは思わなかったという鑓鞍。

●その頃
サルウィン国際空港では日本に向けた飛行機が飛ぼうとして

おり、その中には亀山美和子の姿が有った。

■東京・港区・迎賓楼

右京は正装してパーティーに行く。
一体誰が何のために自分に招待状を送ったのか興味が有った。
そんな右京を呼ぶ声が二度、三度と有る。

裏に隠れて右京を驚かせようとしていた亀山薫の声だった。

「お久しぶりです」
「普通に招待しても右京さんは来ない。しかし招待者が分から
なければ興味が沸くかと思った」

そう語る亀山に対して、

「懸案の謎が解けてすっきりした」
「イタズラでホッとした」

亀山は劇的再会を演出したのだと弁明する。

・鑓鞍一行

鑓鞍は右京と相棒だったという亀山に会ってみたい事を告げる。
片山は紹介する事を告げる。

そこに厩谷琢がやってくる。
厩谷は先の選挙で鑓鞍と片山が競っていたのに今では連んでいる
ことに驚く。
今後のサルウィンとの関係について、その構築は難しそうなこと
に言及する。共和国から君主国への先祖返り。
厩谷はサルウィン国王の来日調整でてんやわんやしていることを
告げる。国王陛下は稀に見る人格者なので対外交は容易ではない
のかと疑問に思うが、腐った政府相手ならば話は単純で、外交は
容易に進むものだと語る。

●アイシャ・ラ・プラット

亀山は右京にアイシャを紹介する。
アイシャの傍には親友だというミラ・ガルシアの姿も有った。
亀山はサルウィンに行った際に教育の必要性を感じて子供達を
指導をしていた。二人共その時の教え子で有り同級生だった。
少しずつ学校が大きくなり気づいたら校長先生の立場だったと
いう。アイシャは最初の頃の教え子。
右京はそんな亀山に対して、

「君の理想が立派に開花した」

として賛辞を送る。

■感想

いよいよ始まりましたシーズン21。

シーズン14から20までの間、安定して4代目相棒役を演じていた
反町隆史さん演じる冠城亘が公安調査庁に異動したことも有り
誰が5代目相棒を演じるのか話題になっていたけど、再び初代
相棒でありその基礎を築いてきた亀山モデル/亀山薫へとバトン
が引き渡された。

彼についてはまだ分かっていないことも多く、サルウィンに居る
間に変わってしまった生活習慣、または人格的なこと、
そして日本に留まるに際して警視庁にそのまま復職することが
出来るのか、捜査に於ける立ち位置はどの辺りで収まるのかは
少し見ていかないと分からない。
しかしこれまで右京との時間的空白を感じさせない程に、二人の
間柄には違和感もブランクもなく接していた感じがする。

このシーズンの全体のテーマは分からないけど、亀山くんは
原点回帰というイメージに当てはまる感じなので、そうなるのだ
ろうか。

■事件

初回のエピソードは外交問題が絡みそうな案件だった。

タイトルの「ペルソナ・ノン・グラータ / Persona non grata」
とは、

“外交使節団から離任する義務を負った者を指す外交用語”
“受け入れ難い人物”

とあるので、そのまんま使節団関係者が被疑者になるのかなと
思って居たけれど、基本的に「相棒」は外交問題が絡んできたと
しても、相手国の中に犯罪者はなく、身内(日本)の問題として
描かれることが多いので国内での足の引っ張り合いでしょうか。

しかしサルウィンの事情を考慮した場合、そう簡単に前の体制の
全てを変えることも出来なければ、新しい国作りに際して、指導者
争いに対する執着心から一悶着有りそうなので、そういう意味では
アイシャの存在を煙たがる存在はサルウィンの関係者の中に居そう
だ。

余談だけど個人的にアイシャという名前で思い出すのがスクウェア
が昔発売していたWILL (DeathTrapII)の主人公/アンドロイドの
名前だ。
このキャラがオープニングで目を瞬きするシーンは日本のパソコン
黎明期に於ける重要な一シーンだったのではないかと思う。

● 6人の被害者と容疑者

今回アイシャを狙うとすれば、脅迫メールを送り飛ばされた6人
ということになる。
冒頭で右京に匿名で送られてきた招待状のことを考えれば、
「フェイク」「イタズラ」「ブラフ」である事も否定出来ない。

脅迫状の内容は、
「サルウィン国際航空264便を羽田の最終アプローチまでに
アイシャを殺害しなければ飛行機を爆破する」
というもの。

メールが送られてきた6人とは、

・亀山薫 (妻の美和子)
・尾栗江威子 (夫)
・里村壱太郎 (フィアンセ)
・厩谷琢 (娘)
・ミウ・ガルシア (祖父母)
・クリス・ガルシア (祖父母)

この中で亀山と厩谷は身分がある程度分かるがそれ以外の人物は
何をしている人なのか、誰が飛行機に搭乗しているのかイマイチ
ハッキリしたものがない。(括弧の中が各々人質に取られている
人物)

しかしその外務省の厩谷も何故娘が内戦状態にあるサルウィンに
一人渡っていたのだろうか? NGO関係なのか。
サルウィンとは日本から飛行機で5時間の位置に有りそれでいて時差
は2時間。因みに日本から2時間の時差がある国と言えば、

ソロモン諸島、ニューカレドニア (フランス領) 、
ミクロネシア連邦の一部地域、ロシア

だそうだ。

・テーマ

今回のエピソードとして気になっている一番は亀山くんの再登場
ですが、それ以外のところを見ると、全ての流れが推定・推測の
域でしか話が進んでいないところが挙げられる。

ドラマ的には「印象操作」と言った感じで、犯罪はまだ起きていない
がそれを臭わせることにより、色々とあぶり出されるものがいる
と言うことが主に挙げられる。

冒頭の右京への招待状から始まり、薫に逢う為にやってくる”女好き”
の鑓鞍兵衛もまた名前の印象から女性だと思い込み誘われてやって
くる。

・真実・事実の証明の難しさ。

これは厩谷が密室の中でアイシャ殺害未遂を起こしたように、
二人の証言だけでしか真実が分からないものも有る。
日本の犯罪検挙は警察の犯人からの自白によるところが大きいが
これは危険なものも有る。

「メディア」による印象操作に対する脚本家の警鐘でもあるのか。

・着ている服装にも着目。

右京はやたらと逢う人ごとに「結婚式ですか?」と言われていたし、
政治家である鑓鞍兵衛は和服を着てパーティーに出席することを
語る。

・遠隔操作

これは今後もドラマの中の犯罪(捜査)の手口として利用されていく
ものだろう。コロナ禍でクローズアップされたリモートワークの
如く、人はその場に居なくとも目的を成す事は出来る。

しかし今回の件の場合、右京が語っていたように、実際に近くに
いて目的達成を見ていなければ伝わらないことも有るし、爆発物
を脅迫の材料として利用する場合、起爆装置が一つのネックとなる。

・影響力

マスコミの影響力を唱えていたが、何もそれだけではない。
政治家の圧力も同様だし、何よりも美彌子が関わるのを嫌って
いた流れに於いて、右京は大物議員である鑓鞍兵衛を利用して、
美彌子を捜査に動かした。

今回の共通項としてはこの遠隔からの顔の見えない相手との戦いで
あり、今のネット社会と融合した世界観やロシアとウクライナの戦い
で見るプロパガンダに利用される”フェイク”の存在が今後も都合良く
利用されていきそうだ。

影響力は悪いことばかりではなく、今回は亀山の教育によって
社会に変革を起こした世代のことについても言及された。

・亀山薫の言葉

『本当に教えてやりたいのは正義です』
『不正だらけのあの国だからこそ子供たちには正義を知って欲しい』

薫がサルウィンに渡り教育した世代の子供たちが大人になって
それを実行していく。

■出演者

杉下右京 …… 水谷豊 (警視庁警視庁・特命係)
亀山薫 …… 寺脇康文 (1と5代目相棒、)

伊丹憲一 …… 川原和久 (警視庁刑事部捜査第一課員)
芹沢慶二 …… 山中崇史 (警視庁捜査一課。伊丹の後輩)
角田六郎 …… 山西惇 (警視庁組織犯罪対策五課)
内村完爾 …… 片桐竜次 (警視庁警視長・刑事部長)
中園照生 …… 小野了 (警視庁警視正・参事官)
益子桑栄 …… 田中隆三 (警視庁鑑識課員)
小出茉梨 …… 森口瑤子 (家庭料理店”こてまり”の女将)
出雲麗音 …… 篠原ゆき子 (警視庁 交通機動隊から捜査一課)
衣笠藤治 …… 杉本哲太 (警視庁副総監)
甲斐峯秋 …… 石坂浩二 (警察庁次長・警視監 警察庁のキャリア官僚)
亀山美和子 …… 鈴木砂羽 (フリージャーナリスト)

鑓鞍兵衛 …… 柄本明 (衆議院議員で国家公安委員会では委員長)
片山雛子 …… 木村佳乃 (元国会議員)
社美彌子 …… 仲間由紀恵 (内閣情報調査室・内閣情報官)
土師太 …… 松嶋亮太 (サイバーセキュリティ対策本部特別捜査官)

アイシャ・ラ・プラント …… サヘル・ローズ (サルウィン親善使節団・女性活動家)
厩谷琢 …… 勝村政信 (外務省・アジア太洋州局次長)
ミウ・ガルシア …… 宮澤エマ (サルウィン親善使節団メンバー・アイシャの親友)
クリス・ガルシア …… トラウデン都仁 (サルウィン親善使節団メンバー・ミウの弟)
里村壱太郎 …… 浜田学 (パーティの招待客)
尾栗江威子 …… 菊池麻衣子 (パーティの招待客)
…… 上川拓郎 (男性パネリスト)
…… 清瀬ひかり (里村の婚約者)
尾栗 …… 林田一高 (江威子の夫)
厩谷 …… 宮下一紗 (厩谷の娘)
…… Paolo Andrea Di Pietro (「報道SPACE」の出演者)

Mekdachi Khalil、Mari Nihei、鹿野翔平、三浦純子
上原健太、江端英久、Lani Pangllinan

スポンサーリンク
レンダグル大336
レンダグル大336

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク
レンダグル大336