BONES 骨は語る シーズン11 第2話 生還を信じて The Brother in the Basement

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第2話 生還を信じて The Brother in the Basement

脚本/Michael Peterson
監督/Dwight H. Little

【以前のあらすじ】

ブースは行ってくる。それじゃあなとして普通のように出勤したかに
見えた。カムは車から焼死体が発見されたという。オーブリーはシー
ルド40口径プロ仕様の銃弾だという。アンジェラはこれはブースの銃
だと語る。キャロリンはFBIのグレイス・ミラーが捜査に加わるとし
彼女は内部調査の人間だという。ブレナンはブースの銃ケースの中に
結婚指輪を見つける。カムはバジリが婚約指輪を用意しているのを
見てしまう。キャロリンはオーブリーに対してミラー捜査官の相棒も
4日前に消えているという。何故彼女は話さないのか。遺体はブースでは
なく弟のジャレッドだと分かる。絆があり彼には兄が必要だったのだ
というバジリ。ブースは今でも生きているとブレナンは語る。

【ストーリー】

— 24時間前 —
ケビンとアレックスとピートは、ガソリンを蒔いてバンを燃やそうとし
ていた。ケビンは焼夷弾をくれと語り証拠は全て燃やさないといけない
という。ブースは既に銃弾を撃たれて腹部に負傷していた。車に戻れ
というケビンはその体では無理だという。しかしジャレッドはオレの弟
だという。オレだって辛いとしジャレッドは俺たちの大事な戦友だった
という。それでも全部燃やすとし計画は守らないといけないという。反対
するならブースも燃やすぞと語ると、ブースも確かに燃やすしかないが
やるのはオレだと語ると、ガソリンをまいたジャレッドの遺体に焼夷弾を
投げそして同時に銃も投げ入れる。

ブースたちはアジトへ。ブースの傷は悪化していた。
ケビンは取引相手からメールが届くとヤツからなのかと問う。今日
取引するというと、ピートは200万ドルなんてリストが入ればどうって
ことはない金額だという。取引は5時間後だとブースに語る。

ホッジンズはカムにこいつがブースを撃った男なのかと問う。
アンジェラが再現した犯行時の映像によるとこの男はジャレッドを殺し
たとし、ホッジンズには銃弾を分析してと語る。マスボリアの体内に
有った弾と同じ物みたいだという。ホッジンズはカムに対して残念だ
とし、ブースと付き合っていた頃ジャレッドとも親しかったのだろう
と語る。弟みたいで家族だったというカム。
アンジェラかせやってくると、ブースに繋がるものは見つかったかと
問う。何も無いというホッジンズ。銃弾は標準の何処にでもある弾丸
だという。ブースの血が現場に飛び散っていたことを考えれば早く
見つけないといけないのに・・。ブレナンはFBIに呼ばれていったと
いう。オーブリーの話ではミラー捜査官が何か隠しているのだという。

ブレナンとキャロリンとオーブリーはミラーを聴取する。
あなたのパートナーが消えたことを何故言わないのかとし、ブースと
一緒に監禁されているのかも知れないという。それとも彼が死んでるの
を知っているのかと問うオーブリー。話さないと司法妨害で告発する
というキャロリン。相棒のリチャードは4日前に消えたとし、その直前
にあるリストをダウンロードして印刷したのだという。リストは捜査官
のリストで犯罪組織やテロ組織に潜入中の局員のリストだという。
彼は裏切り者なのねとし、金と引き替えに捜査官の命を売る気だという。
それを隠してブースが弟を殺したと決めつけるなんて酷いというブレナ
ン。あなたの夫はリチャードが失踪した2日後に消えたのだとしこれは
偶然ではないという。相棒の自宅の住所を教えてというオーブリー。
リチャードの件はオーブリーの担当ではないとするが、彼はあなたが
ブースの失踪と関係有ると話したばかりだと語る。リチャードの自宅は
私のチームが捜索していること。ジェファソニアンの方が優秀だという
キャロリンだがあそこはもう一番じゃないという。ブレナンが辞めてから
だというミラー。それなら復帰するわというブレナン。

リチャードの家を捜索する。
彼は最近婚約し一ヶ月前からフィアンセと住んでいたという。
写真の相手はクロエ・ロバートソン。弁護士であり出会って半年足らず
だという。リチャードの失踪後に彼女も消えたこと。二人で逃げた可能性
も高いというミラー。時間の無駄だという。争った形跡も無いと。
彼のパソコンは?押収したが情報はないというミラー。ブレナンは押収物
はラボに運んでと語る。オーブリーは冷蔵庫を見ればその人の真の姿
が分かるとして中を覗く。ワインにチーズだけ。ビールもハムもないと
いう。ブレナンはキッチンで僅かな血が飛び散った後を見つけて近くに
保存袋があるのを知る。冷蔵庫を覗くと中には切断された指が有った。

指を調べるカム。
指は青白く湿っている。切断部分が変色しているというと、ブレナンは
血が凍っているからだという。皮膚の一部が剥離しているので一週間ほ
ど氷の上に有ったのかもという。ブレナンは私に指を調べさせてというと
カムは指紋を調べてからねと語る。この剥離状態を上手く利用出来るかも
知れないという。バジリは焦る気持ちは分かるが僕たちも全力を尽くして
いると語る。ブレナンは私がやった方が良い結果が得られるという。
遺体はブースと間違ったことは謝って許していただけたのかと・・という
バジリ。許したがラボが犯した間違いは他にもあるのだという。私が
居なくなりジェファソニアンはこの国一番の法医学研究所ではなくなって
しまったと言われたのだというブレナン。今ラボに不満をぶつける時で
は無いというカム。バジリは条痕はナイフで切られたものではないという。

条痕は2つの方向が認められるというブレナン。この指は上と下、双方
面から同時に切られていること。ハマキカッターなのか?というカム。
二枚の刃が関節部分で合わさったもの。ホッジンズに微粒子を調べて
もらうというバジリ。指紋を検索しているとクロエ・ロバートソンの
ものだと分かる。ブレナンはリチャード・バナーマンのフィアンセだと
語る。

■概要

・ブースが居なくなる中、焼死体が発見され、その骨格はブースと
似ており現場にはブースの銃が落ちていた為に彼が殺されたのかと
思われた。しかしブレナンは彼は死なないとして疑わず、ジェファソ
ニアンで見つかった骨などを調査する。すると遺体はブースではなく
ブースの弟だったジャレットのものだと判明。
・捜査にはオーブリーだけでなく内部調査官だというグレイス・ミラー
が加わるが、キャロリンもオーブリーもミラーのことを信用して
いなかった。キャロリンが調べた所、ミラーの相棒であるリチャード・
バナーマンも4日前に失踪していることが分かる。

■感想

正直なんだかよく分からなかった。

ブースはジャレットを助けようとしたけど助けられず死亡させてしま
ったこと。そしてそのジャレット自身は捜査員リストを強盗団と共に
盗み出して転売して儲けようとしていた一人だったのか?
ブースが何故仲間としてその中に入り込めたのか分からないし、
ジャレッドの軍の仲間だったケビンは結局どういう立場でこの事件に
関与していたものだったのだろうか?

ブースと言えば先日まで潜入捜査の過程で行ったギャンブルをきっかけ
にして依存症が始まってしまったけど、悲しみが再びその着火点となる
ことだって無い事はない。果たしてそんなブースとしては、「私を
残して死ぬなんて許さない」として溺愛されているブレナンを裏切ること
なくこの難局を乗り切ることが出来るのか。

それにしてもFBI捜査官/内務調査局のミラーは、ジェファソニアンが
云々と言っていた割りに、冷蔵庫に残されていた指の切断を見落とす
とか正直あり得ないところも有った。

ミラーが終始怪しいものとして登場する。
彼女はブースとブレナンに於けるブースの存在と性格が似ていて、
捜査上の必要なことを何度もオーブリーたちに秘密にしては、まさに
捜査を攪乱していたかのような存在だった。

途中で突然現れたベンジャミン・メッツガーというFBIの法科学者なん
て現れたものだから如何にもきな臭いものがあるけど、やはりこの人
が絡んでいたので冷蔵庫の指なんかも意図的にスルーしていたんでしょ
うかね。手根管症候群だとして手を負傷している姿を見ると如何にも
犯人と格闘したなみたいな感じにも見えたけど、やはり関わっていた
のね。

そして何よりも今回は国内有数の調査施設でも有ったジェファソニアン
からブレナンが辞めてからというもの、一番ではないとされたことで
ラボ職員の質を疑われていた。バジリがブレナンの変わりの座に就き
そうな気配も有ったけど、なかなかカムが決断出来ずに居たのは
ブレナンが戻る事を期待していたというよりも、バジリにはまだまだ
その能力が足りないとひいき目で見ても実感していたようだ。
バジリ本人もその事に気がついており、今回はブレナンも相当ブースが
失踪していることも有って尻に火が付いていたけど、バジリに活躍の
場を与えるシーンも用意されていたし、それなりに彼のスキルに頼る
ところも有ったし、何よりもブレナンがバジリを信用していなければ
別の研修生を呼んでいるハズだということで一定の評価を本人にも
実感させたけど、彼は研修員のままでは居られないということ
でジェファソニアンを辞める感じ。それと同時にカムに対してボク
と一緒だとオタワ、シンシナティ、ドバイに行く可能性もあるとし、
そうなれば一生ボクのことを恨むとしてカムとの婚約は解消と
いうことになるのかな。しかしバジリくんのクレジットはこれで終わら
ないのでまだまだ何かしら関わり合いは有りそう。

■法人類学的視点

・ブレナンがリチャードの自宅を調べると冷蔵庫から人の指を発見。
青白く湿っていて変色、皮膚が一部剥離していることからも一週間は
氷の上にあったと推察。指紋を調べる。指は二枚の刃によって関節部分
で切断されていること。指紋から検索するとリチャードのフィアンセ
・クロエのものだと判明。

・工場にいくと二体の遺体には硫酸がかけられていた。
一体は男性のものだが左の肩甲骨には傷は無し。一体は骨盤入口部が丸い
ので女性だという。女性の遺体には指骨がないこと。右の第5指だった
ことからもクロエのものだとする。しかし断定には復元が必要だと
していた(DNAで調べろと小一時間だよね。)

・硫酸がかけられた人肉を喰らうハゲワシ。ホッジンズの豆知識による
と、ハゲワシの遺産はPh1の強力な酸なので、硫酸なんて奴らには
上手いサラサだということ。死因は胸の銃創だった。

・殺されたリチャードを調べると左の第5、6肋骨に死亡前の骨折が
有り、右手の指骨と中手骨に骨挫傷が有る。争ったであろうこと。
骨修復は僅かなもので1週間程度前のことだと診断する。
(後にアーリアン・ブラザーフッドのネイサンと争った形跡を見つける。
ネイサンはリチャードの情報提供者でこの時に殴ったのは仲間達の
手前仕方が無いことだという。)

・遺体からは金属の破片を発見。左頬骨にある粉砕骨折を調べたら
中に有ったという。死因は遺体の左第10肋骨の腹側に貫通創が見られる
が致命傷ではないとし、下部胸郭に打たれた跡が有ること。それは
ブースが負った傷と似ているものだという。
・頬骨の損傷を見たバジリは犯人は何度もリチャードを殴っているという。

・バジリは頭蓋骨の復元を完了させた。粉砕していたので相当時間が
かかるものだったが、殴り続けたのは抑制が利かず現場なれしていない
人物だろうとのこと。陥没骨折は16箇所で、陥没はどれも円筒状。
ホッジンズが傷からスチールを検出していることと、傷のパターンは
均等間隔で4つずつ分かれた跡として残っているという。ブレナンは
ブラスナックルによるものだろうとし、ブラスは真鍮というがこの
武器はスイールで出来ているという。アンジェラが殴った時の力のデータ
を分析すると、犯人も有頭骨と舟状骨を骨折。犯人は右手で手首を
骨折しているハズだという。被害者と容易に接近出来るのはミラー以外
にはメッツガーしかいないこと。

■科学的視点

・指から微粒子を検出。(炭素、マンガン、リン、硫酸) = スチールだと
判明。また他に鉛、ヒ素、亜鉛、カリウム、何かの低密度ポリエチレン
を検出
ポリエチレンとスチールが組み合わさるものと言えば何なのか。
ホッジンズは金網のフェンスだとしていた。

・指はハサミのようなもので切られていたとしていたが、ホッジンズ
が検出した微粒子からワイヤカッターだろうという。しかも有害物質
だらけの金網やフェンスを切っていること。

・ホッジンズはかつて参加していた経験から、ラウドン郡にある
最近閉鎖された電池リサイクル工場ではないかとされる。ヒ素と鉛と
硫黄を垂れ流していた工場。

・クロエの胃からは抗うつ薬のドキセピンが検出。バジリはカルテに
服用の記載はないとしていた。何かの食べ物に盛り込まれて飲まされた
可能性があるということでホッジンズが調べる。

・胃の内容物を調べると牛乳、青カビ、葡萄エキス、エタノールと
二酸化炭素・・つまりチーズとワインだった。冷蔵庫の中にその二つ
が入っていたことからも身近な人物が犯人だとされる。

■解決への道

・FBIの鑑識があっさりと見逃した証拠の一つ、リチャードの家の冷蔵庫
に有ったクロエの指。リチャードは脅されていたであろうことが判明。
隠し事ばかりのミラーを問い詰めて話を聞くと、潜入捜査をしている
捜査官リストが引き出されてプリントアウトされていることが分かる。

ただ一度はこの流れはミラーがリチャードを引っかけたものではないか
と疑いを見せていた。

しかしパソコンのデータは削除されていたが、アンジェラは携帯から撮影
されたデータはクラウドに残っていて復元可能だった。そこには
ミラーとリチャードが半年前に恋人関係だったことを知り、しかし彼は
ミラーを捨てて突然クロエと結婚していたことが判明。

誰かが裏で後を引いていて、ミラーを疑わせたりナチのバーロウに
容疑を押しつけようとしていた跡が有る。リチャードはミラーを信用
していなかったとして、どういう事情か尋ねると、クロエに乗り換えら
れた際に揉めたとし、クロエを脅したので嫌われたのだという。

犯行はブラスナックルを使って骨折した跡のあるメッツガー。
オーブリーだけでは任せられないということでブレナンが取調室に
乗り込んで証拠をつけた。

■その他

・ブースは捜査官に戻るのか?

最後に入院したブースは血が半分飛び散った重傷だとしていたけど、
ブレナンはせいぜい2/5だと主張していた。
「私を残して死ぬなんて許さない」。ブレナンはブースが彼女を愛して
居る以上に愛しているなと感じる瞬間だったな。

■使用された曲

■出演者

テンペランス・ブレナン (Emily Deschanel) “ボーンズ”、法人類学者
シーリー・ブース (David Boreanaz) FBI捜査官
アンジェラ・モンテネグロ (Michaela Conlin) 骨格から似顔絵、PC技術
ジャック・ホッジンズ (T.J. Thyne) 知識が豊富、微粒子、昆虫
カミール・サローヤン (Tamara Taylor) スミソニアン責任者、組織検査
ジェームズ・オーブリー (John Boyd) FBI捜査官

キャロリン・ジュリアン (Patricia Belcher) 州検事補
アラストー・ヴィジリ (Pej Vahdat) 研修生
クリスティン・ブース (Sunnie Pelant) ブレナンの娘
ハンク・ブース () 長男
グレイス・ミラー (Kim Raver) FBI捜査官

ケビン・オドネル (Roger Cross) ジャレッドの同じ軍の仲間
ピート (Brad Beyer) 犯人
アレックス (Matthew Holmes) 犯人
Dr.ベンジャミン・メッツガー (Josh Casaubon) FBI / 法科学者、犯人の一人
ネイサン・バーロウ (Dan Hildebrand) アーリアン・ブラザーフッド、情報屋
— (Margaret Newborn) Onlooker
クロエ・ロバートソン () ミラーの婚約者、弁護士
リチャード・バナーマン () ミラーの相棒

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