September 22, 2006
第1話 無差別強盗殺人Part1 Spree
脚本/Ken Sanzel
監督/John Behring
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17日間、強盗11件、8つの州、恋人2人。
テキサス州でカップルの二人、バックとクリスタルが車で新婚
旅行の旅に出る。そろそろ軍資金が無くなったというと、クリ
スタルはダッシュボードから銃を取り出し、バックもショット
ガンを手にする。ハーフウェイハウスカフェに車を駐めると、
そこにいた店員から金を出すよう要求し、客に対して車の鍵を
寄越せと要求する。店員が不審な行動を取った為に射殺する
と、客達も次々と発砲していく。バックは冷凍庫にメッセージ
を書き残すと二人は客から奪って車に乗り換えてレジの金を
持って逃げる。
警察が現場を捜査する中、コルビーは目撃者が居ないので
現在防犯カメラをチェックしている事を語る。被害者は122ドル
と車を持って逃げたという。メーガンは現場を見てこれは
金目当ての犯行ではないと語る。
犯人のメッセージには「我らの愛は花のごとし、時と共に咲き
誇る」と書かれていた。
そんな中、この連続事件を担当しているというイアン・エジャ
ートンがやってくると、ドンたちに対して捜査協力にお礼を
告げる。一連の犯行はバック・ウィンターズとクリスタル・
ホイルのもので今回もレジに指紋が有った事を語る。
17日間で11件の犯行を行っている事を告げ、金が無くなると
次を襲っては逃げ回っているのだという。テキサスで起こして
いたが今回はとうとうカリフォルニアにまで来たのだと語る。
まるで犯行の先が読めないのだというイアン。
女性は教師を勤め、バックはその教え子だという。
コルビーは高校の先生と関係を持ってみたかったと皮肉ると、
バックの父はそんな教師に9mm弾を浴びるほど撃たれて殺されて
いることを聞く。死体はガレージに隠して有ったのだという。
逃亡しつつ各地で犯行を繰り返していることを知る。
無差別殺人犯は、殺人行為そのものに大きな興奮を覚えるものだ
というメーガン。
しかし不思議なのは30歳まではマジメな教師だったのに何故
突発的に犯行を行うようになったのかということだった。
92年に彼女はロサンゼルスでドラッグの所持で補導歴があると
いう。イアンは追跡している内に少しずつ考えが読めるように
なった事を告げ、目指しているのは古巣だろうと語る。
チャーリーとラリーは実験をしていた。
ラリーはチャーリーが針の山の上に寝そべりお腹にはコンクリート
を置いているところをラリーがハンマーで打ち砕こうとしていた。
ドンやイアンたちはそんな二人の元へとやってくる。
これは体の重みが全ての釘に分散されるという実験で、1本につき
0.7kgだという。取りあえずロンよりも実験しているのを見せる
というとラリーはチャーリーのお腹のコンクリートをハンマーで
打ち砕くのだった。
こんな事をして何になるのかというイアンは、ロサンゼルスに
連続犯が来ているのでまた君のブードゥーで範囲を絞って欲しく
て来た事を語る。2回も事件を解決したのにまだ数学的アプローチ
に不信感を持っているのかと呆れるチャーリー。それならば
当てずっぽうではないことを証明するという。
イアンは資料として黒と赤と黄色の印の付いた地図を持ってくる。
これは二人の犯行を差したもので、黒は目撃が有った場所、
赤は強盗が発生した場所、黄色は殺人が起きた場所だという。
1日か2日で犯罪を犯しては次の場所に移動していること。
プロの犯罪者とは違ってパターンを読むのが難しいのだという。
すると突然チャーリーはワイオミングのこの辺で印を付け忘れて
いないかと問う。
なんでそこにあると思ったのかと問われると、僕の数学は勘で
するものではないとし、あらゆる原則や定理をベースに
閃きに導かれて仮説を構築しているのだという。イアンはその
閃きが勘というのではないかと問う。
防犯カメラの映像を見たメーガンは、クリスタルがボスであり
カメラに写っているのはわざと犯行を見せつけていると語る。
バックは快楽殺人で金よりも名声を欲しがっていること。しかし
クリスタルはそれとは違うという。記録では15歳で実家を飛び
出してロスに来ていること。一年半後にドラッグ所持で補導され、
その後テキサスの実家に戻って真面目な生活をして大学を卒業し
教職の免許を取っているという。教え子との関係が親にバレた
ことで刑務所いきになるので犯行に及んだのではないかという。
しかしメーガンは何故こんな犯罪に走ったのかは分からないと語る。
そんな中チャーリーが語っていたようにワイオミングで15日に閉店
間際のバーテンが襲われている事件があることを知る。
コロラドのガソリンスタンドが襲われたのは14日で、17日には
ソルトレイクシティだという。
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17日間に11件の強盗事件が発生する。
州を跨いだ犯行故にFBIも捜査に乗り出す中、この事件を追って
いたイアンに協力して犯人を追い詰めていく。
イアンによると犯人はクリスタルとバックであることは判明して
いるというが、行動が読めずに移動しながら犯行を繰り返している
犯罪者に手を焼いているとのことだった。
いよいよ始まったシーズン3。
シーズン2からの引き継がれた流れとしては、主に恋愛要素が大きい
けど、私生活と仕事をどう割り切っていくのかがテーマなものが
あるのかも。
その中でも際立っていたのはアミタがハーバード大での講師のオフ
ァーを受けるのかどうかということ。チャーリーとしてはアミタ
自身の決断を見守る他ない感じだけど、取りあえず今回を見た
限りではアミタは理科大に残るとしていたのでひとまず安心させる
ものが有った。ただし本格的に付き合いたいといわれた時には、
今度はチャーリーが自分自身のエゴで彼女の将来を潰しているので
はないかとする悩みを吐露する。この辺の恋愛不器用さ加減は
なんともいえない。
「君は追いかけてきたものが手に入ると逃げたくなるのだろう。」
ラリーから言われた言葉だけど、今回の犯罪の傾向にも似ている
ところがあるのかな。
ラリーとメーガンの付き合いもまだ続いていたのね(笑)
ラリーがメーガンをデートに誘って以来のツーショットだったので
ちょっと驚いた。
17歳の青年が犯行を繰り返していることに関してデートの中の会話で、
一つの決断が運命を変えてしまうことの怖さを話していたけど、
メーガンも過去に家出こそしなかったものの、親との確執が有った
ことを告白していた。
「君はN57星雲を見ている様だ。何層もの分厚いベールの中を
覗く度に驚かされるよ」と。N57星雲に例えて口説かれたのは初めて
だというメーガンも完全にラリーペースの人間になり、「貴方の
周回軌道の都合で良いからまた電話して」と宇宙物理学ギャグ
を語る姿が有った。
ドンとロビンとのことに言及されたが、肝心のロビンは出てこなかっ
た。
そして何よりも父・アランが一人暮らしをしたいと言い始めた
流れは何を意味するのか。額面通りに40年ぶりに一人暮らしをした
くなったというのであれば別に問題はないのだけど、やはり自立心
を促す為にも出て行く決意をしたのかな。それとも自分の人生
を謳歌するためのものなのか。
さて今回の事件だけど、そんなに難しそうな案件に見えなかった
のは気のせいか。其の割りに今回は珍しく二話に跨いだエピソード。
冒頭ではイアンに対してチャーリーが過去に二度も事件解決に
協力していることを口にしたけど、そのエピソードはこれまでに
は描かれていない。というかイアンの出演は今回が最初で最後だ。
行動の予測は難しいとしていたけど、車にはGPSだってついている
だろうし、盗まれた車のナンバー・車体が分かっているのであれば
見つける事だってそう難しくないハズ。追跡曲線なる方程式を
使って探そうとしたけどそんなの計算するまでもない事件だぞ(笑)
「ラプラス曰く、宇宙に存在するあらゆる粒子の速度と位置さえ
分かれば未来の出来事は全て予測できる」というラリーのお言葉。
「風を捕まえたりは出来ないさ」というバックの言葉。
最後のメーガンがクリスタルに捕まってしまうが、果たして予測
していたように、彼女の人生を狂わせたものを消そうとしている
のだろうか?
・Fly Away by Lenny Kravitz
・Whatever You Say by Lisa Maxwell
ドン・エップス (Rob Morrow) FBI捜査官
チャーリー・エプッス (David Krumholtz) 数学者
アラン・エップス (Judd Hirsch) 父
デビッド・シンクレア (Alimi Ballard) FBI捜査官
ラリー・フラインハート (Peter MacNicol) 物理学者
アミタ・ラマヌジャン (Navi Rawat) 学生
メーガン・リーブス (Diane Farr) FBI捜査官
コルビー・グレンジャー (Dylan Bruno) FBI捜査官
クリスタル・ホイル (Kim Dickens) 教師
バック・ウィンタース (David Gallagher) 生徒
リディア・カンポス (Georgia Hatzis) 元クリスタルの同僚ウェイトレス
ピアース・ブレナー (Jerry O’Donnell) オーナー
イアン・エドガートン (Jerry O’Donnell) 捜査官
— (Colin Campbell) Meth Chemist
フェリックス (Andy Mackenzie) 麻薬製造
— (Hank Fields) FBI ERT Agent
— (Anthony Vitale) Diner Cook