第1話 ワイルドカード Truth or Consequences
「aka.砂漠の捕虜」
脚本/Jesse Stern
監督/Dennis Smith
【ストーリー】
■東アフリカ・ソマリア。
テロリストのサリーム・ウルマンは全てを喋れ、何者でどうやっ
てここに来たのか・・何が狙いなのか喋らせるぞと語る。
捕まって居たのはトニー・ディノッゾだった。悪いが喋る気は無
いという。サリームはソ連の連中は独自の自白剤を使っていた。
エタノールだと。しかしこれは俺が開発した混合物でチオペンタ
ールナトリウムに他の薬剤ょ組み合わせたこと。口を割らせる効果
があるとし、注射後まもなく聞き始めるぞと。お前はもうすぐ
死ぬよというトニー。真実か嘘か・・・クスリが効き始めている
というトニー。サリームはアメリカを研究したこと。敵を知るこ
とは重要だという。俺の名前はサリーム・ウルマンだとしそっち
も名乗れと問うと一瞬躊躇するがアメリカ海軍犯罪捜査局(NCIS)
のトニー・ディノッゾだと語る。何ヶ月か前まで存在も知らなか
ったというサリーム。そのせいで何人も部下を死ぬ素事になった
という。教えろ、君の任務は何だ?と。海軍と海兵隊の兵士たち
の家族が関係する事件を捜査することが仕事。事件は多いし
国際的テロ事件、スパイ行為、時にはメタンフェタミンをやり過
ぎの兵士の捜査をするという。
◆5月(過去)
ディマルコ兵曹が麻薬で暴れているのを止めるトニーたち。
自分たちは4人のチームだった。相棒はティム・マクギー。
頭がめっぽう良くて度胸もある。ボクとのコンビは無敵だ。
チームリーダーは怖い者知らずのリロイ・ジェスロ・ギブス。
元海兵隊軍曹で狙撃の達人。コーヒー愛好家、そして異様に寡黙
だと。4人目は誰なのか?彼女は消えたという。紅一点のポジション
にこの4年間座っていたのはモサドの連絡官ジヴァ・ダヴィード
だという。モサドとNCIS?この二つの機関が大事な部下の命を
奪ったのだという。トニーは僕らに殺されたのなら悪党だと。
サリームは大義に命を捧げたのだという。俺の組織を潰しに来た
のか?そのが任務なのか?と問う。勘違いしているというトニーは
しかも声がデカイ。映画「日本人の勲章」って映画ノメイク
しないかな、ニコルソンでと。仲間たちは?と問われ、知らない
としもうどうでも良いという。お前のチームもボクのチームも
どうでも良いと。車で走っていたが応援も無かったなという彼は
ここに来た目的は何だ?と問う。
「人間の理性的判断を曇らせて全身の血を熱く煮えたぎらせて
我が身の安全など全く顧みようとせず危険に飛び込ませる、
そんな原動力は1つ。”復讐”だよ」というトニー。
お前を殺しに来たと語る。君はイタリア系だろうとし、自分は
アメリカのイエール大で学位を取ったというサリーム。
イエール大なんてフットボールはダメダメだろうというと、全米
を18回制覇したという。最後は?1927年だと。何故俺を選んだ
のか?君のターゲットとして。選んでないというトニーはつい
この間までお前の存在も知らない幸せだったという。
◆6月(過去)
マクギーはボクはコールセンターじゃないのに・・と文句を良い
ながらトニーとオフィスへ。トニーは映像がおかしいとし、
ネットのストリーミング配信の色が変だと告げる。マクギーに
直しに来てくれというと頼む。なんでボクが・・とマクギー。
「日本人の勲章」のデジタルリマスター版が見られるという。
スペンサー・トレイシーが片腕の男を演じているんだとトニー。
謝礼はないのかというマクギー。対価のことだとすると、スキル
があるだろうと。ボクならスキルが有れば”見せびらかすぞ”とトニ
ー。そこにギブスがやってくると露出行為は犯罪だとし、”出動だ”
と語る。兵曹が死んだが詳しいことは分かって居ないというギブ
ス。ボスに対してそろそろ空席を埋めるべきではないかとトニー
はマクギーと目配せしながら語る。ずっと先延ばしになっている
こと。デスクには人事ファイルが山積みだというトニー。条件は
女だというと、トニーに人事ファイルを見て適任者が探せという。
マクギーはトニーに選ばせても良いのかというと、それなら二人
で選ぶんだというギブス。
被害者はケヴィン・ウィンゲート兵曹。
懲戒処分を受けていた人物で少量のドラッグを所持。彼は行動
制限が60日だったこと。船に乗ったままの状態で2ヶ月だった
ので丘では調達は出来ず、自分で作ったのか(トニー談)、または
誰かから買ったか(ギブス談)だという。ダッキーがやってくると、
憶測はイカンよと語る。
ダッキーは捜査官ではないが百科事典みたいな脳みそがフル回転
ししゃべり出すと止まらない人だとサリームに語る。
ダッキーは瞳孔が開ききっていること。医学部時代のクライメイト
を思い出すという。E.ランドン・レジナルド・エイルズワース3世
という人物だったという。自分でアンフェタミンを調合していた。
試験勉強時期で眠気覚ましの為。しかしいざ試験の日にそのクスリ
のせいで倒れたという。この青年は運が悪いとし死んでから6時間
だという。ギブスはマクギーにスケッチが終わればロッカーの
所持品を調べろとし、トニーは勤務予定表、指紋、遺留品、艦内
捜索をしろと。仕事は多く人手が少ないかというダッキー。あれ
からジヴァから連絡は有ったかとダッキーに問うが無いという。
そろそろ忘れて前に進まないと・・とダッキー。
トニーは新捜査官候補を面接する。
どうもパンツスーツさんというと、次の人を呼ぶ。自分はクレア・
コネル。麻薬取締局(DEA)の捜査官だという。もの凄い握力の持ち
主だった。
■感想
いよいよシーズン7の開始。
シーズン6の最後には、ジヴァさんがNCISを抜けて、リフキンの
代わりにギドンとして東アフリカのソマリアに潜入。そして
そこで捕まって拷問されているというシーンで終わっていた。
何よりもNCISとしてはジヴァの脱退への失望感が強いだろうし、
それもまた彼女にとっても逆だけど、視聴者としてはジヴァの
顔が凄い事になっていたのもまたショックを助長させるものと
して写っていたと思う。
取りあえずその後5月、6月、7月、8月そして9月の映像が映され
て、ジヴァが居ない時のNCISの様子も挿入された。
驚くべきことは何と言ってもジヴァが拷問されていると思ってい
る場所にはトニーもまた同様に捕まり拘束・監禁されている。
そして5月から9月のジヴァの空白の時間に関しては、拷問してい
るテロリストのサリームに対してNCISとはどんなものなのかという
ことを語る中で描かれたもので、その中で何故トニーたち
がサリームの居るソマリアにまでたどり着いたのかということも
描かれている。
ヴァンスはシーズン6の段階で既にジヴァの後任者を選べとして
ギブスに迫っていたけど、ギブスはジヴァが戻るのを待ちたいと
してそれには応じようとはしなかった。
しかし現場捜査官3人(ギブス、トニー、マクギー)だけでは限界
がやってきていた為に、トニーとマクギーはギブスに言って後任
を雇おうと語る。ダッキーもそろそろ前に進むべき
■事件
5月から9月まで一つずつ事件が発生していた。
5月はディマルコ兵曹がドラッグで暴れる光景。
6月はケヴィン・ウィンゲート兵曹がドラッグで志望。
7月は主に影ではジヴァを探しつつも後任の捜査官探しの為の
面接が行われる。
8月はアビーも加わり本格的なジヴァ探しに着手し始めて、
そして5月と6月に起きた艦船内のドラッグ事件の真相を探り
あてる。
9月はいよいよこのNCISが始まる時期(2009年9月22日に放送日)
ということも有って、スタートを切るためにもジヴァの件の解決
があるかなと思っていた。
■経過
一応5月と6月の事件で扱われた軍で蔓延しているドラッグの流れ
の件ではサリームの流れとも全く無関係のものではなく、
ケヴィンの取り調べの様子・ディーラーの疑いをかけられた彼が
疑いを反らす為に自分自身に注射を打ったという流れを見ると、
トニーとマクギーが捕まった件では、自作自演の流れを踏襲した
感じになっている。
■ジヴァの代わりの捜査官は居るのか?
候補者は何人いたかな。最初に選び始めたのは6月。
トニーとマクギーが選ぶ事になり、しかも女性だということが
条件だとされた。
ただこの二人もジヴァが戻ることを期待している為にどれだけ
候補者選びに本気だったのかは気になるところだよね
・パンツスーツさん
美形の方だったけど一瞬にして却下されていた
・クレア・コネル / 麻薬取締局
凄い圧力の人。禁煙の時に一日中パワーボールを握っていたと
いう。適正テストは高得点。同僚の評価は上々。どうしてそんな
なに評価がいいのに転職したいのか・・彼女は同僚の男と関係
になった様で公使を分けられない相手だったとのこと。
彼女はルックスが仕事の妨げになると考えているようで、その
考えを聞いたトニーは合格を与えた。しかしギブスとの最終面談
では何故か泣いて飛び出してくる
7月にディマルコの取り調べをしている際に来た女性。
空軍のパイロットで健康問題で地上勤務になった。根っから
スリル好きでリスクを厭わないという。本物の命知らず。
そして何よりも美人。
ギブスはトニーに「どう思った?」G「女です」(トニー談)
ディマルコはドラッグは誰かがジュースに入れたとして自分を
陥れたとする主張をしたが、それを聞いたトニーは苦手な
「ビバリーヒルズ青春白書」みたいだとしていた。
マクギーに尋問を任せている理由を尋ねるムベッキーに対して、
マクギーは下ごしらえをしているだけで後にギブスが料理する
と語る。
しかしベッキーはジヴァの件で仲間はずれにされたことに
怒ったのか出て行ってしまった。
・ヘザー・キンケイド
8月の時にやってきた。
シアトル警察の警察官をしている彼女。
父や叔父、兄たちも警察官。ワシントン大のバレーボールの
選手だという。そして覚えも良いと主張。
既にディマルコの取り調べは佳境に入っていた。ヘザーは
チャンスが欲しいとするが、トニーは今のままでも良いのでは
ないかとしホントにやりたい仕事なのかを問う姿。
その後ディマルコの件が解決になった後にヘザーは新規採用
は禁止だとして切られてしまった。美人な人だった。
■結論
トニーとマクギーがジヴァに何かが有ったと考える。
トニーとはケンカしているが誰にも連絡がなく着信も通じない
というのは変だというところから始まった。
トニーは6月のことをサリームに話している際に、サリームは
大学の頃かに愛用しているのはカフェインだとして、カフェイン
を我慢していると脳内で科学反応を起こしてむやみに喋りたくて
たまらないののだろうと語る。我慢してもアドレナリンの分泌量を
増やしてしまって逆効果だとしていたか、この時点で既にトニー
には全ての事情は知っていたのね。
一度マクギーがトニーの横で死んでいる光景が有った時には
驚いたけど、まぁ演技であることは明らかだったか。
・サリームは何故居所がバレたのかを気にする
アビーという凄腕の捜査官のことを語った時の事。矛盾で
パラドックスと意外性が服を着て歩いているような子と称して
いた。寝床は棺桶でゴスの癖にやたらとポジティヴ。
トニーはアビーに対して水晶玉やテレパシーでコンタクトが
取れないかと問うとジョークは禁止だとしていた。トニーって
アビーを何気に小馬鹿にしているところがあるよね(笑)
トニーがNCISドバイ支部と電話でダモクレスの剣、アカバ、
ヨルダンということを話している光景が有った。後に判明して
いくが、イーライがジヴァのチームを船に乗せている。
ヨルダンの貨物船”ダミクレス号”がアカバから東アフリカへ。
またアビーはジヴァの部屋で焼け焦げたPCのHDDのデータを
修復し、そこにモサドの暗号化ファイル(ヘブライ語)の古い
歌があったという。
・ハド・ガトヤー(Chad Gadya (One Little Goat))
元はアラム語の童謡だったようで・・
「コインで買ったヤギはネコに喰われる。ネコは犬に噛まれ、
犬は鞭で叩かれ、ムチは火で焼かれ、火は見ずで流され、水は
牛に飲まれ、牛は人に食べられ、人は天使にやられ、天使は
神に討たれました ハドガドヤァ~」(マクギー&アビー熱唱)。
ダモクレス号は船ごと消えている。5月28日のことでサマリオ沖
で嵐で沈んでいた。生存者は無し。
それでトニーの思考は凄い事になっていた。
暫くNCISのチームからの言葉は”なんやかんや”としか耳に届かず、
アビーとマクギーとかギブスの特徴だけがトニーの頭の中に
飛び込んでくる。中でもギブスが”出動”という言葉が繰り返し
思考の中に入ってきていたけど、それを断ち切る為に嫌だという
トニーの光景。
海で消えたダミクレス号の貨物リストの送り先を調べるとアメリカ
でしか手に入らないものがあるという。それがなんとカフ・パウ!!
アメリカにいた大学時代に軽い中毒になってハマったのだろう
としていた。
■ジヴァは生きて居た
サリームはジヴァを連れてきた。ジヴァは脱出プランはあるの
かとしていたけど、ヴァンスが直前に相手の領土内で軍事作戦
するのにしても証拠が弱いとしていた。現時点では特殊部隊は
送れないとしていたけど、「NCIS:LA」にも似たエピが有ったな。
「そこにいるという証拠が必要だがまだない」。
その証拠を示せばアメリカは動く。
サリームは計画を話せばジヴァかトニーのどちらかを助けると
していた。トニーは「トゥルーライズ」のショワルツェネッガー
が拘束され自白剤を討たれるが手錠をハズして皆殺しにしていた
こと。俺はビビッてはいないとしてお前の命は30秒だと語る。
ギブスが凄い所から狙撃してサリームを退治した。
この辺はギブスが狙撃の名手であることで良かったな。
ヤマアラシのモコモコの服着てた。
■その他
・映画「日本人の勲章」
このドラマをやたらと引き合いに出していたね。
実はどういう内容なのか知らない。
大戦時のアメリカ軍による日系人の捕虜の物語とか差別の話は
出てくるけれど、日系人がアメリカの為に闘った442連隊の話は
よく出る。それ以外に何か有ったのかな。
不覚にもこの映画は見た事が無い。
「トゥルーライズ」はJamie Lee Curtisがちょっぴりセクシー
シーンも有り何百回も見た(笑)
■使用された曲
・Chad Gadya by Pauley Perrette and Sean Murray
■出演者
リロイ・ジェスロ・ギブス (Mark Harmon) 主任
アンソニー・ディノッゾ (Michael Weatherly) “トニー”
ジヴァ・ダヴィード (Cote de Pablo) モサド
アビゲイル・シュート (Pauley Perrette) “アビー”分析・解析
ドナルド・マラード (David McCallum) “ダッキー” 検視
ティモシー・マクギー (Sean Murray) コンピュータ
ジミー・パーマー (Brian Dietzen) ダッキーの新しい助手、検視
レオン・ヴァンス (Rocky Carroll) NCIS局長
サリーム・ウルマン (Omid Abtahi) 東アフリカ・ソマリア
クレア・コネル (Noa Tishby) 捜査官/麻薬取締局
チャド・ダンハム (Todd Lowe) 捜査官/NCIS、ドバイ支局
ヘザー・キンケイド (Mercedes Mason) 捜査官/シアトル警察
ドミニク・ディマルコ (Marcus Brown) 兵曹
レベッカ・ヘースティングス (Sonita Henry) “ベッキー” 空軍パイロット
アレックス (Rafael Francisco) Alex NCIS agent 2009
ケヴィン・ウィンゲート兵曹 () 懲戒処分中、ドラッグで志望