キャッスル/ミステリー作家のNY事件簿 Castle シーズン6 第7話 父と娘の合同捜査 Like Father, Like Daughter

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第7話 父と娘の合同捜査 Like Father, Like Daughter

脚本/Marc Dube
監督/Paul Holahan

【ストーリー】

■事件

— 15年前 —
「キム・トルバート(Heather Bonomo)は襲われて血を流して
死んでいた。その部屋に居たフランク(Swen Temmel)はパトカー
の音で逃げるが捜査官のレイン(Stephen Jordan)は血の付いた
フランクを見て逮捕。フランクの弟・ジョン(Caleb Ruminer)は
兄の名前を叫ぶ。」

— 現在 —
法廷でケリー・フォールブルック(Joyce Guy)はフランク・ヘン
ソン(James Carpinello)は15年前に起きたハム・トルバート殺害で
有罪判決。死刑を宣告する。本法廷は証拠不十分の為、執行停止
の申し立てを棄却。刑罰は予定通り3日後の午前24時に執行され
るという。傍聴席にはキムの母・パトリス(Laura Gardner)は
それを聞いてため息。マクドナルド教授(David Wells)は
ジョン(Wes Ramsey)に対して残念だと語る。マギー(Joelle Carter)
はフランクの判決にショックを受ける。アレクシスは教授に対して
まだ手はあるとし検体の再検査があるでしょと。しかし教授は
もうあらゆる手は尽くしたとし善人が常に勝つ訳では無いんだ
と語る。

リックはケイトに対してオレは絶対に諦めないぞと語る。
今までにない最高のアイデアだろうと。ケイトは私は宇宙で
結婚式などしないと言うと、リックは人類初のことだという。
商業宇宙飛行は数年後には始まるし、君も言って居ただろう
と・・特別なものにしたいと。子供の頃、夢に見ていた結婚式
は莫大な量のロケット燃料を詰めた細長い缶に入って宇宙に飛ば
されることだとケイトも語るがそれはあくまで子供の時のこと。
今週末の式場探しが嫌ならただそう言ってというケイトに、
“嫌だ”というリック。お気の毒と。
そんな中アレクシスからのプロジェクトのメールが届く。
オレはケンカはしていないがあの子一人がしているんだという。
恋人を少し貶しただけなのに怒りすぎだろうというリック。
時間が経てば収まるとケイト。しかしあの子はお菓子が欲しくて
3歳の頃に気絶するまで息を止めていた覚悟を持っているという。

アレクシスに頼まれたエスポジートは資料を見たけど無実を裏付
ける証拠がないと難しいことを言われる。エスポの方から
ニューヨークのラボに依頼して、キムの検体の再検査を頼んで
欲しいというが、ライアンは俺たちの管轄ではないので難しいと
いう。命が失われるのだというアレクシス。それは分かって居る
が出来る事は限られているのだと彼女に諭す。リックなら何か
に気がつくかも知れないよとライアン。

アレクシスはリックの元へ。
彼女は父に頼みがあるというが決してパパを許したわけではない
という。刑法の教授で一緒に再審請求を支援しててある男性が
女子高生を殺害の罪で有罪になったのだという。しかし無実なのに
死刑が決まったのだというアレクシス。事件の4ヶ月前に肩を
手術しているのに凶器の火かき棒を振り回すのは無理だという
彼女。人はカッとなると思わぬ所で力が出たりするぞとリック。
被害者の家の裏口に出来たばかりの自転車のタイヤ痕が有ったと
すると、フランクは当時24歳だが自転車は持っていないなという
リック。
アレクシスは何故リックが被告人の名前を知っているのか。
事件のことを何故知っているのかとして不審さを唱える。
エスポのデスクで資料を見たというが、アレクシスは私を探って
いたのでしょという。リックは気になって当然だろうとし娘のこと
だという。彼には前歴があるとし本当に無実なのかと問う。
私には分かるとし何度も逢っているからと。どんな証拠が有って
も彼は殺していないという。一緒にペンシルベニアに行って
冤罪を晴らしたいのだというアリクシス。

ケイトに電話するリックは2、3日で終わるという。
ケイトは仲直りするチャンスだし式場探しは別の日で良いと語る。
アレクシスは家族同然だからと。親子の時間を楽しんでという
ケイト。

ドライブ旅行は久しぶりだなとリックは娘にいう。
昔アーミッシュ地区で牛に追いかけられたのを覚えているかと
いうリック。しかしアレクシスはこれは旅行ではないし楽しく
ないことだという。70時間以内に人命を救うのだと語る。
その後パイとはどうか?と尋ねると、仲直り作戦でしょとし、この
機会に仲直りしたいのでしょと。リックは仲直りするのがそんな
に悪い事か?と尋ねる。協力してくれるだけで良いとし、私たちの
ことではなく事件のことで質問は無いのか?と等。

犯人はフランク・ベンソン、これから刑務所で逢う人。
ペンシルベニア生まれ、高校の成績は悪いがでも賢い。
1995年に自動車整備の学位を取得し、とても優しい人だという。
マギー・イングラムはフランクの恋人。死刑囚の文通で芽生えた恋
なのか?というリック。高校時代から付き合い逮捕2週間前に婚約
したのだという。別れることなくずっと傍に居るのだという。どの
審理でも支えていること。この3週間、再審支援団体に手紙が書い
ているという。リックはこの件が望みが薄いのは分かって居るな
というと望む結果にならないかも知れない事を告げ、お前が傷
付くのは見たくないという。二人は私にとって大事、もう傷ついて
いるという。

ペンシルベニアの刑務所へ。
そこでマギーも同席する中、フランクと面会する。アレクシス
は父親を連れて来たことを告げ、助けてくれることを語る。

■事件

15年前にキム・トルバート殺害容疑で捕まったフランク・ヘンソ
ン。死刑宣告が出されてアレクシスは刑法の教授らと共に
再審請求の申請をするが新しく無罪だとされる証拠・物証が
ない為に死刑の執行は3日後に決行されることになる。
アレクシスはフランクの人柄を知っていることも有って絶対に
人を殺せる人ではないと訴え、NYPDのエスポはライアンにも
助けを求めるがペンシルベニアでの事件なので管轄権から限界が
あることを言われる。リックならば何か気がつくのではないかと
するが、現在アレクシスはリックがパイに対して酷い事を言った
ので一人ケンカモードに入っていた。その父親に対して協力を
求めるが、ケンカを許した訳では無いと言われる。

■感想

今回はマトモな事件だったので面白かった。
いよいよこのドラマも警察官は補助に回って、素人探偵が捜査
に当たるという状況となってしまった(笑)
確かにこういう管轄権では組織の論理からもニューヨーク市警が
動けないのも分かるんだけどね。
地元警察が何もしなければ、こういう事件は最早どうしようもない
ということなのか?
ただこのシーズンでは冒頭はケイトがFBI捜査官としてワシントン
で働きそれに関わる為にエスポやライアンを巻き込んだ流れも
有るし、遠隔地に居てもやれることは一杯あるのだろうな。

・私生活ネタ

リックとケイトは結婚式に向けてカウントダウンなのか。
ただまだドラマ的には7話の段階だぞ。こういうのは普通シーズン
ファイナルのエピソードまで取って置かないだろうか?

リックは奇抜なことを言ってはケイトとの式場探しを交わしている
感じ。そしてアレクシスは今回の件でケイトに捜査協力を求めない
所が有り、ケイトはそんな事情を心配していたが、最後に杞憂に
終わるという流れで締めくくられた。

ラニのアドバイスも良かったね。

「彼とアレクシスには私の知らない二人だけの長い歴史がある。
二人のことになる度に必ず疎外感を覚える」(Kate)
「完璧な家族は存在しない。これまでの二人の生活に溶け込める
かはケイト次第。あなたの歴史を築くのよ」(Rani)

■捜査

15年も前の事件の真相を解き明かすことが出来るのか。

そういうドラマに対して有利な点と不利な点を列挙してみると・・

ドラマとして難しいのは・・・

1)
一番難しいのは核心に近づくに従ってフランクが非協力的にな
ってしまい、彼はジョンが殺害したと思っていることが判明
していく。ジョンはかつてフランクの運転する車に搭乗していた
際に事故に有って頭に傷を負った。その時に処方された薬に
よって時々記憶の方にも問題が起きるようになっていたこと。

2)
地元民はみんな非協力的な態度。既に既成事実のようにして
判決が出た今になって確定したものだと思っているところも
強い。

3) 殺害されたキムの母・パトリスは特に殺人犯だと判決が出た
フランクのことを無実にしようとしているアレクシスたちに
協力する気にはなれないという事情も有る。

4) ネタばれになるけど、このドラマの犯行は当時の捜査官の
息子が行っていたこと。ただし父親はあの調子だと事件の詳細
を把握していなかった

■捜査2

有利な点は、

1) 科学捜査の進歩

CSIでは昔の事件を再捜査することになると当時では分からなか
ったことを分析で見つけることが出来たこと。

2) ラニが圧力をかける

随分とちんたら検査している機関に対して圧力をかけて早く調べる
ように語り、自らシセベルことにした。

3) 恋人のマギーは15年経過した今でも支援している

これはある意味心強いだろうし、何よりもその人間性を表している
ものではないか。

4) 当時の捜査があまりに杜撰すぎたこと。しかし証拠品だけは
キレイに保存してあること。

■捜査3

現場の状況を再検証する。

フランクは当時自宅ガレージで愛車の修理をしていた。排気装置
をいじっていたら自宅のアラームが鳴り、火災報知器が鳴る。
溶接の煙のせいでアラームがなったみたいで、警備会社に
セキュリティ解除のパス:スティングレイ7だと連絡している。

向かいの家で悲鳴が聞こえ裏口のドアが開いていて中に入ると
彼女が血まみれで倒れていた。怪しいと思い指紋を拭き取り逃げ
ようとしたところで捕まって居る。彼には前歴があるので逃げよう
としていたこと。

キムを恨んでいたのは元恋人のライル・ゴメス(Alexis Cruz)。
しかし二人はケンカが絶えなかったという。
ライルは当時アメフトの選手でキムとは付き合ったり別れたり
している感じだった。

・新しい物証

その1)

事件は98年11月13日に発生。その日の気温は夜は4度。
そんな状況で窓を開けているハズはない。
指紋を消すためにドアノブを吹いているハズで、当時の鑑識では
何も検出出来なかったが、フランクは現場で指紋を吹いている
ことも有り、その布は明らかに車の修理で使った潤滑油が微量でも
含まれているハズなのだ。

写真を眺めていたり、当時の現場検証の状況が記録で一部始終
取られている。その中で現場では彼女の首のチャームがはぎ取ら
れているが、その中には彼女のチャームとは違うものが含まれて
いた。

その2)

ラニは当時の検視報告書の検体と今回調べた検体を調べる。
すると1点を除いては全ては同じだった。違う点とは、当時は何も
検出出来なかった硝酸アンモニウムの痕跡が見つかる。
ラニによるとそれは酸化剤に使われるもので、冷却パック、
爆薬、肥料に使われている。

園芸からライルはその用品店を営んでいる。

ライルに嘘か本当かキムの日記に書かれていたとされる
キムのライルに対する印象を語っていた。
「あなたは優しくて安心感がある」と書かれていたこと。

そこでライルは当日彼女はジャスパー・グローヴに行っていた
ことを聞かされる。

その3)

ジャスパー・グローヴとは?

農家の空き屋で99年にある家族が購入したが住み始めて一家
全員が病気になった。化学物質による汚染だと判明。それが覚醒剤
だったこと。硝酸アンモニウムはその原料の一つ。

また現場近くには自転車のタイヤ痕が沢山見つかって居る。
誰がその家を使っていたのか。

その4)

キムは家庭教師のアルバイトをしていた。
同じ科学の教科書が現場に落ちていた為に誰が貸し出ししたのか
図書館のベティ(Janet Hoskins)に調べてもらう。
1998年9月8日に貸し出されて未返却のもの。
1冊はキム、1冊はジョン・ヘンソンに貸して居た。
その為にフランクもジョンが犯人だと感じていたのか。

1997年に交通事故で弟のジョンだけは大怪我を負い、事件の
3ヶ月前に一度逮捕されている。規制薬物の所持。不起訴になって
いる。しかしそれは交通事故の時の伊丹の為に使っていたもの
だった。

■結論

知識が犯罪に使われるという哀しい事件だった。

キムが科学を教えていたのはジョンだけでなく父と同様に
警察官になっていくことになるテッド。

この辺はよく分からなかったが太陽系の時計/バイナリ時計が
現場に落ちていて、通報されたのが8時4分なのに、時計が
壊されていたのが7時32分だったこと。通報の30分前には殺されて
いたことになる。

また上述したが、ブレスレットのチャームの中には被害者のもの
ではないものが含まれていた。イルカのチャームは遺体の下に
転がっていてVTRの中に写って居る。
家庭教師代は小切手で支払われていたのでその流れを調べると
テッドの父親が支払っていたことから、キムに科学を教わっていた
のはテッドだと分かる。

事件の夜にジャスパー・グローヴで彼女は覚醒剤を製造している
ことを知り通報しようとしていたのではないかということで、
テッドが殺害していた。

■その他

アレクシスとケイトは和解。父親とアレクシスも和解。
今回これだけ尽力してくれたわけだしね。
よく分からないのはアレクシスとフランクの関係(笑)
フランクの弟がパイとかだったら分かるんだけどね。
アレクシスは授業の一貫としてこの件に関わっていたのか。
それともNPOのようにして再審申請の手伝いをしていたのか。

アメリカの判事・ケリーがこれまで蔑むような発言をしていた
ことに判事を代表して謝罪していた。
自分なら謝罪より金払え!賠償を求めるって感じだな。
15年ですよ。一番楽しい時期を牢獄の中で過ごさせたテッドや
ペンシルベニアの警察には相当な罪があるような気がする。

罪悪感はフランクとジョンの間にも有って兄弟して庇っている
ところがなんとも言えなかった。

■使用された曲

・Castle Theme

■出演者

リチャード(リック)・キャッスル (Nathan Fillion) 作家
キャサリン(ケイト)・ベケット (Stana Katic) NY市警12分署殺人
マーサ・ロジャーズ (Susan Sullivan) キャッスルの母親。女優
アレクシス・キャッスル (Molly C. Quinn) キャッスルの一人娘
ハヴィエル・エスポジート (Jon Huertas) ベケットのチーム
ケヴィン・ライアン (Seamus Dever) ベケットのチーム
ラニ・パリッシュ (Tamala Jones) 検視官
ヴィクトリア・ゲイツ (Penny Johnson Jerald) 主任・警部

パイ (Myko Olivier) アレクシスの彼

フランク・ヘンソン …… 長男、死刑判決
マギー・イングラム …… フランクの恋人
ライル・ゴメス …… 当時キムに振られた
ジョン・ヘンソン …… 次男、事故
テッド・レーン …… 捜査官
アラン・レーン …… テッドの父、捜査官?
ケリー・フォールブルック …… 判事
パトリス・トルバート …… キムの母
キム・トルバート …… ジョンの同級生、勉強を教えてた
ベティ …… 学校の図書室・司書
エドガー・マクドナルド …… 教授
若い頃のアラン・レーン …… 当時の捜査官
若い頃のジョン・ヘンソン ……
若い頃のフランク・ヘンソン …… 当時24歳

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