キャッスル/ミステリー作家のNY事件簿 Castle シーズン6 第10話 善人と悪人と赤ん坊 The Good, the Bad & the Baby

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第10話 善人と悪人と赤ん坊 The Good, the Bad & the Baby

脚本/Terri Miller
監督/John Terlesky

【ストーリー】

雪が降る中、早朝に教会に傷ついた男がやってくる。
教会ではソリスト(A.J. Teshin)が歌を歌う中、男は司祭
(Don Baldaramos)の前にやってくると何かを手渡した後倒れ
る。渡したものは赤ちゃんだった。

リックはケイトは買い物をしてくる。
感謝祭の集まりって家族だけでしょとしてどうして50人分
を買うのかと問うケイト。リックは沢山作って置けば使い
回せるだろうとし、七面鳥はスープに出来るしサツマイモは
チンして食べても良いし寄付することも出来る。デザート
は毎年アレクシスが作っておりパイはクランベリーの料理を
作る。この日は母・マーサまで料理を作る・・不味いと思う
けどと語るとマーサは”聞こえてますよ”と語る。ケイトは
七面鳥に詰め物を作るとし、パパはコーンキャセロールを作る
という。君の衣装は考えて置いたから・・というとオレは
入植者のジョン・ロルフの格好をするので君は妻のポカホン
タスで・・と。アレクシスはその年によって違うが清教徒か
アメリカ先住民の格好をするという。感謝祭に仮装するのか
と問うと、あなたの家族だけよとケイト。結婚する前に
他に知って置くことってあるのか?と問う彼女に、山ほどある
よと語るリック。
そんな中ケイトにメールが入り教会で殺人だという。
大聖堂ならTSエリオットの本「大聖堂の殺人」
(Murder In The Cathedralみたいだとし大司教トマス・
ベケットが登場すると茶化す。

・教会
俺たちが教会で結婚する時は死体がない方が良いなとリック。
ライアンによると朝6時半に連杯に被害者が突然現れたとし、
既に何発も撃たれていて祭壇までなんとかたどり着き、歩いて
倒れたこと。倒れる前にちょっとしたものを預けたという。
それを見たリックは赤ちゃんかよ!!と語る。ラニは男の子で
生後3ヶ月程度だという。オッパイを触ってくるのでお腹が
空いているのだろうと。被害者が赤ちゃんの父親なのか?と
ケイト。分かって居るのは被害者はキャメロン・デュケイン
(Chris Andrew Ciulla)(30歳)、ブロンクス在住。財布の中に
赤ちゃんの写真がなく、商業用の免許証を持っているので
運転手か何かだろうと。洗車場のクーポンもあると。そして
ライアンみたいに金の無駄遣いをしているとして宝くじを
買っている事を告げるエスポ。ライアンは無駄遣いではない
として当たれば2億4700万ドルのマジックボールジャックポッ
トだぞと語り買わない方がアホだという。しかし50枚は買い
すぎだろうと。ニューヨークで子育てするのに幾らかかると
思っているのか?とする中、リックは子供の前ではケンカを
するなと止める。
被害者の家族に連絡して赤ちゃんが彼の子かハッキリさせた
いというケイト。赤ちゃんは児童サービス局に預かってもらう
とすると、リックはサービス局が来るまでに食事を与える必要
があるとして、警官と一緒にミルクを買ってきても良いかと
問う。オレはプロの”育メン(R.H.D)”だから・・と。
ケイトは育メンって何なのかと問うと育児するイケメン

(Ruggedly handsome dad)の略だと語る。

外に被害者が乗ってきた車があるがエンジンはかかったまま
だったという。左右ともドアは空けっぱなしだったという
エスポ。車の中でルーフ越しに撃たれたのねとケイトは銃弾
の後が天井についているのを見つける。
シートはかなりの出血が有る。チャイルドシートもないのを
ライアンとケイトは気がつく。赤ちゃんを乗せる予定が無か
ったんだというライアン。撃たれてから運転してきたのでは
ないと。それなら交通違反カメラを調べてもらって車がどっ
ちから来たのか調べてとケイト。

・NYPDオフィス

キャメロンの妻・リサ(Christie Burson)は自分の子じゃない
という。結婚して2年だし子供はまだ良いかとしていたこと。
友達や親戚に出産した子はいないか?と問うケイト。そして
赤ちゃんを見せるが見た事はないという。ご主人が別の女性
と赤ちゃんを作ったという可能性は?と尋ねると、絶対にない
とし私に何でも話してくれたのだという。秘密はないと。
夫は仕事だと言って出て行ったこと。彼はリムジン会社
“ローマンリムジン社”の運転手をしていること。夜勤だった
ので昨日は午後22時に出て朝6時までの予定だったという。
いつもは7時に帰宅するので心配していたこと。トラブルとか
気になることはなかったか?と尋ねると、2週間くらい前から
様子が変だったという。心配ばかりしていたとし防犯装置を
設置したりドアの鍵を更に増やしていたとのこと。彼に聞いた
に私には安全で居て欲しいといわれたという。

・ローマン・リムジン社

社長のローマン(Anthony Mangano)に話を聞く。
キャメロンは優秀な運転手で親切・誠実・信用出来る人物
だったという。シフトは入っていたのに無断欠席されたと
いう。1年半前から居たがそんなの初めてだったこと。先週
に変な男が来たとしキャメロンは友達だと言っていたが、
とても友達には見えなかったという。外で話して揉めている
みたいだったという。相手は刑務所とかどうとか言っていて
また来ると話していたという。いつも午前3時に休憩するが
車庫には戻ってこなくなったという。顔はよく見えなかった
が腕にはタトゥーが入っていてデザインが凄いので覚えてい
るという。”狼が歯をむき出しにして月に吠えている”絵柄
だったとのこと。

■事件

雪が降る早朝に教会に血を流した男性が赤ちゃんを連れて
やってくる。司祭に渡した途端に彼は倒れて死亡する。
免許証から被害者はタクシー運転手をしているキャメロン・
デュケインだと判明。妻のリサに話を聞くと自分たちの子供
ではないこと。夫は夜10時に出て朝6時に帰宅するリムジン
会社の運転手だったが、7時にも帰って来なかったという。
2週間くらい前から様子が変で身の回りの安全を気にしていた
とのことだった。

■感想

時期は感謝祭。

今回は事件関係者を通して見る赤ちゃんへの扱いに関して
それぞれの性格的なものを見せていく流れが興味深く見ら
れた。

赤ちゃんの世話をして幸せそうにしているのはリックとラニ。
ライアンはその扱いに関して、人形相手に練習しているという
が抱えた途端に泣かれてしまう始末。
ケイトもちょっぴり距離を取って見守っていて、子供が苦手
だとしていたけれど、最後になってそのリアクションの理由も
語られた。エスポに関しては父親からの虐待の事実でも
有ったのか、あんまり近寄ろうとする光景はなかった。

ライアンが一攫千金とばかりに宝くじを買って希望を持って
いるところが有ったね。やっぱりニューヨークでの子育ても
大変なのかな。

ちょっと可愛く見えたのはゲイツが赤ちゃんをあやす姿が
オフィスからチラ見出来たことかな~

■捜査

・順序通り・段取り通りの捜査

決して悪くは無いのだけど、どうも足取り探しで一貫した
流れが有り、捜査している人はみんな空振りに終わるという
流れが繰り返された感じ。捜査に於いてはあんまり妙味らしさ
を感じなかったけれど、過去の犯罪歴のある人物の行動が
どう影響を及ぼしているのか。とても優しいとされる人物が
多かったけれど、表の顔と裏の顔は果たして一致されている
ものなのか。

・被害者の勤務先・ローマン・リムジン社

アメリカでもタクシーはライセンス制で発行枚数も決められて
いなかったかな。だからライセンスを取得するのは相当難しく
て特にそのライセンス権が売買で高く取引されることが
言われる。日本はもうタクシーだらけでこれだけ多いにも
関わらず正当な競争が行われていない為に、あまりにも
タクシー料金が高い。

・キャメロンの異変

妻のリサ、そしてローマン社長に聞いてもキャメロンは何か
に警戒していたことが伺える。

しかし捜査に於いて幸運なことは、リムジンにはGPSの記録が
残っている。何処に移動していたのかを追跡することが可能
で、「彼が撃たれた場所の特定」と「赤ちゃんの親」の正体
を探ることになる。

またローマンによるとキャメロンを尋ねて来たものの中に
腕にタトゥーをしていた男がいる事が分かる。
タトゥーはジミー・ウルフィンスキー (Matt Gerald)のものだ
と判明。過去に何度も銀行・宝石店を狙っていて最近出所
したばかりだった。

■復讐殺人か?

過去にキャメロンはジミーと共に強盗事件に関わっていたので
はないかとされる。その為にジミーが刑務所に入った7年間
の恨みを果たしたのではないかとされる。

しかしそれでも依然として赤ちゃんの問題が残る。

・ラニの検視

撃たれた傷から見ると相当深刻なもの。出血死するまで
5分から10分。距離にして20ブロック。

・キャメロンの爪

ワックスと焦げたニトロセルロースと樟脳が検出。
セルロイドの原料であり、昔のフィルムとかプラスチックに
使われて燃えやすい物質。

・ジミーのアリバイ

昨日はニュージャージーに居た。朝はダイナーに行っていた。
そんなことを語っていたが速攻で裏取りが採れていた。

■捜査2

・GPSでの捜索

足取りを捜す為にGPSを調べる。キャメロンは何度も休憩時間
に逃走ルートを模索しているような行動を取っていた。
午前3時にダウンタウンのコルファックス・ビルまで移動して
そこからアルファベット・シティの住所まで車を走らせていた。

昔アルファベット・シティに関しては「CSI:NY」だか何か
で説明していなかったっけか。

・コルファックス・ビル

このビルには最新の防犯設備がなされているとのこと。
カービー警備保障という所が警備を担当していてデニスという
責任者(John Allen Nelson)が説明していた。
このビルのテナントにはリッチなオフィス、宝石店、
不動産会社、法律事務、テレビ局、銀行などが入っていると
いう。

■結論

キャメロンが撃たれた場所が特定された後、そこに赤ちゃん
が居たであろうことは明らかだった。
赤ちゃんが居れば当然大量のゴミが出る。
そのゴミは何処に行ったのか。ということでゴミ箱を漁って
いた。

犯人の目的は宝くじ/マジックボールジャックポットの当選
を偽装すること。その為にはかなり要所に必要な人員が
求められる。

ワイン保存キット、アルゴンガス、卓球ラケット、ボール、
ネット・・燃えたものはボール。
そのボールをワックスやらガスで細工してパイプを通れない
ボール作りを作っていたようだ。

テレビ局関係の人たちは赤ちゃんを人質に取られて利用され
ていた。

因みに当たり番号は「40 , 9 , 22 , 17 ,37 ,28」

■その他

・家族同士知っておくべき事は?

リックとケイト、互いに知らないことも多い様で、リックが
感謝祭に仮装するのが習慣だとしたり、ケイトが赤ちゃんを
避けていることに対して疑問符を投げかけていた。

ケイト自身
「赤ちゃんを見て抱っこしたいとか食べちゃいたいとかいう
人がいるが私にはそれがない」

「それは知らなかったな。あと嫌いなのは”虹”?」

・赤ちゃんの名前はコスモ!

アレクシスが男の子に生まれたらコスモにするつもりだった
と語っていた。アレクシスよ、女の子に生まれて良かった
な(笑)。まぁコスモって可愛いけど大人になったら絶対に
嫌な名前だ。

・アレクシスのリアクションが面白い

リックたちがコスモを預かる事になった際に、アレクシスが
帰宅。赤ちゃんがいるのを見て
「私そんなに会っていなかった?」

更にケイトが赤ちゃんを持つ事になった際には
「一緒に子育て出来るかも」

■使用された曲

・Castle Theme

■出演者

リチャード(リック)・キャッスル (Nathan Fillion) 作家
キャサリン(ケイト)・ベケット (Stana Katic) NY市警12分署殺人
マーサ・ロジャーズ (Susan Sullivan) キャッスルの母親。女優
アレクシス・キャッスル (Molly C. Quinn) キャッスルの一人娘
ハヴィエル・エスポジート (Jon Huertas) ベケットのチーム
ケヴィン・ライアン (Seamus Dever) ベケットのチーム
ラニ・パリッシュ (Tamala Jones) 検視官
ヴィクトリア・ゲイツ (Penny Johnson Jerald) 主任・警部

ミランダ・ヴェイル …… TV局
ポール・ヴェイル …… ミランダの夫・人質
ウォルター・デニス …… カービー警備保障責任者
ジミー・ウルフィンスキー …… “狼のジョー”、元囚人
ローマン・ヴァランシアガ …… ローマンリムジン社
サンドラ・ホィットマン …… 児童サービス局
ディーン・シーホーン …… TV局
リサ・デュケイン …… キャメロンの妻
キャメロン・デュケイン …… 30歳、リサの夫、リムジン運転手
…… 司祭
ハリソン …… 捜査官
…… 教会のソリスト
ベニー・ヴェイル …… “コスモ” 赤ちゃん

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