エレメンタリー ホームズ&ワトソン in NY Elementary シーズン2 第5話 ダブルフェイス Ancient History

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第5話 ダブルフェイス Ancient History

脚本/Jason Tracey
監督/Sanaa Hamri

【ストーリー】

バイクで転倒し男性が死亡していた。

ワトソンは友人のジェンことジェニファー・セイル
ズ(Danielle Nicolet)と買い物に来ていた。ワトソンはホー
ムズの為にカモノハシの骨を購入。名前も変だが本人も
変わり変わっている人だと相棒にしているホームズのことを
ジェンに語る。ジェンにも紹介するとし、最近面白い殺人が
無くて退屈しているから・・と。暇を持て余しているならば
探して欲しい人が居るというジェン。行きずりの人だという。
あなたって大胆ねとワトソンは驚く。実は恒例の女子会で
出会った人物で一年前のことだという。ジョーンが途中で帰っ
たことが有ったでしょと。その後42丁目のバーで出会ったと
いうトニーという名の報道写真家だという。ギャラリーの
オープニングに行ってその夜は完璧な時を過ごしたとのこと。
まるで映画みたいで朝早くにフライトでパリに行ってしまった
という。ファーストネームしか無いのでは探しようがないと
いう。しかし人捜しが得意なんでしょとし私は運命の人だと
思ったのだとし、そう思わなければこんな恥ずかしいことは
頼まないと語るジェン。

ホームズにその話をすると無駄足だと一蹴される。
見つけたとしても理想の男じゃないと分かるだけだと。君は
捜査顧問探偵でありオレのパートナーだろうというと、これは
浮気や迷い猫を探すようなものでプライドを持てというホーム
ズ。友達の為にやるのよとジョーン。それにあなたは一週間
家から出ていないでしょとし古いガリ版印刷みたいな臭いが
していると語る。行方不明のナンパ師探しよりはマシだろう
としダイヤが欲しければ鉱山に行くしかないという。

・死体安置所
ホームズとジョーンは副検視官が死体を見せてくれるという
のでやってくる。Dr.ユージーン・ホーズ(Jordan Gelber)で
ありオレの対戦相手だという。いつもの賭け。オレは金を
賭けて彼は死体だという。
0勝19敗・・もう終わりにしたら?という。死体はまだ10体
以上あるとし楽しい夜だというホームズ。
ホーズによるとその遺体はレオ・バニン(Dean Neistat)。
オートバイ事故で死亡。センターラインを越えて対向車の
ミニバンに激突。バンの運転手のメリッサ・アグワイアも
死亡したという。ジョーンは死因は頭部の傷ねとしヘルメット
をヘルメットをするのは義務でしょうと語る。しかしホームズ
は死体を見てこれは事件だとし、死んだ日に彼は誰かを殺して
いるという。

グレッグソンに捜査中の事件ならここに沢山あるとして、
ネタ探しに安置所に行く事はないと告げる。しかしホームズ
はそれらは全てありふれたものだという。今回見つけたのは
プロの殺し屋のものだという。レオ・バニン。死亡記事に
よれば幸せな家庭人、教会では司祭補助、介護施設の看護師
をしている人だというジョーン。その前はルコフスカヤ・
プラトヴァのメンバーだという。8角形の星形のタトゥーが
有ること。ベルに国際捜査機関のデータベースで調べてもら
った所、レオの本名はヴィタリー・アレドロポフ。ロシアン
マフィア”ブラトヴァ”のポーランド支部の殺し屋でインター
ポールはワルシャワでの一連の残忍な殺人は彼の仕業だと
見ていること。2005年の頃の話で、その年末にレオは
クイーンズに現れて看護師として働き結婚してひっそりと
暮らすようになったという。しかし完全には辞めては居なか
ったということなのか。両手のひらにある傷は形状が同じで
完全に一致すること。バイクで車線を越えて対向車に突っ込
んだ彼は手袋をしていたこと。衝突での傷ではないという。

以前ホームズはロンドンで逮捕した連続殺人犯はギターの弦
を凶器にしていたこと。両手によく似た傷が有ったという。
レオの傷はまだ新しいこと。死んだ日に誰かを絞殺したハズ
だという。ワルシャワでの手口も同じ。ブラトヴァの指示な
のか?とグレッグソン。死体が出ないと被害者は居ない。殺し
屋看護師の妻・ララ・バニン (Mia Barron)に話を聞きに行け
という。

・バニン家

ベルとホームズとワトソンはララに話を聞きに行く。
妻は夫のタトゥーのことは知っているとしポーランドで
悪い道にはまりそこから抜け出す為にアメリカに来たこと。
まさかレオが殺し屋だとは・・。何で本名を知っていたのか?
レオであり私には何でも話してくれたとのこと。ご主人を
恨みを持っていた人はいたか?と問うと、夫は優しい人で
事故の1時間前も愛して居ると電話して来たという。ネック
レスは夫からなのか?とジョーン。出会いは教会で夫が何を
していても過去のこと。信仰を持って変わっていた事を告げる
ララ。医療管理の学位を一年前に取っているというジョーン。
私たちの夢は高齢者の介護施設を作ることだったこと。
パートナーも居て出資者を募っていたという。ご主人は
ポーランドで殺し屋をしていて数日前にも行った可能性が
あること。愛する人に黒い心があると分かるというホームズ
は胸が引き裂かれるものだと。オレにも経験が有るが、
ショックは薄れるもの。そして残るのは怒りの感情だという。
殺した相手に心当たりがあるなら協力して欲しいというと、
自分を取り戻す一歩になるという。

■感想

このドラマは過去と決別する為に暗中模索するエピが多いこ
と。今回もまさに過去のことが引き金となっていて、事件
に発展している。

今回は「ダブルフェイス」というタイトルだけ有って、
色んな人の裏表の一面を描いていた。裏の顔を持つ人の中
で果たして誰が犯人なのか。

ジョーンの友達のジェンのエピはどうなるかと思っていたけど
まさかのホームズの流れに繋がっていくとはね。

1年前に知り合った人を捜してくれというのもどうかと思うけ
ど、ホームズはそんなに良かったのか。
当時はまだジョーンとの関係に信頼関係がないホームズは
一日の2時間の自由時間の中でジョーンの素性なり性格を
掴もうとして尾行していたこと。その流れでホームズは
ジェンと出会ったようだ。

「君の友達は探偵よりジゴロを雇うべきだぞ」と語る姿が有る。

シーズン2にして早くも殺人倦怠状態のホームズ。
面白い殺人なんて早々あるのかって感じ。

そもそも今回の案件は不思議なもので殺人を犯したものは
最初に見つかって居るが、被害者が見つかって居ない。
その状態で殺人だと語り捜査が開始されるという流れが存在
している。

■ロシアンマフィア”ブラトヴァ”

アメリカでの移民・市民権の取得の条件ってどうなんだろう。
ポーランド支部が暗躍していた殺し屋がアメリカで市民権
を得て暮らしているというだけで信じられないところが有る。
ただレオは妻に全ての事実を話していて、それを妻は許して
いたみたい。

しかしマフィアから抜け出すのは容易ではないということだ。

■捜査

ホームズが語ったのは・・

・殺人事件
殺人の76%は知り合いによるもの。人間は近しいものに殺され
る。友人、配偶者、同僚etc…

・レオの死に関してお悔やみのカードを出していない人が
死んでいる可能性がある。介護施設のパートナーの一人だけ
カードを送っていなかった。その相手がトラヴィス・ハード
ウィックという人物(Wass Stevens)。

いざ発見したトラヴィスは建設予定地近くのモーテルで娼婦
相手にコカインで楽しんでいた。
マフィアの法則からして殺したら建築現場に埋めるという
のはお約束だけどそれは日本で言うところの昭和時代の
アメリカンマフィアのやり口だな。

ホームズはトラヴィスの車の中に2013年10月23日のライブ
チケットを見つけていたこと。またその夜は雨が降っている
のにタイヤ痕がないことから車を発進させていないことを
掴む。

■容疑者

厳密に言うと容疑者は多かった。その中でも取り上げたいの
は・・

・ラッセル・ガーツ

レオが所持していた金からたどり着いた人物。
90年代に銀行強盗で盗まれた金をレオは所持していて、その
金がトラヴィスに渡っていたこと。
ホームズによるとアメリカ紙幣の20ドル札は耐用年数は短くて
4、5年だという。アメリカのドラマだとこういう耐用年数を
襲撃して金を奪う強盗ってたまに居るよね。足が付かないと
されているけど、ホームズによると12年以上経っている札なの
で不自然だと。

・マルコ・ズブコフ

グレゴリーの右腕。3日前(日曜日/レオの死)のアリバイを聞く
と、土曜日にナイフで強盗に襲われたという。大腿部を二カ所
刺されて止血したお陰で助かった。しかしその助ける行為が
全てのポイントとなってしまった。

■気になる要素

・2005年にヴィタリー・アントロポフがレオに改名して
ポーランドを出た理由
。(ロシアンマフィアから)
後に判明するが彼はマフィアの金を着服して逃亡していた様
だ。

・レオの居場所が何故マフィアにばれたのか。

後に発覚するがレオに離婚を切り出されて文無しにされると
された妻がマフィアがレオに懸賞金をかけているのを知って
売り渡していた。

■殺害の動機

上述したように殺人は身内が多い。
では動機は何なのかということになる。
やはり痴情のもつれだったり、金銭的な問題が殺人に繋がる
ことが多いのではないのかな。

レオは妻がアメリカに来る前のことを許す事はなかった。
彼女はアダルト系のビデオに出ていたということなのか。
その彼女は教会に通い信心深さを見せている。
レオ自身もまた教会の司祭の助役のようなことをしているのを
見れば如何に敬虔さで人生をやり直そうとしていたのかが
伺える。

結論から言うと妻が犯人だった。
妻は生きる為にアメリカに渡ってきた。その妻から全てを
奪う夫のことを許せなかったことや彼がやってきた殺人は
許したのに彼女の姦淫の罪に夫は決して許さないという価値観
の違いを見せたところが有った。

一度ならず二度も殺されかけた。
二度とも実際には生き延びたけれど結局銃弾によってパニ
クったのか対向車線にバイクをはみ出して事故死してしまっ
た。

■その他

・ジェンの相手トニーを探すジョーン

結局トニーはホームズだった。出会ったバーで話を聞くと、
出会いは労働者の日/Labor Dayの日だった為に、地元のテレビ
局でブラジリアンデーパレードの様子を撮影した映像を
借りてくる。それを聞いた直後にホームズは全ての真相を
語った。

・グレゴリーの死

グレゴリーというのは社会病質者だったようだ。
遺体が現場から発見されて調べるとグレゴリーは抗不安薬と
フルオモセチンとACE阻害薬を飲んでいる。
処方した医師も気がついていたが断ることが出来ずに怖くて
話せなかったとのこと。

■使用された曲

・Elementary Main Theme
Written by Sean Callery
・Elementary End Theme
Written by Sean Callery

■出演者

シャーロック・ホームズ (Jonny Lee Miller) 捜査コンサルタント
Dr.ジョーン・ワトソン (Lucy Liu) 薬物依存サポート
トーマス・グレッグソン (Aidan Quinn) ニューヨーク市警警部
マーカス・ベル (Jon Michael Hill) 捜査官、クイーンズ116分署

ララ・バニン …… レオの妻
ジェニファー・セイルズ …… “ジェン”、ジョーンの友人
ラッセル・ガーツ …… 高利貸し、妹アイダ
Dr.ユージーン・ホーズ …… 副検視官
トラヴィス・ハードウィック …… クイーンズの工務店
…… 事務局長 / シラヴィスの工務店
マルコ・ザブコフ …… グレゴリーの右腕・刺された
Dr.マイケル・グラスマン …… 精神科医
サーシャ・ザブコフ …… マルコの妻?
…… バーテンダー / 父親の頃から経営
…… CSU Officer
…… 受付係 / グラスマン病院受付
レオ・バニン …… 元ロシアンマフィア”ブラトヴァ”
グレゴリー・アンドレフ …… “ブラトヴァ”の構成員
ルコフスカヤ・ブラドヴァ …… “ブラトヴァ”のボス
メリッサ・アグワイア …… レオのオートバイと衝突死

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