第4話(16) The Jade Crusade
原作/Pamela Redmond Satran
監督/Peter Lauer
脚本/Jessie Cantrell
【Story】
●ブルックリン / マギーのアパート
マギーはローレンと関係を持つ。
ローレンはこんなにHの相性が良い人は初めてだとし、今後は
あなた一人としか付き合わないと語る。しかしマギーはその
年で一人に絞るのは早すぎるわと語る。この先あなた以外に
望むことはないというローレン。マギーは私もあなたくらいの
年はそうだったが間違った相手だったとし、あなたはのめり
込み過ぎだという。しかしローレンはマギーだって人のことは
言えないのではないかとし、タトゥーを入れているという。
「ベリンダって誰なのか?」
「好きでたまらない人だ」
「辛すぎて話せないか・・私は我慢強いわ」
今夜話してというローレンに、今夜は遅くまで働くので無理
だとやんわり断る。しかしローレンは私も遅くなるかも知れ
ないとし飲むだけで良いという。
「あなた、人にNOと言わせることはある?」
とマギーは告げる。
●エンピリカル出版
ライザはケルシーに今日のコーデを褒める。
特にブーツがすてきだと。
「必死に頑張っている感は無いよね?」
というケルシー。そんなことはないとし、ジェイド・ウィン
ズロー(Justine Lupe)の件で緊張しているのか?と問う。
完全にビビリまくっているというケルシーは、彼女はミレニ
アム出版の第一号作家に理想的だと語る。彼女のファッション
ブログのアクセス数はBuzzFeedより多い。まだ25歳なのに
新人デザイナーの成功まで左右していると。
ダイアナがライザを激しい声で呼ぶ。
・ダイアナのオフィス
ライザは彼女の元にいく。
すると彼女によるチャールズが「文学の女性」アワードで
オプラ賞を受賞するという。「本で建物を」という慈善事業
を行ったことがその理由だった。ライザは建築系の慈善事業
なのか?と問うと、売れ残った本をリサイクルしてナイジェ
リアまに女の子の学校を建てるのだという。詳しくは調べて
おいてというダイアナ。私は光栄にもそこで彼を紹介する
役割を担ったので女を磨くのですぐに予約してと。
「カット、カラー、ネイル、全身脱毛、北極、南極、それ
と赤道も」
「パナマ運河は良いのか?」
「ポルノ女優じゃないのよ。」
するとそこにケルシーがやってくる。
ジェイド・ウィンズローが来たのでライザを借りたいという。
ケルシーはダイアナが不機嫌な顔をしたので彼女にもミーテ
ィングに出て欲しいとし、彼女と是非契約したいのでマーケ
ティングの知識を借りられると助かるという。
そんな時間はないというが・・・5分待ってというダイアナ。
・
ケルシーの元にレドモンド(Michael Urie)がやってくる。
ケルシーはライザに彼を紹介。業界NO.1の凄腕でジェイド
のエージェントをしていること。
ジェイドは椅子に座って携帯をいじっていた。
現在カール・ラガーフェルドとやり合っている最中だから
待ってという彼女。彼は返事が遅いとし、グローブのせいで
という。「攻めるウケ」ってドイツ語でなんと言うのか?
“ブックトゥック”だというレドモンド。
そんな中話し合いが始まる。
私の小説はミートパッキング地区を激変させる。
アプトン・シンクレアのジャングルが食肉業界を変えた
みたいに・・と。
【Impression】
前にも書いたかも知れないけど大体2話で1話の内容となって
いる場合が多い。今回も3話のエピソードを一部意識した様な
作りになっている。
例えばステルス系の人物のことを幽霊と呼んでいたが、
その幽霊をマギーが謎のベリンダという人物相手にしている
シーンがある。
また驚くべきことに冒頭ではローレンとマギーがベッドで
寝ているシーンから始まる。
3話のドレスから脱ぐケルシーのシーンもそうだけど、今回の
二人のベッドシーンは、”具(胸)が出そう”って感じで、
うわって感じだった。
で思ったのはケルシーもマギーもタトゥーをしている。
マギーは元彼女・ベリンダの名前が刻まれていたものだけど
ケルシーの場合は私生活/Hilary Duffさんが掘ったものなん
だろうな。二の腕のところなのであまり目立たない感じだ
けど・・
タトゥーと言えばジョシュがそのアーティストなので上半身
凄いよね。
ベッドシーンの後、ローレンはマギー一筋のセリフがあった
が、その誓いの為なのかタトゥーに相手の名前を彫るという
事が現実にもあるようだ。
これだけ離婚率が高い現代に於いてそれはかなりリスクが
高いが、その日一日を精一杯生きている人にはそれが全てな
のかも。
今回はマギーがベリンダを恨みつつもSNSで追いかけている
ように、ジェイドにも男性遍歴の中でプライドを傷つけら
れた許せない相手がいるというエピソードだった。
その相手が誰なのかのヒントは最後になって現れるが、
打ち合わせをするという際にライザを呼ぶのは当然だとし
ても、彼氏同伴でと言った時点で何か有ると気がついた人は
嗅覚が鋭い。そしてジョシュの名前がジェイドから発せら
れた際には何かがあると勘づかねばならなかったようだね。
関係が終わるにしても終わらせることは相当難しい。
同じだけ愛情のメーターがすり減った状態ならばまだしも、
相手に対する感情は人によって差がある。
シーズン2に入ってから、ずっとローレンの探求心はとどまる
ことを知らない。彼女はユダヤ教だけど、思想だけは何故か
そういう枠を超えてもの凄い自由度が高い。
相変わらず時事ネタなのか話題の人なのか実在する人物なの
かは分からないがやたらと固有名詞が出てきたのは、脚本
家のJessie Cantrellさんの得意とするところなのかな。
固有名詞といえばジェイドという女性は訴えられることも
厭わずに自分は真実を語っているのでその心配はないという。
かなりテンションの高めの「プラダを着た悪魔」だと。
「名誉毀損にはならないか心配してる人が居たら安心して。」
「この口もあそこの口も嘘はつかない」
「おしゃべりなアソコね」
「聞こえたよアンテイラーロフト/ANN TAYLOR LOFT」
「まさかアレキサンダーマックイーンです」
これはこのドラマの脚本家たちにも該当するのだろうか?
そういえば今回ジェイドのエージェント役には「Ugly Betty」
でマーク役を演じていたMichael Urieが登場しましたね。
今回のテーマは・・・
「みんな誰かのモンスター」
【Work / Mission】
・ケルシーと共に任されたミレニアム出版の第一号作家と
してジェイド・ウィンズローに狙いをつける。若者に絶大な
影響力を持つ彼女故に争奪戦も激しい。
・ダイアナからの命令でチャールズの恥ずかしい画像が
ネット上に出回ってしまい、何とかしてネット上からその
痕跡を消すために努力する。
・ジェネレーション
・マーケティング戦略
若い人に言わせると惨めなオヤジがビジネス向けのSNSで書い
て居そうな言葉 (ケルシー談)
皮肉にも戦略はスティーブのエンピリコンダ封じに使われた。
・私たちはとてもCoolです
自分で言うとなんとなく惨めな気がする。
・ネット時代の写真
マギーとライザの会話。
「恥ずかしい写真を無邪気に撮れた時代が懐かしい」
「世界中の目にさらされる。ネット上にあげられてこの世の
終わりまで消せないなんて心配は無かった。」
・オーバーオールなんて地獄の炎に焼かれてしまえ
ジェイドがそのようにブログに書いたけどケルシーが着る
姿を見て考え直したという。
そもそもジェイドはその服をオーバーオールとしたけど
ケルシーはクロップトップだとしていたし、少し肌見せする
のは平気である事を告げていた。
・男と女、同姓の正しい別れ方?
・相当高飛車なジェイド
ジェイドは如何にもビッチな人なんだけど、この人は昔から
こんな感じなのか。それとも正しい恋愛をしてこなかったの
か。ファッション業界を憎んでいる印象はあったけど、
最後に語っていた事は確かに言えることなんだろうね。
「ファッション業界がしているのは女価値は”若さ”と
“美しさ”で決まる・・なんて死にゆく概念の延命措置。
普通に年を取るだけで人を非難するような業界にあと一日
でもいるくらいならこの場で死んだ方がマシ。」
ジョシュは彼女を変質者呼ばわりしていた。
彼女はとにかく滅茶苦茶で別れてくれないで、非常階段を
登ってきてしまう状態だったという・・
ただ別れ方が酷かった為に上述したファッション業界を
憎むきっかけが出来てしまったのでは無いかという感じも
受けるが・・
・一方的なベリンダ
ベリンダは芸術家でマギーとは過去に付き合っていた。
しかしベリンダは突然デビッドという45歳の男性と結婚
してしまった。
マギーによると彼女は
「自分の望む人生を歩むのが怖かっただけ」
としていたけど、望む人生が怖いものなんですかね。
愛し合っていると思った二人だけど結局彼女は別れを告げる
こともなくニューヨークタイムズで彼との婚約記事を目に
することになったとのこと。
「ゴメンの一言でずっと楽になった」
・エンピリコンダ / the Empiriconda
チャールズのテニスをしている画像がネットに投稿される。
その写真が強烈。肌にピッチリした短パンを履いていたので
下半身がもっこり。
画像には、”Empirical’s Big Swinging Dick”と書かれて
しまう。
「小さな問題が起きてしまって・・」
「小さくないわ」
「かなり蒸し暑い日で短パンの生地も たまたま薄くて・・」
「そういうことも有る。私たちが抜いてあげる。ネットから」
ローレンに頼んで消してもらうことになるけれど、いくら
彼女でもそんなことが出来るのかな。
結果として彼の話題は離婚したときのことに戻ったけれど、
そもそもエンピリカル出版の偉い人とはいえ、芸能人でも
無い人のそういう画像って流出して話題になるものなのか。
最後にジェニファー・ワイナーご本人の登場シーンで、
チャールズの写真ネタに引っかけてか、彼女の名前Weiner
をウィナーと思わず呼んでしまうダイアナの姿も有ったりす
る。
チャリティアワードに於いては再び飛び出してしまった写真
によって、そこに居た女性たちはみんなチャールズの下半身
に集中したのかも知れない。
【Used songs】
・Karma, You Got Owned by Tep No
・I Want It All by Jules Larson
・Evermore by KANEHOLLER
【Cast】
ライザ・ミラー (Sutton Foster) 40歳・エンピリカル出版・ダイアナのアシ
マギー・アマト (Debi Mazar) 40歳、ライザの親友、ルームメイト
ダイアナ・トラウト (Miriam Shor) 43歳、エンピリカル出版のマーケティング責任者
ジョシュ (Nico Tortorella) 26歳、タトゥーアーティスト
ケルシー・ピーターズ (Hilary Duff) 26歳、エンピリカル出版のエディター
ローレン・ヘラー (Molly Bernard) 25歳、ヘクター・アンド・ドーフの広報担当
チャールズ・ブルックス (Peter Hermann) エンピリカル出版チーフ
ケイトリン・ミラー (Tessa Albertson) 娘
サッド・ステッドマン (Dan Amboyer) ケルシーの彼
レドモンド (Michael Urie) ジェイドのエージェント
ジェイド・ウィンズロー (Justine Lupe) ファッションブログ
本人出演 (Jennifer Weiner)