レジデント・エイリアン Resident Alien 第8話 ハリーの災難 End of the World As We Know It

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レジデント・エイリアン
Resident Alien (2021年アメリカ)

https://www.nhk.jp/p/residentalien/ts/5LXJQJJL9L/

制作 2020 Universal Content Productions LLC.
All rights reserved.

制作 Amblin Television、Dark Horse Entertainment、

第8話 ハリーの災難 End of the World As We Know It

監督 Shannon Kohli
脚本 Christian Taylor
音楽 Noah Sorota
原作 Peter Hogan、Steve Parkhouse

【STORY】

■前回までのあらすじ

エイリアンは人類を滅ぼす気だ。
ハリーの持っていた装置をマックスの協力の元で場所
を特定する。しかしそこは氷河・雪山の上だった。
マックスはそこに行くのは危険すぎることを語る。
町長のベンと妻のケイトの関係は仲良くしているものの
ベンが自分の意見を言わないところが有った。
ケイトはそれを察して率直な意見が欲しいことを求める。
リヴはマイクからの敬意を求めるが、マイクは己の
行動で勝ち取るものだとして今までの功績を無視する。
それを聞いたリヴは保安官事務所を辞めると語る。
ダーシーは五輪を目指していた頃、2回目の滑走時に
膝が鳴る音がしたことに気が付いた。しかしジャップ
の途中で止まることが出来ず着地した瞬間に骨はバキバキ
したことを語る。ハリーは装置を見つけると、これで
人類を滅ぼせば英雄として故郷の星に帰れると考える。
装置を起動した瞬間宇宙船と接続・起動する。
ローガンたちはエイリアンの発見を示唆する。
アスタとダーシーはマックスからハリーの行動を聞き
氷河の上に行ったことを知り、現地に赴き彼を見つけて
それを止める。

■雪山・氷河

アスタとダーシーはハリーが氷河の上にいることを止め
に行ったが裂け目の周辺が崩れ落ちる。
アスタが最初に意識を取り戻し、ダーシーやハリーに
無事かどうかの確認をする。二人共少し離れた場所に
居た格好だが、クレバスから落ちた死の落とし穴で
辛うじて引っかかった形だが、その地盤はいつ崩れても
おかしくはない。
ハリーは脚が巨大な氷によって挟まってしまい全く
動くことは出来なかった。
第三者の助けが要る。ここの氷は何時壊れるか分から
ないというダーシー。氷河には立ち入らないように
いった筈だとハリーを責める。しかし彼は悪いのは
君たちであり体重が重すぎるからだと語る。

携帯電話は圏外で繋がらない。
上にあるノーモービルまでは9M(メートル)。
そこまでならば行けるのではないか。そこにある無線機
を取ってくるとして、ダーシーは氷壁を登っていく。
ハリーは近くに緑に光っている装置があり、必死に隠す。
しかしハリーの手は変色していた。

ダーシーはスノーモービルにたどり着く。
そして中に入っているロープやピックなどを入手する。
しかしスノーモービルは重さに耐えられず落下し、
ハリーたちは更に下へと落下してしまう。装置は上手い
こと停止する。

●ニューメキシコの秘密基地

マカリスター、キャスパー、ローガンは信号が消えた
ことを確認する。宇宙船と繋がっていたのにこれで
詳細な場所は分からなくなってしまう。マカリスター
は二人にすぐにコロラド行を命じる。
何としても操縦士を捕まえるのだと。

●氷河

ダーシーは落ちる直前にピックを壁に打ち付けロープ
に繋いでいた為に宙づりになっていた。
アスタとハリーは見える場所に居た事も有り、ダーシー
の安否を確認するために声をかける。しかし応答が無か
った。

ハリーに近づくと彼女は彼の近くが青く光っている
ことが分かる。アスタは彼の顔を見るとエイリアンと
しての肌が見えている事が分かり後ずさる。

「あなたは何者なのか」
「怖がるな。何もしない」
「しかし顔面が半分崩壊している。一体何が有ったのか」
「蜂に刺された。雪蜂だ。雪蜂と氷スズメバチに刺され
るとアレルギーがかなり強く出る」

しかしアスタはどういうことかきちんと説明してもらわ
ないとおかしくなりそうだと語る。

「私は地球の人間ではない」
「君たちが言う所の地球外生命体・・つまりエイリアン」

突然目の前に意味不明なものが現れ吐きそうだと告げる。

彼女には言わないでくれというハリー。
しかし顔のウロコは見ればすぐにばれるのではないか。

これはウロコではない。失礼だ。“レプティリアン”
一緒にするなというハリー。
レプティリアン・・すなわち爬虫類は地球で異種交配を
行うことにより宇宙を征服しようと企んでいる邪悪な
生物。実現はしないだろうとし、彼らは何より気持ち
悪くて不潔な連中である
アスタはハリーの顔が何故そうなっているのか尋ねる。

「我々は他の生物の姿を模倣出来る。弱っているせいで
本来の姿が見えている」

そして青く光っているものは出血だという。

バックパックから救命道具を取り出すと圧迫止血する。

「何故ここに来たのか?」
「宇宙船が墜落してその時に無くしたものをがっと探し
ている。」
「宇宙に繋がる電話とか?」
「何故それが分かるのか」
「映画で見ている。エイリアンが地球にいるのは不時着
したから・・若しくは人間を殺して食べる為」
「我々は人間を食べたりしない」

ハリーは助けて欲しい事を告げ、体自体は人間と同じ
だという。止血しないと失血死してしまう。
そこにある道具で血管を焼いて欲しいとし、その道具は
発煙筒だった。それで傷口を焼く。虚弱な人間とは
桁違いで痛みには強く出来ているので大丈夫だという。

その頃ダーシーはようやく宙づり状態で意識を取り戻す。

【感想】

週末に一気に視聴&UPしたかったのだけどちょっと用事が
出来てしまい更新が遅れました(+_+;

ドラマのサブタイトルは「ハリーの災難」
これでピンと来る人はどの位いるだろうか。
Alfred Hitchcock監督が1955年に映画化した
「The Trouble with Harry」の日本語タイトルと同じ
で、このドラマの中では他のドラマを意識した演出も
多くみられるので意図して付けた名前なのかも知れない。

(私もこの映画は見ているけどwindows98が発売する頃
見たので内容を殆ど覚えていない。幸いにしてメモ的に
この映画の感想をHTML形式で書いているので
映画の項にでもアップして置きます。)

今回はハリーが雪山で装置を見つけに行く中、彼に接する
人たちの共通する思いが彼を助ける方向へと導く。

ハリーの体がどのようになっているのか、今回はその
メカニズム的なことに一部言及されるが、少なくとも
人間が感じる危険とは違った意味で不感症な感じ。
かと言って全ての場面に於いて彼は無謀な振る舞いを
するだけでなく、これまでの彼がしてきたように、装置
が見つかるまでは人間として仮の姿として生きていて、
リスクを回避し問題を起こさず粛々と装置を見つけようと
努力をしている。
天然的に人を傷つけるような行動を取ってはいるけどね。

ドラマとしての興味はハリーが人間の暖かさに触れたり
して、今現在どんな心境にあるのかだけど、それ以上に、
エイリアンを見つけようとする三バカトリオ的兵士たち
の不気味な足音が近づいてくる様が意外と不気味に映る
のは私がハリーに親近感を覚えているからなのか。
その過程で彼らが訪れた街で偶然にもエイリアン
を見たものを求めるマックスとリヴが描いた似顔絵的
告知ポスターが見つかってしまった。

「have u seen this alien?」
「Call max be fore 7p.m on weeknights」

またちょっとしたコメディチックなところといえば
マイクとリヴの事かな。
リヴは保安官事務所を辞めてしまった。
保安官事務所と役場は同じビル内にあるために、この
犬で不利益を被るのは町長のベンだった。
互いに直接ものを言わずにベンを介して相手に語り
かける。似たようなシチュエーションは何度も目に
したけど、「未知との遭遇」的コミュニケーション
がドラマを支配する中で、人間同士もある意味未知との
遭遇化してしまっているところがある。

そして冒頭でのセリフが示すように、今回は「脚」
関する一つの流れがある。
ネタばれではあるが、冒頭では五輪に出場したダーシー
はジャンプ競技に於いて直地時に脚を失いそうになる
ことを経験している。そして今回足を失いかけているのは
ハリーに扮しているエイリアンだ。

この二人は何度となく死を意識するような流れとなって
いた。一度ならず二度氷壁から落下しているが、
二度目は死を意識するような状況だった。
倒れている状況の中で動画でお別れのシーンを録音する
など、かなりの切迫感の詰まった状況では有った。

●ハリーの正体

ハリーは滑落したことによって彼はケガを負う。
力が強いので落下したくらいでは大丈夫かと思わせる
が、実際には氷河が足の上に乗っかり、そして滑落
した際に額を何処かにぶつけてケガしている。

怪我した後には負傷したことを示すエイリアンの血が
真っ白な雪の上に流れ落ちているが、大抵人がイメージ
するエイリアンの血は緑ではないのか。
人間としての体になっているのであれば血は赤色で
あるはずだが、結局彼らの血は青色だった。
CSIなどで見る現場でのALSライトを当てる血痕が残され
ている場合青色に見える。

血痕もそうだが彼はケガしたことにより額は傷つき
そしてそこにはスッピンのエイリアンの姿が見え隠れ
してくる。弱れば弱る程に人を象ったエイリアン
の姿は元通りになってしまう。
最初に気が付いたのは手が変色し始めたこと。

映画「Back to the Future」(1985年)の中で、未来が
変わると同時にMichael J. Fox演じるMartin McFlyは
体が透明になるようなものだ(<-そうか?)

更にハリーは救出を待つ過程で気道に血が詰まって
呼吸が出来なくなるというハプニングがある。
その血を取り出す為にアスタがエイリアンの体の中に
手を突っ込むシーンがある。

「ハーレイさんの前立腺検査を思い出せ」

・ハリーの異変に気が付く

最初に気が付いたのはマックス。
しかし現実にエイリアンの姿が見えてしまったのが
アスタだった。
流石のアスタも最初はパニック状態だった。
ハリーは全てのことを話す。
もちろん「人類滅亡」のことについては話していないが。

そこで分かるのはエイリアンには「レプティリアン」
という種族のものが居ること。
エイリアンは既にこの地球内にも紛れ込んでいる
果たしてそれがどの程度のものなのかということも
ある。

・生存競争

エイリアンには悲しみの感情がない。
家族という概念はあるみたいだが子供が沢山生まれる
ことも有り、個々の愛情は希薄に近いどころか、本人は
その感情自体がないことを語る。
子供に対しても生き残ったものたちを育てることを
語る。

●間違ったアドバイス

ベンとケイトは何故上手く行かないのか。

二人は基本的には仲が良い。しかしベンはケイトに
あれこれと本音で話をすることが出来ずにいる。
優柔不断な町長が学校で常に子供と対峙している
妻に勝てる筈もなく、家庭内での主導権争いに於いては
圧倒的なかかあ天下状態だ。

結婚記念日が迫る。

そのことで女心が全く分かっていないマイクに相談
する形となり、

「妻は仕切りたがるが、本心では夫にリードされたい」

そんな事を吹き込んだことによって妙な方向に向かい
そうになった。結局はベンはケイトに任せた方が上手く
いく・・のか?

【警察の仕事】

これまで殺人事件を追ってきた。
しかしそれだけでなく別の流れも存在する。

先日ハリーとマックスが侵入した高校の理科室の件が
取り上げられた。

マイク自身は猫を鉄塔から助けた時にゴム銃の弾で
ケガをさせた。飼い主から訴えられているらしい。

アスタとダーシーが戻ってこないことを心配したジョー
がマイクに助けを求める。

そしてその後救出されるが、ハリーを正規の病院には
連れて行かずにアスタはジョーに助けを求める。
ハリーがエイリアンであることは内緒にして・・
これが吉と出るか凶と出るか。

【その他】

● DNA、エイリアンの話、How to・・

人間の皮膚細胞は一分間に4万個剥がれ落ちる。
人間と違って我々(エイリアン)は一度に脱皮する。
だから皮を食べるのも簡単だ。

エイリアンが妊娠すると硫黄の匂いを放ち、体が
はち切れて何百もの子供が出て来る。

エイリアンには人間のような性別は無い。彼には
パートナーがいる。出産が原因でそのパートナーは
死んだ。

エイリアンには悲しみの感情が無い。
人間の体によって初めて感情が芽生えた。

ハリーには子供が342人居る。心配したことは無いが
今は62番目の子供の事ばかり考えている。

エイリアンは凍える風の吹く砂漠に子供を放置し、肉が
千切れる環境でも生き残るものを見定める。

「私には黙秘権が有る」

彼の本当の名前は?・・通称は?・・エイリアン語??

エイリアンの星はどんな所か?
壮大で済んでいる者と同じく残酷なところ。

地球の先住民と異星人との交流は語り継がれている。
何千年も前から地球を訪れて人類を導いている。
ストーンヘンジ、ピラミッドはエイリアンが手を貸した。

● 猿の惑星、オズの魔法使い

極限状態に居る際に、ハリーはアスタに向かって
置いていくように告げる。
人を信じていたが今は信じていない。
そんなアスタが以下の言葉を語った際に、ハリーが
この作品を引き合いに出していた。

「人生は望み通りにはいかない。思い描いていた道が
有ったのにそこから外れてやり直そうとしている所」

【SOUNDTRACK】

・Helplessness Blues by Fleet Foxes
・Set Me Free by Joy Oladokun
・How Have I Lived by Neal Francis
・Les Rues de Paris by Jacky Delance, Jacques Ferchit
・In Paris And In Love by 5 Alarm Music
・March of Flames by Whissell
・Ghosts Embodied by Nahko And Medicine For The People

【CAST】

ハリー・ヴァンダースピーグル (Alan Tudyk) エイリアン
アスタ・トゥエルブトゥリーズ (Sara Tomko) 看護師
マイク・トンプソン (Corey Reynolds) 保安官
ダーシー・ブルーム (Alice Wetterlund) バーテンダー

ベン・ホーソン (Levi Fiehler) 町長
マックス・ホーソン (Judah Prehn) ベンの息子
ケイト・ホーソン (Meredith Garretson) ベンの妻
リヴ・ベイカー (Elizabeth Bowen) 無職
*ジェイ (Kaylayla Raine) 町の若者、アスタが仕事を与える
アビゲイル・ホッジス (Deborah Finkel) サムの妻
*Dr.サム・ホッジス (Jan Bos) 町唯一の医者だった

ダン・トゥエルブトゥリーズ (Gary Farmer) アスタの父
リサ・キャスパー (Mandell Maughan) 政府機関の女性
デビッド・ローガン (Alex Barima) 米軍中尉

Dr.イーサン・ストーン (Michael Cassidy) 国境なき医師団の退役軍人

ジミー (Ben Cotton) バイカー、アスタの元夫
エレン・チョ (Diana Bang) 看護師
(Keith Arbuthnot) エイリアンなハリー
ベッキー (Jill Nixon) ロシア人。ジミーの恋人
ジョン (Trevor Carroll) 店でホーソン夫婦と偶然会う
トーマス・ホフマン (Chris Bradford) アビゲイルの彼氏
ジャック (Don Wright) 保安官代理
(Kate Mitchell) 年配の女性
(Kheon Clarke) 男性看護師・ダーシーが入院した時(回想0)
(Rodrigo Massa) “ラ・ロンド”のウェイター
サラ・ヒューストン = キャスパー

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