犯罪捜査官アナ・トラヴィス
Above Suspicion (2011)
原作/LYNDA LA PLANTEの小説「Deadly Intent」
第2話 消された顔 Deadly Intent: Part 2
脚本/Noel Farragher
Lynda La Plante
監督/Gillies MacKinnon
製作総指揮/Liz Thorburn、Lynda La Plante
ブロデューサ/Hugh Warren
(c) La Plante Productions Limited
【STORY】
・前回までのあらすじ
メキシコの整形外科医で顔全体をリフトアップした患者X。
その患者は手術が終わると医師を殺害する。
被害者は元刑事/警部補のフランク・ブランドン。
フランクとは結婚することになっていたコニー・ショート。
しかしフランクは既にジュリア・ラーセンと結婚していた。
フランクと殺害の夜に現場ですれ違ったエディ・コートはフランクの
隣には背の高いブロンドの男がいたという。
「フェンタニル」がフランクのガレージから見つかる。
しばらく失踪していたフランクの雇い主のダニーが自分の車のトランク
の中から見つかる。犯人はサイラス・ローチでは無いか。
麻薬捜査官もずっと監視していた男だった。
ジュリアは協力者と接触し自分が疑われていることを説明し二人とも
棄権であることを告げる。
・ジュリア
引っ越す準備の為に荷物の整理をしていたジュリア。
スマホを見ていた通行人とぶつかる。
ジュリアはその男が覆面刑事だと感じて突っかかる程精神的に追い詰め
られていた。
そのやりとりをサングラスをかけた二人組の男たちが監視していた。
・鑑識
監察医のヴォロニカ・マリンズ (Thusitha Jayasundera)によると、
ダニーの体は健康そのものだが、それが一転して急死していること。
肺水腫、腎不全、心不全が一気に襲い掛かっている。
「薬物の過剰摂取か?」(Langton)
肺水腫はそれが原因だろうとし、オーバードーズ(OD)の典型的な
症状だという。血液から合成麻薬のフェンタニルが検出。
「口に貼られたパッチによるもの?」
それを否定するヴェロニカ。
パッチからならゆっくり吸収されるがこれは急激に大量摂取されて
いる。髪の毛の生え際に針の後があり、ここから注射していること。
口にパッチをはられた原因は分からない。ただ口を押えた跡がある。
被害者の持ち物をラングトンに渡す。
・足で捜査
アナとラングトン。
アナは調べたことを報告。
「一年半前、マイアミの研究施設で純粋なフェンタニルの盗難が有り
末端価格は3200万ポンド。コロンビア人の容疑者はあがっているが
薬がまだ見つかっていない」(Anna)
「そのコロンビア人がイギリスに来てウォーレンハウスで見せびらか
したとでもいうのか?」(Langton)
「可能性はある。滅多に出回らないものであるならば」(Anna)
「割れたアンプルが一個見つかっただけだろ。俺の調べではイギリス
では去年から救急外来でフェンタニルの盗難が増えている。
四駆の方はどうだったのか?」(Langton)
・鑑識のピートからアナに電話が鳴る
ピートから車のシートから血液が出たとの連絡。
・研究室
シートの血を確認にいく。
「ダニーの血ではない。彼には傷が無かった。
血はフランクのものなのか」
しかし彼は忙しいらしくまだ何の検査も終わっていない。
三発目の銃弾の検査すらしていない。
タイヤに付着している泥が気になるアナ。
車が捨ててあったハックリーのものではない。
ピックアップトラックの荷台に付着する指紋は遺体を乗せたものの
指紋だろうとのこと。
この事はルイス警部には伝えたのか?
ピートの方から言った方が良いと頼む。
ピートはアナにメールを読んだかと尋ねる。
今夜予定していたディナーの件だった。
この携帯の調子が最近悪いのとアナ。
・取調室
相変わらずサイラス・ローチの取り調べは続ていた。
ダニーの遺体の写真を見せるとお前がやったのかと迫る。
「こんなえげつないことはしない」
「凶器の銃を所持して捕まったのはどこの誰だ?言い逃れは出来ない」(Mike)
マイクは暴言を吐いてサイラスを問い詰めようとするが麻薬課捜査官の
サム・パワーはあきれ顔。
・ジョーンとアナ
ダニーの手帳を調べていたジョーンはアナに最後のメモを見せる。
「フランクを向かわせた先のことが書かれている “GODOT”」
「これって何のことか?」「待っていた相手でしょう」
サムはアナに事情聴取に立ち会って欲しいという。
このままだとお宅のボスはバカなことをしでかしそうだと。
またしても煙探知機がなる。ラングトンのタバコの煙なのか。
・サイラスの事情聴取が再開される
「お前はダニーに犯行を見せれていた」(Mike)
「こじつけもいいところ。ダニーはマブだちだ」
「そして四駆で逃げたのだろう」(Mike)
「四駆など乗るか。お宅の車は小さい電気自動車か」
「その”マブだち”のダニーがあんたの捨てた場所で見つかった」
としてアナは写真を見せる。
弁護士はサイラスにこれ以上は何も言うなと制する。
「最初はフランク、次はダニー」(Anna)
「証拠はあるのか?私の依頼人と殺人を結びつけるもの」
「事件の夜に現場から飛び出すところを目撃されている」(Anna)
「フランクが撃たれるところをダニーに見られてマズイと思ったの
だろう。だから殺した」(Mike)
「そういう事ではない」
「フランク殺しで有罪は確実。それならば今ダニーを殺した犯人の
ことを言え。裁判で有利になる」(Mike)
「ハメられたんだろ?そもそも何故あんな場所にいたのか?
手下に任せなかったということはデカいヤマだろう。ダニーに
何か持ち掛けられたのだろう」(Sam)
「おれはダニー殺しと関係ない。あいつは俺が仕入れたブツを
売っていた。ヘロイン、クラックなど。でも二か月くらい前に
言ってきた。”いい話がある”と。急いで捌くのを手伝えばデカい
利益になる。アイツは純度100%のフェンタニルを持っていた。
おれは相手に会うまでは信じるつもりはないとダニーに言った。
その時誰かが来た。パニクって撃ってしまった。フランクが
元刑事だということは知っていた。アイツにパクられて5年喰らっ
た。だからハメられたと思った。逃げた時ダニーは生きて居た」
サイラスは一目散にその場から走り逃げ、その後のダニーのことは
見ていないという。これ以上は話すことはない。
・アナの調査
10
ジュリアの前の夫の名前がアーサー・コリンウッドだと聞いて
いたので検索してみる。
検索結果を一つずつ調べる。
FBI最重要指名手配犯 (Ten Most Wanted . List if Aliases)の中に
アレクザンダー・フィッツパトリック Alexander Fitzpatrickとある。
別名:アンソニー・コリンウッド。
・ピートは署に電話する
ポールが電話に出た為にアナに伝言を伝えるよと語る。
するとメモする事になる。
ジョーンに対してポールはジュリアス・ダントンを調べてと大声で
伝える。
通りかかったサムはダントンの事を知っていた。
以前に麻薬所持で小物だが捕まえたこと。
ダニーの車に付着していた指紋の主だ。11:30
ジョーンがジュリアスを調べる。
検索結果が出る1968/3/12
「私学の教育Privately educatedを受け、彼の父親は判事」(Sam)
住所を調べてというアナ。
「かなりマヌケな奴だから多分何も分かっていないだろう。
逆に言えば量を間違えれば死ぬような薬が彼の元にあるという事。
だがそれを計画出来たと思えない」(Sam)
「しかしフランクと一緒にいた可能性はある。もし撃たれて怪我
していたらしばらく動けないでしょ」(Anna)
「でも薬をばらまく前に押さえないと人がバタバタ死ぬことになる」(Sam)
アンソニー・コリンウッドAnthony Collinwoodについて再度検索すると
アナはサムに聞きたいことがあるとして尋ねる。
「Alexander Fitpatrickという名前にピンとこないか?」(Anna)
「大物だ。80年代にマイアミのコカインを牛耳っていたやつだ。
殆どのブツの出所はコイツだった」(Sam)
「コロンビアの麻薬カルテルとの繋がりを疑われて、81年銃撃がらみ
で指名手配。82年に逮捕された時の写真がこれだ」(Anna)
(1948年2月2日、Greenwich London)
「アッパーミドルクラスの英国紳士がコロンビア人とやり合って
撃ち負かした。冷酷な男だ。みんなに恐れられていた。この20年
誰も見ていないので死んだかも」(Sam)
アナは親子の写った写真を思い出す。
アナはサムに頼みが有るとして立ち去ろうとしている彼を引き留める。
「FBIに知り合いはいるか? フィッツパトリックについてもっと詳しく
知れたら有難いのだけど」
「ちょっと聞いて置く。ついでに飲みに行かないか?」(Sam)
「止めておく。ダントンの行方を突き止めないと」(Anna)
そこにラングトンがやってくる。
「この事件の関係者はみんなお前に惚れているのか」(Langton)
・ラングトンはこれから記者会見が有ると駐車場へ
「アナは手がかりが見つかったかも知れないこと。
見当違いの可能性もあるがジュリアの前の夫がどうも気になる。
アレクザンダー・フィッツパトリックを知っていますか?」
「ドラッグディーラーのフィッツパトリック? 噂や本の情報くらい
は・・お前は知らないのか? 裁判に行く途中で消えた。あだ名は
ゴースト。呼ばれれば何処にでも現れるが捕まらない」(Langton)
「彼の別名を見てください」(Anna)
「Aaron Cambourne, Anthony Collingwood, Andrew」
「前に言ったジュリアの前の夫。FBIの最重要指名手配犯。
フィッツパトリックの別名の一つがアンソニー・コリンウッド。
でもアンソニーの記録は一切出てこない。
出生証明書birth certificate、結婚証明書wedding certificate
国民保険番号National Insurance numberも何一つ」(Anna)
「出生証明がないからってアメリカの指名手配犯ということには
ならないだろう」(Langton)
「私はジュリアの家で見たんですよ。この人の写真。
25年後のものですけど間違いありません。フランクがジュリアに
愛されていたと思います?」(Anna)
「分かった、時間がないとは言わない。不本意ながら時間はある。
ただし後悔させるんじゃないぞ。この記者会見が終わった後で
奥さんを問い詰めてみるか。一時間後に会おう」(Langton)
・街を歩きながら電話するラングトン
「ポールに頼む。ジュリアス・ダントンなんて名前はすぐに見つ
かるだろう。そいつはダニー殺しの犯人か、それか犯人を知って
いる。さっさとしょっ引いて来い」(Langton)
家から二人組の黒いジャケットの男がラングトンにぶつかってくる。
アナはその二人の写真を撮影する。
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■感想
捜査線上に名前が挙がりつつも姿を見せずにいたダニーが遺体
として発見される。フランクの雇い主でドラッグディーラーでも
あるダニー。それを知った直後にジュリアは金融アドバイザーの
デビッド・ラシュトンの元を訪ね自分たちに危機が迫っている
事を訴える。
遺体発見の車を調べてDNAや指紋を採取し、事件関係者から話を
聞いていく捜査官たち。アナはジュリアの最初の旦那アンソニー
そして次に結婚したフランク、更にはその雇い主のダニーが殺された
ことも有り、ジュリアの身辺を調べると、彼女とは決別したような
関係でいる姉・ヘルガが郊外の牧場で結婚して働いていること
が分かる。
タイトルにある「消された顔」の人物がこれ以上に無い存在感
を見せてしまう。
ダニーやサイラスなどの流れは完全にギミック的な流れ。
この二人はこの界隈では恐れられているものの、そこまでエグい
ことはして居ない。
もちろん二人が居てこそ消された顔の元のキャラクターの
存在が浮かび上がる、現在は写真でしかない過去の人物。
誰かの存在が誰かを引き寄せ闇から浮かび上がらせる。
犯罪人を引き付ける磁石のような役割で、砂の中から砂鉄を
掘り出し集めるような流れがあってその辺は面白い。
また興味深いのは、それと並行するかのようにして、アナ
によって引き寄せる男たちの存在かな。
ピーターとサムは何度アナをデートに誘おうとした事か。
ピーターがアナに好意を寄せていることを知ったポールが
ちょっとした意地悪をしようとするが、この時の電話は重要な
ものでその辺がポールらしいところ。
ラングトンもまたアナに群がる男たちの現状を見て指摘する
シーンが一度または二度ある。
そのラングトンでさえもアナに引き寄せられている人物
で一度目は嫌味を言うだけだったが、二度目のシーンでは
オフィス内で椅子を摺り寄せて彼女が逃げないような形で
話しているシーンはちょっと怖いというか不気味だ。
コロンビア人が今になって復讐に現れるというシーンがある
が、「NCIS」のギブスがかつて国境を越えたところで
メキシコかどうかのカルテルの大物をライフル銃で射殺
した時のエピソードを思い出すな。
フィッツパトリックがコロンビア人と対決したとされる過去の
回想シーンは遠目から見ると凄く絵になる。
マリア像が有り、スーツ姿の長髪の男が銃身の長いサイレンサー
がついた銃を片手にコロンビア人を撃ち殺したであろう光景だ。
その時の回想シーンに写る彼の姿は後ろ髪が長くて縛っている
人物だけど、メキシコの整形外科医で手術するときの横顔の
写真も後ろ髪が長くて束ねている。
ただこの手術をする際にはお腹の脂肪の吸引が必要な程に
中年太りしていて、その絵になる光景からは程遠い。
男女に限らず整形手術をしている光景を見る機会は無いけれど、
整形外科医の裏側を見ると醜さがあるのだろうな。
そして何よりもアメリカが関与してFBIなどの捜査機関
からの情報提供が必要となってくる辺りは国境を越えたドラッグ
事件なので仕方がないがパターン化してはいないだろうか。
そんなにイギリスとアメリカは捜査機関が協力し合っている
とか犯罪人が往来しているのだろうか。
あともう一つ、二人の刑事が参考人から話を聞きに行く際
には一人が家主と会話し、もう一人(アナ)がトイレを借りたり
携帯電話を使うという名目で席を外して家の中を探りまくるという
捜査手順もパターン化されている。
●マイクが煮詰まる
捜査指揮へのプレッシャーも有るのだろうが、やはり私生活で
起きていることが職場でも影響を与えている感じのマイク。
前回は比較的存在感は有ったが、今回は冒頭でのサイラスの
取調室でも暴走と終盤に出て来るだけの存在感しかない。
一体マイクは奥さんとの間で何が起きているんだろうね。
●アナの直観
直観だけでなく実際に目にしたことをよく覚えている彼女。
ジュリアの家で25年前のフィッツパトリックの写真を見て
後にこの人物こそ顔が消された人物なのではないかと疑いを
持つ。この写真の中では隣にいた子供が居たが、その子は今
何をしているのだろうか。
またヘルガの牧場にいくシーン。
相変わらずアナはヒールを履いていて泥沼の上を歩いて
行くことになるが、アナは直観でダミアンがフィッツパトリック
ではないかと疑いの目を向ける。
その帰り道に郵便の車が有り、セイディから話を聞いていた
ジュリアスが乗っていた車の特徴。
ラングトンは草むらの先にある車の元にアナを一人だけで
向かわせるのだが、草が茂り過ぎていてタイツこそ履いている
のだろうがフェロモン丸出しの服を着ている彼女はイラクサ
によって足がかぶれてしまう。
このシーンなど「NCIS」を見ているものにとってはトニー&
マクギーを思い出す人もいるのではないか。トニーは部下である
マクギーへのもの使いが荒く、漆にかぶれるシーンとかあるよね。
■分かっていること
・フランクを殺したのはサイラス。
サイラスはフランクが現役時代に逮捕されたことがある。
パニクってフランクに発砲したのはサイラスで間違いない。
・ウォーレンハウスに居た理由が抽象的ながらも判明する。
サイラスはダニーから大きな儲け話が有るとして呼び出された。
・サイラスはダニーにドラッグを流していたが、フェンタニル
のような強い合成ドラッグではない。
・ダニーから二か月前にいい話があると持ち掛けられた。
フェンタニルの話。だが直接それを持つものに会うまでは
確約はしない。
そこでフランクがやってきたのでハメられたのではないかと
思い込んでしまった。過去に逮捕された事へのトラウマ。
・ジュリアが相談していた弁護士風の男デビッド・ラシュトン
彼女の金融アドバイザーだった。アレクザンダーが麻薬で儲けた
大金の管理をしていた男性だった。
■分からないこと、途中で判明すること
●日産 NAVARA AVENTURA
これはダニー所有の車で、ハントリーで見つかった。
トランクの中からダニーの遺体が発見。
・車のシートからは血痕が採取 (ジュリアス・ダントンのもの)
・トランクの部分から指紋が検出
・タイヤに付着する土は何処のもの?
●三発目の弾丸
「バンバンバンです」とは「アストリットとラファエル」の
アストリッドが語るセリフみたいな感じだが、三発目の銃弾こそ
見つかったものの誰がそれに当たったのかは分かっていない。
●ダニーの遺体と遺留品
・発見された時の状況を見ると彼の死はオーバードーズ(薬物過剰摂取)。
・血液からフェンタニルが検出
・口に貼られたパッチの意味は何か?
・髪の生え際に注射痕
・ダニーの手帳にはフランクを最後に向わせた場所 だと思わせる
文字が書かれている。「GODOT」という赤丸で囲まれた文字。
この文字はダミアンの部屋にあるセスナ機の写真に書かれている。
●フェンタニルの出所
・1年半前にマイアミの研究施設で純粋なフェンタニルの盗難が有った。
(末端価格は3000万ポンド)
・容疑者はコロンビア人で捕まったが、薬が見つからず。
・イギリスでは緊急外来でフェンタニルの盗難が増えている
・ジュリアス・ダントンが持っていた可能性 (父は判事)
●消された顔
消された顔の持ち主がジュリアの元夫アンソニーの別名の
アレクザンダーだと判明する。あだ名はゴーストだ。
80年代の大物ドラッグディーラーで彼がほとんどのドラッグの
出所だった。82年に逮捕されたこともある。
コロンビアの麻薬カルテルと戦いの末に勝利しているがその後
の消息は不明。写真が残っているのは逮捕された82年の頃のもの。
アレクザンダーの元妻はジュリア。
ジュリアの元にコロンビア人が現れ始めるが、今になって
そんなコロンビア人が出てきたのは、市場にフェンタニルが
出回ったからなのか。それともアレクザンダーが生きて居る
ことが裏ルートで分かったからなのか。
それに関連し、今回の件でジュリアは何処かで関わり合っている
ことがあるのだろうか?ジュリアが情報の詳細は知らないのは
明らかだけど、姉夫婦の存在がここに来て怪しくなり始めた。
■ジュリア周りの人物
色々ときな臭い人が多い。
ジュリアには姉のヘルガという人物が居る。
バッキンガムのシャーロウの近く、ボーンエンドの牧場に住んでいる。
彼女は明らかに働かずに金を使うブルジョワのような妹の生活っぷり
を軽蔑・否定して農場での生活している。
余談だがイギリスのフットボールであるプレミアリーグなどを見ると
マンチェスターとリヴァプール戦は特別なものがある。
歴史的に見てもリヴァプールは海に面した港湾都市だが
マンチェスターはそのリヴァプールが原材料を生産させた工業都市
という背景有り対戦になると執拗にサポーターも熱くなる。
まさにこの姉妹はこの二つの都市が抱えている因縁の相手という
感じもする。
ヘルガと繋がりのある人物は、ジュリアスと夫で化学の教授ダミアン。
ダミアンが合成麻薬のフェンタニルに詳しい可能性はあるし、
整形したであろう人物である可能性も高い。
上述したようにジュリアは夫婦は直接かかわって居なくても
フランクとダミアンの間には繋がりがあるのは明らか。
「GODOT」はその道しるべとなりそうだ。
●ジュリアスの妻
ジュリアスは結婚していた。妻の名前はセイディ。
ジュリアスは骨董品を探して回っていて、郵便局の車を購入し
それで移動しているらしい。
意外とイギリス人も旦那の居場所・行動を把握していない人って
のが多いな。ドラマだからなのかな。
セイディは刑事が居る前でラリるような葉巻を吸っていたけど、
大丈夫なのか。
ジュリアスは古物のオークションに行こうとしていた。
チケットにはボーンエンドで開催されるもの。
その場所には上述したジュリアの姉のヘルガとダミアン夫妻が
住んでいる。偶然なのか。
彼女の家を探していると額の写真には小型のセスナ機がある。
それを見ると機体にG-ODOTの文字。
■その他
・この事件の関係者はみんなお前に惚れているのか
ラングトンはアナがサムに誘われているのを見かけて告げるセリフ。
その前にはピーターから何度も誘われていたアナ。
一体何度誘われたのだろうか?
・煙探知機
オフィス内で鳴り響く音。またしてもラングトンが鳴らしたもの
流石に二度目はユーモアも枯れた感じ
・スコーン
ヘルガ・ノーランの住む牧場にいくとちょうどオーブンで熱して
いるところだった。
ミルクと砂糖もつけてもらってラングトンは嬉しそう。
・アンソニー・コリンウッドの別名
FBIの最重要指名手配犯として掲載されていた別名ALIASESでは、
Aaron Cambourne、Anthony Colligwood、Andrew Ferguson
Calum Fennley、Clarence Desford
Alexander Fitzpatrick
1948年2月2日、ロンドンのグリーンウィッチ(Greenwich)で生まれた。
1982年に逮捕された時の写真だけがある。
・ラングトン劇場
「俺に後悔させるんじゃないぞ」
アナが直観と称してジュリアの元夫が怪しいと語って説明した
後のラングトンのセリフ。
■使用された曲
■出演者
アナ・トラヴィス (Kelly Reilly) DI 警部補
ジェームズ・ラングトン (Ciarán Hinds) DCS 警視正、”ジミー”
マイク・ルイス (Shaun Dingwall) DCI 警部補 殺人捜査班 金髪
ポール・バローリ (Daniel Caltagirone) DS 刑事巡査部長
*バーバラ・マッドドック (Michelle Holmes) DC 刑事
ジョーン・ファウクランド (Amanda Lawrence) 捜査官・内勤の女性
セイディ・ダントン (Tilly Blackwood) ジュリアンの妻
マーシャル (Richard Brake) 手術
ピーター・ジェンキンス (Richard Clothier) 鑑識
ジュリアス・ダントン (James Clyde) 小物のドラッグディーラー
サム・パワー (Ray Fearon) DCI 麻薬特捜班、警部
サイラス・ローチ (Robbie Gee) 指紋検出、ドラッグハウス、黒人
エディ・コート (Ashley George) 前歴者
ヘルガ・ノーラン (Benedikte Hansen) ジュリアの姉、農場暮らし
ダミアン・ノーラン (Julian Sands) 夫、オックスフォードの教授
ヴォロニカ・マリンズ (Thusitha Jayasundera) 監察医
ジョシュア・ホワイト (Kirris Riviere) 弁護士
フェイバー (Kim Rømer)
ダニー・ペトロッゾ (Enzo Squillino) フランクを雇った
ジュリア・ラーセン (Stine Stengade) フランクの最期の通話相手
フランク・ブランドン (Callum Sutherland) 被害者、運転手
アンドレJ (Aliash Tepina)
デビッド・ラシュトン (Andrew Woodall) 金融アドバイザー
*ジェレミー・ウェブスター (Geoffrey Streatfeild) 息子、精神病
*Mrs.ウェブスター (Marjorie Yates) 52号室住民
*コニー・ショート (Natalie Walter) フランクの婚約者
(Yezid Jimenez) コロンビア人
*ウィリアム・ラーセン () ジュリアの息子、クリケット大会2009年
*アンソニー・コリンウッド () ジュリアの前夫