キャシーのbig C ~いま私にできること~ 4 The Big C : Hereafter 第6話 晴れ舞台 Quality of Death

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キャシーのbig C ~いま私にできること~
The Big C : Hereafter (シーズン4)

制作/Darlene Hunt

第6話 晴れ舞台 Quality of Death

脚本/Jenny Bicks
監督/Richeard Heus
プロデューサー/Melanie Marnich
音楽/Maecelo Zarvos
エディタ/Byron Smith

【STORY】

●前回までのあらすじ

死の天使を見た気がするとキャシー。
化学療法は順調。私ならば続けるとシャーマン医師。
しかしそれを拒否したキャシー。
病院の治療室でシャーマン医師と鉢合わせする。彼もまたガンの
治療(大腸がん)だった。
ショーンは手術中に死ぬ可能性を気にする。
手術は義務ではないと言われショーンの意識を見透かされる。
しかしショーンは移植すると言った手前、人助けを放棄したクズ
になれという事がどうしても出来ない。
デザイナーのアイザックからアンドレアはモデル用にするには
もう少し体型の調整をしなければならないと言われるが彼女は
友達がこれを着て棺に入りたいと言っていることを説明する。

キャシーは家族のみんなに語る。
疲れて授業を休むのも親子喧嘩もおしまいだ。
ホスピスなら安心だから。

ホスピスではベサニーという名の猫がいた。
隣で入院していたナンから、その猫は死期(デス)の近い人間を
嗅ぎつけてベッドに座るのだと説明を受ける。
との時が近いと分かったらとどめを刺してと。

キャシーは目の前でナンに襲われ、そして彼女が力なく崩れ落ちる
のを見る。その際幽体離脱するかのような霊・魂が体から抜け出て
いくのを目にする。

●キャシー

キャシーは一人部屋になってしまう。
ナンの若い時の彼女の姿は綺麗だった。
亡霊が抜け出た一部始終をカウンセラーの女性に語る。

幻覚なのか・・
しかしあなたが見たというのであればそれは関係ないという。
私が逝かれたと思う?
私の考えはいいの。”あなたの考えを”というカウンセラー。
私の脳が薬の影響で芸格を見せたのかも知れない。
怖いのか?
現実との混同のこと?
そうね当然よ。人の死も凄く怖いわ。全ては自分の死を受け入れる
準備よね。
ナンは幸せそうだったが私は死にかけて恐怖を感じた。
死は嫌だ。あのアホな時計の針を止めてやりたい。
時間が欲しい。

カウンセラーはいう。
あなたは正気よ。
しかしキャシーはこのホスピスはバカな選択だったと感じていた。
明るいインテリアは悪くないが全てはカムフラージュ。人が
死ぬ場所なのだから・・毎日醜くて暴力的な死と対面する。
それは施設外でも同じではないか?

●アダム

目覚めると皿がない。
下の階に行くとアンバーの声が聞こえる。
ポールは酷い風邪です。チケットは売り切れ。
クレームを入れて来る客にアンバーは思わず

「あんたのスイッチはオフよ!」

皿の件を尋ねるとアンバーが片付けていた。
勝手に入るな!
皿の悲鳴が聞こえたのよ。
君の仕事はそのクソヘッドホンで誰かと話す事だろう。
僕の母親を気取るな。母さんはまだ生きてる。
アンバーは気持ちは分かるとし、近親者の死が近づいてストレスを
感じるのは当然よ。論文を執筆中だ。
ウチも研究対象か?
臨床心理学専攻なの。いずれ出世する予定よ。
観察のために来たのか?
力になりたかったの。
不安を感じているでしょ。怒りを感じるのも当然なの。お父さんにね。
「君はクビだ」
あなたにその権利はない。
「父さんは寝込んでいる。僕が代理人さ、とっとと出ていけ」

キャシーはアンドレアにショーの写真を見せてね。
必要ならドレスを切って。棺では別の服を着るわ。
ビキニとか・・ずいぶん着ていないけど。(Cathy)
ガリガリのモデルのために台無しにしたくないの。(Andrea)
気取ったモデル風の表情なら得意よ(Cathy)
それは便秘の時の顔だろう?(Sean)
同室の人 気の毒だったね。(Andrea)
いい人だったのよ。親しくなってはダメね。
今日はポールに会いたかった(Cathy)
ずっと忙しくて・・(Andrea)
本当のことを言ってやろうとショーンはアンドレアにいう。
落ち込んでいる。食事はスナック菓子だ。
俺は病院が苦手なのに無理して来てるんだぜ(Sean)
腎臓移植の件は?(Cathy)
順調さ、すぐに提供できそうだ。アンドレア、肺か角膜
要るかい? (Sean)
猫が部屋にやってくる。ショーンはかわいがる。
“デスニーよ”。次に死ぬ人が分かるの。
その猫がベッドに座ったら死が近いってことよ。(Cathy)
つらいなら帰ってと。(Cathy)
アンドレアはもう少しいる。アダムも来るって。(Andrea)
猫用の銃を買ってくる(Sean)

お前には誰も殺させないぞと猫を懐に入れるショーン。
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■感想

体調が目に見えて悪化する中、キャシーは緩和ケア/ホスピスに
入ることを決意する。最初は居心地の良さに気に入っていたが、
同部屋にいた高齢の女性の死を目の前で見て怖くなり、ここに
来てしまったことを後悔する。ここに来たら元の生活に戻ること
は殆どないという現実。更にここに居る猫は死ににおいを嗅ぎ分
けることが出来るとされ、亡くなる人のベッドの近くをうろつく
ものだと知る。その事実を知ったショーンは妹に猫を近づける
訳にはいかないと知り家に持ち帰ってしまうが・・

昨日の23時15分ごろ、青森県の沖合で地震がありました。
私は寝る前に風呂に入っていたので殆ど気が付かず、
布団の中でtiktokのライブを見ていたら、地震が有った
という人の話が有ったので大ごとになっていることに気が付き
ました。被害に合われた方々は、くれぐれも命を大事に
してくれたらと思います。

段々と「死という現実」が近づくにつれ、これまで笑えるところも
笑えなくなってきた。
キャシーが「死」「現実と幻覚」との境界を目にして深刻そう
な顔で会話しているのがちょっと痛ましく感じる。

前半部では同部屋だったナンが亡くなり、その亡くなり方も
彼女を怖がらせるに十分なものがあったが、今回目にする
シャーマン先生との一連の流れは再び彼女の心を不安にさせた
ことは間違いないだろう。

今回は「受け入れる」という段階フェーズに入った感じがする。
そこにたどり着くまでには「怒り」「悲しみ」「苦しみ」がある。
キャシーだけでなく見守る人たちにも同様の感情と段階を踏む。

最後のファッションショーでは確かにこのドラマらしさを
演出したと言えるが、ごく一部の者を除いて周りが事情も知らずに
居る中での彼女の登場に果たしてどれだけその意味が伝わった
のか。
ドラマ「一つ屋根の下」で末っ子の小梅が浪人生の不満のはけ口
のようにして襲われ、一家の主にならさせるを得なくなった江口
洋介さん演じる達也の行動は、身体を張って励まそうとしている
姿に一家は団結し、小梅も力をもらっていた。

キャシーの行動はそういったものたちへのアンサー的なアクション
に思えるが、彼女の体調を考えると、身内へのサプライズと
言うよりも、キャシーを送り出すような感じにも見えてしまい
悲しさが上塗りされていくようにも思える。

元々キャシーはズバズバとものを言うタイプだったが、意外と
死に関する心境は隠していたようにも思う。それがここ数話になって
物事をハッキリと語る。

「死にかけて恐怖を感じた」「まだ生きたい」「死はイヤよ」
「時間が欲しい」

・ホスピスで起きる奇妙なこと。

ナンの体から抜け出た霊。
夢なのか現実なのかプエルトリコで出会ったアンヘルの姿。
死んでいるハズのシャーマン先生がキャシーの見舞いに来る。

■状況に対して周り人たちの心情の変化

キャシーはホスピスの明るさは全てカムフラージュであり、ここは
人が死ぬ場所であることを語る。毎日残酷な現実が起きている。
しかし角度を変えてみると、人によってはホスピスだけが
その現実が起きているところではない。

時間が欲しいと言っていたキャシー。
バケットリストの一つはピアノを弾きたいということ。
眠れない時を利用してピアノを弾く。

ヴェニスに行きたいというキャシー。

●アダム

ポールのアシスタントをしているアンバーが現在のジェイミソン家
を自分の出世の踏み出しにしていることに怒りを感じる。
彼女は臨床心理学専攻していて、人の死に向き合うものたちを
観察しているかのような発言をする。それはまるで悪びれた様子も
見せず他人が故の何の感情移入にもならない虚無なものだ。

アダムの心情が全て分かった振りをして近づいてくる彼女。
アダムで無くても腹立たしい。

「Get out!」

その怒りのはけ口は父ポールに向った。

●ポール

落ち込んでいて寝込んでいる彼。食事はスナック菓子のみ。
気分が悪かったというポールだが、アダムにしてみれば死にかけて
いる母の方がもっと苦しい思いをしているハズであり見舞いに
いけと語る。
そしてその態度にポールは激怒して喧嘩になる。
ポールは心臓にペースメーカーのようなものを入れているので
親子喧嘩というよりも私はここでポールの体調も悪くなるのかと
思ってみていた。

喧嘩した日にホスピスに行くとキャシーから私とアダムの為にも
しっかりして欲しいと頼まれる。

「Get up!」

ポールはアダムの為にディナーを作った。
そして食卓で二人で一緒に食べる。
昔からよくある描写の一つは「男は殴り合って力関係を確かめ合い
そして仲直りする」

●ショーン

ショーンは病院嫌いだがホスピスはそもそも病院と言えるもの
なのか。
猫についての情報を耳にして持ち帰るさま。

アダムから父親を殴ったと相談を受ける。
ショーンが父を殴ったのは大学を卒業した後だという。

アダムはショーンの凄さを解いた。
誰かに腎臓をあげる勇気。そこには怖さなどないと思い込んでいる。

その気持ちに応えたいのかどうかは分からない。
しかし彼は「悪い事は起きない」としてサインすることを決意した
様子。その間に猫が窓から逃げ出していく

■その他

●アホな時計の針を止めてやりたい

・9:32分を指している
・6:54分を指している

●猫の名前はベサニー / デスニー

次に死ぬ人が分かる猫。
ショーンは連れて帰り「スパークルズ」と名付けた。
しかし最後に猫がキャシーの病室にいるという落ち。

■使用された曲

・Game Called Life by Leftover Cuties (Main)
・Great Northern Stop
・Bob Mould Keep believing
・Vassy It´s all right
・The Cinematic OrchestraTo Build a Home (Edit) [feat. Patrick Watson]
・Admiral Fallow Beetle in the Box
・William Elliott Whitmore There’s Hope for You
・Sun Kil Moon Among the Leaves

■出演者

キャシー・ジェイミソン (Laura Linney) 43歳、妻、高校の教師
ポール・ジェイミソン (Oliver Platt) キャシーの夫
アダム・ジェイミソン (Gabriel Basso) 高校生、15歳
ショーン・トルキー (John Benjamin Hickey) キャシーの兄
アンドレア・ジャクソン (Gabourey Sidibe) 生徒、デブ

Dr.アティカス・シャーマン (Alan Alda) がん治療医師
本人出演 (Isaac Mizrahi) サー・アイザック・ミズラヒ、デザイナー
マーリーン (Phyllis Somerville) 亡くなった隣人・犬”トーマス”
(Kathy Najimy) キャシーのセラピスト

ナン (Dana Ivey) 心臓病、ホスピスでキャシーと同室
リディア・ハイ (Samantha Futerman) ウェストヒル高校・成績優秀
アンバー (Liz Holtan) ポールの新しいアシスタント
(Darlene Hunt) ホスピス管理者
アンヘル (Michael Ray Escamilla) 漁師 “Angel”と書いてアンヘル
スーザン・ランド (Bianca Amato) 臓器移植コーディネート
(Angela Lewis) 日勤の看護師・黒人女性
(Tijuana Ricks) 日勤の看護師・黒人女性・食堂で会話
ホセ (Kyle Beltran) 看護師・若い黒人男性・食堂で会話
ヴァレリー (Jennifer Mudge) ブロンド美人・看護師
(Lee Aaron Rosen) 警察官
ヒロ (Les J.N. Mau) ナンの夫
シド (Tom Morrissey)
(Emily Mechler) 若い頃のナン

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