20 May 2013
第4話 犯人からの手紙 My Adventurous Song
監督/Jakob Verbruggen 脚本/Allan Cubitt
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オルソンが殺害される。
ジェームズは子・ダニエルを失い精神不安定になっている妻・
リズに対して、許可なくカウンセラーのポールが来たことに
激怒する。
ステラは一連の犯人はターゲットを好みで選んでいることを
説明する。
この日、月曜日に自宅前で殺害された北アイルランド警察の
オルソン刑事の死をバーンズ警視長は記者会見の場で語る。
31歳の若さで亡くなったこと。妻と二人の子を残して殉職した
こと。深い哀悼の意を捧げると語る。
ステラは朝から水泳でトレーニング。
対象的にポールもまたジョギングしていた。
ステラはロッカールームでダニー(ダニエル・フェリントン)に
電話すると、サラ・ケイのマニキュアの件で判明したことが
あるとして、そのメーカーの口紅を買ってくるよう要求する。
サリーアンは朝食を作る中、ポールが帰宅することに驚くが、
彼は仕事が早く終わったのでジョギングしていたことを語る。
サリーは子供達を学校に送るとしてすれ違うようにして出て行
ってしまう。
ステラは署にいくと殉職者の写真の中にオルソンの写真が掲示
されているのを目にする。
その頃オフィスではバーンズとイーストウッドが、オルソン事件
に関して色々と調査をしていた。2012年4月16日、午後19時30分
前後のホテルの防犯カメラ映像をバーンズに見せる。
オルソンが殺害された後、彼の携帯に何者かが電話が鳴り、
自分が出たら電話が切られたこと。未登録の携帯であり、その
電話はこのホテルから電話が掛かってきていること。調べると
ベルファストイベントという名でスイートルームが予約されて
おり、代表者はアーロンだという。そこにはオルソンの同僚の
刑事のブリードラブが室内にいたこと。室内を調べる戸、
違法薬物と血の跡があり、女性たちはブリードラブがホテルから
連れ去り、モーガンの運転手が送っていったという。
一時間後にホテルからはロスマイクルと、ラングが出てきて
おり、この二人はアリス・モンロー基金に多額の寄付をしている
人物だという。
ブリードラブはかつてモンローの護衛官をしていたという
バーンズの言葉に、イーストウッドは副業していたのかと告げる
と、恐らく薬物や女性の手配などをしていたのだろうと語る。
しかしそれにオルソンも関わっていたかどうかは分からないと
告げる。ブリードラブは今朝アーロンに電話しており、自分も
オルソンと同じ目に合うのではないかと心配しているとのこと
だった。スイートから出てきた女性は顔に怪我しており、
週に一万ポンドを稼ぐ女たちであり、これでは仕事が出来ない
こと。ミルコという男性に5万ポンドを支払っている形跡が
あるという。バーンズはすぐにブリードラブを呼び出す様告げる。
ポールを呼び出す上司のチャールズ。
今朝ジミー・タイラーがここにやってきて、凄い剣幕でまくし
立てていったこと。妻が一人である時に家庭に訪問したのは
問題だとすると、ポールはリズは夫からの暴力を受けて居るの
だという。しかしチャールズは治療計画のルールを違反すれば
処罰の対象になることを告げる。しかも個人情報を近所に知ら
せたと訴えられている事を告げる、私はただ道を聞いただけで
その際名刺を見られただけだという。シャンキンロードで
誰にも見られずに行動を取れる訳がないだろうとして、リズ
とは逢わないよう告げるが、予約が入っているという。
ブリードラブはオルソン家にいて彼の妻・ビッキーの傍に
ついていたが、イーストウッド刑事から電話が鳴り今すぐに話し
がしたいので協力して欲しいと言われる。オルソンの死に関する
ことだという。
ダニーはステラの元にサラ・ケイがしていたマニキュアを
買ってもってくる。ダニーはステラのオフィスに壁に貼ってある
写真に目が釘付け。それはモソ人のもので、チベットの近くで
住んでいる中国の少数民族だと語る。彼らの文化は母系社会で
あり、婚姻制度はなく、通い婚をしているのだという。
そんな中、サラは通報していた夜には同僚と飲んでモソ人の
会話をしていたこと。ワインを飲んで居たことから妊娠の事実
を本人も知らなかったのだろうと語る。”甘い夜”だと告げると
モソ人の生活習慣のことだという。ダニーはステラが妙に詳しい
ことを指摘すると、彼女は最初に採った博士号は人類学だと語る。
ポールはリズに電話すると診療所の方に来て欲しいと頼む。
君の家に行った事は規則違反に該当するのだという。リズは
今は誰にも逢いたくないとするが、スカーフにサングラスを
すればソフィア・ローレンに見えると語る。この前君の望みで
ある”抱きしめる”ことをしたので、今度は僕の頼みを聞いて欲
しいとのことだった。
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オルソン刑事が殺害されたことを受けてバーンズはすぐに会見
を開き、妻子有る優秀な刑事が殺害されたことに哀悼の意を
捧げるが、オルソンの死を調べていくウチに、彼の直属の上司で
あるブリードラブがモンロー議員の息子・アーロンと精通し、
基金に資金を提供してくれているものたちに売春やドラッグの
手配をしていた事を知る。それを捜査していたイーストウッドは
バーンズにそれを報告し、ブリードラブから事情を聞こうとして
オフィスに呼ぶと彼は涙しながら銃で自殺してしまうのだった。
事件捜査がなかなか進まない中で、別の意図での事件の流れが
混在しているので、事態は複雑化し、一連の殺人事件の犯人に
たどり着くまで描かれるのかが怪しくなってきたけど、地味
ながらも少しずつ前進はしている。シーズン2の制作が決している
ところを見ると、少なくともこの地域を取り巻く抗争に関して
は解決しなさそうだし、取りあえずはポールの件を追い詰める
ことが出来れば良いのかな。
ダニーことダニエル・フェリントンが実はゲイだという事実が判明。
事件の捜査には何の関係もないけど、ダニーがステラを見る目が
ちょっと特異に思えてきた(笑)。赤いマニキュアを塗るときの
彼女の視線。
それ程多くはドラマに関わってこないけど、ステラと行動を共に
するスミス役のArchie Panjabiは、「グッド・ワイフ」でバイの
ような役柄で登場しているので、その時のインパクトが強いので
なんだか凄い状況に思えてくる。「フレンズの」ジョースと
チャンドラーが居たら想像してニヤニヤする二人の光景が思い
浮かぶ。
それに加えてステラ自身もモソ人という中国の少数民族が習慣化
している母系社会・婚姻制度がなく通い婚状態を地でいく姿。
ステラとバーンズが過去、不倫関係に有ったことは耳にしていたけど
バーンズはステラの為に妻子を捨てることまで考えていたという
ことを聞いて、ステラとしては”重い”ものを感じたのだろう。
「君は男を惑わせることに全く気が付いていない!」と発言した後
思わず我に返ったバーンズの顔がなんとも言えなかった。
オフィスに呼び出されたイーストウッドとブリードラブのやりとり
もまた意外にもイーストウッドの鋭い追求が有ったので、彼を
追い詰めてしまったところもあるのだろうけど、彼はオルソンの
妻と不倫していたみたいだし、このドラマでは、男女関係に関しては
特異なものがある。因みにブリードラブの話では、オルソンは父親を
87年の爆弾事件で失い、同じ思いをまた息子にさせてしまったという
ことが明らかにされた。
またポール周辺の流れも怪しくなってきた。
彼が治療しているリズに関して、「家は安心出来る場所じゃないと
いけない」として夫の暴力に対して発言すべきことを主張していた
けど、君がそれを言うのかと小一時間な感じだった。
シャーゴールドとチャーリーがポールを呼び出し、依頼人との
治療方針に関してルールに違反していることを指摘するも、
少しずつ彼の心が壊れてボロが出ているようなリアクションを
取り始めている。ルールに縛られることに対する反論の意味で、
チャーリーの口まねをしていたのだろうけど、「オレに感謝すべきだ」
という辺りの彼の台詞を見ると、彼のウチに秘めたものを知る
ことの出来るものだったのかも知れない。
また最後にはアニーを襲いかかった際には、これまでの事件とは
違い夫のジョセフと争い殺害している姿が有り、更には若者
たちに逃走する姿を目撃されたことで、少しずつボロが出始めた
感じだ。
ステラとリードが二人で改めてサラ・ケイの現場を見に行く。
その中でステラが尋問が得意だった時にエピソードを披露し、
リードは学生時代の友人が少し付き合った男性がクビを絞められて
殺されかけた時の話が出てきた。8、9年前のことでベルファスト
に在住している人物だったという。スタンミルズ大学の頃で
22、23歳の男性だったという。クビを絞められ胸を強く押さえつけ
られた際、犯人は興奮していたという。「意識を無くした相手と
愛し合うのがどんな気持ちか知りたかった」と語っていたとし、
謝罪していったとのこと。
サリーは娘・オリビアが不思議な絵を描いていることに対して、
自分の仕事が影響しているのではないかとして心配している。
その絵の描かれた用紙はポールが隠し持っていたスケッチブック
だったのかな。
ポールはサラ・ケイが妊娠していたことを知り、サラの親に
謝罪の手紙を送ってきた。その内容は、ニーチェの言葉を引用
したものだった。
「私は諸君にいう。カオスは内に秘めたものこそ躍動する星を
生み出すことが出来る。もっとも軽蔑すべき人間の時代が来る。
自分自身すら軽蔑することの出来ない人間の時代が。諸君にお終い
の人間を示そう。愛とは何か。作るとは何か。憧れとは何か、
星とは何か。お終いの人間はそう尋ねて瞬きをする」
ステラは文章から見てこの世や来世のことに言及していることから
も、ある時点までは信心深かったであろうことを知る。
ステラ・ギブソン (Gillian Anderson) ロンドン警視庁の警視
ポール・スペクター (Jamie Dornan) 心理カウンセラー
ジェームズ・オルソン (Ben Peel) 北アイルランド警察・巡査部長
ロブ・ブリードラブ (Michael McElhatton) 警察、オルソンの上司
テリー・マッキンターフ (Andy Moore) 不審車両で止められる。銃撃犯
メアリー・オトウィン (Brenda McNeill) BBC Newsreader
ギャレット・ブリンク (Frank McCusker) 警部・ステラと共に再検証
ジム・バーンズ (John Lynch) 北アイルランド警察の警視長・ヒゲ
メアリー・マクカーディ (Siobhan McSweeney) 北アイルランド警察・黒髪
ダニエル・フェリントン (Niamh McGrady) 北アイルランド警察・巡査・ゲイ
ブライアン・ストーン (Gerard Jordan) 北アイルランド警察・ダニエルの相棒
モーガン・モンロー (Ian McElhinney) 警察官指揮官で議員
アーロン・モンロー (Eugene O’Hare) モーガンの息子、アリスの元夫
リアム・スペクター (David Beattie) 息子
オリビア・スペクター (Sarah Beattie) 娘・8歳
サリー・アン・スペクター (Bronagh Waugh) ポールの妻、新生児病院
ケビン・マクスウェイン (Gerard McCarthy) 弁護士、サラの同僚
グレン・マーティン (Emmett J Scanlan) 捜査官・ヒゲ
アンジェリカ (Lucy McConnell) 娘のミッチェルが新生児室にいる。
リード・スミス (Archie Panjabi) 教授、検視官
ネッド・カラン (Nick Lee) ベルファストクロニクル社・記者
ケーティ・ベネデット (Aisling Franciosi) ベビーシッター、15歳
ロスマイクル (Tobias Winter) 大物?アーロンに招待される・デブ
ピーター・ヘイニー (Darran Watt) Constable
アーサー・ラング (Alex Romein) 大物?アーロンに招待される・メガネ
ビッキー・オルセン (Sinead Murphy) ジェームズの妻、ロブと不倫
チャールズ・チャンドラー (Patrick O’Kane) ピーターの同僚
ジェリー・マッケルロイ (Simon Delaney) 警視庁
マシュー・イーストウッド (Stuart Graham) 現場捜査官
リズ・タイラー (Seainin Brennan) ダニエルを失い傷心。夫からDV
ジェームズ・テイラー (Brian Milligan) リズの夫、前科者、仮釈放中
ナッシュ (Chris Corrigan) ポールが建築現場に居るのを脅す二人組
イアン・ケイ (B.J. Hogg) サラの父
マリオン・ケイ (Lisa Hogg) サラの妹
マルティナ・ディーン (Tara Lynne O’Neill) 警察の広報担当
ローズ・スタッグ (Valene Kane) リードの友人
アニー・ブローリー (Karen Hassan) “カーソンロビンソン会計事務所”
ジョセフ・ブローリー (William Willoughby) アニーの夫
— (Timothy Fergusson) Bar Patron / Refuge Collector / Hoodie
フィオナ・ギャラガー (Tara Egan Langley) 1人目の被害者
アリス・モンロー (Gemma McCorry) 2人目の被害者
サラ・ケイ (Laura Donnelly) 3人目の被害者