第15話 亡命者 Booked Solid
脚本/Nic Van Zeebroeck、Michael Sopczynski
監督/Fred Toye
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チャールズ・ハリスの元にモンテネグロから通信が入る。
サシャ・スドジェビックからのもので、「あの子は全てを
見たみたいだ」という内容だった。
フィンチとリースは番号が割り出した人物を助ける為にある
ホテルへと向かっていた。フィンチはリースに対してホテルに
まつわるウンチクを語る。世界初の携帯通話はN.Yヒルトンホテ
ルからのもので1973年のこと。マティーニはニッカポッカホテル
で生まれたのだという。リースはホテルの話をするなんて珍しい
なと告げる。ホテルは匿名性を保てる場所で要人も利用しやすい
ところだという。二人は従業員通路から中へと入って行く。
今回の番号が割り出した人物は、ミラ・ドブリカ。
一人暮らしでフェイスブックもやっていないこと。週60時間
も働いていることから勤務中に狙われる可能性が高いという。
客室係は部屋を見れば客のことが全て分かるとされているが、
ホテルの部屋はあらゆることが起きるのだという。アメリカに
来るまでの人生を尋ねると、99年に入国したがそれ以前の
情報がないので移民局で調べてもらっているという。
フィンチとリースはそれぞれコンシェルジュとベルボーイと
して働き様子をみようという。リースはポリのホテル・ルティ
シアで2年間働いていたという形跡をデッチ上げた事を語る。
700人の客のウチ誰が殺人を企んでいるのか。
そんな二人の前に、コロネットホテルの支配人のデレク・ファ
ウラーとチーフドアマンのバド・ギャリソンがやってくる。
明日から航空テクノロジー協会のイベントが有るので彼らは
今日にはホテル入りをするので忙しくなることを聞かされる。
ミラは現在30階にいるようだとしてフィンチは監視していた。
リースはすぐに現場にいくとしてエレベーターに乗るとなんと
そこにはゾーイが乗り合わせる。逢うのは離婚以来ねというと
リースのベルボーイの制服を見てとても似合っていると語る。
ミラの居る30階に到着するとリースはミラのカートに隠しカメラ
を設置したという。そんな中3024号室で何か問題が起きている
ことを知り、フィンチに情報を求めると、ダグ・ブラントリー
というアグロプッシュというドリンク会社の社長をしている
人物が泊まっていること。プラチナメンバーで宿泊していた。
ミラの事をベッドに入れようとしていた為にリースは止める。
ミラによるとこの手のことはしょっちゅうあるので交わし方は
分かるという。リースに対して貴方のように強くてハンサムな
のにベルボーイをしているなんて道を間違ったのかと問う。
ベルボーイは最低4人必要なのに2人しか雇っていないこと。
しかもランディだけだった。リースは隙を突いてミラの携帯に
ペアリングをする。
一方フィンチはミラの件で情報が回ってくる。
彼女はコソボ紛争でセルビア難民となり亡命していること。
しかし難民の多くはアルバニア系なのではないかと問う。
ミラは一人で亡命していて16歳の時に入国し今まで一人で
生きて来たのだという。
ホテルのセキュリティに侵入するというフィンチはこれで全ての
監視カメラにアクセス出来ると語る。
ミラの元にデレクとバドがやってくると、何故警察が嗅ぎ回っている
のかと問う。私が話したのではないとするが、お前が密告したの
であればただでは済まさないと語る。
その頃ハーシュは刑務所を出るので時間がかかったとして、特別
顧問の男に連絡する。特別顧問の男は例の男(リース)に逃げら
れたとし二度と逃がさない様告げる。顔は分かっているとし、
国防総省の施設が襲われて以来情報源が不安定になっているのだ
という。この男は危険な組織と繋がって居るので黒幕が誰なのか
を探れと指示される。今度こそ頼むとすると消すんだと指示する。
ハーシュはパトカーを盗み警察無線で何か事件があるところに
リースの姿が有るハズだとして彼の居所を探していた。
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今回マシンが割り出したのはコロネットホテルで客室係を
しているミラ・ドブリカだった。リースとフィンチはそれぞれ
ベルボーイとコンシェルジュとしてホテルに潜入し、密着
する形でミラに迫り来る脅威から守ろうとする。
彼女はコソボ紛争時にセルビア難民として亡命している人物
で16歳の時に一人でアメリカにやってきて一人で生活して
来た事を知る。
今回はこのドラマにしては普通の人助けエピソードでは有ったけど、
色々と過去に関連した人物が登場して面白い流れを作っていた。
一番の脅威はなんと言っても政府機関に雇われている殺し屋の
ハーシュが出所してきたことで、またしてもリースのことを
密かに狙う暗殺者が一人現れたこと。
リースは人が良すぎるという感じで、ここで彼を倒して置けば良い
ものの、怪我させただけで、リリースしてしまう辺りはそのツケが
後に大きくならないことを祈るばかり。倒したところでまた別の
人物が送り込まれてくるだけなので、きりがないのかな。
リースもハーシュも同じような立場の人間だとしていたことからも、
諸悪の根源は暗殺隊だとは言えず、その背後にいる黒幕同士という
ことが分かっているからこそ、暗黙の了解としてトドメを刺さなか
ったのか。
責めて誰から雇われているのかとか、フィンチに情報を
送って調べさせるくらいのことをしておけば良かったのに・・。
ルートとかゾーイなんかも顔見せ程度に現れたけど、今後を
予感させるのはルートの方で、なんと役人の秘書として潜入
していたところが凄い。普通身上調査をしたらすぐに妖しい
人物だと分かりそうだけど、この人も経歴詐称して上手い事
潜り込んだのかな。役人の傍にいて、マシンの在処を探し出す
ことをしていくのか。
身上調査と言えば、ドネリー特別捜査官がカーターをFBIに
引き抜こうとしていたことが分かり、後任のモス捜査官は
カーターに彼の遺志を継ぐべくして、FBIへの転職話を持ち出す。
その際ポリグラフ検査は必至。機械相手に騙すことくらい楽勝
だとしていたけど、フィンチからのアドバイスで普通の質問
の際にわざとウソをついて置けばその後のウソはバレないと
いう裏技を教授される。その”普通の質問内容”はマリファナを
これまでに吸ったことが有るか?というものだった。
しかし結果的にカーターは機械に負けたというよりも
自分が付き合っているカルに内務調査の視線が送られている
ということでNGになった。
彼女にとってはストレスフルな展開だったけど、ラストに殺し屋を
ぶち殺すことで少しは気が晴れたのか。
何よりもファスコは今回神がかっていた。
いつものようにバーでの張り込み。「またかよ・・・」と呟く
ファスコ。しかしその後に於いて、暗殺に来た二人の人物を
あっさりと倒してしまう辺り、急にチームフィンチの武闘戦力として
もたくましさを見せた。この手の役割で彼が銃を使って上手く
相手を制圧するってシーンってこれまで殆どなかったよね。
そもそもHRの男たちには良いようにあしらわれているので、彼に
とっても久しぶりに爽快感を得るところかも。カーターに対して
「ワンダーボーイとの武勇伝」を語りたくて仕方が無いみたいな
状態だった。
そしてゾーイとの再開。
シーズン2に入り3度目(S2-5、S2-6)の登場。
ラストでリースはゾーイをホテルのガードマンとして迎入して
生活基盤を安定させようとしていたけど、フリーランスが合って
いるとして断られてしまった。ここにいればリースとしても
容易に会えそうだったけど。
さて今回のエピソードは亡命者が目撃した暗殺事件。
新しく就任しようとしているセルビアの大統領がその虐殺に
関与していることを知り密告しようとしたもの。
しかし証拠は証言だけという心細い状況の中で、戦犯裁判に
問われても有罪になるものかな。
フィンチがホテルを買収。
ミラにプレゼントとばかりに支配人を任せるところは凄いね。
そえいえばエレベーターでのシーンが凄かったな。
ターミネーターよろしくって感じで、動いているエレベーター
に飛び乗りミラを助けるものが有った。
ジョン・リース(Jim Caviezel) 元兵士、恋人ジェシカを失う
ハロルド・フィンチ(Michael Emerson) 犯罪防止システム開発者
ジョス・カーター(Taraji P. Henson)刑事
ライオネル・ファスコ(Kevin Chapman) 腐れ刑事、情報屋
犬 (Graubaer’s Boker) Bear the Dog
ゾーイ・モーガン (Paige Turco) フィクサー、リースと仲良し
— (Jay O. Sanders) Special Counsel / 政府関係者
カル・ビーチャー (Sterling K. Brown) 捜査官、内務調査
ハーシュ (Boris McGiver) 殺し屋、特別顧問に雇われる
ブライアン・モス (Brian Hutchison) SAIC、ドネリー捜査の件
デレク・ファウラー (David Pittu) コロネットホテル支配人
— (Ted Koch) Admin
タン・ブラントリー (Stephen Schnetzer) ドリンク社・社長
ミラ・ドブリカ (Mia Maestro) アルバニア人、亡命者
チャールズ・ハリス (Andy Murray) 記者
— (Tommy Schrider) Husband
— (Jakob Von Eichel) Turtleneck
ベティ (Luba Mason) リースを誘う
— (Edwin Cahill) Tourist
— (Aaron Roman Weiner) Uni
ルート (Amy Acker) 特別顧問の秘書
— (Gil O’Brien) Convention Goer
— (Lauren L. Owen) Well-Dressed Couple
バド・ギャリソン (Lawrence Popper) コロネットホテルチーフドアマン
ラドコ・ペトロヴィッチ