September 27, 2012
第7話 選択 Critical
脚本/Sean Hennen
監督/Fred Toye
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リースはフィンチに言われた場所へと向かう。
以前に出た番号がまた出たというもの。リースは何処のボンク
ラなんだと呟くと、突然目の前のショップの窓ガラスが割れる
と中からレオン・タオが殴られて吹き飛ばされて出てくる。
ドアからは二人のゴツい男が出てくる中、レオンはリースの
後ろに回り助けを求める。一体何をしたのかと問うリースに
対してレオンは、オンラインゲームの通貨、ゴールドファーミ
ングを現金化する際のトラブルだと語る。リースはゴツい
男に理由は分からないがレオンが悪いのは明らか。しかしそれ
でも許してやって欲しいと告げ、二人を倒してレオンを助ける。
レオンの頭に頬っ被りを被せるとフィンチのオフィスへと
連れて行く。フィンチはリースの軽率な行動を責める中、
レオンに対してフィンチがお前を救ってくれたのだと語る。
ジョンも使われる身だったのねとレオンは微笑む。
レオンに対してまだロシア人はお前を狙っているのだから
軽率な行動を取らないよう告げ、今はこの部屋からは絶対に
出るなと語る。窓を開けることも電話をかけることも許さない
と告げ、ここは図書館なので本を読んで時間を潰すよう告げる。
フィンチは私のパソコンに触れれば、犬のベアが許さないと
語る。
フィンチたちは病院の関係者が番号として浮かび上がってきた事
を受けてニューヨーク総合病院へと向かう。
フィンチはどうも病院は苦手だとする中、フィンチたちの前に
はセバスチャンという病院の事務長が出迎えにくる。
フィンチは巨額の改装費を寄付した為に事務長は病院内を案内
してくれていた。
この病院にはアメリカで一番の心臓外科医とされるマデレー
ン・エンライト医師”マディ”がいるとして紹介される。
マディはそう言われているが自分は意外とおっちょこちょいで
物忘れなども酷いと語る。マディはメガネさえも何処に置いた
のかと呟く中、フィンチは椅子に置いて有ることを指摘する。
実はそのメガネには送信機・盗聴器がセットされているもの
で、いつでも彼女の会話が聞こえるような仕様になっていた。
番号が割り出したのはマディだったのである。
そんな中マディは特患としてエネルギー業界を代表する
CEOのオリバー・ヴェルトとその部下であるレインズを迎える。
この室内でヴェルトの手術をする事を告げ、内容はごく一般的な
バイパス手術だと語る。時間にして4、5時間かかることを告げる
と、部下のレインズは内視鏡下での手術をするのかと色々と
医療関係の質問をしてくる。手術のことは絶対に株主や一般人
に知られる訳にはいかないとしてマディや病院関係者たちには
秘密保持契約書にサインさせていた。
マディを呼ぶ知らせが届くと、突然急患としてアルバニア系
ギャングが抗争で撃たれて運ばれて来た事を語る。被害者の
男性の仲間の男は、絶対に死なすなとしてマディに銃口を
突きつけた為に一連の流れを見ていたリースたちは緊張が走る
が、マディは憶することなく邪魔をすれば助けられないとして
男を蹴散らす。胸の損傷だとして開胸手術をすることを語る。
その姿を見てリースは腹の据わった女性だとして、従軍医を
経験しているのではないかと呟く。しかしそんな彼女に何故
危険が迫っているのか。
手術が終わったマディの元にはパートナーの女性エイミーが
やってくる。二人が好きなウェストサイドでのフランスベー
カリーのエスプレッソとパンを購入してくる。私生活でも
順調だとしてリースとフィンチは監視していた。
マディはこれから行う手術に対する愚痴を語る中、エイミーは
自分はこれから資金集めの集会を公園でするのだという。
フィンチはエイミーについて調べると、エイミーは子供のため
の慈善団体理事を務めていて、二人が結婚したのは昨年の6月
だという。
一方ファスコは殺人が起きたロングアイランドシティの駐車場
に来ていた。近距離から二発撃たれた遺体。警察官は身元を
示すものは何一つ持っていないとファスコに告げる中で、
ファスコは彼が持っていたとする名刺を見つける。
その名刺はカーターのものだった為に、ファスコはすぐにカーター
に電話し、今すぐに来る様告げる。
マディは自分のオフィスにいると突然立ち入り禁止にもかかわらず
男がいることに気が付く。
男は突然アメリカ医師会の報告書では年間98000人が医療ミスで
死亡している事を告げる。自分の名前はアリステア・ウェスリー
だと告げると、ヴェルトについて相談があるという。
ウェスリーはマディにタブレットの画面を見せると、画面には
公園にいるエイミーが写っていた。今私の部下がエイミーの
ことを監視している事を告げ、ヴェルトを手術中に殺害しなければ
エイミーの命はないと語る。
手術中に抗凝固剤であるヘパリンを100cc投与した後、その30分後
に動脈を傷つけるのだと語る。手術を中断したり警察に知らせたり
不審な行動を取ればエイミーを殺害すると告げる。
それを聞いていたリースとフィンチはマディのことを加害者に
しようとしていることを知る。
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マシンが割り出した番号を調べると、かつてロシアンマフィア
に追われていたレオン・タオがまたしても金をだまし取り
狙われている事を知る。彼を助けたリースたちだが、本命は
ニューヨーク総合病院に勤務する心臓外科医のマディが何者か
による恐怖が迫っていることを知り接近していくことになる。
マディのメガネに盗聴器を仕掛けて会話を聞いていると、突然
イギリス訛りの男性ウェスリーが彼女に対して接近し、これから
手術しようとしているアメリカ・エネルギー業界を代表する
ヴェルトを手術中に死んだようにみせかけるよう要求してくる。
もしもこちらが設けたルールから違反すればパートナーである
エイミーを殺害するとして、公園でボランティア活動している
彼女のことを監視していることを告げる。
なんだか色々と忙しいエピソードだった。
リースらに差し迫る脅威というものの中に、また一つ大きな組織
(イギリス諜報部/特殊空挺部隊)が加わったのではないかと思わせる
ようなものが有ったけど、クレジットを見る限り、ウェスリーがS5が
放送している現在のエピソードまでに出演しているという形跡はない。
差し迫っている問題としては、シーズン1の頃にずっとスーツの男
としてリースを追っていたCIA諜報員でリースの上司の一人だった
スノウが登場したこと。
S1-15辺りから徐々にスノウとリース、そしてリースの指導教官だ
った女性カーラ・スタントンの関係が明らかにされ始めたけど、
スノウが語る”あの女が何かを企んでいる、これは始まりに過ぎない”
として爆弾ベストを付けられていた流れは、カーラのことを指して
いるのだろうか。
このドラマには、ルートという女性もまたマシンを狙うものとして
存在しているし、HRの流れに関連した組織の存在も有ったりする
ので何が何だか分からない。
S1-20の時に、カーラとリースは”パッケージの回収”と称して
ペンタゴンから盗まれたソフトのソースコードを取り戻す為に中国
に送られて処分されそうになっていたけど、カーラもまた当時
情報を流出する人物の一人として描かれていたので、彼女のことなの
だろうか。
カーターに接触してきたスノウはカーターの名刺の裏に「6611TH」
というメッセージを残して行った。ファスコが捜査を担当した
駐車場で殺された被害者がその名刺を持っていて、被害者の
ドーシャン・バビック(Dusan Babic)・40歳、クロアチアから移住
していた人物がビル管理会社(グレーターニューヨークビル管理)で
働いていたこと。そのクライアントの一つに66丁目11番街にある
フジマテクトロニクスという会社(代表はワンダ・リー)があり、
その関連性があるのではないかとして現地にいき、スノウと接触して
いくことになったけど、数字でのメッセージの送り方を見ると、
一瞬マシンとの関連性を疑うものが有った。
さてメインは上述したマディを助けるエピソードだった。
彼女の携帯とは何でペアリングしないのかとか、病院で電話しまくる
ものたちの姿に違和感を覚えるものも有ったけど、取りあえず
それはそれ(笑)
今回は敵対する人物が多数いたということも有るので、リースとフィンチ
だけでは足りず、ファスコをかり出しても当然足りず、何故カーター
には電話しないのかという疑問が有ったにせよ、コンピュータに
関しては詳しい人物の一人、レオン・タオに協力させたという辺り
に今後の可能性を見出したエピソードでも有った。
S2-1話に登場したタオだけど、今回はようやく「LOST」のコンビが
同じフレームに登場するシーンが有ったので、撮影現場でも「LOST」の
話で花が咲いたのではないのか。
ただ犬がレオンを監視していたけど、この人物も憎めないけど利己的
人物であることに違いはないので、コンピュータに触れさせること
自体恐いものが有った。二度も助けられたのだから、彼らを欺く
ようなことだけはして欲しくないというのが心情だけどね。
リースたちがスナイパーを探していく描写は楽しかったし、リースが
ウェスリーと接触する際の緊迫感が有るのかどうか分からない状況設定
が有ったけど、そんな場面を通して相変わらず義理人情を持つリース
の
“例え悪人であれ不要に人を殺さない”
とする信念を貫くような脚だけを撃つ姿が有ったりして、
この状況でも人を殺さず処理したところは、彼の”強さ”というもの
をより際立てた感じがする。
ファスコには必要最低限しか情報を与えず、エイミーを見張って
いてくれとして、オレはお茶を飲みに行くみたいなリースの渋さが
またなんとも言えないね。
ファスコが相手の目を逸らす為に公園を巡回している刑事に
ケンカをふっかけていたけど、その人物がまた敵だったという
引きの強さで、ファスコの存在感を誇示するところもまた面白い
シーンだ。
マディも医師としての倫理感を優先するのか、それとも恋人を取る
かで苦悩する姿が有り、最終的には内通者である看護師が恐い顔
して殺すよう要求してきたけど、本当に命を狙っているのであれば
看護師が殺せば良いんじゃないか思う所も有るし、一連の事件は金が
目的ではないとすることでよく分からない流れが有ったけど、
リースらの影の力の力量を図る流れの意図として、何処かのエピソード
に繋がっていくこととか有るのだろうか?
最後にカーターはリースに対してそろそろ全貌を話してくれても
良いのではないかとしていたけど、リースは自分達にも昔は
大切な人がいたが、息子のいるカーターに対して、
「君の人生はまだ君のもの」だとして、「先ずは自分自身に尋ねた
方が良い」と語る姿が有った。
気遣いのリース様々のエピソードだったな。
■マディ医師役のSharon Leal
「ボストン・パブリック」で音楽教師・マリリン・スーダー役。
「プライベート・プラクティス」のシーズン2のソーニャ役など。
以下のページでも書いたので以下略。
http://itawind.web.fc2.com/kaigai/p/privatepractice211.htm
■レオン・タオ
Season 2, Episode 1
Season 2, Episode 7 <—今回はココ
Season 2, Episode 16
Season 2, Episode 18
■マーク・スノウ
Season 1, Episode 10
Season 1, Episode 11
Season 1, Episode 15
Season 1, Episode 20
Season 2, Episode 3
Season 2, Episode 7 <—今回はココ
Season 2, Episode 13
・What’s Become Of My Heart
Performed by The Joel Evans Quartet
ジョン・リース(Jim Caviezel) 元兵士、恋人ジェシカを失う
ハロルド・フィンチ(Michael Emerson) 犯罪防止システム開発者
ジョス・カーター(Taraji P. Henson)刑事
ライオネル・ファスコ(Kevin Chapman) 腐れ刑事、情報屋
Dr.マデレーン・エンライト (Sharon Leal) “マディ”、心臓外科医
アリステア・ウェスリー (Julian Sands) 元MI6??イギリス訛り
マーク・スノウ (Michael Kelly) 元捜査官
エイミー (Erica Leerhsen) マディのパートナー、UCPボランティア
リーランド・レインズ (Bryce Pinkham) エネルギー関係企業”ヴェルト社”
リズ・ピケット (Geneva Carr) 看護師
セバスチャン・アルタ (Geoffrey Cantor) ニューヨーク総合病院事務長
レオン・タオ (Ken Leung) 元、コンピュータ技術
オリバー・ヴェルト (Sam Freed) エネルギー関係企業”ヴェルト社”CEO
— (Nick Stevenson) Park Uni
— (Gilbert Cruz) Security Manager
— (Mia Ellis) ER Nurse
— (Aaron Isaacs) Beat Cop
— (Lohrasp Kansara) Albanian Gang Member
— (Brett Barsky) Albanian Thug