名探偵モンク Monk シーズン2 第2話(15) 空からの水死体 Mr.MONK GOES to MEXICO

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第2話(15) 空からの水死体 Mr.MONK GOES to MEXICO

脚本/Lee Goldberg、William Rabkin 監督/Ron Underwood
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メキシコ・バハ。
チップは小型飛行機に乗るとパラシュートでのダイビングを
行う。地上には昨日知り合ったばかりの男女の学生が見て
いた。俺たちは体験クーポンをもらっていないと告げると、
早いところ飛ぶ瞬間が見たいとして、チップと携帯で電話を
しながら地上で観察していた。
いざチップは飛行機から飛び降りる。しかしパラシュートが
開くことなくそのままメキシコの砂漠地に落下する。

アルネーダ警部とプラト警部はチップの遺体を検視官のマデロ
に調べてもらっていた。パラシュートが開かずたたき付けられた
らしいこと。マデロは上から落ちたのは確かで、全身打撲と
内臓の損傷があるという。しかし死因は溺死だという。飛行機
から落ちて砂漠の地に落ちたのに溺死なのか?と問うと、肺に
水が貯まっているのだという。

一方モンクはシャローナと共にモンクの葉書を出しに行く。
ポストに入れるモンクだが、ちゃんと手紙がポストに入った
のか心配で何度も出入り口を調べる。シャローナはジョーダン
で収集車がくるのを待つのかと問うと、本当に待つつもりだ
った。そんな二人の元にストットルマイヤー警部とディッシャー
警部補がやってくる。市長からのご指名だとし、市長の友人が
メキシコで死んだのだという。名前はチップ・ロザーティ。
スカイダイビング中の死だが、溺死だったという。湖でも
落ちたのかと問うが、空中で溺死したのだとし、下は砂漠だ
という。市長はモンクに調べて欲しいと言って来ているのだ
という。モンクはメキシコにはいけないというが、シャローナ
はノリノリだった。ベンジーのことは妹に預けるとして、早速
出発する。

車でメキシコの国境を越えようとする。
シャローナはずっとロサンゼルスからの道中耳栓していた。
モンクはずっと話しかけていたのに聞いていなかったのかと
問うと、何かその話の中に重要な話はあったのかと問うが
モンクは言い返せなかった。
シャローナはモンクに対してサングラスを外すよう告げると、
あなたが麻薬の売人のように見えるからだと語る。トランク
にスーツケースを積んで来たら怪しいという。
税関の検査官にレストランでも開くつもりなのか?として
色々と質問される。この人は自分で決めたものしか飲もうと
しないのだとして、決して悪気が有るわけではないという。
そんな二人の元にメキシコ警察のアルメイダとプラトがやって
くると、二人のことは聞いているという。モンクが大量の除菌
ティッシュを持っているのを知ると、随分とメキシコに対して
酷いイメージを持っているようだという。しかしシャローナ
はそれを否定するとこの人はみんなが不潔だと思っているとし
握手した後には除菌ティッシュで拭くのだという。
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モンクとシャローナは市長からの頼みでメキシコで発生した
事件の為に現地入りすることになる。
被害者はサイフランシスコの富豪の息子で19歳の大学生・
チップ・ロザーティだった。スカイダイビング中にパラシュート
が開かず砂漠の地にたたき付けられる格好での死亡だったが
地元の検視官のマデロによると、死因は溺死であり、肺に水
が溜まっている事を告げる。メキシコ警察のアラメイダや
プラトは地域柄麻薬絡みの事件が多いことから、最終的には
事件は麻薬が関係しているとして、適当なことを発言する。
モンクは自分の決めた飲み物や食べ物しか口にしないことから
大量に物を摘んでメキシコに渡るが、いきなり盗まれてしまい
現地での食事や飲み物には手を出せない状況だった。そんな
状況の中モンクは次々と襲われることになる。

ドラマではアメリカとメキシコの違いというものを提示しつつ、
モンクの能力に懐疑的だった警察官が次第にモンクの理論を信じていく
流れは悪くなかったと思う。

流石に強迫神経症のモンクにメキシコの土地は踏めないだろうね
と感じさせるものが有った。
あのホテルで彼が眠るのは無理だろうし、何よりもモンクの症状を
みんなに説明させるのは面倒臭いものがありそう。
それに比べてシャローナの弾け方は半端じゃなく、学生が多く
訪れている分だけ、彼女も学生に混ざって盛り上がっていた。
シャローナのビールの飲みっぷりが半端なく、デカイビール
ジョッキを男性相手・2対1の状況で飲み比べをして勝利する姿。

今回のテーマは「水」だった。
亡くなった青年チップの死因は水のないところで発生した溺死。
ミステリー事件ではよくこういう火のないところに煙は立たない
的流れがあるけれど、過去にも発生していたサンフランシスコ
の大学生の不審死に関して、野生のライオンによってかみ殺された
とする流れを通して、証明出来ない二人の事件から、共通項を
探っていくことになる。

モンクは自分が好きな水「シエナの名水」を求めるが、何処にも
売っていない。冒頭では荷物が丸々盗まれて常備していた水ま
でも盗まれてしまったことで、飲まず食わずの状態になる。
そのメーカーの水を持っている人が、大学生だったり、取調室
に於ける事情聴取の場であるけど、非情にもそんな水は目の前で
品切れしていたりして、なかなかモンクがその水を手に出来ない辺りの
流れが面白く描かれていた。

また盗まれたモンクのスーツから、ひき殺された可能性があると
いうことで、誤情報が流布された際に、アメリカにいる警部など
にも知れ渡り、警部がモンクに対して本音を吐露する辺りも
笑えた。

結果としてモンクは命を繰り返し狙われていたことから、狙いは
モンクだと掴んで行く。
室内に爆弾が仕掛けられた際には、いつでも爆発させられそうに
なる状況だったけど、上手い形で気を持たせたな。

被害者のチップが塩素にアレルギーが有ったこと。
また被害者の肺の水の量を語る際の単位はリットルではなくパイント
というものを使っていたことから、検視官がアメリカにいた人物だと
判明し、モンクの泊まっていた部屋からメンソールの臭いがした
ことも証拠となった。

モンクを狙った人物・マデロは2年前にアメリカで保険金サギを
起こしていて、その件でルイス・ニバラ(マデロ)という医師に
法廷で不利な証言をしたことで廃業になって、妻を自殺で失って
いたことから、モンクを逆恨みした様子。保釈中に脱走した
ということで、ルイス=マデロだろうとし、アメリカに戻ることは
出来ない為に、メキシコで奇妙な殺人を起こして、モンクを
呼び寄せる流れを作っていた様だ。

ラストにはシャローナが凄い数のフィエスタビーズを首から
ぶら下げていた。男性の前でトップレスになった際に女性に
贈られるものだというものだそうで、相当泥酔していたので
シャローナも弾けてしまったのでしょうかね。

シャローナが泥酔しベッドで寝る中で、一人でバス停のロッカー
に荷物を取りに行くというモンクが、何度も一人で行くよと語る
辺りがなんとも可愛らしいところが有ったかな。

※メキシコ警察アラメイダ役のTony Plana
メキシコ系の役だとお馴染みのTony Planaさん。
「アグリー・ベティ」でベティパパ・イグナシオ、「デスパ」では、ギャビーに虐待して
いた叔父アレハンドロを演じていた。

エイドリアン・モンク (Tony Shalhoub) コンサルタント
シャローナ・フレミング (Bitty Schram) モンクのアシスタント
ランドール・ディッシャー (Jason Gray-Stanford) 警部補
リーランド・ストットルマイヤー (Ted Levine) 警部
ベンジー・フレミング (Max Morrow) シャローナの息子
トルーディ・モンク (Stellina Rusich) 4年前駐車場で爆死

アラメイダ (Tony Plana) メキシコ警察・警部
Dr.マデロ (Jorge Cervera Jr.) メキシコの検視官
Lt.プラト (David Norona) アラメイの部下・警部補
スコット (Corbin Allred)
ミシェル (Emma Bates) チップのことを見に行く
ヘクター (Marcelo Tubert)
バレス (Rene Rivera) パイロット
T.J. (Shiloh Strong) ホテル”グランデラゴ”のプール
ゴメス (Hector Luis Bustamante) Customs Agent Gomez
— (Alex Paez) ウェイター
— (Steven Nelson) Obnoxious Kid
エルナンデス (Francisco Paco Vela) ホテルのオーナー
— (Katie Fountain) パーティガール
— (Joe Camareno) メキシコの警察官
チップ・ロザーティ (Andrew Charlton) スカイダイビングで死
— (Jonathan Flanigan) Party Goer
— (Bruce Hood) 大学生
— (Duane Ram) Mailman

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