第1話(14) 時計台の殺人 Mr.MONK GOES BACK to SCHOOL
脚本/David Breckman、Rick Kronberg 監督/Randall Zisk
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デレクとベスは車の中で会話していた。
デレクはベスだけを愛している事を告げ、妻・ローリーとは
タイミングをみて別れることを告げるがベスは信用せず、
今夜ローリーに話さなければ私が動くという。デレクに対して
私のことを化学の実験のように扱わないで欲しいと告げ、これ
は私の人生なんだという。二人でならば何処ででも幸せにやっ
ていけるというベスは、これ以上引き延ばさないよう語る。
それを聞いたデレクは今夜君の言うとおり妻に話すと語る。
明日大学適性試験の監督があるので、学校で8時に逢おうと告げ
その時に結果を話すという。
翌日大学適性試験が行われる中、デレクは生徒の監督をしながら
新聞に目を通していた。始まってから暫くして突然校舎の外で
女性・ベスが建物から落下し、車の上に落ちる。車の防犯ブザー
が大きく鳴り響く。
モンクとシャローナはチェスの勝負をしていた。
モンクは相変わらず駒の置き方がきっちりとしていないと
気になって仕方がなく勝負よりもそれを優先していた。
並べ終わった後に、シャローナは駒を動かすと君のクインが
それではビショップによって取られてしまうぞと語る。そんな
モンクに対してシャローナはクインを取られまいとしてクイン
の駒を舐めてモンクが触れないようにする。対戦中に駒をイジる
のは不文律だとして、反則を唱えるモンクだが、寧ろシャローナ
は私の駒は全部あなたにセクハラされたのだという。
そんな中シャローナは事務所にかかってきた電話に出ると、
モンク宛の電話だった。相手はアーリーン・キャシディ校長から
の電話だとすると、モンクはトゥルーディがよく彼女のことを
話していたとして高校の同級生だという。あなたと話がしたい
ということなので仕事の話かも知れないとし、一緒に学校に
行こうと語る。
シャローナが障害者スペースに車を駐めた為に文句を言うが
障害者みたいなものでしょと言いくるめられる。
この学校はトゥルーディが奨学金をもらって通った母校だという。
卒業生総代だったという。
グランド清掃員から校長が何処に居るのか尋ねると、管理棟の
2階にいるだろうことを聞く。
二人はキャシディ校長の元にいく。
トルーディのことで軽く話をするモンクとキャシディ。
ニューヨークにいた時に亡くなったこと。まだ犯人は見つかって
いないという。モンクは会話中にも敷石のことを気になり
集中出来ずにいた。キャシディはトルーディに代数を教えて
彼女からは文学を教わったという。結婚式に出られなかったの
は残念だという。
シャローナは呼ばれた理由を尋ねると、ウチの教師が亡くなった
のだという。亡くなったのは文学の教師・ベス・ランドー(36歳)
で遺体が見つかったのは時計台の下だという。警察は明らかに
自殺だとしているが、彼女は自殺をするような人ではないという。
確かに心配症で悩むタチだが死を選ぶことはないという。
ランドールは警部のリーランドに対してモンクが学校に来ている
事を告げる。ここはモンクの彼女の母校らしいとのこと。
警部はモンクに突っ込まれる前にちゃんと捜査しているのか
を確認する。被害者が飛び降りたと思われる屋上のの手すりの
指紋採取、現場写真は撮影し、ベスの靴も回収、組織や繊維に
ついては鑑識が回収しただろうことを告げ、上着を押収し、
やり残したことがないようにするのだという。
モンクとシャローナは屋上にやってくる。
高所恐怖のモンクはその場所に戸惑っていた。殺人課が何を
しているのかと問う。被害者とは争った形跡がなく、畳んだ
上着が置いて有ったこと。彼女の靴がそこに揃えて置かれてい
たことを聞くと、モンクはなんで上着と靴が別々に置かれてい
るのかと問う。しかし彼女は抗うつ剤を飲んでいたし、遺書も
見つかっていることから自殺だろうという。しかし遺書が
印刷物であること。しかもとても文学の教師が書いた文章には
見えなかった。しかしそれでも飛び降りの目撃者はないし、
落下した時の音を50人が聞いているという。
ちょうど生徒たちはその時に大学適性試験を受けていたのだという。
車に激突し警報機が鳴ったという。
落下した車はデレク・フィルビーという化学の教師のものだった。
職員用の駐車スペースがあるのになんでこんな場所に置いて
いたのか。ドアのロックもされておらず、その割に警報装置
を鳴らしていたこと。教師達はベスは美容院に行ったばかりな
のに自殺するなんて不自然だと感じて居た。弟はセントルイス
にいるらしいこと。モンクとシャローナはその三人の教師から
話を聞く。しかしモンクはその場に有った2つのコーヒーメーカー
の容器の中に量の違いが気になって仕方がなかった。コーヒーは
均等になったが、デカフェとブレンドが混ざってしまったと
してデレクはモンクに語る。
8時20分きっかりに試験は始まったこと。これは全国的なものなの
で決まりなのだという。自殺の理由で思い当たることはないか
と尋ねるがなかった。
デレクに対して、あなたの車に激突して亡くなっていることを
指摘する。何故時計台のあるところに駐めたかを尋ねると、
試験後にジョギングをするつもりだったと語る。
会話したモンクは犯人はデレクだろうとして嫌疑の視線を向ける。
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モンクとシャローナはチェスをしている中、トルーディが通って
いた学校の校長でトルーディとは学友だったキャシディ校長から
電話が鳴る。彼女の学校の文学の教師・ベス・ランドーが時計台
の屋上から落下して亡くなったというのである。抗うつ剤を飲んで
いたこと、遺書が見つかったこと、争った形跡がないことから
警察では自殺として処理しようとしていたが、モンクは遺書は
文学の教師にしては不自然な文章であり、落下した先に有った
ティルという化学・生物学の教師の車が不自然な場所に駐めて
有ったことなどを通して、これは他殺ではないかと疑う。
シャローナは彼女は近眼だったのにメガネが現場で見つからない
ことに気が付く。
昔放送していたNHKBS版ではシーズン1のくくりだけど、
これを放送しているBS日テレでは、アメリカ本国同様にシーズン2
の1話として放送された。
相手が科学教師・テッドということも有り、モンクにとっては強力
な敵が現れたという感じで、途中モンクはくじけるシーンが有った
けど、そう落ち込んでしまう背景には、高校時代のモンクの学校内
に於ける立場の違いなんかも存在しているのかも。
テッドは学校では人気もの。モンクの高校時代はいじめられっ子に
からかわれるような人物であり、高校を舞台にしたドラマの中で
モンクの中ではフラッシュバックされる部分が有ったのかもしれない。
それをフラッシュバックさせたのは、生徒の一人・カイルの存在
だろうし、そんなカイルに対して父親がモンクに対して、息子は
悪くないとして今にでも殴りかかってきそうなところが有って、
あんたら犯罪者親子なのかと思わず小一時間な感じ。
シーズン2の1話ということで、自己紹介がてらトルーディ絡みの
ネタを持ち出した中にも、トルーディの事件を忘れない為に
モンクに対して、そして視聴者に対しても小ネタの形で挿入した
のかも知れない。モンクがトルーディの足跡をたどるようにして
色々とトルーディの残したものに触れていく辺りは良かったね。
モンクが教壇に立つとどうなるのか。
チョークを持てただけでも進歩しているのか。
もの凄い時間をかけてMr.MONKという文字を書いていたりして
笑えたけど、今回は筆跡が問題ではなく、文学教師故の文章力が
事件か自殺かの分かれ目として利用された格好だった。
時計台での事件とは皮肉なもので、人はアリバイを持たす為に、
遠隔地で殺人を犯すときには時計などに見る時限式の起爆装置を
使うものだけど、本当に時計そのものを使ったアリバイトリック
が有ったという流れが驚くべきものが有った。
水平だった8時15分、長針に遺体を乗せて置いたこと。
試験が始まる8時25分から長針の針の角度が変わるために、乗せて
いた遺体が滑り落ちるであろうことを想定して、落下地点に
自分の車を置いておいて、アリバイを証明するのに利用するところ
など、トリックとしては面白かった。
単純なトリックで、「ヒッチコック」の映画に出てきそうなトリック
も多く、ガス爆発させて目撃者を消す辺りの描写はレトロチック
でなんとも言えなかったね。
モンクの潔癖症ネタはイマイチだったけど、シャローナとのチェス
のシーンは笑えた。
デレク役を演じているのは、元ブラッドパックなAndrew McCarthy。
「ホワイトカラー」では、ビンセント・アドラー役、
「ロイヤル・ペインズ」ではマーシォル・ベライアント役
として登場。
・On The Road Again by Willie Nelson
・Georgia On My Mind by Willie Nelson
・Blue Eyes Crying In The Rain by Willie Nelson and Tony Shalhoub
エイドリアン・モンク (Tony Shalhoub) コンサルタント
シャローナ・フレミング (Bitty Schram) モンクのアシスタント
ランドール・ディッシャー (Jason Gray-Stanford) 警部補
リーランド・ストットルマイヤー (Ted Levine) 警部
ベンジー・フレミング (Max Morrow) シャローナの息子
トルーディ・モンク (Stellina Rusich) 4年前駐車場で爆死
デレク・フィルビー (Andrew McCarthy) 化学と生物の教師
パターソン (David Rasche) 体育コーチ、カイルの父
アーリーン・キャシディ (Rosalind Chao) 校長、トルーディの友人
アイバーソン (Jamie McShane) グランド清掃員
ベス・ランドー (Erica Yoder) 文学の教師、36歳、デレクとフリン
カイル・パターソン (Bobby Brewer) モンクにイタズラした学生
— (Chane’t Johnson) First Teacher
— (Michael Reisz) Second Teacher
— (Roz Witt) Lunch Lady
— (James Martin Kelly) Fire Marshal
— (Richard Alan Brown) First Kid
— (Charleigh Harmon) Second Kid
— (Jennifer Record) Girl Student
— (Camille Newbern) Bored Student
— (Joe Zymblosky) Nerdy Hall Monitor