第17話 手探りの明日 Kids in the Hall
監督/Michael Grossman 脚本/Megan Lynn、Wade Solomon
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【前回までのあらすじ】
タリアからマリアナにチェイスを誘うならば大胆に・・と言わ
れ、マリアナは自分の下着をチェイスに入れる。彼はてっきり
性的関係を意図してのことかと思うが、ただ気を引こうとした
だけだと言われ、怒って部屋から出て行く。ブランドンは父親
の元で暮らすことになったが、ダニーという彼女がいることを
知る。マイクは断酒会仲間だとするが・・。
ヘスースはレクシと別れる際に愛している事を告げ、待ってい
れば逢えるのだろうと語る。ブランドンはキャリーに対して
この恋を選ぶと君は全てを失うということがようやく分かった
としてこれからは友達として付き合うことを約束。ブランドン
はマイクを無罪にする為にアナを買収。その為の金をピアノ
レッスン代で支払う。ヴィコは偽造IDを売れば稼げることを
ブランドンに告げ、ばれれば重罪だがバレなけば良いという。
副校長が一緒に住んでいるのだからオフィスの鍵をもって
来られないかとして、生徒の個人情報が手に入れば凄い商売が
出来るという。ブランドンはオフィスの鍵を盗む。
【ストーリー】
子供たちを学校に送っていくリーナ。
明日から7時半に出発。遅れたら歩いて行ってというリーナ。
キャリーはリーナに今日の放課後にダフニのアパートに行きたい
事を告げ、ミシェルが車で迎えに来て家まで送ってくれるという。
リーナは大人の目が届かないのは心配だとしてウチに呼んだら
どうかと告げる。
マリアナはザックから白い目で見られる。
エマはヘスースに対して階級決定まで後一日だとし、食べて
みないかとしてスコーンを見せる。スコーンなんて大したことは
ないとするがエマはウチの特性スコーンだと語る。俺はそんな
ものでは動じないと語る。マリアナはヘスースがあまりに仲良く
しているのを見て浮気はダメだと語ると、エマは友達だと語る。
リーナは校長に対してキャリーの復学についてお礼を告げる。
保護観察官への報告書を書かねばならないとし、授業に出るだけ
ではダメだと語る。クラブ、スポーツ、生徒会など参加して
積極性を見せることが大切だという。もっと学校に関わるよう
話をして欲しいと告げる。しかしリーナは学校に苦手な子もいる
事を語ると、あの子は家出したし、子供5人もいるので大変で
しょうが、双子は家出、ジュードは学力不足、ブランドンだけが
問題を起こしていないという。どんな子でも間違いを起こすと
するが、キャリーには学校に溶け込んで欲しいので友達を作って
学校行事に参加すれば報告書にも書きやすいのだと言われる。
そんな中防災訓練の為にベルが校内に鳴り響く。
ブランドンはヴィコに対して鍵を渡すと彼はオフィスに入って行く。
しかしすぐに外に出てくると問題が発生だとして警察が近づいて
いるという。それはブランドンの母・ステフが制服のまま学校に
来たのである。ママに何をしに来たのかと問うとリーナとランチ
だという。ブランドンはヴィコを紹介する。ステフはブランドンに
明日夕食に来てくれと語ると、明日はパパとパパの彼女と食事
をすることになっているという。パパが紹介したのであれば真剣
な付き合いなのねと語るとアパートには泊まっていくのかと問う。
相応しい環境かどうか気になるというステフ。ステフはブランドン
に対してパパは彼女の話をよくするのか?何歳くらいの子なのか
と問うが、そういうのはパパに聞いて欲しいと告げる。
ステフはリーナに対して家を離れただけでも辛いのに父が女性
を連れ込んでいるとして愚痴る。リーナはネットで精子バンク
を見ていた。アフリカ系で182cm、韻文で修士号、犬好きの人
のものがあるという。アフリカ系なのか?と問うと私たちだけでは
子供が作れないからせめて私に似た感じのドナーが良いという
ステフ。白人で頭が良くて誠実で可愛くて優しい人よとステフ
は自画自賛する。リーナは私自身が半分白人なのでだから白人
のドナーだと私には似なくなるかも知れないのだという。
ステフはリーナが良いならばそれで良いというが・・。
ブランドンとキャリーはランチの際互いに一人っきりだった
のでキャリーはブランドンをランチに誘う。友達の一線を
超えないか?としてブランドンはランチするのを辞める。
ケジメよねとして頑張らないとと語りタッチする。
マリアナはケルシーの睨みが利いて私は仲間外れにされていると
キャリーに告げる。ザックまで私に腹を立てているという。
キャリーはマリアナに対してあの日ザックはあなたとデートの
つもりで打ち上げパーティーに出席したのだとし、ザックと居た
のにチェイスに下着を渡したのだと語る。最悪のデートねと
マリアナは今更気が付く。
ヴィコはブランドンの元へ。
また放課後に盗みに入るとし、放課後に警報がセットされている
という。実行は無理だとして暗証番号があることを語ると、メモ
はないのかと問う。これだけのものが作れるのだぞとして
ブランドン用の偽造IDを見せる。何とかするというブランドンに
対して、母が警察官と副校長だと頼りになるなと語る。ブランドン
はあくまで一回だけだとすると金が入ったら終わりだという。
IDが使用出来るか今夜バーに行って試そうと語る。
マリアナはザックの元にいくと誤解させたのであればゴメンと
語る。ザックは誤解はしていないとし僕たちは裏方を一緒にした
ただの友達だという。マリアナはそれならば怒っていないのか
と問うと、君はその友達をダシに使ったのだとし、もう友達で
いる必要も無いのだろうと語る。
そんな中チェイスの仲間がマリアナの前で下着をぶら下げる
ようなパフォーマンスを見せたことから、マリアナはチェイスに
対してみんなに話したのかと問う。君がやらなかったからか?
と問うと誰かが見ていただけじゃないのかというチェイス。そんな
チェイスに対して、バレバレの嘘だとして、演技にもなっていない
と皮肉る。
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ブランドンはキャリーとの思いを断ち切る為に、父親の元で
暮らすようになる。しかし父・マイクには断酒会仲間と称する
恋人らしい女性・ダニーの姿が有った。
一方マリアナもキャリーも学校に戻ることになるが、二人共
に問題を起こしたことがきっかけで噂が流れていた。
校長側としてはリーナに対してキャリーにもっと学校行事に
関わらせて学校に溶け込んでいることをアピールして保護観察官
への報告書に反映させたいと考えていた。しかしキャリーは
ダフニや施設との繋がりに心地良さを感じ、なかなか学校に
馴染めなかった。しかしダフニとキアラと再会した際に、
キャリーの写真がきっかけでキアラに里親が見つかったという
話を聞いてキャリーは役所が撮影する写真ではなく、自分が
撮影して他の施設の子の助けになりたいと感じて居た。
リーナは学校を撮影場所にすることを認めるが・・・
立場的仕方がない部分があるし、本人の責任でもあることが多いけど
今回それぞれの人物が互いの人間関係に悩んで牽制し合う一面が
描かれた。
リーナはキャリーのことを最も心配していて、施設の人間と関わる
ことへの懸念を見せる。キャリーが施設の人間と逢うとした際には
悪さしないように自宅に招いたり、また施設の子たちの写真を撮る
活動をするとした際には学校を現場として使用させて、目の届く
ところで管理したいと感じたのだろう。
自分のテリトリー内で起きていることならば問題は起きないし
すぐに対処出来ると思ったのだろうか。
リーナは複数の問題を抱えている。
母親としての一面と副校長という立場、そしてリーナ個人の問題で
ある子供を出産するというかねてからの夢に向かって動いていると
いう忙しさも合って、結局近くで見守っているつもりだが見ていな
いのと同じ状態だ。
これまでのエピソードではステフ側が離職のピンチが訪れるという
機会が描かれてきたけど、今度はリーナが危うい感じ。
リーナがティモシー先生に何故近づいているのがよく分からなかった
けど、まさかの精子ドナー候補として頼もうと思ったのか。
ドナーは相手が知らないので面倒が起きないと思うのだけど、
逆にリーナとしては知らない人よりも知っている人に頼む方が
安心だと感じて居る様子。身近な人に頼むとなると、相当面倒な事に
なりそうだけど・・。
ステフがティモシーに嫉妬しているのも分かるけど、「私たちの関係
は複雑」だとしているように、二人の子が大きくなった際に、
近くに血を分けた両親がいて、それが両親のようで両親ではないと
したら、それがどういうことになるのか考えないのだろうか?
リーナはステフに対して、マイクやブランドンのことを例にあげて
同じようなものの様に語っていたけど、それとは全く別の意味合いが
ある。
一方ステフの方も自分勝手な一面が有り、いつでもちょっと鼻につく
態度を取ることがある。ただステフが制服を着ている関係上、
ヴィコがオフィスから逃げ出てきたり、キャリーがダフニとキアラ
を自宅に連れて来る中で制服着たステフを見てそそくさと帰る
辺りは、制服の持つ凄い威圧・圧迫感があるのは便利と言えば便利。
ステフとしてはリーナのことなんかよりも自分の問題を優先させた
いとばかりの態度を見せている。マイクに恋人が出来たという
ことで何処か態度が不自然だ。ブランドンの為と称していたけど、
実際には自分がキープして起きたい相手が居なくなることへの焦燥感
も含まれていそうだ。
ステフはディナーの際にマイクの相手・ダニーのことを聞きだそう
とするが、リーナが寧ろステフにティモシーのことを分かって
欲しくてトークを邪魔するという行動に出た為に二人の間でまた
しても蟠りが起きる。
一方マリアナの件は自業自得なところも有るけど、この子はホント
色んな人に都合良く振る舞っている感じ。
やはり人恋しさからなのかな。
それでもキャリーとか同世代の兄妹が沢山いるので例え意地悪され
ても支えてくれる人は多いよね。そしてザックというちゃんと
見てくれている人も居る。
マリアナのチェイスへの行動はやり過ぎだと思うけど、チェイス
の上級生とは思えない幼稚さ。なんでこんな男がもてる世の中
なんだろうか(笑)
ブランドンもまた完全に逮捕・前科持ちの道へと一直線。
偽造IDの件で、父親を助ける為の行動とはいえ、かなりのリスク
を背負って行動を起こしているね。
ヴィコと飲みに行った際には、なんと断酒会で参加している
ダニーと再会してしまうのだから皮肉なものだ。
どちらの人物も人には言えないところで起こしている行動なので
ホント罰が悪い。こうしてまたブランドンはドローンとした
感じの雰囲気を放ってしまうのだろうか。
エマとヘスースの関係もまたなんとも言えないね。
スコーンを食べ過ぎたからって、同じ階級には思えないのだけど、
ヘスースが減量、エマは増量ってことで階級が同じになった。
どちらが試合に出るのか勝負になり、ヘスースが抑え込んだもの
の手加減して逆転を許したことでエマは激怒。しかし激怒した
後にはその反動も大きくキスするような流れがある。
互いに偉いのは浮気はしないし横取りはしないとする努力が
見られること。ヘスースとしてはレクシがいつ戻るとも
分からないので別れることを告げ、エマとの付き合いを優先して
いくようだ。
さてブランドンはヴィコが盗んだ件をダフニに押しつけたまま
にしておくのか。
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・Big Blue Wave by Hey Ocean!
・The Crooked Kind by Radical Face
・It Hurts by Bad Bad Hats
ステファニー・アダムス・フォスター (Teri Polo) 警察官、”ステフ”、ゲイ
マリアナ・アダムス・フォスター (Cierra Ramirez) 双子
ヘスース・アダムス・フォスター (Jake T. Austin) 双子
ブランドン・フォスター (David Lambert) ステフとマイクの息子
マイク・フォスター (Danny Nucci) 警察官
リーナ・アダムス (Sherri Saum) アンカービーチスクール副校長
ジュード・ジェイコブ (Hayden Byerly) 弟
キャリー・ジェイコブ (Maia Mitchell) 姉、更正施設
レクシ・リベラ (Bianca A. Santos) ヘスースと仲良くなる生徒
リタ・ヘンドリックス (Rosie O’Donnell) “ガールドユナイテッド”
ダニー・カークランド (Marla Sokoloff) マークの恋人?断酒会
ティモシー (Jay Ali) 先生
エマ (Amanda Leighton) レスリング部
ヴィコ・セラー (Reiley McClendon) レスリング部
スピアース (Michael Patrick McGill) レスリング部コーチ
チェイス・ディロン (Garrett Clayton) 演劇部上級生
ザック・ロジャース (Julian de la Celle) 演劇部
カリーナ・サンチェス (Norma Maldonado) 校長
ダフニ・キーン (Daffany McGaray Clark) 17歳、少年院で因縁
コール(ニコール) (Tom Phelan) 15歳、トランスジェンダー
ミシェル (Angela Elayne Gibbs) 施設長
— (Marlane Barnes) Gossip Girl
— (Jasmin Savoy Brown) Gossip Girl
— (Sergio Enrique) バーテンダー
— (Audrey Holland) School Kid
モニカ () コールの相部屋