第1話 極限のスパイ Scorched Earth
脚本/Matt Nix
監督/Stephen Surjik
【前回までのあらすじ】
マイケルに対してラリーは今からイギリス領事館の侵入をする
ので手伝えという。フィーはマイケルを利用するラリーに怒り
を覚えて発砲するが防弾ガラス故にラリーには当たらず、彼は
マイケルを殺すぞと語ると、フィーは仕掛けて置いたC-4を
爆発させる。しかし同時にロビーも爆発して警備員が2名死亡
する。マイケルはどうしてロビーまで爆破したのかと問うが、
私が仕掛けたのは一カ所だけだという。
マイケルにアンソンからフィーが死ぬまで刑務所に行く姿を
見たくないだろうとして、それが見たくなければ私に黙って
従うよう言われる。しかしフィーはアンソンに弱みを握られて
いる限りきりがないという。あんな危険なヤツに2億ドルも
届けたのだという。アンソンに対して俺を首にした組織を
また復活させるのだろうと問う。ピアースからマイケルに対して
正式にCIAとしてチームを持てるようになったことを聞かされる。
そんなマイケルにアンソンはチームを首にして我々のメンバー
に加えるよう告げる。自分のチームを裏切れというのかと問う。
フィーは物事にも限度があるとしてFBIに出頭すると語る。
全部話して分かってもらうしかないとするが、マイケルは信じる
ハズがないとし、フィーは手錠で縛る。
ピアースに対してマイケルはチームが狙われていることを告げ
ると、アンソンはどういうことだという。事情が変わったのだ
とし計画は変更だという。空港で飛行機が爆破される中、アン
ソンは一体どういうことかとしてマイケルを問い詰める。逆らっ
たらどうなるか言ったハズだとする中、フィーの元に行くマイ
ケルは、そこにフィーはなくサムが手錠をはめられていた。
フィーにビール瓶で殴られたとし、フィーは連邦ビルに出頭した
事を語る。もうアンソンの仕事はして欲しくないのだと。
自首しに来たとしてフィーはFBI連邦ビルへと向かうと逮捕される。
【ストーリー】
FBIに逮捕されたフィー。きわめて危険な容疑者を連行中だと
して厳重体制が取られる。フィーは指紋を採られ全てを調べ
られる。
フィーはマイケルに手紙を残していた。
「あなたを愛していた。約束が無くても信じていた。あなたは
自分がどんな犠牲を払っても正義を貫く人だから。スパイを
愛してしまったら同じように犠牲を払わなきゃいけないみたい」
と。サムがマイケルの元にやってくると、フィーはどうしたのか
と問う。捕まったことを語ると、サムはマイケルに自分を責めるな
と語る。誰もフィーを止められなかったのだと。しかしマイケル
はサムがフィーに殴られて気絶したなんてある訳がないと問い詰
めると、確かに本気を出せば足止めは出来たがフィーが正しい
と思ったのだという。お前は自分を見失い、戦って守ろうとした
ものを売ろうとしていたのだとし、仲間を裏切っただろうと。
しかもこのままだと政府までも裏切るところだったのだという。
サムは俺はどうすれば良かったのかとすると、もう少し戦おう
とし、空港のCIAから電話で事件を捜査中だとし、合流しようと
語る。また勝負は付いていないと。
ジェシーからアンソンの手がかりを掴んだとする電話が有った
という。CIAのシステムが監視カメラをチェックしたら旅行鞄を
持って自宅を出るアンソンが写っていたという。20分前のこと
でグリーンのジャガーに乗っていたとのこと。アンソンを
捕まえてどうするかと問うと片をつけるという。アンソンは今、
ブリッケルにいるとし、821を南へ向かっているという。行き先
はカトラーベイかとすると、空港が使えないので船を使う気
だろうという。しかしマリーナが50カ所もあるというサム。
カトラーベイにはいかせないというマイケル。
ピアースはジェシーに対して国防情報局に聞いたがアンソン・
フラートンはただの精神科医でスパイのPTSDを治療している
人物だったという。ジェシーはピアースに信じてくれと告げる
と、彼が黒幕だと語る。しかしピアースはみちらはレベッカが
失踪しているのだとし、滑走路で飛行機が炎上し航空局に後片
付けをせかされているのだという。全てを放ってアンソンを
追いかけろというのかと。マイケルとサムが現在追っている
のだとし、全力で援護して欲しいと語る。努力はするというが・・
●カーチェイスに使う車はその時の状況によって変わってくる。
マイケルは道路をふさいで渋滞にさせると語る。
●最近のトラックにはトランスミッションロックとかハイテク
盗犯防止装置が付いていて盗めない。しかし古いトラックなら
コードを取り出してショートさせれば良い。ただし持ち主が
現れなければ・・と。
マイケルが盗もうとしているのを知り運転手は取り戻そうとす
るがマイケルは威嚇発砲すると発進する。
サムは保険の準備でもしていてくれと語る。
●大型トラックをターンさせるならスピードを押さえてゆっくり
ハンドルを切る。
マイケルはスピードを逆に上げて乗り捨てたトレーラートラック
をバリケードにしてブレーキ液でハイウェーを封鎖させるのだ
った。
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■いよいよシーズン6のスタート
既にシーズン7でこのドラマ自体は終わっているし、シーズン5
を見た限りでは、もうこのドラマでやることは無いんじゃない
かと思わせるものが有ったのも事実だけど、シーズン6の初回
はなかなかの見せ場が有って久しぶりに見たバーン・ノーティス
も面白く感じさせた。
シーズン5の最後、フィーがFBIに自首したけれど、その一連の
流れの中に、マイケルとフィーを裏切っているものが居るの
ではないかとする視線が盛り込まれつつの終わり方だったので
その辺のつなぎ方がどうなるか気になっていた。
特にサムの言動には気になっている部分が有ったけど、果たして
彼はマイケルとフィーを裏切っていたのか。
■フィーがついに逮捕される
フィーの自首という形だけど、連邦ビルでの取り調べを受ける
ことになる。
ある程度自供することになるのだろうけど、その際、マイケル
との関係を何処まで話すのかってところが気になるよね。
スパイの世界の中で起きている事情を説明しても信じてもらえ
るとは思えないんだよな。
マイケルは正式なCIA職員なので、フィーがマイケルの協力者と
いうことで動いていたとなれば免責になる可能性もあるのでは
ないかという気がするし、ピアースもフィーの存在は知りつつ
行動を容認していた部分もあるのだろうので、いずれ助けられる
とは思うけど、捕まっているのがCIAではなく国内の犯罪を扱う
FBI連邦保安局なので、組織が違うのでその辺のすりあわせは
かなり大変そうだ。
■フィーを取り調べるFBI捜査官・ブレイ
ブレイ演じるAlex Carterといえば、CSIファンの私としては
ヴァルタン刑事ということになるのだけど、「ニキータ」の
ファイナルシーズンでもFBI捜査官役として、敵対する立場の
人物かと思わせて実際には、アマンダによって替え玉を使わさ
れて非情な行動を取っていたことが有った。
このドラマでも過去S1-6、S1-7、S2-13に登場しており、
FBIという肩書きではなくCSSという、NSAの軍事部門の中央保安
部に所属する人物だということで、ドラマではFBIとCIAだけで
なくNSAも関わってきて、フィーの扱いは大変な事態になりそうだ。
ブレイがまた自供を引き出すために、マイケルがトレーラーに
乗っている所を死んだとか嘘の情報を提示する辺りが憎たらし
いけれど、フィーかせブレイをかねてから嫌っているという
ことは分かる気がする。
しかしまぁイギリスを嫌っているハズのフィーが、イギリス領事
館を守ることの矛盾というのは確かにブレイの言うとおり
■狡猾なアンソンは健在
まだまだこの人の使いどころは多そうだ。
久しぶりに見てももの凄く嫌悪感の有る人物像だった。
ただ正直この人は精神科医なので、マイケルと格闘するシーン
なんか見ると正直、説得力はない。
しかしまぁ都合良く爆弾を仕掛けたとか、自分の治療した元
レンジャーで被害妄想を持ち危険な男は、破壊が必要なので
シェイディー通り947番地に差し向けたと語る辺り、都合良く
出来ているな。ジェシーが上手いことフォローしたかに
思えて結局は上手いことマデリン本人が発砲したようだ。
ただ屋根裏部屋からの発砲だけど、床でブラインドの中を
声を頼りに撃ったということなのか?
■サムの行動の真相・真意
確かにサムはフィーに意図的にやられた振りをして、彼女が
自首するのを止めなかった。しかし今のマイケルは冷静さを
欠いていて、仲間を売るだけでなく政府まで敵に回そうとして
いることを知り、これが正しい行動だと感じたからだという。
こういう時に友達のありがたさというものが分かるというもの。
サムは一度マイケルを裏切りFBIに情報を売っていた過去が
あるので信用出来なくなったところもあるのかな。
しかしサムとマイケルのコンビは健在。
化学工場での行動なども上手くやってのけたし、最後はマイケル
とアンソンが戦う状況の中、サムは手錠に繋いで置いた警備員
のヒルを見捨てることが出来ず、爆発するリスクを背負ってでも
上手く助け出した。
■使用された曲
■出演者
マイケル・ウェスティン (Jeffrey Donovan) スパイ
フィオナ・グレナン (Gabrielle Anwar) ”フィー”、武器商人
サム・アックス (Bruce Campbell) 元相棒
マデリン・ウェスティン (Sharon Gless) マイケル母
ジェシー・ポーター (Coby Bell) 民間の警備員
ピアース (Lauren Stamile) CIA捜査官
アンソン・フラートン (Jere Burns) 声・国防情報局勤務の精神科医
ジェイソン・ブレイ (Alex Carter) FBI捜査官
ダリル・ジョーダン (Matt Doman) アンソンに洗脳されたPTSD患者
カーター (Jordan Werner) ガード、マイケルが捕まえる
ヒル (Frank Licari) ガード、マイケルが制服を奪う
— (Pearce Blair) Frightened Employee
— (Derek Roberts) Head of Security
— (Amy Wegmann) News Announcer
— (Matt Nye) Stoner Teen
— (Phil Armijo) Trucker
— (Holly Beth Billington) Female FBI Agent
— (Victor Centofanti) Plant Employee
— (Ben Clerveaux) Chemical Factory Foreman
— (Joseph Giambrone) Chemical Factory Worker
— (JLynne Herrington) 囚人
— (Joe Rodriguez) Pedestrian