バーン・ノーティス 消されたスパイ Burn Notice シーズン6 第15話 崩れたシナリオ Best Laid Plans

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第15話 崩れたシナリオ Best Laid Plans

脚本/Rashad Raisani
監督/Nick Gomez

【前回までのあらすじ】

カードがグレイを殺して責任回避をしようとした為にマイケルは彼を
殺害する。ライリーはそんなマイケルに対して必要ならば地の果てまで
追いかけると語る。サムはエルサと別れる。偽造パスポートやIDを
作成してもらう為に密輸業のシュミットと接触し、何とかシュミット
を狙う敵を退治するが、パスポートなどを作る為には費用が足りない
ので稼いでくれと言われる。マイケルはサムに対してお前の分の
パスポートも注文しても良いかとするが、辛いので少し考える時間を
くれと告げる。

【ストーリー】

『スパイにとって待つともなればキツイ任務だ。』
マイケルは尾行の目を気にしながらもマデリンと逢う。
そこに昔マデリンがネイトとマイケルをよく連れてきた公園だった。
ネイトはブランコが好きだったとすると、マイケルは腕が痛くなる
まで押していたと語る。現在CIAはスパにいると思われているとし、
監視が厳しくなっている事を告げる。早くマイアミから離れてと語る
マデリンに、その為に来たのだという。バリーを探して欲しいという
マイケル。あのマネーロンダラーに私が会うのかと問うとライリーが
見て居るのだと居う。俺たちの口座からこのメモの国の口座に金を
移して欲しいのだという。モルドバ・ナウル・・口座はCIAが手を回して
チェックされているので金を移した先を徹底的に探すから裏をかいて
別に行くという。もうすぐお別れなのねというと、用があるときは
マイアミビーチのバス停のベンチにバツを書くという。もう家族は
お前だけで見つかったらその時だという。

ライリーはマデリンの自宅で待っていた。スパはどうだったのかと
問われる。5時間のコース、ずっと中に居たのかと問われると、
見張りの者にきけば良いでしょと。しかしライリーは車を運転して
いる映像が撮られているとし、27番通りだという。スパに入ってから
1時間後の写真だという。CIAに協力の誓約書があるのだとし、違反
したので逮捕するという。

『尋問はターゲットに不快感を与えることから始まる。』
不快に熱い室内、悪い座り心地のイス、目の負担の大きい光に
サラされるマデリン。体力と気力を奪っておく作戦のライリー。
司法妨害は何年の懲役か知っているのかと問うとその年ではもう
出られないかも知れないと語る。国家の敵に手を貸したのだという。
CIAが一般市民をスパイするのは認められていないハズだとして、
今すぐに返さないと弁護士を呼ぶという。息子が何処に行くか言う
と思っているならばとんでもないバカだとすると、その言葉からする
とまだマイアミなのねというライリー。

シュミットはパスポート作りの為に色々と根回しする電話をかける。
サムがマイケルやシュミットの元にやってくる。現在フィーとジェシー
は周辺をチェックしてもらっているとし、シュミットには出国の手配を
根回ししていると語る。マイケルはサムに戻らないかと思ったという
と、戻れと言ったのは実はエルサだという。
「もしもこのまま親友を見捨てるなら、それは私の愛したあなたじゃ
ない」と言われたのだという。安全な場所に行ったら問題を解決する
と約束したので、その約束を破らせないでくれと語る。マイケルも
必ず問題を解決すると語る。

シュミットは出国の費用が予定よりも高いと語る。
一人当たり20万ドルだという。偽造IDがそんなにするのかと問うと
偽の個人情報だという。週ルウビザ、クレジットカードの使用履歴、
確定申告などクリントン政権まで遡って証拠を作成する作業だという。
全部で80万ドル。一体どうすれば良いのか。シュミットはイカダでも
作ってキューバに渡れば良いと皮肉る。
倉庫はまだ値の張る商品があるのではないかと問うと、倉庫は警察
だらけで近づけるはずがないという。因みに一番高いものはと問うと
黒いケースに隠して有るという。もう買い手はついてるから配達すれば
100万ドルを受け取れるという。精密機器だとすると、マイケルは明日
渡すと電話するよう告げる。マイケルはマイアミの警察中に知られて
いるし、オレもあごが知られているというサム。ジェシーとフィーに
頼もうというマイケル。自殺に行くようなものだとし頼んだからと
言っても行くと思うのかとシュミット。お前も手伝うのだという。

偵察に行くとシュミットは「封鎖されたドア + 警察3人 = 帰って
ということ」ではないかという。フィーに対してジェシーは北の壁6m
上を見ろと、下に車があり窓が有った。ランチに行ったCSIに感謝
しなきゃねという。車に上れば忍び込めるという。

『見張りの数が多い場合「誰かが見てる」とお互いをあてにしすぎて
かえって隙が出来る。警備の穴さえ見つければ侵入が可能だ。』

3人は倉庫内に入ると、シュミットは床に隠して有るケースを取り出す。
何でそんなに高いのかと問うと、ジェシーはバカに重たいと語る。
シュミットは酒を飲みたいとして抱え込むと、案の定酒瓶を落として
割り、外にいる警察官にばれる。仕方なくフィーたちは作業者で強引
に突破すると、積んである荷物のアルコールを落としてそこに火を付
けて追っ手が来られないようにする。マイアミ警察も三人が逃げる
車に向けて一斉発砲してくるが無事逃げることが出来る。
しかしシュミットの隠れ家に戻ると、持って来たものに穴が開いている
と語る。
それは何の機器だったのかと尋ねると、「リモート式回路切断装置」
だったという。警報装置を無効に出来るものだという。コリメーターが
3つ、脳外科手術で使うのと同じガンマ線を使い警報装置の回路に
宛てると放射線がぶつかったところで電子回路がそれで切れるのだと
いう。マイケルは配達してしまおうとし直す必要はなく、それらしく
見せれば良いと語る。

■今回のミッション、流れ

・偽造IDと偽造パスポートには1人20万ドルかかるということで、
金を稼ぐために、シュミットの倉庫で一番高いリモート式回路切断装置
を殺し屋に売ることに・・
・ライリーらの捜査を目くらましする為にバリーに頼んで銀行口座
の送金を世界中に分散してもらう。
・リモート式回路切断装置を持ち出す過程で警察官に銃で撃たれて
壊れた為に、直ったと見せかけて商品を渡す。
・取引を行うソーンは凶悪な人物。シュミットは装置を引き渡して
すぐに引き上げようとするが、ソーン際は装置性能を試すとして
改良したとする大学教授役のサムも加わり、試しにフォーマテック社
の警報機解除に同行させられる。
・更に彼らの本当の目的であるマイアミ宝石センターの金庫室への侵入
の為にも同行してもらうと。

■感想

うーん、シーズン6はこのまんまグダグダして海外に逃げるまでの
ことを描いていくのかな。
そしてファイナルシーズンでマイケルの潔白に近い正当性というもの
を明かしていくのか。

流石にこれまでにないマイケルに対する追求故にマデリンを一連の
計画に関わらせるのが少々辛い流れが有り、それだけでなくマイケル
に接触するだけでも難しい状況だ。
都合良く車を運転する写真を見せられたり、つきまとうライリーの
プロの捜査・圧力にボロを出していく流れが有る。

マイケルたちはプロなので交通カメラなどの位置を把握しているの
かもしれないけど、全員の誰もそれに引っかからないというのも
不自然だった。マデリンの時にはよく写るのにね。

それと平行して、プロの密輸業者のシュミットはまるで裏社会を
生きてきた人物に思えず、マイケルたちによって巻き込まれてしまった
事情には同情に値するものの、倉庫で酒を落とす流れとか見て、
本気で「バカじゃないのか?」と思ったし、あの樽のような体型を
している彼が、倉庫に侵入できたとはとても思えないものが有る。

CIAの姑息な手段から見ると、マデリンの何処かにGPSでも仕込んでい
そうな気がするけど、意外と重要なところではそういうところは
抜けている感じ。

取調室に於いて拷問に近い環境を作るという辺りを見て、ライリーに
対する憎しみみたいなものを感じるけど、逆に一連のウェスティン家
に降りかかっているこれまでの事情を知らなければ当然だと感じるの
だろうか。

バリーとの流れに於いて、ライリーたちの執拗な捜査によって
ついにボロが出てしまった。マデリンは高校時代の友達の家にでも
身を寄せるとしていた辺り、現状を把握していないのではないか
と思う所も有った。

ドラマの中ではやはりウェスティン家の親子関係は大切な核として
存在していて、マデリンとマイケルの絆みたいなものを主張しているし
マデリンは息子に対して唯一の家族だと語ったり、ライリーには
「息子が何処にいるか喋っていると思っているならばとんでもないバカ」
と語っていたけど、結局の所一緒にいる為には一緒に逃げるという
ことが一番の得策だったりするのね。

サムの件に於いてもエルサからの後押しもあり、結局の所マイケル
と一緒に行くことにゴーサインが出た。エルサも出来た人で、
きっとサムのことを待っていてくれるんだろうな。

しかしマイケルたちは逃げるから良いけど、ソーンが出所したら
真っ先にシュミットは殺されるのだろうな。ジェシーもサムも
シュミットに対して友達を強調していつでも頼ってくれて良いとは
していたけれどね。

■面白いやりとり

・フィーがサムの作戦に対して、「サムって何て冴えているの」
思わず褒めてしまい、天敵のサムを褒めた後に否定するシーン。
そろそろフィーもサムを認めても良いのではないかという気がするぞ(笑)
・シュミットは「死んだら末代まで祟るぞ。日本のホラー映画に出て
くるみたいな女の子が水に浮かぶようなヤツ」
と語る。
・マイケルとフィーが互いに気をつけろと言い合うのに対して、
後部座席にいたジェシーは、「オレもせいぜい気をつけるよ」
声を掛けてくれない二人に嫌みっぽく語っていること。

■使用された曲

■出演者

マイケル・ウェスティン (Jeffrey Donovan) スパイ
フィオナ・グレナン (Gabrielle Anwar) 元・彼女”フィー”、武器商人
サム・アックス (Bruce Campbell) 元相棒
マデリン・ウェスティン (Sharon Gless) マイケル母
ジェシー・ポーター (Coby Bell) 民間の警備員

オリヴィア・ライリー (Sonja Sohn) CIAのやり手
バリー・バーコフスキー (Paul Tei) マネーロンダラー
ソーン (Marcos A. Ferraez) 殺し屋
カルヴィン・シュミット (Patton Oswalt) 密輸業者
— (Darnell Kirkwood) Guard
スティーブ (Mike Mercadal) 運転手 / 犯人、シュミットを人質
— (Christy Antonio) Receptionist
— (Christopher Parker) 警察官
リック (Ian Emanuel Driving)
ジョーイ
グレッグ
トミー

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