アンダー・ザ・ドーム Under the Dome シーズン3 第7話 終わりの始まり Ejecta

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第7話 終わりの始まり Ejecta

脚本/Peter Calloway
監督/David M. Barrett

【前回までのあらすじ】

クリスティンはエヴァに対してバービーの為に何をするか忘れ
ないでと語る。エヴァはどんな犠牲も払うという。ジュリアは
バービーに対してクリスティンとエヴァはあなたを利用して
自分の様にしたのだと有った売る。ジムはジュリアにアクタイ
オン社は全滅だと語る。サムはアビーが殺された事を知り、
クリスティンの事を刺す。ノーラはジョーにどうしたのかと
問うとサムと逢うはずだった事を語る。何でアンバーを殺した
人を許すのかとしてふざけるなと言えば良いと語ると、ジョー
は元の君に戻ったみたいだと語る。ハンターは第4頸椎が骨折
しているとし二度と歩けないと診断される。エヴァはハンター
に対して薬を渡して自殺させようとするが、リノーがされを
止めるとハンターを連れ出す。ジュニアはクリスティンが
刺された事を知りどうすれば良いか尋ねると、彼女は洞窟に
連れて行きサムを連れてきてと語る。クリスティンは繭の中に
入っていく。

【ストーリー】

街では町庁舎にいた人物達が次々と窓から飛び降りる姿が有った。
エヴァはバービーに止めて欲しいと語る。オードリーが飛び降り
ようとしているのを無理に引き留める中で、何故こんなことを
するのかと問うとリーダーが居ないので飛ぶしかないのだと
いう。
なんかと一騒動が収まる仲、流れ星を目にする。しかしあんな
に沢山降る流れ星など有るはずがないと語るバービー。

バート島にいるジムとジュリアは犬のインディを探す。
そんな中ジュリアはジムに対してピンクの星が降っていることを
語る。外の世界に落ちているが、こっちに向かっているとして
急いで逃げる。

AM1:13。
ピンクの星野影響でみんな落ち着いたという。リーダーとは
クリスティンの事だろうというエヴァ。戻るまでは私たちが
守らないと行けないとバービーに語る。何か物音がするという
彼女にバービーは監視塔に行ってくるという。鍵が消防署に
あるハズなので寄っていくとかると彼女見いくという。
懐中電灯を照らしながら消防署内を調べていく。そこには愛
する妻・リンダと落書きがしてあった。バービーはリンダは
保安官でドームが磁気化した時に死んだ事を語る。外は燃え広
がっているがドームは持ちこたえているという。国中に降って
いたらどうなるのか。最初の衝突では大丈夫だが、衝突で砕けた
隕石の破片が時期に降る出すという。その粉じんで太陽は隠れ
そのウチ酷い嵐が起きるというエバ。何故そんなことが分かる
のかというバービーに対して、人類学者は大量絶滅の研究をして
いるものだという。

AM3:53。
破片がいよいよ降り始める。終末は人類が招くと思っていたと
いうエヴァ。核戦争や地球温暖化など。ドームの外には何十億人
の人がいるという。バービーは散々外に出る方法を探っていたが
今は彼らを中に入れる手立てを知りたいという。「赤い扉」だ
とし、バート島に行くという。アクタイオン社が居たのだから
きっと外部と通信できたハズ。入り口はあるが使えるかは分か
らないという。鍵がないと出られないが何処に無くなっていた。

AM7:15。
日の光が差す中、止められなくて良かったのだというエヴァ。
外に出る方法を伝えられてもその後でどうなるかは分かるハズ
だという。パニックが起きて扉に人が押し寄せて生き地獄を
味わうという。ドームに入ってくるのはジムとかジュニアの様な
身勝手な人で、問題は食糧だという。現在でも殆ど残っていない
とのこと。今や善も悪もないとし台紙なのはこの街を守ること
だという。しかしバービーはそれでも外の人を見殺しに出来ない
というが・・・
——————————————————–

■ピンクの星が降る

今まで「ピンクの星が降る」の件は完全に忘れていたし、
ピンクの星は既に降っていたものとして認識していたので
過去のものかと思っていた。特に過去のエピソードの中で、
新旧ドーム4が集結した際に、その中でもライルは頭がおかしく
なったかのようにして「地獄の炎」のことを何度も口にしていた
けど、そういうエピソードは過去に該当する火災なり事象を
もって全てが解決しているものかと思った。それが今回のエピ
ソードの事を指していたのかと思うと、ドラマとしても忘れて
い記憶を改めて掘り起こしていかねばならず、混乱していき
そうだ。

■ドームが見せた単なる幻視ではないのか?

核爆弾でもドームは壊せなかったという前振りがあるので、
隕石の衝突でも耐えられるだけのものがあるのかどうかという
ちょっぴり興味深いものが有るのだけど、ドームの特殊性
を考えると、ドーム自体がスクリーンのようになっていて、
実際には本当に外の世界の人の間に隕石が落ちているのか
どうかは分からないものがある。それを象徴するのが最後に
リリーという通信士からバート島に送られてきたメッセージ。
オクタイオン社は内部に入る方法を知っている訳で「赤い扉」
を通って入ってくれば良いだけのこと。それを行わない意図
は何なのか。

■4つの時系列、4つのグループ

このドラマが数字の「4」に拘っているところがあるけれど、
今回は4つの時間を通して、それぞれの状況、立場、事情など
が描かれた。まるで起承転結を表しているのかその4つとは

「AM1:13」・・・ピンクの星が降る
「AM3:57」・・・破片が降り注ぎ始める
「AM7:15」・・・外の世界の破滅・絶望
「AM8:22」・・・希望の光

「エヴァとバービー」
「ジムとジュリア」
「ノリーとジョーとハンター」
「ジュニアとサム」

地球に終末期が訪れる時、最後の晩餐という言葉があるように
誰と居たいのか、何処で過ごしたいのか、何をしていたいのか。

■「エヴァとバービー」

エヴァはバービーを掌握しようとして色々と嘘をついてはクリ
スティンの指示に従おうとしている。
いざ外の世界で隕石が降り注ぎ、人類が滅亡しようとしている
状況の中、外の人を助けなければならないとするバービーに対
してエヴァはそれを止める。何よりもドーム内での食糧事情や
生活環境もまともに整っていない状況でそれを行えば、より
混乱するだけだと考えている様だ。
バービーの行動を抑える為に服を脱いだり言葉巧みに現実を
知らしめてバービーを骨抜きにしようとしていた。

■「ジムとジュリア」

バート島に居る彼ら。
冒頭では犬のインディを探して歩き回っている姿が有った。
不本意にも二人しかもうこの世には居ないと悟ったときには
ジュリアも思わず笑ってしまっていたけどね。
この家の持ち主はファーガソン・フォークナーという情に流さ
れやすいタイプの金持ちで大酒飲みだったということで、
この部屋の中には酒だけは困らないくらい有りそう。
人類は大絶滅を5度経験していて5度目は恐竜の絶滅だったこと
を語る。
因みに5度の絶滅とはネットで調べるとすぐに出てくるけど、

「オルドビス紀末」(約4億4400万年前)(全生物種の絶滅率85%)
「デボン紀末」(約3億7400万年前)(82%)
「ペルム紀末」(約2億5100万年前)(90%)
「三畳紀末」(約1億9960万年前)(80%)
「白亜期末」(約6550万年前)(70%)

が有り、2015年8月現在に発表された英科学誌ネイチャー・
コミュニケーションズの論文によると「過去の大量絶滅の原因
となった気候の激変と類似している」とのことだ。

オバマ大統領が現在化石燃料による発電の撤廃を盛んに行って
いて、かつての京都議定書の時の状況とはかなり状況は変化
している。

ジュリアはジムに対して「あなたが正しい」と語っていたけど、
それはあくまで結果論でしかなく、これまでの過程を完全に
無視した発言のように思う。

ただそんなジムがジュリアに対して「明日に向かって撃て!」
を引き合いに出して、、ブッチ・キャシディとサンダンス・キッ
ドみたいに、やられる前にやろうとして、対クリスティンに
向けた決起集会という名の泥酔する姿が有った。

■「ノリーとジョーとハンター」

ハンターを助けた後に、ダイナーに逃げ込んだ彼女たち。
そこでハンターという人物の態度を見て、自分たちの体内に
は何かが入っていることを認めつつも、どういう状況下でそう
なってしまうのかということを割り出していた。
アクアイオン社のDr.マーストンがこういうことを研究していた
のではないかという感じがするのだけど、ノリーたちの方が
一瞬でその謎を解いてしまったのではないか。

ノリーたちは「感情」が、クリスティンに対してコントロール
人間の武器だと考える。「感情は人間らしさが戻る引き金に
なる。」

ハンター = 恐怖
ノリー = 怒り
ジョー = 悲しみ

それ以外の人にはそれぞれどんな感情があるのか。

■「ジュニアとサム」

完全にクリスティンは繭の中に入ってしまった。
それと同時に一気に外の状態は悪化して、ドーム外では隕石が
落下。ドーム内ではリーダーを失い自殺するという始末。

ジュニアは完全にクリスティンに骨抜きにされ、サムを
クリスティンの居る洞窟内に連れて行かれた。

■ジュリアの思い

パリに行きたかったことを語っていたジュリア。
ピーターと結婚してこの街に住み着いたのは安心したかった
のだという。しかしピーターは自分の世話も出来ない人で、
そこでバービーとの出会いが有り、彼からは安心と愛を
実感できたのだという。

しかしジムからは
「謎めいた男に恋をして、ホントに謎だらけと分かったら幻滅
もする」とされていた。

ジムもジュニアを追い詰めすぎたことを認めつつ、二度と何一つ
自分から大切なモノを奪わせないとしていた。
今のジムの大切なモノはワンちゃんのインディなのか・・

■バービーの絶望

このドラマ、バービーが中心となっているドラマだったのに
彼が中途半端な立ち位置にあるので、妙に骨抜きになっている
ところがあるよな。最終的にはバービーもクリスティンと
対峙するのかなとは思うけど、そのバービーのグダグダさ加減
がシナリオに乗り移り、求心力を失っている感じがする。
それがまたドームのバランスを乱しているのではないかと。

バービーはネックレスをハズしてしまった。
軍人がしている識別用のネームタグなのかな。かつてジュリアが
拾ってくれたものみたいだけど・・

■使用された曲

■出演者

デール・バーバラ (Mike Vogel) “バービー”、謎の男
ジュリア・シャムウェイ (Rachelle Lefevre) 新聞記者
レニー・Jr. (Alexander Koch) “ビッグジム”の息子
サム・ヴェルドロー (Eddie Cahill) 元救命士
ジョー・マカリスター (Colin Ford) アンジーの弟、高校生
ノリー・カルバート・ヒル (Mackenzie Lintz) アリスの娘
エヴァ・シンクレア (Kylie Bunbury) デールの仲間
ジェームズ・レニー (Dean Norris) “ビッグジム”、街の権力者

クリスティン・プライス (Marg Helgenberger) 緊急事態管理庁
ハンター・メイ (Max Ehrich) ドンの部下、ハッカー
リリー・ウォーターズ (Gia Mantegna) 声のみ
オードリー・エバレット (Tia Hendricks) 住人

– Chester’s Mill Townsfolk –
(Melissa Austin)(Brad Billups)(Lauren Henneberg)
(Shea Lenkaitis)(Amgad Mostafa)(Thomas Trammell Walker Jr.)
(Kayla Austin)(Mary Austin)

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