第13話 ドームの外へ The Enemy Within
脚本／Neal Baer
Tim Schlattmann
監督／Peter Leto
【前回までのあらすじ】
4週間前にチェスターズミルに突如現れたドーム。
ノリーはドームに何か起きていることを語るとジョーは石灰化だ
という。僕がドームを壊すとし、ラジオ局の送信機を装置に必要な
アンプ代わりにするという。バービーは娘はその中にいるのかと
してクリスティンに尋ねる。そんな中繭の中からバービーの子が
飛び出してくる。クリスティンはライフフォースを吸い取られて
元の人間の時の感覚を取り戻して涙する。繭から出来たのがバービー
の娘だと思うと。目がお父さんそっくりだという。
ドーンはクリスティンの前に現れると私が女王だとして、彼女を
ドームの中に押し込めてしまうのだった。
【ストーリー】
ドーンはこの地はもう我々の故郷ではなく自由はドームの外にある
として、そこへ導くためみんなをここに呼んだと同胞の前で説明
する。クリスティンの時代は終わったとしかり強い女王を生み出す
使命を果たしたのだという。私がリーダーとして同胞たちを外に
連れて行くこと。種の絶滅を避ける為にかつて我らを守ったドーム
は今凶器になりつつあること。前進する前に我々の行く道を遮る
邪魔者たちを排除するという。内なる敵を・・と。
ジョーは元ラジオ局の残骸から、送信機は使えるというジョーは
必要なのは電源だという。ノリーは作業しているジョーに外に出た
後どうなるかと尋ねると、それは分からないけど今はドームから
出ることを考えようと語る。口よりも手を動かせというジム。
ソーラーパネルに接続すれば電源は確保出来るというジョー。
しかしオーバーヒートは避けないと機材が壊れてみんなが死ぬと語る。
そんな中同胞たちによって囲まれてしまう。
ジュリアとバービーはブルーム博士を埋めていた。ジュリアはこんな
ことをしている暇はないとするが、俺たちは同胞とは違うのだという。
ジュリアはあなたの娘を救う最後の望みを失ったので気持ちは分かる
という。クリスティンを呼びに行こうとし戦いはまだ終わっていない
という。
しかしそんな二人の前にドーンを含めた同胞がやってきて周りを囲む。
エヴァなのか?とすると、エヴァもクリスティンも死んだという。
サムは新しい女王だと語る。ドーンはバービーに対して「ハーイ、パパ」
と皮肉るように語る。
その頃ジュニアは湖近くで目覚めていた。
バービーとジュリアは留置所に入れられると先にジムやノリー、ハン
ター、リリーも捕まっていた。
バービーはドーンに対して母親そっくりだとすると、人間って本当
に感傷的だという。私の名前はドーン。エヴァにもクリスティンにも
似ていないという。何故クリスティンを殺したのかと問うと役目を
終えたからであなたと同じだという。動物界では子孫を残した時点で
その役目を終えるという。だからあなたと抵抗者はお終いだという。
ジュリアたちはそれならば何故殺さないのかとバービーに尋ねる。
するとジムは人質だろうとしてジョーを意のままに動かす為だという。
ジムは喜べとして(ドーンの)目は父親にそっくりだとバービーに
告げる。
ジョーはドーンに対して、ノリーとジムをどうしたのかと問うと
他の抵抗者と留置所にいるという。装置を完成させないとノリーから
拷問するという。ドームを消させたいのであれば彼らの力がいる
とすると彼らは裏切り者だという。ジョーは友達だとすると、長く
女王として君臨したいのであれば協力するよう告げる。条件を呑めば
協力するという保障は何処にあるのかというドーン。人類と同胞の
望みは同じで命の存続だという。僕は仲間と一緒に外に出たいと語る。
ジムとジュリアだけは留置場に残すというドーン。一度も感染していな
いので信用出来ないという。2人とも傷つけないと約束するならば・・
として互いに条件すりあわせていく。勝ったと思わないでというドーン
はあなたはまだ同胞だとし、私には分かるという。事実私たちと同じ
だと。
ジュリアはバービーにこれからどうするかと問う。打つ手はないという。
ドームが消える前にドーンを邪魔すれば全員が死ぬし、ドームが消えれ
ば同胞が外の世界に放たれるという。逃げ出す前にドーンを殺せば希望は
あるという。連中も女王が居なくなれば抜け殻になるだろうと。
■いよいよ最終話
もう視聴者の興味はドームが本当に壊れるのかという事と、ドームが
破壊されたとしたならば、同胞たちがこの世に放たれてしまう可能性
に関して、どういう対応を見せるのかということだった。
ドラマでの時間は僅か4週間での出来事。それに対して一体ドラマでは
何日間かけて放送したのか(笑)
同胞とは名ばかりで、結局命令に従うもの居れば野心を持つ者とで分か
れた感じ。同胞として操られる人と操られない人の差というの
が分かりづらく、その辺はもう少し後継者争いと絡めて、その違い
が何か有れば良かったんだけどね。
ジュリアとジムに関しては正真正銘感染はしていないのだから、最後
にその辺の流れでもう少し差別化を図った何かが欲しかったかも。
また最後に能力者としての新たな要素を提示したけれど、それを身に
つけているドーンとかジュニアがこれと言った何かをその能力を使って
やれるというものでもなかったところはちょっぴり違和感が有った。
サム対ジュニアなんて結局同胞とはばかりのエゴむき出しの行動だ
ったし、サムが戦いには勝ったけど、結局勝負に於いてはずる賢い
ジュニアが同胞を殺すという行動を持って解決してしまうところも
また同胞という意味を否定するような感じで写ったところも有った。
装置に於ける破壊の源はドーンが吹く口笛を7つのアメジストに火を
灯すかのようにして一つ一つに点火していくというものだった。
ジョーは設計図通りに出来たかどうかを不安に感じていた様だけど、
クリスティンが残したあの適当で雑な絵を元にした設計図だけで、よく
その仕組みを理解して破壊する為の道具を作ったよな。
寧ろジョーはクリスティンが用意した設計図とか破壊する為の概念その
ものよりも、電子工学的知識があったかどうかということが重要だった
訳で、送信機・増幅器・中継器・電源の問題を解決しただけって感じ。
本当にそれがドームを壊すものを指すのかどうかもよく分からない中で
の最後の希望だったけど、既成概念のようにしてどんどん物語がドーム
を壊せる方向に向かっていって、結局アメジストを通して口笛を反響
させて壊すことが出来た。
せめてアメジストの設置場所は象徴的な場所を指す何かがあるとか
有れば良いのに、その辺はもう適当だった。設置場所がちょうど
チェスターズミルの中心部だとか、4人が集まった場所とか、複雑な
計算式で中心部を指し示すくらいの何かがあっても良いのではないかと。
ジョーは8つ音があるとしていたけれど、その8つという根拠も
単なるメロディの音階だけの問題だったのか。
新旧4人のピンクの星を見た4つの手の人数だったことを考えると、
本来その8人が一つずつ扉を開くための鍵となるべきハズだった様にも
感じるけど、根拠がないままにズカズカっと強引に納得させられた感じ
も受ける。
ジムはやはり策士で最後まで良い味を出したキャラクターだった。
インディに付けてあった首輪の鍵など都合が良すぎるところも
有ったし、今回は親子で子供の問題を解決するべくして、ジムは
社会病質者と化しているジュニアを殺して、バービーはドーンを
殺害するというシーンを以て、この事件に於ける幕引きを図った感じ
だった。
■ドーム破壊・その後
当然予想していたとおり、軍隊がチェスターズミルの周りを取り囲んで
いた。ドーンが奈落の底に落下したことで、取りあえず感染者を制御
する人物が居なくなるので、問題なしだとする公算を軍隊もジムたち
も行っていた。
脱出した人物に対してこれまでの4週間での出来事に関しては、真実
ではなく、軍隊が作ったシナリオを通して元の生活に戻る様契約
することになった。政府による事実・真実の封じ込めという形で終着
させるのが無難な結論ではあるんだけどね。
交渉役として登場したウォーカーは、「LAW & ORDER」シリーズで
NYPDの署長をしているクレイゲン役のDann Florekだった。
■ドーム破壊・その後2
1年後の世界にドラマは飛んだ。
・ノリー
軍隊に入って、ジョーが捕らわれている場所を探して出していた。
髪型を変えるとノリーってもの凄く印象が変わるよね。
というか、エヴァも髪型を変えたドーンversionではまるで印象が
変わっていたけどね。
・ジム
議員になった様だ。その補佐官としてリリーが就くことになった。
・ハンター
国家安全保障省(NSA)の職員となり、リリーと精通しているところが
有った。
・バービーとジュリア
二人で一年間バイクで旅していたようだ。
結婚の話も出てきたけどジュリアの方から催促するような形だったね。
「残りの人生を過ごしたい世界でたった一人の人よ。」(JU)
「君は優しくて勇敢で今まで出会った誰よりも魅力的だ」(BA)
・ドーン
死んだと思っていたけど、一ヶ月前オマハの防犯カメラでドーンの
姿が映っているのが発見される。教師をしていて、新しい卵が
埋まっているのを見つけていた。
■使用された曲
・
■出演者
デール・バーバラ (Mike Vogel) “バービー”、謎の男
ジュリア・シャムウェイ (Rachelle Lefevre) 新聞記者
レニー・Jr. (Alexander Koch) “ビッグジム”の息子
サム・ヴェルドロー (Eddie Cahill) 元救命士
ジョー・マカリスター (Colin Ford) アンジーの弟、高校生
ノリー・カルバート・ヒル (Mackenzie Lintz) アリスの娘
エヴァ・シンクレア / ドーン (Kylie Bunbury) デールの仲間
ジェームズ・レニー (Dean Norris) “ビッグジム”、街の権力者
クリスティン・プライス (Marg Helgenberger) 緊急事態管理庁
ハンター・メイ (Max Ehrich) ドンの部下、ハッカー
ヘクター・マーティン (Eriq La Salle) アクタイオン社の本当の
リリー・ウォルターズ (Gia Mantegna) アクタイオン社、娘
ウォーカー (Dann Florek) 大佐
ロジャー・ロペス (Shane Callahan) ジュリアに女王誕生を知らせる
カイル・リー (Vince Foster) 留置場を見張る
プラクト (Lee Spencer) Major / 少佐、ノリーの上官
— (Jerri Tubbs) Motorist Wife
— (Pablo Bobadilla) Motorist Husband
ジェイソン (Macsen Lintz) 子供、ドーン先生の生徒
— (Bobby Akers) Miller
— (Bradley Eugene Greer) Miller
— (Brice Anthony Heller) Miller
— (Darian Hines) Miller / Townsfolk
— (Mary Austin) Chester’s Mill Townsfolk
— (Brad Billups) Chester’s Mill Townsfolk
— (Caroline Kahn) Chester’s Mill Townsfolk
— (Gissette Valentin) Chester’s Mill Townsfolk
— (Samantha Bell) 学生
— (Carol Bruckner) Lady in Holding Cell
インディ (Cato) 犬
— (Drew Michael Hershner) Hazmat Quarantine Scientist
— (Scott Christopher Kelly) 兵士
— (Stephanie McIntyre) Diner Patron