第5話 アラスカ Alaska
脚本／Bronwyn Garrity
監督／David M. Barrett
【前回までのあらすじ】
町庁舎に事務所を設置するというクリスティンは必要ならばそ
こに来てとし、ジュニアに柱を壊して改造してくれと頼む。
ジュリアはクリスティンのオフィスで怪しげな彼女のことを
調べていた。エバはクリスティンに対してカメラを持ってい
ったのかと尋ねる。彼らはアクタイオン社の人間だという。
アビーとサムは飲めば楽になるとして酒に手を出す。
ピートは柱が無いと建物が崩れるとするが・・
【ストーリー】
ジュニアは洞窟の繭の場所でクリスティンと寝る。
するとジュニアは全身の感覚が研ぎ澄まされて別の世界に戻った
みたいだという。繭に付着しているオキシトシンをぬぐいとる
クリスティン。人の場合セックスで分泌されるが、ここのは
その千倍強力だという。その時、繭の一つが消えていた。
クリスティンはジュニアに頼りにしても良いかと問うと、言う
通りにして欲しいという。質問はあくまで無しで私のすること
は仲間に取って良い事なんだと語る。
ジムとジュリアはバート島にいた。
ジムが犬に優しくしているのを見てジュリアは驚く。犬の名前
はインディだという。確かにクリスティンがビデオに写る
映像が有るとし、ペテン師だと証明出来るものだという。取り
に戻るというシム。しかしあなたはアクタイオンの追っ手に
殺され賭けたのだとすると、あの映像を見れば愛しのバービー
も目を覚ますぞと語る。彼らは何故あなたを狙うのかと問うと、
実験台になるのを拒んだからだという。事は深刻で、町中何かに
感染しているという。卵を見つけた時、クリスティンに何か
入ったとし、あの映像をみれば正気に戻り彼女を町から追い出す
と語る。しかしいざジムは隠して置いた配電盤の中を見ると
カメラは盗まれていた。連中に付けられていたんだとしてジムは
悔しがる。ジュリアは最初からカメラなんて無かったのではない
かと不審がる。君は私を追って島に来たんだろうとし、信じ
られないのであれば島から出ていけば良いという。さもなくば
取り返すのを手伝えと語る。
バービーはエバの元にいくと彼女は待っていたという。
ジュリアに何を言われたのかとして、バービーが手にケガして
いるのを見て壁を殴る程のことが有ったのでしょという。彼女は
どうかしているとし、あり得ない陰謀説を唱えていたのだと
いう。彼女は君とクリスティンが正体を偽っていると言ってい
るとし、そんな訳はないよなと確認を取る。しかし答えられな
いというエバに対して、バービーは失望すると隠し事をする人間
とは一緒に居られないと語る。
ハンターは食事をみんなに配っていた。
ジョーとノリーがやってくる。焦げた髪の毛の臭いがすると
いうノリーに対してこれは牛の餌だという。味は悪くはないと
のこと。みんなで役割分担だとし、一致団結すると凄いことが
出来るのねと語る。ノリーたちにちょっとこの仕事を変わって
くれないかとするが、今朝はジョーを手伝うと語る。ソーラー
パネルを設置するとしクリスティンに言われたことだという。
サムとアビーは酒を飲んだ朝を迎える。
アビーは頭痛は酷いがサムと酒を飲み明かしてよくなったという。
サムはちょっと町庁舎に行く事を告げ放っては置けないことを
語る。クリスティンにも支援グループを任されているという。
2、3時間で戻るとしてアビーの元を去る。
「クリスティンはドームのエネルギーが弱くなっていると感じる。
ジムが卵を割りエネルギー源を破壊したからだった。今朝
アメジストが一つ死に更に一つも死にかけている。このまま
だと洞窟内の羊水は枯れ果てドームが石灰化するのも時間の
問題だ。同胞が一つにならなければ窒息し全滅する」とクリステ
ィンはレコーダーに状況を録音していた。
そんな中バービーがクリスティンの元にやってくると、あんた
一体何者なんだと語る。エバが話せないとする理由を彼女から
聞き出そうとする中、突然町庁舎の天井が崩れる。
助けを求める声が聞こえ、下敷きになった人たちをピートと
バービーで助けていく。
住民達が生き埋めになったのはクリスティンのせいだとピート
は語る。
今のこの事態を何とかしないと・・・住人が住めるように天井
を取っ払わないとまた崩れるというピート。こうなった原因は
クリスティンがジュニアにあの柱をハズさせたからで、全部
あんたのせいだというピート。クリスティンはバービーにあの
男を追い出してと語ると、バービーはオレに任せろとして語る。
その頃ジムとジュリアと犬・インディはバード島で監視活動を
していた。アクタイオン社がジムから盗んだビデオカメラを
取り戻そうとして策を立てていたのである。
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■意味不明のまま
一番の問題はどうすることが最終目的なのか見えていない事。
クリスティンが何をしようとしているのか。何をすることが
最終形なのか。もちろんそれが分かってしまうとドラマ
が完結してしまうのかも知れないけど、今のクリスティンが
目指すべき道がまるで示されていない。
単純にドーム内を生活圏内として人々が住める環境を作ること
が目的で、その環境が整うことで、エネルギー源の繭の生命力
が高まるのだろうか。
単純に彼女は生き残るということを目的として、生存本能を
卵から受け取ったに過ぎないのか。
目的を達成する為に同胞が協力することだと主張している
しているけど、無理矢理作った同胞など同胞とも思えない。
■アクタイオン社の目的はハッキリしている
今回25年前のアラスカの映像を見てその辺の事情が語られた。
あるチームがアラスカで考古学的探査を行い、隕石で出来た
クレーター内で卵のものと思われるいくつかの欠片を発見した
こと。科学者が触れると電気が放出されて、分析すると強烈な
熱反応データが取れたという。放射能とは違ってクリーンエネ
ルギー源として、現代社会に革命をもたらすものだという
期待感を持っている様だ。
■感染する
感染がどういう形で行われるのかよく分からない。
以前の話の流れでは繭から出たことで、本来の人間行動に戻って
しまうようなことを語っていた事があるけど、あの繭からわき
出ているオキシトシンが体内に入ることで、クリスティンが
コントロール出来る人間ができあがるのだろうか。
洞窟内に集めることが出来ない為に町庁舎を取りあえず、あの
洞窟内の繭スペースに見立てて、みんなをコントロールした
後にまたあの繭の中に戻そうとしているのか。
■カルトの集団自殺みたいだ
過去の25年前の研究チームたちは、リーダーが自殺したと同時に
自殺した経緯が有る。
このドラマでもシーズン3に入ると同時に実はみんな自殺している
というオチが有ったりしないのか。
今のリーダーはクリスティンということになるのかどうか分から
ないけど、仮にリーダーだとして彼女が自殺したら同じ感染者も
集団で崖から飛び降りてしまうのだろうか?
■町の人を誘導する
人々の心とは容易には他人に左右されないとばかりに輪を乱す
ものも居れば、逆に集団的心理が働くところが有る。
輪を乱すものをコントロールする為にクリスティンが色々と
疑惑のタネを持ち込んで画策しようとしているところは面白い
とは思うんだけどね。
ジュニアはクリスティンにコントロールされる。
町庁舎の支柱が崩れた時には、このドラマでも輪が乱れることを
象徴しているのかなと思って見て居たのだけど、そんな危機的
状況を利用して、色々と陰謀説・犯人説が飛び出す流れは興味
深く、それを使って排除しようとしている。
ジュニアとクリスティンがそれぞれに、バービーとピートを衝突
させたり、ジョーとノリーが孤立していることに対してハンター
が画策してみたり・・
■ジョン・ウィンダムの呪われた村
SFファンの人ならば目にしたことがあるかも知れないけど、
昔この原作が「光る眼」として何度か劇場化されたことが
有る。
町全体の人が気を失い目を覚ますと女性たちは皆妊娠し、
生まれた子供たちが急速に成長すると同時に大人たちを操る
ようになり邪魔者たちを排除していくというシナリオだった。
95年度版が公開した時は、「スター・ウォーズ」のマーク・
ハミルと「スーパーマン」のクリストファー・リーヴの共演
だとして今のマーヴェル系のドラマのように好奇心を擽って
いたけど、ジョーとノリーがハンターの証言を得て殺人未遂の
容疑をかけられて大人によって取り囲まれているところを
見ると、大人からのリベンジではないのかという気がしてくる(笑)
■ジュリアとジムと犬
気がつくと犬とジムが仲良くなっている。
あれだけ邪険に操っていたのに・・
ジムは犬の名前をインディと名付けて、町の人の命はどうでも
良いが、そんな犬の命を見捨てることは出来ないとして、
結局奪還作戦に於いて服従することになってしまった。
■アビーとピートの死
急に出てきたキャラクターなので、まぁこんな殺され方を
するんだろうなという感じはしていたけどね。
ピートは専門家でもないクリスティンが支柱を壊せと言うから
崩落したことを口にしていたけど、結局屋根裏で人工的に切り
込みを入れていたのは誰なんだろうね。切れ込みを入れる際、
相当音が聞こえてきそうな感じはするけど。
ジョーとノリーが宣誓をしていた時も、凄くわかりやすい
フラッグが立ったなと思った。
「僕、ジョー・マカリスターはノリー・ウルヴァート=ヒルを
守り抜くと誓います。目がいっちゃっている連中を近づけません。
もしも彼女が彼らのようになったら殺します。」
■使用された曲
・
■出演者
デール・バーバラ (Mike Vogel) “バービー”、謎の男
ジュリア・シャムウェイ (Rachelle Lefevre) 新聞記者
レニー・Jr. (Alexander Koch) “ビッグジム”の息子
サム・ヴェルドロー (Eddie Cahill) 元救命士
ジョー・マカリスター (Colin Ford) アンジーの弟、高校生
ノリー・カルバート・ヒル (Mackenzie Lintz) アリスの娘
エヴァ・シンクレア (Kylie Bunbury) デールの仲間
ジェームズ・レニー (Dean Norris) “ビッグジム”、街の権力者
クリスティン・プライス (Marg Helgenberger) 緊急事態管理庁
ピート・ブラックウェル (Andrew J. West) 元建築師
ハンター・メイ (Max Ehrich) ドンの部下、ハッカー
アビー・デウィット (Bess Rous) サムに相談する
Dr.マーストン (Frank Whaley) アクタイオン社?
— (Donnie Bentley) Aktaion Guard
ミラー (Brice Anthony Heller)
– Chester’s Mill Townsfolk –
(Rusty Burrow)(Mary Austin)
(Caroline Kahn)(Shea Lenkaitis)
(Tina Register)