第19話 受取人 Return to Sender, Part 2
脚本/Adam Belanoff
監督/James Duff
【前回までのあらすじ】
ウェイドはストローからの連絡をヘスースを通して受け取る。
一週間以内にその少年か女を排除する方法を考えろと。
ヘスースはストローの脅迫状を代筆した男によって殺された
という。クーパーは近くにいるとしてウェイドを追い詰める。
ウェイドはFBI捜査官を装いラスティを殺害しようとしたが
シャロンが入り込んできて彼は逃走する。まだ終わりではない
とし犯人が野放しになっているという。来週ストロー裁判の
証言をしてもらうとラスティに語る。
【ストーリー】
ラスティは裸で逃げ、崖に追い込まれて殺される夢を見る。
目覚めると目の前にウェイドの姿が有り、そのウェイドの姿も
よく見ると自らの姿になっていた。そして自分自身を殺害する
と言った夢を見ていたのである。
目覚めるとサンチェスが枕元にいて、心配はないとし、オレも
悪夢はよく見ることを語る。この家は不気味だとすると、今日
法廷での証言が済めば楽になるという。サンチェスはもし犯人
が現れたら殺してやると語る。
サイクスがサンチェスやプロペンザの元にやってくる。
サイクスは室内が汚れているのを見て、「食べたものくらい
片付けたらどうなのか」と告げると、プロペンザは「最後に
その台詞を言った女とは二度も離婚した」と語ると、サンチェス
は思わず噴いてしまう。サイクスによるとラスティを襲った犯人
に関して進展はないと語る。ストローが救った性犯罪者と襲った
犯人(ウェイド)には接点はないという。またオレを殺しに来る
かも知れないのかというラスティにヤツの指紋は採取し、DNAも
銃弾も顔も分かっているので犯人は必ず探すと語るプロペンザ。
フリッツは残念だが時間がかかりそうだと捜査本部で語っていた。
今のところ現場で採取したものの中に捜査機関のデータベース
に照合しても該当者が居なかったのである。テイラーはストロー
と多少の関わり合いのあるという証拠もないのかと問う。
容疑者は白人、身長175cm、年齢25歳から35歳。最後の被害者が
勤めていたバーの常連によればユーモアのセンスが有ったとし
社交的だったという。若者とも慣れた間柄だったとのこと。
その頃青少年のホームレスシェルターでは、集団で話し合いを
していた。ジェイクは過去の過ちを思い出す度にこう思うと
して「あれだけがオレの全てじゃない」「通りでのあの暮らし
に負けただけ」「生まれ変わろうと戦えば生まれ変われる」
「全ては自分次第だ」と。ウェイドはそれを聞いて良いスピーチ
だと褒める。
施設長のドナルドはウェイドに対して今週は休みだっただろう
と問う。タイラーが戻るのを待っているのだろうとし、3日戻って
いないという。ドナルドは構成する見込みのないものに肩入れ
しても無駄だと語る。それを聞いたウェイドは問題があるから
としても見捨てられない事を語る。しかし相手の方がこちらを
見限っているのだとしてそういう子に肩入れするのを止める。
ロス市警でフリッツは、容疑者は市内半径11km圏内で全て
脅迫状を投函されていること。FBIの行動分析科によるとロサン
ゼルス在住の人物だという。テイラーはソファーの件で何か
捜査に進展はと尋ねると、製造先はフェニックスにある会社・
インペリアルシンセティックス社だというタオ。現在過去5年分
の購入者情報を調べてもらっているとのこと。
そんな中バズはストローの弁護士のリンダ・ロスマンが来ている
と告げる。エマ検事補は公判前に表敬訪問に来たのかと問うと、
エマに会いに来ただけのようだと語る。
予備審問を正当化する為の誇張でなければ良いが、重要証人が
いかれた青年に拉致され殺されそうになったということを
聞いたというリンダ。事実だという。依頼人はその青年に心当
たりが有るという。依頼人はその青年に心当たりが有るとして
いるとし、取引しようと持ちかけてくる。
ストローと青年が通じていた証拠は手に入れていると語るシャ
ロン。2、3年前の頃、ラスティのように親を捨てられた孤児が
L.Aの街から不意に消えたという失踪事件に関与したと思われる
容疑者が捜査線上に浮上しているという。男は性犯罪専門の
弁護士に助けを求めてきたことを語るリンダ。あなたが言ってた
容疑者がこちらの重要証人を殺害しようとしていた男だとする
と、あなたがその名を故意に各層としているならばこの場で
教えて欲しいというシャロン。夕べ仕入れた情報を伝えただけ
だという。少年誘拐の男の逃亡を手助けしたのか?とすると、
少年は一晩だけじゃなく誘拐かもしれないという。夕べウチに
届いたとして6人の名前が書いてある封筒があるとしてリンダ
は私はまだ見て居ないとのこと。依頼人が助言した青年は何の
罪にも問われていなかったという。6人の名前を調べたら分か
るのではないか。ストローから話を聞けなくもないが、それに
は条件があるというリンダ。予備審問を延期し、死刑の求刑を
取り下げることだという。
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■今回の事件
いよいよシーズン2の最終話。
海外ブログ系ではシーズン3のネタで現在盛り上がっている
ところだけど、ようやくウチのプログではシーズン2最終話
にたどり着きました(^o^;
このままシーズン3へと行きたい気持ちもあるのだけど、
新しいドラマを見ていくのか、見て居ないドラマ鑑賞を淡々
と続けていくのか迷いますなぁ。
前回ラスティの身が危険に曝された。
勿論ラスティが望んで脅迫状の男を捕まえようとして動いた
ことも有るけど、相手が狡猾なのは、特殊班の一人の中に紛れ
込んで、ラスティに近づいて来たこと。
前回の犯人(ウェイド)とラスティの接近も怖かったけど、
シャロンとウェイドが銃で発砲し合った事実もまた緊迫感を
走らせた要因だった。
このシーンって、「クローザー」の頃に、ストローがブレンダ
の家にやってきて襲ってきた緊迫感と似ているよな。
シーズン2ではストロー事件の解決ではなく、あくまでストロー
が揺さぶりをかける為に送って来た刺客を捕まえる流れとして
のシナリオだった。それ故にストローが登場することもなく、
裁判に於いては正式の法廷が始まることはなく、予備審問が
行われただけだった。
■ウェイドが残した証拠
捜査官たちは終盤までウェイドという名前は分からないのだけど
ね。
捜査官たちが掴んだ情報は、
遠方から撮影した帽子姿の姿。
指紋やDNAなどは沢山残っているけど、前科者として登録でも
されていない限りは、それが照会にかかることもない。
また遺体をくるむ為に購入していたソファーカバー。
そしてラスティを殺そうとして撃ってきた銃弾の線条痕など
色々と出てくる。
更に前回の中では同様の犯人による犯行の可能性として4人の
被害者が現れる。
犯行の手口も分かっていて、窒息死させること。
■ストローの弁護士・リンダ・ロスマン
ストローの弁護士・リンダ・ロスマンが現れて、取引を持ち掛け
て来た時には、ストロー側が未だに優利だと見て来たのか、
それともロス市警を含むFBI捜査官らの情報の方がより多くの
ものを掴んでいるのか探り合いの展開になった。
ただ今更取引を持ちかけられても、前回の段階で取りあえず
ストローと暗殺者の繋がり、その脅迫までのロジックはある程度
解明されている訳であんまり身のある取引にはならず不調に
終わった。
「取引しないならば容赦しない。」
「証人の信用を徹底的に落とす」
「被告の出廷は権利だが義務ではない。」
ただ二人をつなぎ止める物証がないんだけどね。
■ウェイドには更に殺した人物が居る
リストを見たら上から
・Billy Pryor
・Alex Brown
・Johnny Miller (2010年3月2日失踪)
・Andrew Collins (2009年8月13日失踪)
・Gary Barton (2011年11月12日失踪)
(2011年複数の売春で逮捕)
・Charles Perry (2011年1月12日刺殺体で発見、)
(16歳、家出は3年前)
6名が書かれていた。
そして前回のエピソードを見ると以下のメンバーが殺されている。
・ヘスース・シャベス
・キース・メイプルトン
・ラッセル・ジャクソン
・グレゴリー・グーン (バーテンの男)
■DNAが一致、そして捜査の進展
麻薬法違反で逮捕されている容疑者の母・スーザン・ミルズ
の被疑者のDNAが一致。メトロポリタン拘置所に収容されている
ということで呼び寄せることになる。
弁護士のリンダが「その母親は口を割るかしら」と語っていた
ので、殺されるとか、何か優位な情報でもあるのかと思った。
スーザンによると息子はライアンだというが、ヘロインをし
ていた1998年からは逢っていないという。
ただそこから推察して大体の年齢を割り出していた。
被疑者の名前がライアン・ミルズだとすると、相当平凡な名前
なので色々と検索条件をしぼる必要が有るんだけどね。
スーザンはヘンリー・ジンクスと出会い、その人物が小児性愛
だった。
僅かな金の為に息子を手放す麻薬っていうのはコワイね。
捜査が進んだのは、10代の為のホームレスシェルター”エンジェ
ルシティ”に納品されている事実が発覚したこと。その周辺で
売春などで捕まっている人・被害者が入居していたことが多い
ことがあげられる。
■予備審問
当時のストローが殺人を犯しその遺体を埋めているところを
目にしてしまったラスティ。ラスティは売春して生計を立てて
いたところだった。通報のあったグリフィスパークには4人の若い
女性の遺体が発見され、そして目撃したラスティも殺そうと
して襲ってきた。冒頭の夢に見た映像はその時のもので、
法廷ではその時のオペレーターとの通報の内容が議論のネタと
してあげられていた。
問題なのは法廷では売春とかドラッグを行っている人物の証言
がかなり軽視されること。警察の取調室でもドラッグ中毒者
の証言があてにされないことがよくあるしね。
■おとり捜査は継続中
ラスティが裁判で強い態度で挑めたというのも、前回のエピソ
ードで生死を分けるようなことを経験した事情も有るのだろう
し、おとり捜査をしたことで、冷静さというのをある程度
身につけられたようにも思う。
おどおどしい態度を見せていたけど、ラスティの演技で、結局
脅迫状の件を証拠品として採用させることに成功した。
■ウェイド・ウェラーの逮捕劇
「BONES」のシーズンまたぎのエピソードの中で、こういう
渋滞の中での逮捕劇みたいなシーンって有ったよな。
車は青いアコード。
取りあえず渋滞になるまで、アンバーアラートの発令は
抑えるシャロンの見せ場も作り、そして最後は人質事件に
発展した流れをプロペンザがピンポイントの銃弾で打ち抜いた。
正直ストローとの繋がりを証言させる意味でも生かして捕まえ
たかったのではないのかなと思うし、プロペンザの行動を見ると
重犯課を辞める覚悟での行動だったのかのようにも見えた。
ただプロペンザってラスティの苦しみを間近で感じていた一人
なので、ここで決着をつけさせたい意図も有ったのかなと
思う。プロペンザがどんな処分になってしまうのか怖いけど、
まぁ普通に考えれば罪には問われなさそうだが・・・
■使用された曲
■出演者
シャロン・レイダー (Mary McDonnell) FIDから重犯課へ
ルイス・プロペンザ (G.W. Bailey) ベテラン
アンディ・フリン (Tony Denison) プロペンザの相棒
マイク・タオ (Michael Paul Chan) 分析力
フリオ・サンチェス (Raymond Cruz) ギャング捜査に強い
バズ・ワトソン (Phillip P. Keene) カメラ
エイミー・サイクス (Kearran Giovanni) 特捜班から異動
ラスティ・ベック (Graham Patrick Martin) 母親が失踪中
モラレス (Jonathan Del Arco) 鑑識
ラッセル・テイラー (Robert Gossett) 新本部長
エマ・リオス (Nadine Velazquez) 地方検事補
ケンダル (Ransford Doherty) 鑑識
フリッツ・ハワード (Jon Tenney) FBI捜査官
リンダ・ロスマン (Jeri Ryan) ストローの弁護士
ウェイド・ウェラー (Augustus Prew) ライアン・ミルズ
スーザン・ミルズ (Sydney Walsh) ウェイドの母
グローヴ (Ron Marasco) 判事
タイラー・ラング (Nathan Kress) ウェイドを慕うホームレス少年
ドナルド・ベックウィズ (Jim Beaver) ホームレスシェルター
キース・メイプルトン (Christian Di Salvo) 昨年の6月に殺される
ジェイク (Andrew Jacobs) ホームレスの少年
— (Leslie Thurston) Bailiff